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アーサーと魔王マルタザールの逆襲

今日、CGIアニメ『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』を観ました。
この作品は"アーサー3部作"の2作目で、本作の監督であるリュック・ベッソンは
その3部作を最後に監督業引退を明言していたんですが、
今年、彼の監督作『アデル/ファラオと復活の秘薬』が公開されます。
てっきりもうアーサー3部作以外は撮らないってことだと思ったけど、
3作目公開までは他の作品も撮るんですね…。
引退を望んでるわけじゃないけど、なんかちょっと騙された気分?

まぁね、リュック・ベッソン監督の幕引きがCGIアニメってのもアレですしね。
(実際にはアーサー三部作はCGIアニメと実写の融合です。)
たしかにCGIアニメって人気あるし、興行成績も軒並みいいんで、
ジョージ・ルーカスなど大物監督も制作に乗り出そうとするほどだから、
かなり魅力的なんでしょうね。
逆にCGIアニメの雄、ピクサーは実写映画制作に乗り出すんだとか…。
『火星のプリンセス』というSFで、それはそれで楽しみですが、
お家芸のCGIアニメの方は『トイ・ストーリー3』『カーズ2』に続いて、
『モンスターズ・インク2』の制作が決まったそうで、それも楽しみだけど、
なんか続編ばかりで、完全オリジナルストーリーは暫く観れなさそうです。

とうことで、今日は『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』の感想です。

アーサーと魔王マルタザールの逆襲

2010年4月29日日本公開。
リュック・ベッソン監督による『アーサーとミニモイの不思議な国』の続編。

ミニモイの国の扉が開き、大好きな王女セレニアと再会できる満月の日を心待ちにするアーサー(フレディ・ハイモア)のもとに、「助けて!」と書かれた米粒が届く。これはミニモイからのSOSなのか? 魔王マルタザールの脅威が再びミニモイの国に襲い掛かる中、ミクロになったアーサーと宿敵マルタザールの最後の戦いが幕を開ける。(シネマトゥデイより)



3部作を表明していたので嫌な予感はしてたんですが、
前作(第1部)のように単体ではストーリは完結せず、
第2部にあたる本作は"続きは第3部をお楽しみに"って感じで突如終わる、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ方式です。
ようやく悪役も登場して、ちょっと盛り上がってきたかな?
ってところで"To Be Continued"→次回作の予告映像→エンドロール…。
あまりの肩透かしにチビッコはザワめき立ち、大人は失笑してしまいます。

本作は第3部に向けての導入部といった感じで、
簡単にいえば、アーサーが再びミニモイの国に戻り、
ミニモイの仲間たちと再会する、ってだけの話。
特に何か盛り上がる箇所があるわけでもありません。
前作から3年、アーサーは"HELP"と書かれた米粒を見つけ、
ミニモイ族に危険が迫っていると考え、再びミニモイの国に向かうが、
ミニモイたちは平和そのもので、しかも誰もそんな米粒知らないという…。
誰がこの米粒のメッセージを書いたのかが本作の一番の関心事項ですが、
もうね、映画タイトルにネタバレしちゃってるんですよね。
最後の最後で前作でやっつけたはずの魔王マルタザールが登場するという展開で、
マルタザールの登場こそが本作の一番のサプライズになってるはずだけど、
なんでタイトルにマルタザールの登場を明記しちゃうかな…?
サプライズどころか、「あ、やっと出てきた」って感じです。
漸く悪役登場で、これから大事件が…、と思ったら"To Be Continued"…。
「詐欺だ…」と呟くお客さんもいたけど、そう感じるのも無理からぬことです。
まぁ原作のある物語だし、原作がそんな感じなら仕方ないけど…。

こんなラストには納得できないけど、作品としては面白くないわけでもないです。
前作でもCGIキャラがフェラーリ250GTに乗ってぶっ飛ばすシーンがあったけど、
本作にはダッジ・ラムと羊が衝突するというお遊び演出が。
テントウムシ型のクルマでのカーチェイスがあったり、
カーアクション映画『TAXi』や『トランスポーター』を制作した
クルマ好きのリュック・ベッソンらしい演出です。
これも前作からですが、ウィットに富んだジョークや下ネタも満載で、
こども向け映画のわりには、かなり攻めた演出もあり、大人も笑えます。
ちょっと正攻法のハリウッドのアニメには真似できないというか、
これだけ監督の個性が強く出たCGIアニメは珍しいです。
特にリュック・ベッソンの作品が好きな人にはオススメです。

前作(第1部)終了から暫く音沙汰がないから、
興行的に失敗したためにシリーズ化打ち切りかと心配したんですが、
物語が前作から3年後の設定なんで、意図的に間隔を空けたんでしょうか、
前作から3年を経て、ちゃんと公開されました。
でも3年てのは意外と長くて、主演アーサーを演じたフレディ・ハイモアも
すっかり大人っぽく成長しちゃいました。
童顔なんでまだギリギリ大丈夫ですが、そろそろ子役はキツそうです。
その3年はプラスにも働いていて、CGI技術はかなり進歩しました。
それにより、前作では実写シーンとCGIアニメシーンは全く別物って感じでしたが、
本作ではかなり融合できるようになっていて、実写とアニメの移行がスムーズになり、
実写の中でCGIキャラが動きまわるシーンも描けるようになってます。
昆虫や小動物もリアルになって、別世界のようだったミニモイの国が、
この世界に実在する小さい国という設定にリアリティを感じれるようになりました。
ただそんなCGIアニメシーンは前作から格段に減ってしまい、半分は実写シーンです。
どうも次回作(第3部)は人間界に舞台が移りそうで、さらに減ると思われます。

ミニモイ族の声優はミュージシャンが多く、それも見どころだと思うんですが、
近所では字幕版はやってなかったので日本語吹替えで観ました。
まぁ前作もそうだったんで別に問題なかったけど、
魔王マルタザールの吹替え担当のGACKTのハマり方が半端ないです。
本人とは似ても似つかぬ醜悪なキャラだけど、もうこの声以外は考えられないほど。
口元とか動き方とか、だんだんとGACKTに見えてくるから不思議です。
タレント声優反対のボクも、このキャスティングは見事だと思いますが、
問題は前作で主要キャストの吹替えをしていたえなりかずきやタカアンドトシが、
本作ではプロの声優に交代していることです。
降板させられたのか断ったのか知らないけど、シリーズ一貫して参加できないなら、
一時の話題性だけでキャスティングするんじゃないよ、と思うんですよね。
本作でも超大物芸人の2世が話題性だけでキャスティングされてますが、
案の定声の芝居が上手いわけでもないし、味も全く出てませんでした。

第3部は来年公開だそうで、今度は3年も待たなくてよさそうです。

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