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リアル鬼ごっこ2

ボクの名前はそんなに珍しいものでもないんだけど、
ちょっと野暮ったい印象があるんで、あまり創作物語で使われることはありません。
だからたまに作中に同じ苗字や名前の登場人物がいると、滅多にないことなので、
すこしドキッとするというか、なんかくすぐったいです。
自分の名前ならまだしも、ちょっと変わった名前の登場人物が、
知り合いと同じ名前だったりすると、その登場人物に知り合いがダブッたりして、
少し物語に集中できないことがあります。
一番困るのがヒロインの名前が自分の母親の名前と被ること。
恋愛的な展開のある映画だったら、もう興醒めしちゃいます。
(なぜか最近やたら多い気がする…。)
最近は子供に変な名前付ける若い親が多くて、子供が気の毒だったりするけど、
人と被らないってのはいいことかもしれませんね。

といことで、今日は日本一被ってる苗字の人を描いた物語の感想です。

リアル鬼ごっこ2
リアル鬼ごっこ2

2010年6月5日公開。
山田悠介原作の小説を映画化した『リアル鬼ごっこ』の続編。

前回ゲームに勝利した佐藤翼(石田卓也)は、その数か月後にまた将軍がすべての権力を握るパラレルワールドに入り込んでいた。そこでは鈴木将軍の命により、佐藤という名字の者たちは徹底的に差別され、迫害されていた。そんな中、翼は仲間たちと共にレジスタンス運動を繰り広げるが、ある日将軍から思わぬ提案を受ける。(シネマトゥデイより)



前作『リアル鬼ごっこ』は、原作ではハイファンタジーだったものを、
柴田一成監督が自分のフィールドである都市型ホラーに引き込んでしまうために、
無用な設定(パラレルワールド)を盛り込んでしまい、
ややこしくなりすぎて整合性が取れず、矛盾だらけの無茶苦茶な映画になってました。
(まぁ原作からして、整合性は怪しかったんだけど、10代の子が書いた小説だし…。)
ミニシアター映画としてはそこそこヒットしたみたいだけど、
お世辞にも出来がいいとは言えませんでした。
ただ、出来が悪いからといって面白くないかというとそうでもなくて、
自ら足したパラレルワールドという映画オリジナルの設定の整合性を取ろうと、
説明台詞で言い訳を積み上げていくが、逆に矛盾のドツボに嵌っていく展開は、
もがけばもがくほど沈んでいく底なし沼のようで、とっても滑稽。
才能のない監督が独自色を出そうとするとどんな悲惨なことになるのかがよくわかり、
とっても興味深い作品でした。

なので続編が作られるということに、正直驚きました。
しかも既に収拾が付かないほどに整合性が破綻した前作の物語の続きとのこと。
底なし沼ならば、もう首まで埋まっているところから、どう挽回しようというのか、
または更に言い訳を積み重ねてズブズブ沈んでいくのか、
どちらにしても興味深い作品になりそうだと観に行きました。

が、いざ本作を観てみると、監督は別に挽回する気もなかったようで、
かといって整合性を取ろうともがくのもやめてしまっており、
薬にも毒にもならない単なる駄作に仕上がっちゃってます。
前作の惰性で作ったというか、前作がヒットしたからもう一儲けしてやろうみたいな、
安易な考えで作られた映画という印象を受けました。

本作もパラレルワールドという設定は踏襲していますが、
前作の王様が支配する世界とは違う、また別のパラレルワールドが舞台。
前作のラストで主人公の翼(石田卓也)が飛ばされたパラレルワールドです。
その世界でも将軍とよばれる独裁者に支配され、
全国の佐藤姓の人を捕まえる"リアル鬼ごっこ"が行われています。
さすがに2つ続けて"リアル鬼ごっこ"がある世界に飛ばされるのは無理があるためか、
前作の物語の続きではあるものの、前作のパラレルワールドはほぼ無かったことに…。
これにより前作での矛盾はなかったことにして、仕切りなおす形になってます。
ただ、決定的な矛盾を生んでいるパラレルワールドの設定だけは残っていて、
何の改善も無いので、仕切りなおしたところで、また同じところに沈むだけですけど。
オチまで前作と全く同じだったのには、さすがに呆れ果てました。

本作の前作との最大の違いは、主な舞台がパラレルワールドではなく、
翼たちのいた元の世界(現実世界)だということです。
翼は"リアル鬼ごっこ"が行われている世界から、現実世界に戻ってくる時に、
偶然鬼を3匹、一緒に連れ帰ってしまったことから物語は始まります。
現実世界を舞台にすることで、更に都市型ホラーの体裁にはなったわけですが、
無数の鬼たちを相手にした前作に比べ、今回はたったの3匹。
しかも鬼のターゲットは佐藤姓全員というわけでもなさそうで、
パラレルワールドでターゲットだった数名の佐藤だけです。
なので肝心の鬼ごっこは前作からかなりスケールダウンしてしまった印象です。

この鬼もダメダメで、その設定にはもはやツッコム気も起きませんが、
とにかく何かのパクリみたいな、デザインの劣化が酷いです。
武器も切断ワイヤーからスタンガンに変わってしまい、残酷描写もパワーダウン。
タッチされれば即感電死ということで、ある意味鬼ごっこらしいんですが、
鬼との格闘シーンが減ってしまい、マーシャルアーツ映画みたいだった前作のように、
主人公が宙返りするようなアクションシーンもなくなってしまいました。
とにかく全てにおいてパワーダウンしてます。
ついでにいうと俳優もパワーダウンで、前作のようにベテラン有名俳優は出てないし、
翼の妹でヒロインの女優は谷村美月から本作でデビューの吉永淳に格下げされてます。
元の世界に返ってきたと思ったら妹の顔が変わってるけど、
ここもパラレルワールドじゃないのか?って感じですよね。
まぁ降板した谷村美月の気持ちはよくわかりますけど…。

映画館では何を読み違えたのか、前作よりも大規模公開されちゃってますが、
原作の人気を受けて騙されて観に行くことになる第一作目は仕方ないとして、
駄作とわかった作品の続編をわざわざ観に行くような物好きはそうはいないようで、
やはり映画館は閑散としていました。
駄作な上に採算も取れないとなれば、続編はまず不可能になったし、
このダメ監督にも引導を渡せただろうから、今後の映画界のためにはよかったかも。

余談ですが、日本一多いとされる佐藤だけど、
ボクの知り合いの中には思い当たる人がひとりもいません。
ボクの住む地域では藤原姓が多いので、
その派生である佐藤姓はほとんどいないんだと思います。
なので佐藤は馴染みの薄い姓なので、劇中で「サトー、サトー」言われると、
なんか舞台が日本じゃないみたいな違和感を感じます。
(サトーって、甘くてファンシーな苗字ですね。)
都市型ホラーは誰にでも起こりうる恐怖を描くものだけど、
日本は世界でも1~2番目に苗字の種類が多いらしいので、
当事者となる日本一の佐藤姓ですら、そんなに多いわけでもなく、
そもそも本作は都市型ホラーにはなりにくい題材だったといえます。
なので、苗字のパターンが少ない韓国でリメイクされたら面白いかもしれませんね。
もちろんパラレルワールドの設定はなしで。

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