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ボックス!

今週末公開の映画『座頭市 THE LAST』。
あまり期待できそうにないんでスルーするつもりだったんですが、
ZEEBRAが出演してるとなれば、日本語ラップファンとしては観に行かざるを得ません。
他にも日本語ラップファンとして気になる映画が、
来月末公開の『SR サイタマノラッパー2』ですね。
前作はどうせ『チェケラッチョ!!』系の似非ラップ映画だろうと無視してたんですが、
意外なことに日本語ラップサイドからも高評価だったようで…。
なので"観てみようかな?"と思ったんですが、ウチの地元(阪神)では
あまりに小規模な限定公開だったため、既に鑑賞不可能でした。
でも今回は前作の好評を受けてか梅田ブルク7でも公開されるので観れそうです。
その前に明々後日リリースされる前作のDVDを観ないとね。
近所のレンタル屋さん、取り扱ってくれるかな?

で、似非ラップ映画『チェケラッチョ!!』の主演だった市原隼人ですが、
自身の最新主演映画『ボックス!』の主題歌をRIZEと共に歌ってます。
それもラップで。
市原隼人はSORA3000のファンを公言してたので、念願のコラボでしょうね。
なんでも彼は日本語ラップが大好きだそうで、SORA3000の他にも
OZROSAURUSやTOKONA-Xが好きなことも公言してます。
彼のことは『チェケラッチョ!!』公開から暫くは、ぶっちゃけ嫌いだったけど、
同じ日本語ラップ好きとして、今ではちょっと親近感を感じます。
今後は音楽活動もやっていくそうだけど、本格的にラップするのかな?

ということで、今日は親愛なる市原隼人主演『ボックス!』の感想です。

ボックス!

2010年5月22日公開。
同名小説を映像化した青春スポコン映画。

高校のアマチュアボクシング部所属の体育科の鏑矢(市原隼人)は、ボクサーとして天性の素質を持っていた。一方、彼とは幼なじみで進学科の秀才、木樽(高良健吾)は子どものころから腕力にはまったく自信がなかった。だが、木樽は自分も鏑矢のように強くなりたいと願い、ボクシング部に入部して日々コツコツと努力を積み重ねていき……。(シネマトゥデイより)



いじめられっ子のユウキはケンカの強い幼馴染のカブに幼い頃から助けられてきた。
そんなユウキがボクシングに出会い、真面目さと努力でどんどん力を付けていき…、
という粗筋から、数年前の青春ボクシング映画『ラブファイト』を彷彿とさせます。
『ラブファイト』は幼馴染が男女だったんで、結局は恋愛モノだったし、
内容も北乃きいのパンチラ以外に観るべきもののないカス映画でした。
なので、それを彷彿とさせた本作『ボックス!』にもちょっと不安はありました。
でも蓋を開けてみると、けっこう笑えるし感動もできるし、
熱く深い友情を描いた良質な青春スポ根映画で、かなり楽しめました。

それはやっぱり、主演の市原隼人のキャラクターによるところが大きいです。
市原隼人は本作の役作りで、自ら志願して丸刈りにしたそうですが、
市原隼人の演じる役柄っていつもヤンチャな高校生で同じようなものばかり。
実際、髪型で差異を表現するしかない状態です。
あまり演じ分けもできてないような気がするし、演技の幅もあまりなさそう。
ですが彼は類稀なるエモーショナルな俳優で、
役に対して演技を越えた感情移入ができる人だと思います。
普通は俳優が役柄に合わせるんだけど、彼の場合は役柄が彼に寄ってくるんですよね。
なので彼の演じるカブは、ホントに実在しそうなくらいの人間味があります。

大抵スポーツものは、競技シーンにどこかウソっぽさが出るものだけど、
市原隼人は天才ボクサー・カブを、素人目には全然違和感ないくらいに演じてました。
因縁のライバル稲村役の諏訪雅士は本物のボクサーですが、
彼と比べても体格からフットワークから、ホントにボクサーみたいだったし、
天才が故の危うさみたいなところまで、しっかり伝わってきます。
あまりスローなどを使わず、けっこう長回しで撮ってるにもかかわらず、
全然粗が見えないのがすごいです。
(ラストのラッシュシーンはちょっと漫画ぽかったですが…。)
これは役作りのボクシングの練習を本気でやった賜物ですね。
それに比べるとユウキ役の高良健吾の方は、ちょっと綺麗過ぎるというか、
出来すぎ感があって、ファンタジーを感じました。

ストーリーも慢心→挫折→復帰くらいの単純なものだと思ってたんで、
2時間を越える上映時間は長すぎるんじゃないかと思ってましたが、
実際はもうフタヤマくらいある感じで、2時間以上でもギチギチでした。
カブの挫折も都合2回訪れるわけですが、時間がないためか、
一度目の挫折から立ち直る過程はアッサリしすぎてるような…。
しかもその立ち直るキッカケがかなり重い出来事なんで、
そんなに軽く流していいのか?って感じです。
すぐに2度目の挫折がきて、そっちに焦点が移っちゃうんですが、
あの出来事が物語に落とした陰は、この程度のハッピーエンドくらいでは
拭い去れないくらい濃い気がします。
『タッチ』然り『あしたのジョー』然り、あんな展開はスポ根では度々使われるけど、
時間に制限のある映画ではちょっと取り返しきれない展開ですよねー。

でもそれを差し引いても、2度目の挫折からの、
練習嫌いの天才が努力することに目覚めるという展開は、
かなりのカタルシスを感じるし、熱くなります。
しかも"オレは人のためにボクシングしとるんとちゃうわ"って言ってたカブが、
ユウキのために努力するというのが感動しますよね。

関西人としては舞台が大阪ってのもポイント高かったです。
下町の歓楽街・十三の風情も舞台装置としていい影響があったと思います。
カブもたぶんモデルは"浪速の闘拳"亀田興毅ですよね。
その関係か、亀田興毅も本人役でカメオ出演してます。
でも、ライバル稲村を応援に来て試合中に野次るというあんまり印象よくない役。
ヒールな印象の彼が、カブを応援するってのはイメージ悪そうという配慮かな?
ボクはけっこう亀田興毅は好きです。
でもヤンチャなイメージと違って、試合だと消極的なアウトボクシングするから、
なんかガッカリするんですよね…。
それこそカブみたいなファイタータイプだったら面白いんだけど…。

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