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タイタンの戦い

日本を代表する怪獣映画『ゴジラ』がハリウッドで再リメイクする話は
去年の夏ごろから話題になってて、怪獣オタクのボクとしては超朗報な訳ですが、
なんでもデジタル3Dになりそうなんだそうで、
デジタル3D否定派のボクとしてはちょっと萎え気味…。
でもその映画を制作するのはワーナーとレジェンダリーピクチャーズらしいです。
この体制はあの一昨年の超名作『ダークナイト』と同じなので、
一転、かなり期待できる気がしてきました。

ということで、今日はワーナーとレジェンダリーピクチャーズによる映画の感想です。
怪獣映画も好きだけど、ギリシャ神話はもっと好きなボクとしては大興奮の作品です。

タイタンの戦い

2010年4月23日日本公開。
巨匠レイ・ハリーハウゼンの『タイタンの戦い』をリメイクした神話ファンタジー。

神々が世に君臨していたある時代。神々の王ゼウス(リーアム・ニーソン)の息子として生まれたが、人間として育てられたペルセウス(サム・ワーシントン)がいた。彼は世界を滅亡の危機から救うため、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を倒す戦いの旅に出る。そこには、悪魔や獣といった強敵との死闘が待っていた。(シネマトゥデイより)



今、ハリウッドはちょっとしたギリシャ神話ブームです。
ボクはかなりのギリシャ神話マニアなんでそのブームは嬉しいんですが、
先だって公開された『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』が
ブームに水を差しかねない残念な出来でかなり凹みました…。
でもギリシャ神話映画の本命は本作です。
制作発表時から公開日をずっと楽しみに待ってました。

基となった1981年の映画『タイタンの戦い』は、後のファンタジー映画や、
ギリシャ神話自体のイメージに多大な影響を与えた名作です。
ストーリーはともかく、その特撮技術の素晴らしさについて語られることが多いです。
当時はまだCGもなかったんで、ケルベロス(ディオスキロス)やペガサスなどは
人形によるストップモーション・アニメで撮影されていました。
当時ボクはまだ生まれてないんで、CG全盛時代に入ってからその作品を観ましたが、
たぶん今観ても、度肝を抜かれる出来だったんじゃないかな?
特にメデューサの出来は秀逸で、その禍々しさたるや、
どんな最先端のCGで描かれたリアルなメデューサも敵いません。
で、月日は流れて、その名作がリメイクされることになったわけですが、
技術の進歩は凄まじく、本作のクリーチャーはもちろん全部CGで、
しかもデジタル3Dとして生まれ変わりました。
CGによって迫力もリアリティも段違いにはなったけど、今時CGなんて普通だし、
ちょっと月並みになってしまった印象で、一抹の寂しさを感じます。
なので、ブーボー(旧作でアテナの依頼でヘパイストスが作った鉄のフクロウ)が、
昔のままの姿で本作にカメオ出演していたのは嬉しかったし、笑えました。

映像面では月並みになってしまいましたが、ストーリーはかなりパワーアップ。
1981年版はあまりにもご都合主義だし、無理がある展開も多かったんですが、
本作はちゃんと旧作の内容を踏まえつつ、わかりやすく、無理ない物語になりました。
旧作では敵の神様は海の女神テティスで、ゼウスは味方でしたが、
本作の敵は冥府王ハデスに改変され、彼の兄弟であるゼウスたちも基本的には敵。
これにより神と人間の対立というわかりやすく、ドラマチックな構図になりました。
そもそもアキレウスの母親として有名な女神テティスは慈悲深い女神です。
ハデスはいつものことですが、他のオリンポスの神々も敵になるってのは、
大ヒットゲーム『GOD OF WAR』にインスパイアされたんじゃないかな?
神が人間を見限って攻撃してくるってのは来月公開の『レギオン』と同じですね。
神も仏もないご時世だし、そうゆう展開が流行ってんのかな?

更にヒロインも変更されています。
神話でもペルセウスの伴侶は王女アンドロメダと決まっていて、
旧作はそれを踏まえてアンドロメダがヒロインとなっていますが、
本作ではペルセウスと共に旅をすることになるイオがヒロインです。
ギリシャ神話マニアとして、この改変はちょっと「えっ?」って感じでしたが、
物語として、一目惚れ同然で恋に落ちるアンドロメダよりは納得できます。
イオはヒロインとしてだけでなく、ブーボーの役割も担う重要キャラですね。
彼女を演じたジェマ・アータートンですが、来月公開のファンタジー
『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』でもヒロインを演じてるようです。

そのアンドロメダを襲う怪物クラーケンですが、
クラーケンは北欧で伝承される怪物で、ギリシャ神話には登場しません。
ギリシャ神話でアンドロメダを襲うのはオバケ鯨(くじら座)です。
そこは本作で改変されたわけではないけど、旧作ではそのクラーケンが、
タイタン族の生き残りという設定になってました。(姿はオバケ鯨に近かった。)
だからタイトルが『タイタンの戦い』なわけですが、
本作ではハデスの使いであり、本来のクラーケンに近いイカのバケモノです。
そうなってくると、もうタイトルと内容は何の関係もなくなりましたね。
旧作でクラーケンが登場したことで、後のギリシャ神話をモチーフとした作品にも
たびたびクラーケンが登場するようになりました。
それだけ旧作は後世の作品に絶大なる影響を与えた名作だったわけですが、
たとえば『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』でのメデューサ退治方法も
この作品が基になっています。

旧作オリジナルキャラのカリボスや巨大サソリも登場も嬉しいところ。
巨大サソリはさすがにCGの恩恵を受けていて大迫力のバトルシーンです。
他にもヘラクレスやテセウスを思わせるような仲間もペルセウス一行に加わり、
ギリシャ神話好きに擽りをかけてきます。
でも旧作ファンでもギリシャ神話好きだもない人にとっては普通のファンタジーです。
先に公開されているアメリカでの評価もそんなに芳しくないようで…。
特にデジタル3D作品であり、サム・ワーシントンが主演作品だから、
彼の出世作であり、映画史上最大のヒット作『アバター』と比較されるし…。
アレと比べられちゃうと、まぁ十中八九期待はずれになっちゃうかなぁ…。
サム・ワーシントンは一生『アバター』の呪縛を背負うんだろうなぁ…。

ボクとしてはかなり面白かったんですが、ひとつどうしても気に入らないのは、
この作品の監督が日本の漫画『聖闘士星矢』のファンだということ。
本作で神々がキンピカの鎧を着ているのは、セイントクロスのオマージュだそうです。
ボクはあの不真面目なギリシャ神話漫画が大嫌いなんでちょっとガッカリです。
しかもその漫画の原作者が調子に乗って、こんなコラボポスターを作っちゃいました。

タイタンの戦い

これ(↑)は一部ですが、酷すぎて絶句です。
上のチラシ画像と対になってますが、似せる気まったくないし、
絵が下手すぎて映画を観る気が失せるでしょうが!

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