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マイ・ブラザー

邦画がハリウッドでリメイクされるのって、とっても光栄なことだと思うんですが、
実際にハリウッド・リメイクされた作品を観ると、
元の作品より劣化してると感じることが多いのも事実です。
でもそれって日本人だからそう思うだけなのかも?って思うようになりました。
というのも、最近ハリウッド以外の外国映画もよく観るようになって、
必然的に外国映画のハリウッド・リメイクを見比べれる機会も多くなったんですが、
邦画のリメイクの落差に比べると、外国映画のリメイクは全然差を感じないし、
むしろリメイク後の作品の方が面白くなってる、と思うこともあります。
昨今は韓国映画のハリウッド・リメイクが盛んですが、
ボクは韓流は苦手で韓国映画は観に行けないんで、
いい作品はどんどんハリウッド・リメイクしてほしいです。

ということで、今日は外国映画のハリウッド・リメイクの感想です。

マイ・ブラザー
Brothers.jpg

2010年6月4日日本公開。
2004年のデンマーク映画『ある愛の風景』のハリウッド・リメイク。

アフガニスタンで兵役に当たっている夫・サム(トビー・マグワイア)の帰りを待つグレース(ナタリー・ポートマン)の元に、サムの訃報が届く。絶望のふちにいるグレースと二人の娘を慰めてくれたのは、サムの弟、トミー(ジェイク・ギレンホール)だった。そんなある日、まさかの帰還をしたサムだったが、まるで別人のように変ぼうしていて……。(シネマトゥデイより)



ハリポタの俳優達はシリーズ終了後の俳優活動について不安に思っている、
なんて話をよく聞きますが、俳優にとって当たり役を得るのは恵まれたことですが、
その役のイメージが強すぎて、以降の活動に支障をきたすというのもよく聞きます。
本作の主演のトビー・マグワイアもそうで、彼の顔を見るとホントの名前より先に
"あ、『スパイダーマン』のピーター・パーカーだ!"って思ってしまうほど、
スパイダーマンのイメージが定着していると思います。
彼も近年の活動の大部分は『スパイダーマン』シリーズだったわけですが、
そのシリーズが制作と監督の方向性の違いによりリローンチされることになって、
監督と共にトビー・マグワイアも降板することになりました。
ボクは今までの『スパイダーマン』シリーズも大好きだったし、
その中のピーター・パーカーも大好きだったんで、
老婆心ながらトビー・マグワイアの今後についても心配してました。
なので本作も彼目当てで観に行ったんですが、その心配は全く杞憂でした。
なにしろピーターのイメージとは全然違う役を好演して、
ゴールデングローブ賞にノミネートされるくらにです。
むしろ年相応の役柄になってて、ピーターの時より自然かも…。
それでもボクにとって、まだ暫くはピーターだった俳優って印象だけど…。
(一緒に観に行った子は彼をかわぐちかいじの漫画みたいな顔って言ってました…。)

本作はそんなトビー・マグワイア演じる海兵隊大佐の兄・サムと、
ジェイク・ギレンホール演じる出所したばかりの無職の弟・トミーの話。
トミーはサムの妻・グレース(ナタリー・ポートマン)からは嫌われ、
父親(サム・シェパード)からは出来た兄と比較され家族の中で肩身の狭い身の上。
唯一兄のサムだけが腹を割って話せる存在でした。
ある日、アフガンに派兵されていたサムが戦死したとの訃報が…。
残されたサムの妻・グレースとトミーは、その悲しみを共有するうちに
お互いに好意を持つようになるが、そんな折に死んだはずのサムが帰還。
喜ぶのも束の間、テロ組織に捕虜になっていたサムは過酷な経験により
精神が不安定(PTSD?)になっていて、妻の弟の関係を疑い始める。
サムの幼い娘たちも昔の面影をなくした父を怖がるようになり、
サムの家族関係は崩壊していく…、という話。

なんだかんだで、同姓の兄弟って一番のライバルですよね。
兄弟といえども優劣はあるわけで、子供の頃はそれが年の差でしかなかったんだけど、
社会に出ると、露骨に優劣を感じるようになります。
ボクもトミーと同じで、兄弟が優秀で、学歴や収入など悉く負けてます。
(唯一勝ってるのはルックスくらいのもんですが、これもトミーと同じ。)
そんなこと全く気にしてないふりして接してるけど、内心はやっぱり悔しいですよ。
でも劣ってる方っていうのは徐々に達観できるようになるんで、
そんなに感情的になることはないんですが、優れている方はそうはいきません。
ウチの兄弟でもたまにボクに負けることがあると激昂します。

サムもたぶんそうで、自覚してなくても自分はトミーより上だと思っていたのに、
家族を想い戦場から帰還してみれば、自分の妻とトミーがいい感じに…。
自分の娘たちもトミーの方に懐いている…。
きっと凄まじいストレスで、愛情も憎しみに変わります。
近い存在だからこそ憎しみも強くなるわけで、
財産分与とかでも兄弟間って泥沼になったりしますもんね。
よく言われることだけど、漫画『タッチ』も和也や死んだから美談になるんです。
でもボクは兄弟がいてよかったと思ってるかな。

ボクは前述の通りトビー・マグワイアの演技を観に行ったわけだけど、
彼の演技以上に感動したのは、彼の上の娘・イジー役の子の演技です。
父親のサムに対する複雑な心境や、トミーの彼女に対する多感な少女らしい感情が、
表情だけで明確に伝わってきます。
イジーと妹マギーの姉妹は、実はサムとトミーの兄弟関係に通じるものがあって、
イジーは愛嬌のあるマギーに対して内心嫉妬してるんだけど、
普段はそれを態度には出しません。
でもイジーがトミーに好意を寄せるのは、自分と似た境遇のトミーに
共感しているからだと思うんですよ。
まぁ作中ではそんなこと語られないんで、全く見当外れかもしれないけど、
そんな繊細な感情もイジーの演技から感じることができたので、
かなり達者な子役だなと感じました。
ちなみにその子は『テラビシアにかける橋』で、主人公の妹役を好演した子です。
美人になるかは微妙だけど、いい女優になりそうです。

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