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ダレン・シャン

映画館はすでに飽和状態で、もうあまり建てられないらしいけど、
まだまだスクリーン数は少なすぎます。
洋画観に行くのに、近所では日本語吹替版しか上映していなくて、
ちょっと遠くの劇場まで行かないと字幕版が観れないって事が頻繁にあります。
アニメなら半ば諦めてるし、吹替で観てもそんなに違和感もないけど、
日常生活で外国人が日本語流暢に喋ってたら違和感あるでしょ?
映画だって当然あります。実写映画は字幕で観るのが基本じゃないかな?
まぁスクリーン数には限界があるし、こどもが観ることも想定してるんでしょうが、
大概、青少年保護育成条例で18歳未満が入場できない
23時以降まで上映してるレイトショーくらいは絶対字幕にしてほしいです。
ボクの知り合いの外国人講師も、吹替ばかりなことを嘆いてました。
(それでも日本の字幕版率はまだマシらしいですが…。)

そういえば、この春話題の大作『シャッター アイランド』は、
ボクみたいな「吹替版は邪道」と思っている人でも納得させるというフレコミの、
"超日本語吹替版"を導入するそうです。
監修が意訳の女王・戸田奈津子さんということで、既に期待薄だけど、
字幕版も彼女の監修であることは変わりないんで、この映画に関しては
お手並み拝見で超日本語吹替版を観てみようかなと思ってます。
まぁこんな地方都市では、端から選ぶ余地なんて無いと思うけど…。

今日は主人公のアテレコをイケメン若手俳優・山本裕典が担当した映画の感想です。
選ぶ余地なく吹替版で観ましたが、山本裕典はまだしも、LiLiCoのアテレコが…。
日本語吹替版なのに、日本語の怪しい人をキャスティングするなんて本末転倒…。

ダレン・シャン

2010年3月19日日本公開。
世界的人気な児童向けダーク・ファンタジーを映画化。

平凡な家庭に生まれ育ち、成績優秀で女の子にもモテモテのダレン・シャン(クリス・マッソグリア)。ある日、巨大な毒グモにかまれた親友を救うため、バンパイアと取引きした彼は半バンパイアに。風変わりな人々が集うサーカスの一座に身を寄せ、アシスタントとして雑用をこなしながら、バンパイア修行に励むことになる。(シネマトゥデイより)



『ハリー・ポッター』と人気を二分していたといわれる
児童向けファンタジー小説『ダレン・シャン』。
主人公のハーフ・ヴァンパイアの少年が活躍する物語だけど、
ヴァンパイア映画『トワイライト』シリーズの大ヒットを受けて、
ついに実写映像化されました。

ボクは幸か不幸か原作未読なので、本作も普通のファンタジー映画でした。
でも原作のファンにはかなり酷評されてるようですね。
端折りすぎでフワフワしてる、内容が全く違う、原作が破壊されている、などなど…。
今回は全12巻の原作の1~3を基にしたストーリーらしいのですが、
そりゃ3巻分も一気に詰め込んだら、時間内で原作どおりにはいかないでしょうね。
とりあえず映画の形に仕上げなきゃダメだし、内容が違うのも仕方ないかな?
でも原作はそれはそれは面白いそうなんで、原作ファンからしてみれば、
これが『ダレン・シャン』だと思われるのに憤るのも無理からぬことです。
そして蓋を開けてみれば、言わんこっちゃない、成績的にも大失敗。
全米初登場8位で、続編は望めそうにもありません。
ハリポタ後の児童ファンタジー映画を担えたかもしれないキラーコンテンツを、
『トワイライト』の流行に安易に乗って、あえなく潰してしまった感じです。
もっと丁寧に制作するべきでした。

ただボクは、原作未読で全く作品に思い入れがなかったし、
全米での不評も知っていたので、過度な期待もしてなかったお陰で、
意外と楽しめてしまったことに逆にビックリです。
児童向けと侮っていたけど、なかなかグロい映像に、ダークな展開。
主人公ダレン(クリス・マッソグリア)が身を寄せることになるサーカス一座は
人間の奇形や突然変異した人間たち見世物にするという違法な団体で、
そんな普通なら躊躇するだろう悪趣味な設定に、なかなか興味をそそられます。
児童向けファンタジーのわりにはかなり攻めてますね。
よくレイティングがG区分(全年齢推奨)で済んだものです。
(でも原作ファンにすると、本来のグロさはこんなもんじゃないとか…。)

この手のロー・ファンタジーは、主人公は不遇な生活を送ってきた少年少女と
相場が決まっているもんですが、ダレンはもともと普通の少年です。
いや、むしろナードを疎ましく思うようなジョック層の学生で、
勉強も出来るし、女の子にもモテモテで学校の人気者。
順風満帆な少年が、親友が蜘蛛に噛まれる事件が発端で、
異能力(ハーフ・ヴァンパイア)を得てしまい、運命に苦悩する…。
これは古典的なロー・ファンターの展開というよりも、
典型的なアメコミヒーロー作品の展開に近いですよね。
そう、それこそ『スパイダーマン』です。
まぁ本作の場合は、蜘蛛に噛まれたのはダレン自身ではなく、
その親友スティーブ(ジョシュ・ハッチャーソン)ですが、彼も結局異能力を得て、
ヴィランと化し、ダレンと対峙するようになるわけで、
誤解から親友と戦うことになるってのも『スパイダーマン』ぽいですね。
人々の偏見から逃れて団体生活をする奇人サーカス団"シルク・ド・フリーク"は、
さしずめ、『X-MEN』って感じでしょうか。

ボクはアメコミヒーローが好きなんで、そんな符合が面白く感じましたが、
やっぱり無理してストーリーを詰め込んでる感は否めません。
ある意味、テンポが早くて、全く飽きないんで、最後まで楽しめたんですが、
奇人変人集団の"シルク・ド・フリーク"での話はもっと掘り下げて欲しかったし、
サーカスのグロい仲間たちの姿ももっと見たかったです。
特に久々にハリウッド映画出演の渡辺謙演じるサーカスの団長ミスター・トールには、
かなり期待してたんで、もっと活躍してほしかったなぁ…。

あと時間がなかったんだろうけど、登場人物の心理描写を疎かにしすぎ。
特に主人公なのにダレンの心理描写がお粗末で、彼の苦悩が全然伝わってきません。
ハーフ・ヴァンパイアになって、体は血を欲するが、人間としての自制心で
吸血を拒み続けるわけだけど、ラストは意外とアッサリ吸血しちゃうし…。
それに彼が吸血したい気持ちに襲われるのって、何故か幼い女の子だけなんですよね。
もうロリコンにしか見えません。しかも自分の妹にまで欲情して…。

それとやっぱり"次回に続く…"みたいな終わり方はどうかと思うなぁ…。
最近、予定も勝算もないくせに、シリーズ化を念頭に置いてる作品が多すぎます。
特にこの作品の監督ポール・ワイツは、『ライラの冒険』のクリス・ワイツの兄弟。
兄弟そろって、見切り発車しすぎですよ。

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