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グリーン・ゾーン

タイの武力衝突とか、ロシアのテロとか、世界は全然安定しませんねー。

アメリカは核を5000発以上保有しているそうですが、核なき世界を目指すってことで、
核の上限を1500発くらいにしようという条約を、ロシアと締結したそうです。
でも核なんて1発使えば世界大戦→人類滅亡すらありえるパンドラの箱です。
5000発も1500発も大差ない気がしますね。
核攻撃の抑止力として核を保有してるって建前だけど、
正常な判断が出来る人間は絶対使わないわけだけど、
追い込まれて自暴自棄になった人間は、抑止力なんて関係ないし使うんだろうな。
たぶんボクの生きてる間に核戦争勃発しそうだなぁ。

といことで、今日は核兵器をめぐる戦争が題材の映画の感想です。

グリーン・ゾーン

2010年5月14日日本公開。
"ジェイソン・ボーン"シリーズのマット・デイモンとポール・グリーングラス監督が、
3度目のタッグを組んだ社会派サスペンス・アクション。

ロイ・ミラー(マット・デイモン)と彼の部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の行方を追う極秘任務に就くが、国防総省の要人によって手掛かりを奪われてしまう。国防総省の動きを不審に思った彼は、同じ疑念を抱いていたCIA調査官ブラウン(ブレンダン・グリーソン)と共闘することに。部隊を離れ単独で調査を開始し、執ような妨害工作に苦しみながらも謎の核心に迫っていく。(シネマトゥデイより)



2003年、イラク政府が大量破壊兵器を隠し持っているとして、
国連の決議を待たずに勝手にイラク侵攻を開始したアメリカ。
圧倒的武力で勝利したアメリカだが、結局イラク国内で大量破壊兵器は発見されず、
こと戦争は大儀のない侵略だったことになってしまいました。
ただアメリカ国民の大多数もイラク侵攻を支持していた手前、
彼らの心には、イラク戦争は汚点として残ったことでしょう。
なのでイラク戦争は、アメリカ人にとってデリケートなテーマです。
数々の戦争映画を撮ってきたハリウッドにとっても、
二の足を踏んでしまうような題材で、現にそんなに多くないし、ヒット作は皆無です。
ですが前回の大統領選挙で政権交代され、イラク戦争は前政権の失態となりました。
それによってアメリカ人としても、ようやく水に流せたと思ったのか、
イラク侵攻の暗喩である『アバター』が史上最大の大ヒットとなり、
イラク戦争を題材にした『ハート・ロッカー』はなんとアカデミー賞作品賞を受賞。
それまで反戦映画でしかなかったイラク戦争映画は、
前政権を揶揄する娯楽映画として市民権を得ることになります。

そんな中、公開されたのがイラク戦争映画がこの『グリーン・ゾーン』。
イラク戦争の最中、大量破壊兵器の存在に疑問を感じながらも
大量破壊兵器の捜索に奔走するひとりの兵士が、
アメリカ政府が事実を隠蔽していることに気付くという物語。
もちろん未だに大量破壊兵器の有無は明言されていないので、
本作はフィクションではあるんですが、
9.11を映画化した『ユナイテッド93』を撮ったポール・グリーングラス監督が、
ワシントンポストの元バグダッド支局長の書いたノンフィクションを原案にした、
かなり事実に近い社会派映画だと思います。
登場人物も、実在の人物をモデルにしたものが多いそうです。

イラク戦争の最中、国防総省情報局捜査官から提供される情報を頼りに、
大量破壊兵器の捜索をするMET隊隊長ミラー(マット・デイモン)は、
その情報が毎度ガセネタであることに気付く。
さらにMET隊がせっかく捕らえた重要参考人を政府高官に強奪され、
アメリカ政府に対する不信感が強まったミラーは、
CIAバグダッド支局長と協力し、政府の目論見を暴こうとする。
どうやらガセネタの情報ソースは謎の男"マゼラン"の証言らしい…、という話。

タイトル"グリーン・ゾーン"は、バグダッドの一等地にある隔離された地区で
アメリカ軍やその関係者が居住し、政府やマスコミ関係の施設が立ち並びます。
その外では武将勢力による戦闘や火事場泥棒が頻発したり、
水不足でイラク市民は困っているのに、
グリーン・ゾーンの中では、プールサイドには水着のお姉さんが闊歩し、
記念写真を撮る観光客気分の民間人がいたりと、さながらリゾート地のようです。
石油などの利権のために戦争を始めたアメリカ政府は、
ホントはイラクの市民のことなんて知ったこっちゃありません。
アメリカは自分たちがイラクを民主化することがイラクのためだと考えていますが、
イラクの市民はアメリカ人よりもイラクの行く末を想っています。
そんなの言われてみれば当たり前のことだけど、なかなか気付きにくいことで、
ミラーはイラク人の青年フレディとの交流でそのことに気付き、
アメリカ政府に対する不信感を募らせます。
つまり本作はアメリカの傲慢さを描いた反戦映画なんだと思います。

ただ、主演を"ジェイソン・ボーン"シリーズのマット・デイモンにしたことで、
あまりイデオロギーを感じさせないアクション・サスペンスに仕上げてあります。
なので全然イラク戦争に興味がない人でも、イラク戦争を支持していた人でも、
気楽な気持ちで観れるであろう娯楽映画に仕上がっています。
アクションシーンはハンディカメラで撮ったブレまくった映像をわざと使用し、
まるで従軍カメラマンが撮ったかのようなスピーディさとリアリティです。
ポール・グリーングラス監督はもともと社会派なドキュメンタリータッチの作品を
得意とする監督ですが、そのドキュメンタリータッチな撮影手法を、
アクション映画にも応用したことで、臨場感のある映像を撮ることで定評があります。
また、撮影監督は『ハート・ロッカー』と撮影監督を起用し、
『ハート・ロッカー』のような緊張感も感じさせる戦闘シーンになってます。
その臨場感と緊張感のある戦闘を観るだけでも楽しめると思います。
ただ、最後の夜中の市街戦は臨場感ありすぎて暗くてよく観えないのに、
複雑で長くて、ちょっとしんどかったかなぁ…。

なんかアメリカのことばかり悪く書いちゃったけど、
クラク戦争を支持した小泉政権も、その政権を支持した日本国民も同罪です。
イラクの大量破壊兵器の有無は未だに有耶無耶にされてるけど、
同じ"悪の枢軸"北朝鮮は確実に2~3本持ってるのはわかってるんだから、
北朝鮮を侵攻するならボクも支持するんだけど、
北朝鮮には大した利権もないし、どうでもいいと思ってるんだろうなぁ…。
日本の米軍基地も、ホントに必要だと思ってるのかな?

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