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劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

ブログ更新も一週間ぶりですが、先週はずっと出掛けてて、今日帰って来ました。
大事な用事で陸の孤島のようなド田舎の村に行ってたんですが、
都会っ子のボクには地獄のような環境で、あと2週間ほど滞在する予定でしたが、
無理をいって先に帰らしてもらいました。
何が辛かったかって、やっぱり人間関係です。
村人同士は親密だけど、余所者に対しては閉鎖的だし、
訳のわからない風習というかローカルルールが多くて下手に動けないし、
なにより方言がキツすぎて村人の会話が理解できないのが怖かったです。
怪訝な顔でジロジロ見られるし無視されるし、針の筵でした。
まぁそれはその土地だけの雰囲気なのかもしれないけど、やっぱり都会がいいです。
なにより大好きな映画館がいっぱいあるしねー。

ということで、ド田舎の妙な風習に巻き込まれるミステリー映画の感想です。

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

2010年5月8日公開。
人気ミステリードラマ『TRICK』の劇場版第3弾。

霊能力者“カミハエーリ”が統治する万練村では、その後継者を決める大会が行われようとしていた。貧乏なマジシャン、山田奈緒子(仲間由紀恵)は、霊能力者に成り済まして大会に参加し、村の財宝をネコババしようと画策するが、バカげた風習を辞めさせるために招かれた物理学者の上田次郎(阿部寛)とはち合わせてしまう。(シネマトゥデイより)



連続ドラマで3期に単発ドラマ2つ、そして劇場版は本作で3つ目という
超人気シリーズ『TRICK』の最新劇場版です。
それだけ続けば当然ながらマンネリ化しちゃうのも無理なくて、
ぶっちゃけ新しいものほど新鮮味に欠け、面白くなくなっていた気がします。
そんな中公開された本作は、そんなマンネリへの批判に対する予防線なのか、
万練(マンネリ)村というド直球の村が舞台になっています。
この時点でちょっと期待は薄くなっちゃってたんですが、
今放送中のスピンオフドラマ『警部補 矢部謙三』を見てると、
マンネリこそ『TRICK』シリーズの魅力だったことに気が付かされました。
というのも、村落の因習や因縁を軸とした横溝正史的クローズド・サークルが多い
従来の『TRICK』シリーズに比べると、『警部補 矢部謙三』は普通の刑事ドラマで、
『TRICK』関連作として見ると、なんだか物足りないんですよね。
まぁ『TRICK』はスタートが横溝正史的な探偵小説のパロディですもんね。
お決まりの中で如何に遊べるかがポイントですね。

本作も例によって横溝正史系のミステリーで、
大筋のストーリーは"インチキ霊能力者同士のバトル"という
劇場版第一作目とほとんど変わらない内容で、
手品(インチキ霊能力)のタネも過去に一度使われたようなものが多い印象です。
唯一仕掛けがわからなかった棺桶脱出マジックも、タネ明かしされてみれば、
過去にテレビ版でもあった"犯人は実は○○だった"というもの。
○○ネタとカラクリ屋敷系のトリックはミステリーではタブーなんだけど、
本作はどっちも使っちゃってるし、もはやミステリーとして成立させる気はなさそう。
まぁ本格ミステリーとして観てる人なんていないだろうからそれでもいいけど、
とりあえず本作は、予防線が示すとおり焼き直しかと思うほど完全なマンネリです。

でも前述のようにそのマンネリ感こそが『TRICK』だし、
なんだかんだで4年ぶりの新作なんで、懐かしさとともに新鮮味もありました。
特に主演のふたり(仲間由紀恵と阿部寛)はその間に超人気俳優になっちゃったし、
ふたり揃って、今更こんなバカバカしい役を再び演じるってのも貴重かも。
彼らにとっては本シリーズが出世作だったわけだけど、
やっぱり今までのどんな役よりもシックリしてますね。
特に仲間由紀恵は何かふっ切れた感じすらあって、本作では彼女の黒歴史(?)の
初主演作『リング0 バースデイ』の貞子のセルフパロディまで披露しています。
そういえば本作の事件の動機は、『リング』のモデルにもなった実際の事件を
モチーフになっているみたいですね。
貞子のセルフパロディもその絡みかな?

そのモチーフも含めて、本作は"霊能力は実在するのか"というのがテーマで、
これはドラマ第1期、というか『TRICK』本来のテーマへの原点回帰といえます。
第2期以降はインチキ霊能力者のインチキを暴くことがメインの探偵ドラマで、
その単純な展開がマンネリ化を助長したと思うんですが、
本来のテーマは山田奈緒子(仲間由紀恵)と霊能力者の因縁を描いたミステリーで、
オカルト的なヒューマンドラマでもありました。
本作では再び原点回帰したため、物語に深みが生まれて興味深く仕上がっています。
今後の展開がかなり気になる感じの終わり方です。
実際に続編も示唆されてるんですが、主演ふたりは年齢的にかなり限界な役設定だし、
はやく次の展開が待たれます。

本来のテーマに戻ったことで、ちょっとシリアスな内容になり、
コメディ要素は少し控えめだったかも。
山田奈緒子の比重が高まって、名物の上田次郎(阿部寛)との絡みも少なかったし、
お笑い担当の矢部謙三(生瀬勝久)の出番も少なかったです。
ストーリーで笑わせられない分、セットや小道具で笑わそうとしてたので、
目敏い人ならいろいろ笑えるところもあったかもしれないけど…。
ゲストキャストの松平健絡みのネタはなかなか面白かったけど、
逆に薄ら寒くてどうしようもなかったのはアダモちゃんネタ。
時代錯誤も甚だしいというか、アラサー以下の世代は元ネタすら知らないんで、
当然笑えないし、島崎俊郎が豪快にスベリまくってるようにしか見えない。
(島崎俊郎すら知らない可能性だってあるし。)
なのに今回の推しギャグになっているため頻繁に登場するのが、
ひとり浮いてるし物語に必要ないしで、もう邪魔で邪魔で仕方なかったです。
ガッツ石松ネタもそうだけど、あんな出オチを天丼しても寒いに決まってます。

笑いは少なかったけど、過去の劇場版の中では一番楽しめたかな?
でも本作内での奈緒子と上田の会話の内容は、
今月15日に放送される『TRICK 新作スペシャル2』絡みが多いので、
ソッチを先に観た方が楽しめたかも。
あとスピンオフ『警部補 矢部謙三』の方でも、
先週は奈緒子が、今週は奈緒子の母(野際陽子)がゲスト出演するみたいです。
ボクは先週分もまだ観てないのでわかりませんが、
多少本作と繋がりがあるかもしれません。
ボクは迂闊に公開間近に観てしまったことをちょっと後悔してます…。
小ネタも含めて10箇所くらい笑えるポイントを損したような…?

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