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ヒーローショー

関西人のボクは、昔はbase芸人が大好きでそこそこ詳しかったんですが、
リニューアルされるたびに好きな芸人が卒業してしまって、
今ではほとんどわからなくなってしまいました。
というか、昔はbase芸人はみんなローカル番組でレギュラーいっぱい持ってたし、
露出も多く、関西人なら知ってて当然というくらいのアイドル的人気でした。
その頃のメンバーは今や全国区でも一線級で活躍する人ばかりなので、
人気だけじゃなくて実力もあったんだと思います。
それに比べて今のbase芸人は一軍でもテレビで見る機会はほとんどありません。
ボクは関西芸人贔屓だし、関西のお笑いが日本一面白いと思いたいけど、
今後のお笑い勢力図がちょっと心配かも…。

ということで、今日はbase芸人最後の砦ジャルジャルの主演映画の感想です。

ヒーローショー

2010年5月29日公開。
井筒和幸監督3年ぶりの新作、人気芸人ジャルジャル主演の青春バイオレンス映画。

アルバイトでヒーローショーの悪役を務めるユウキ(福徳秀介)。バイト仲間のノボルが、ユウキの先輩である剛志の彼女を寝取ったことから、ある日ショーの最中に激しい殴り合いが始まる。それだけにとどまらず、剛志は悪友たちと共にノボルをゆすろうとするが、ノボルも自衛隊出身の勇気(後藤淳平)を引き入れ、対抗する。(シネマトゥデイより)



井筒監督は今の若者をリアルに描いたと考えているようですが、
とんでもない偏見と時代錯誤です。
お笑い養成所、『ラブプラス』的なゲーム、闇サイト、右翼的な日本語ラップなど、
なんとなく現代的なキーワードを盛り込んではいるものの、
およそ現代とは思えないような時代錯誤間を感じる舞台やキャラ設定です。
それこそ井筒監督の過去の作品『岸和田少年愚連隊』や『パッチギ』の舞台だった
60~70年代の不良映画のような雰囲気。
主人公のユウキ(ジャルジャル福徳)の刹那的で無気力な性格は、
ある意味では現代の若者の一面を表していると思うけど、
その他の若者が揃いも揃ってヤクザ予備軍みたいなのはどんな偏見?
今の若者は昔に比べても大人しくて、真面目でいい子が多いのに…。
(まぁそれも相対的なもので、実際はもっと多様だけど。)
いつもワイドショウ等で偉そうに若者に説教してる井筒監督なのに、
こんな内容で今の若者のリアルを描いたとか、若年層の問題を抉ったとか、
本気で考えてるなんてチャンチャラ可笑しいです。
まぁそれはそれとして、バイオレンス映画としてはそこそこ観れるかな?
ケンカやリンチなどの暴行シーンはなかなかリアルでえげつないです。

お笑い芸人を目指すユウキは元相方の剛士(鈴木涼介)に誘われ
ヒーローショーのバイトを始める。
ある日、剛士の彼女がバイト仲間のノボル(松永隼)に寝取られたことが発覚し、
ヒーローショーの途中で剛士とノボルがマジ喧嘩。
ボコられた剛士は不良の友達・鬼丸(阿部亮平)に泣きつき報復を依頼。
鬼丸たちはノボルと彼の友達の勉(ランガン米原)をボコり、ついでに慰謝料を要求。
勉がそのことを兄の拓也(林剛史)に相談すると、拓也は自衛隊時代の上司である
勇気(ジャルジャル後藤)の手を借りて、鬼丸たちに逆襲する計画を立てる。
まんまと拓也の計画に嵌った鬼丸と剛士は勇気たちからリンチされるが、
度が過ぎたリンチにより瀕死にしてしまい、事態の深刻さに気付いた拓也たちは
証拠を隠滅するために山中に剛士を埋めるが、鬼丸には逃げられてしまう。
それを一部始終見ていたユウキは…、という話。

『ヒーローショー』なんてタイトルだけど、ヒーローショーはあまり関係ないかな?
昨今の集団暴行殺人事件に着想を受けた物語で、
集団心理で殺人をやらかしてしまった若者たちを描いた
クライムサスペンスといった感じの作品かな?
でも殺人事件のあとは、急にユウキと勇気が交流を描く話になって、
そんなに事件に対する後悔や苦悩などは描かれないので、
ただ単に集団リンチによる殺人を撮りたかっただけかもしれません。
リンチの最後はバットで殴ってトドメをさすんですが、
これは「人は簡単には死なねぇ」とバットで殴るシーンのある
品川ヒロシの『ドロップ』に対する皮肉なんだそうです。
でも本作でもバットで殴られても死んでないわけですが…。

集団リンチ殺人まではハラハラして面白いんですが、
それ以降はいろんな意味でグダグダです。
拓也たちは鬼丸を殺してしまったと思い、証拠隠滅のために埋めようとするんだけど、
鬼丸が逃げ出した後、まだ生きてる剛士を埋めてしまうのは理屈が合いません。
拓也も政治家の息子なのに自衛隊→出会い系サイトの社長と妙な経歴だし、
他にもただのバカとしか言いようがないような理屈に合わない行動をする奴が多くて、
井筒監督の若者に対する悪意が見て取れます。
ポルノか青春バイオレンス映画しか撮れない監督だけど、
ここまで偏見が強いんじゃもう青春映画は撮らない方がいいかな…。

最後に主演のジャルジャルですが、コント師だけあってなかなかよかったです。
ただレッドシアター芸人なんて、中高生の女性ファンが大半だろうから、
R-15指定映画に抜擢するのはちょっと違うんじゃないかな?
アイドル芸人映画として観ると、エロいしグロいし、ガッカリすること間違いなし。
後藤の濃厚キスシーンなんて女性ファンは観たいのかな?
芸人キャストでは鬼丸・弟役のジェントルの迫力は凄まじかったです。
ネタとか全く見たことないけど、あの存在感は今後映画界がほっとかないですね。

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