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名探偵コナン 2010

不運にも『アリス・イン・ワンダーランド』と公開日が被ってしまい、
オープニング成績連続首位記録に土が付いてしまった劇場版『名探偵コナン』ですが、
興行収入的にはシリーズ最高を記録した前作『漆黒の追跡者』に迫る成績で、
あいかわらずに人気を見せ付けています。

そんな大人気の『名探偵コナン』ですが、テレビでのレギュラー放送は
ゴールデンから撤退して夕方に移ったんだとか…。
しかも新作は少なく、ほとんど過去の話を再放送してるんだとか…。
夕方じゃスポンサー料も望めないだろうし仕方ないのかな?
元の枠では帯で視聴率1桁の情報バラエティをやっていたそうですが、
『名探偵コナン』を復帰させた方がいいんじゃないかなぁ?
ボクが子供の頃はゴールデンで毎日アニメやってたけど、今はあまりありませんね。
そのくせ、こども向けっぽいアニメが深夜にやってたりするし…。
むちゃくちゃな番組編成です。

ということで、『名探偵コナン』劇場版最新作の感想です。

名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)
名探偵コナン 2010

2010年4月17日公開。
テレビアニメ『名探偵コナン』の劇場版シリーズ第14作。

世界中を股に掛けて宝石を狙う怪盗キッドのところに、彼との対決に執念を燃やす大富豪・鈴木次郎吉からの挑戦状が舞い込む。世界最大の飛行船ベルツリー号の宝石“天空の貴婦人”を盗んでみろという次郎吉の申し出を知らされ、コナンや蘭、小五郎も駆けつけるが……。(シネマトゥデイより)



『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』など、
テレビアニメの劇場版は長期シリーズになるとダレてくるもんだけど、
『名探偵コナン』は14作を数える今も、安定してクオリティが高いです。
それは「どうせ子供向けアニメだから」と安易に作られがちな他のアニメと違って、
ちゃんと伏線を張って、しっかり構成を組み立てて、
映画的に作られているからだと思います。
その結果として、子連れのファミリー層だけでなく、カップルやサラリーマン、
年配の人がひとりで観に来るような映画に仕上がっていて、
前作ではついに約35億円のスマッシュヒットとなりました。

ある意味では安定しすぎてて、『クレヨンしんちゃん』で良作に出会った時のような、
何ともいえない感動はないんですが、大ハズレはないという絶対の信頼感があります。
この感覚っていうのは、ハリウッドのアクション映画を観る時に近いかも。
そもそも『名探偵コナン』の劇場版って、ハリウッドのアクションサスペンス映画を
アニメに落とし込んだような印象がありますね。
だから構成も伏線もしっかりしてて、ちゃんとクライマックスで盛り上がれるような、
大人の鑑賞にも堪える映画らしい映画って感じがするんだと思います。
内容は大規模なアクションサスペンスだけど、アニメなんでハリウッド映画みたいに
膨大な予算がかかるわけでもないし、何より洋画を観ないチビッコでも楽しめます。
洋画のアニメーションはファンタジーや芸術作品が多いけど、
こんなアクションサスペンスをアニメ化しちゃうのは日本くらいのもんで、
さすがはアニメ大国って感じですね。

それにただ映画的なだけではなく、ちゃんと原作やアニメのファンを大事にしてます。
他のアニメの劇場版は映画オリジナルのゲストキャラやこの時だけの世界観で、
外伝的なストーリーにしてプレミア感を演出することに必死ですが、
『名探偵コナン』の劇場版は主要登場人物もレギュラーキャラばかりで、
むしろレギュラーキャラをたくさん登場させることでお祭り感を演出してますよね。
その結果、レギュラー放送のグレードアップ版という趣が強くなって、
他のアニメでありがちな「レギュラー放送の方が面白い」ということがありません。
そうゆう意味では、テレビドラマの劇場版に近い作り方なのかも。
でも原作やレギュラーキャラの人気に頼り過ぎない絶妙なバランスで、
ボクのような劇場版オンリーの客や一見さんにも楽しめるようになってるんですよね。

と、最近観たテレビアニメの劇場版の出来があまりに酷かったんで、
充て付けに『名探偵コナン』の劇場版を褒めてみましたが、ここからが本作の感想。

『名探偵コナン』の劇場版といえば"爆弾もの"ですが、本作も例に洩れず。
そこに新型ウイルスのパンデミックや、平城遷都1300年記念的な
時事ネタを織り込んだストーリーになってます。
例の如く遊びにきたはずが爆弾事件に巻き込まれるコナン一行と、
事件の首謀者である謎のテロ組織、そして怪盗キッドによる三つ巴の対決です。
コナンと怪盗キッドが協力して、テロ組織の陰謀を打ち破るというのが本筋で、
コナンと怪盗キッドという宿命のライバルに、服部平次を加えた3人が共闘するのが、
本作のお祭り的な見どころですね。
コアなファンからすると、服部平次とキッドが邂逅するかが最重要事項だそうです。
(どうなったかは伏せておきますけど…。)
さらに上のチラシ画像でもわかるように、毛利蘭をめぐって、
コナンとキッドは恋でもライバルになるのか、というのも興味深いところ。
というように、本作はコナンよりもキッドに重点が置かれているようで、
怪盗キッドファンには垂涎の作品だったんではないでしょうか。

ボクはあんまり怪盗キッドは好きなキャラじゃありません。
盗みをする目的もよくわからないし、工藤新一にやたら似ているという設定も、
原作者がキャラを描き分ける能力がないための産物だと思っているんで。
でも知らなかったんですが、怪盗キッドの方がコナンより先に誕生してるですってね。
むしろ工藤新一の方が、描き分ける能力がないための産物ってことですね…。
それに怪盗キッド絡みの話は絶対にドローで終わることがわかってるんで、
どうにも釈然としない話が多くて嫌いでした。
でも、今回のキッドはちょっとよかったです。
今までの工藤新一のコンパチ的なクールで鉄壁なだけのキャラではなく、
ちょっと抜けていて可愛げがあり、人間味を感じました。
飄々としたキャラで、コナンとの掛け合いも面白く、キッドのおかげで
いつもよりコメディ色の強い、明るい雰囲気の作品になっている気がしました。
ちょっと怪盗キッドも好きになったかも。

反面、コナンとキッドの関係がメインになっているため、
いつもの警察の面々や他のレギュラーキャラの活躍はけっこう控えめ。
特に毛利小五郎は、声優交代の余波を未だに引きずっているのか、
ほとんど出番をもらえてません…。
夕方のレギュラー放送の再放送でも、小五郎の出る話は避けられてるらしいので、
今後もどんどん陰が薄くなっていくんでしょうか…?
あと、なぜか大橋のぞみちゃんが男の子の声優を務めてました。
特に男の子役がうまいわけでもないし、そもそもあの男の子が必要かどうかも微妙…。
前作でシリーズ初めてタレントを声優に起用したらしいんですが、
その前作が大ヒットしたから、本作でもタレント声優をねじ込んでみたってことかな?

本作はいつもより更に面白かった気がしたんで、
今年も30億円の大台には乗りそうです。

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