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レギオン

ファンタジー映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の後編が制作されないのは
その内容が無神論を推奨するものだとして、
キリスト教徒の批判があったためだと言われてますが、
一方ではギリシャ神話の神々がアメリカを統治するファンタジー
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』が平然と公開されたり、
オカルト映画の大半がキリスト教絡みだったりと、
タブーなのかそうでもないのか、アメリカの宗教観はよくわからないです。
信仰心が薄い日本の方が逆に宗教をタブー視してますよね。
ただ、どんなホラーでも終末映画でも神に救われるという内容のものはまずないんで、
ほんとに宗教に力があるなんて信じてる人は、ほとんどいないんでしょうね。
今の宗教は数の論理を働かせるためのコミニティでしかないです。

ということで、今日はキリスト教を茶化した映画の感想です。
といっても明確にキリスト教とは語られませんが…。

レギオン

2010年5月22日日本公開。
神に見捨てられた人類と天使たちとの壮絶な闘いを描くアクション・スリラー。

モハベ砂漠のダイナーに客としてやって来た老女が突然怪物と化し、店は虫の大群に取り囲まれてしまう。すると、武装した怪しい男、ミカエル(ポール・ベタニー)が現れ、人間を見限った神との戦いを宣言。実はミカエルの正体は、神を裏切り、人類のために立ち上がった大天使だった。(シネマトゥデイより)



人間に呆れ果てた神は、レギオン(天使の軍団)を使い、人間を滅ぼすことにした。
その隊長に命じられた大天使ミカエル(ポール・ベタニー)だったが、
人間を愛する彼は、自分の翼を切り落として堕天し、レギオンを迎え撃つことに…。
なんとなくリメイク版『タイタンの戦い』に似たような粗筋なんで、
神話ファンタジーの類かな?と思ったら、ゾンビ映画でした。
砂漠のダイナーに数人で立て篭もり、迫ってくるゾンビ軍団を退けるという
『ドーン・オブ・ザ・デッド』のような、今時珍しい王道のゾンビ映画です。
ただ他と違うのは、ゾンビに憑依しているのは悪魔ではなく天使ということ。
普段は人間を救う立場の天使が、人間に襲い掛かってくるわけだから、
人間には何も縋るものがなくなってしまいます。
しかもこの天使ゾンビ、老婆や子供に成りすましたり、
悪魔以上に悪魔的所業で人間を欺いてきます。
結局天使も悪魔も大差ないわけですが、それが本作の面白いところですね。

ひとり堕天し、人間に味方するミカエルですが、
彼の目的は次の救世主(キリスト)を孕んだ女性を守ること。
その子供が生まれ、成長すれば人間は助かるということのようです。
この辺は『ターミネーター』シリーズに似た設定ですね。
随所にオマージュぽいシーンもあります。
そのミカエルですが、元大天使のクセに人間の銃火器で応戦するのが可笑しいです。
しかも戦うのに何かと便利な翼まで自分から切り落として…。
ただミカエルの後任としてゾンビ軍団を率いる大天使ガブリエルも、
戦い方はメイス(鎚矛)による直接攻撃なんで、銃火器でも充分応戦可能です。
大天使なんだから指一本で大地震くらい起こせそうなものなんですけどね。
前回神が人間を滅ぼした時は大洪水を起こしたってことなのに、
今回はゾンビアタックとは、けっこう悠長な神さまです。
そんなツッコミ所を面白いと思えるかネガティブに受け止めるかが、
本作を楽しめるかどうかの分かれ道ですね。
ボクは早々にゾンビ映画だと割り切れたんで、意外と楽しめました。
特に老婆のゾンビの行動はなかなか斬新でよかったです。

ミカエルと共に戦うことになる8人の人間たちも、
それぞれ見せ場があって個性が際立つように描かれていたので、
普通のゾンビ映画よりもヒューマン・ドラマとして楽しめるかもしれません。
ラストは政治的な意識が働いたのか、神さまに配慮する展開だったのは、
イマイチ理解できませんが…。
ギリシャ神話と同じで、どこの神さまもいい加減なものですね。
あと、なんとなく発想の原点は『エヴァンゲリオン』に近い感じもしました。
内容は全然違いますけど…。

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