ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

座頭市 THE LAST

映画の日だったんで『座頭市 THE LAST』観に行きました。
もちろんZEEBRAの活躍を確認するためです。
作品としては不満の残るものでしたが、ZEEBRAの活躍には大変満足しました。
ラッパーが監督のコネで大作映画に出演するという例では、
『隠し砦の三悪人』のKREVAや『20世紀少年』のMCUの例があるけど、
それらに比べても出番もセリフも多かったし、意外に重要な役でした。
"アーティストがゲスト出演する"くらいの当たり障りのない役かと思ったら、
登場早々ズッコケるし、エンコ落とされて○ンコまで落とされそうになったり、
最終的には雑魚に斬り殺される情けない役。
仮にも大御所ラッパーとは思えない扱いだけど、
それが逆に役者としてちゃんと扱ってもらえてると感じました。
反町隆史など他の俳優と比べても嫌味のないイケメンだし華もあるし、
俳優業もいけますね。(主演とかになってくると話は変わってくるけど…。)

ということで、以下ZEEBRA以外の感想です。

座頭市 THE LAST

2010年5月29日
人気活劇シリーズ『座頭市』の最終作。

市(香取慎吾)は愛する妻タネ(石原さとみ)のためにもそれまでの人を斬(き)る生活を捨て、故郷で静かに暮らそうと心に決める。彼はとりあえず旧友の柳司(反町隆史)の家に身を寄せ、百姓として生きるために杖を置く。だが、村は血も涙もない天道一家によって支配されており、やりたい放題の彼らに苦しめられた百姓たちは市に救いを求める。(シネマトゥデイより)



『座頭市』シリーズはひとまずこれで最後ということですが、
そんな大人気シリーズの最終作にもかかわらず、
今までのシリーズとは別もの、意外なものを作ろうとしすぎて、
娯楽活劇『座頭市』の本質からほど遠い作品になってしまっています。
たぶん『座頭市』に対して、何の愛情も思いいれもない人たちが作ったんでしょう。

この映画は監督や脚本家が決まる以前に、
"香取慎吾で座頭市を撮る"というのが出発点だそうです。
それから察するに、ジャニーズがSMAP香取慎吾主演の映画を撮りたいと考え、
いい題材はないかと思い巡らせたところ、同じSMAPの木村拓哉や草なぎ剛
『武士の一分』や『山のあなた〜徳市の恋〜』といった映画で、
盲人の役をやり俳優として好評を得た事例があります。
それなら俳優として伸び悩む香取慎吾にも盲人役をやらせてみよう。
盲人といえばやっぱり座頭市だな。
でも座頭市のリメイクは近年2回もされてるし成功するかな?
それなら最終作と銘打てば話題性もあるし集客アップするだろう。
…みたいな安易な発想で立ち上がった企画に違いありません。
香取くんは過去の『座頭市』は「ちゃんと観たことがない」と明言しています。
監督を依頼された阪本監督は自分が座頭市を撮ることになるとは思わなかったけど、
香取くんが主演をするということで、全く新しい座頭市が撮れると思ったそうです。
シリーズの本質から外れるのも当然ですね。

ただ香取くんとしては。思惑通り(?)俳優としてステップアップしたと思います。
失礼ながら、ジャニーズでは有数の大根だと思っていたし、
ハットリくんやら両さんやら、アニメキャラの実写しか出来ないと思ってましたが、
意外とシリアスでリアルな演技も出来るんだな、と感心しました。
セリフ回しは予告編みたいにピックアップされるとまだ大根ぽいですが、
任侠言葉なんで誰がやってもあんなもんかもしれません。
だけど演技はホントに盲人ぽくて、かなりリアルです。
ただ盲人としてリアルなのは、ホントに目を閉じて演技しているからで、
ある意味当然なんですけど、それって座頭市としてはどうなのかって思います。

座頭市は目は見えなくても実際は常人以上に見えている達人なわけですが、
香取くんのは昨日今日失明した人の演技です。
本来なら薄目を開けてても難しい演技を、目を閉じて出来るはずもなく、
殺陣では全然立ち回れないし、全く座頭市らしくありません。
"目を閉じて演技する"ってのは香取くんが言い出したことらしいですが、
大切なジャニーズのタレントさんを怪我させるわけにはいかないし、
監督や殺陣師は困ったでしょうね。
ちなみに『ICHI』で座頭市を演じた綾瀬はるかは目は閉じてません。
目を開いているのに見えてないフリをするのもなかなか難しいらしいです。

そんなわけで、座頭市らしからぬ動きの香取座頭市はけっこう弱いです。
ただ斬られても死なないゴキブリ並のしぶとさで、結局最後まで立っていられるだけ。
そんなグダグダな殺陣では全然爽快感が得られませんよね…。
ストーリー的にも、人を斬れば斬るほど重苦しくなっていく展開です。
座頭市も含め、主要登場人物は悉く死ぬのに、一番死ぬべき奴は生き残るという、
どうにもスッキリしない終わり方。
人間関係など全く掘り下げられてないんで、自分で補完しなきゃいけないんで、
けっこう難解な物語だし、意味のわからないところも多いです。
ちゃんと説明してほしいけど、説明されたとしても納得できるものじゃなさそうです。
座頭市はピカレスク映画なんで、もともとそんなに単純なものではないけど、
基本的には娯楽的な痛快バイオレンス映画です。
当然観客も少なからずそれを期待して観に行くはずです。
奇抜なことをするのはいいけど、もっと観客のことも考えるべきです。

本作で『座頭市』シリーズはひとまず完結したということですが、
数年後には座頭市は著作権フリーになるそうなんで、
誰でも勝手に作っていいことになるそうです。
ここ二作のリメイク作品はイマイチでしたが、
それでも座頭市は日本が誇るキラータイトルであることは間違いなく、
数年後にはきっとまたリメイクされます。
でも今回制作にかかわった現権利者や、東宝、フジテレビは、
手前の都合で勝手に完結させたんだから2度と作るべきではないです。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/299-4ee34ce5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad