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時をかける少女

一昨日、"今後は(TOHOシネマズより)MOVIXに行く機会が増えるかも"と書いたけど、
いざ行ってみると、MOVIXは音響が大きすぎてボクには合いません…。
アクションとかホラーなら、そのドでかい音量も魅力になるんですが、
コメディやヒューマンドラマまで爆音にされると、
笑えるor泣けるセリフもただ煩いだけでシラけます。
その爆音のせいか知らないけど、MOVIXって音響トラブル多いらしいですね。
ボクも何度か音が割れてる上映に遭遇しました。
もう閉館しちゃったけどMOVIX六甲はそんなことなかったのに…。
(ポイント特典やメンズデーなど、サービス面はMOVIXが一番いいです。)

今日はそんなMOVIXで鑑賞した映画の感想です。
なかなか感動的な映画でしたが、泣けなかったのは音響のせいかも…。

時をかける少女

2010年3月13日公開。
筒井康隆原作の同名SF短編小説を新たな視点で映画化した青春映画。

母娘二人暮らしのあかり(仲里依紗)は、母の和子(安田成美)が薬学者として研究を続けている大学に見事合格する。そんな折り、突然母が交通事故に遭い、意識不明の昏睡状態に陥ってしまう。あかりが病院を訪ねると、一瞬意識を取り戻した母は、1972年に戻ってある人との約束を果たすのだとうわ言のように繰り返すばかりで………。(シネマトゥデイより)



筒井康隆の人気ジュブナイル小説『時をかける少女』。
今から考えれば未来人が登場するようなオカルト作品しだし、
大してよく出来た物語とも思えないんですが、
当時は斬新で面白いと思われたのか、作品に感銘を受けた人も多く、
これまでに何度も何度も映像化されてます。
一番有名なのは尾道三部作のひとつで原田知世主演の初映画化作ですね。
次が『サマーウォーズ』のマッドハウスにより制作され、一昨年公開されたアニメ版。
これは明確に言及されてるわけではないけど原田知世版の後日譚的な物語であり、
ある意味では時代背景を現代にして、キャラも一新して描き、
オチも展開もオリジナルをアレンジしただけの焼き直し作品だったと思います。
でもそのアレンジがかなり巧みで、アニメファンのみならず大絶賛で、
日本アカデミー賞最優秀長編アニメ作品にも輝きました。
本作もたぶんそのアニメ版の好評を受けて立ち上がった企画でしょうね。

アニメ版からも大して間もないし、2番煎じのような印象を受けたんで、
そんなに期待して観た訳ではなかったけど、これがなかなかよかったです。
アニメ版は"所詮アニメ映画"と侮っていただけに、そのギャップから
高い評価が付いた部分もありますが、作品単品としてみると本作の方が面白いかも…。
いや、本作だってハードル下がってたし、簡単には比較できませんが…。

本作もアニメ版と同様、オリジナルの後日譚になっています。
ただ焼き直しのアニメ版と違って、本作はオリジナルを新たな視点から描いた作品で、
アニメ版同様現代から始まるけど、メインはオリジナルの時代から2年後が舞台。
ストーリーも全く新しいもので、正統なオリジナルの続編といった感じです。
続編なら『時をかける少女2』みたいなタイトルにしてくれればわかりやすいけど、
本作は原田知世版の設定は全く踏襲していません。
舞台も尾道ではなくて東京の下町だし、同一キャラでも性格も風貌も全く別です。
たぶんどの映像化された作品も踏襲してなくて、
強いていうなら原作小説の続編を映像化してみた感じですかね。

主人公は原作の主人公・芳山和子の娘・芳山あかり。
交通事故にあった和子の代わりに、深町一夫という男に伝言を渡すために、
和子の中学時代の1972年にタイムリープすることになったあかり。
しかしうっかり2年後の1974年にタイムリープしてしまって、
所在のわからなくなった深町をどうやって捜そうか…、という話。

あ、ここからは原作を知ってるものとして書きますので、一部ネタバレします。

主人公・芳山あかりを演じるのはアニメ版でも主人公の声優だった仲里依紗。
アニメ版の好評を受けての抜擢ですかね?
アニメ版の主人公は和子の姪という設定でした。
今回は和子の娘が主人公ですが、アニメ版でも娘でもよかっただろうに姪だったのは、
和子が記憶を消去された後も深町を想い続けていたために、
現在まで未婚という設定にしたかったがための苦肉の策だったはず。
だから本作のように和子に娘がいるってのはちょっと違和感がありますね。
しかも深町と別れてから、2年も経たないうちに他の男と付き合っていることに…。
それが吾朗だったらまだ納得ですが、けっこうワイルドな大人の男と…。
高校時代の和子(石橋杏奈)は優等生タイプに見えたけど、やることやってんだな…。
というか、記憶は消されたとはいえ、深町への想いってその程度だったのか…、と。

あかりは1974年でSFオタクの大学生・溝呂木涼太(中尾明慶)と出会い、
深町捜しに協力してもらいながら、涼太と恋に落ちます。
"どうせ涼太も未来人なんじゃないの?"なんて勘ぐったけど、ふつうの大学生でした。
なので時空を超えた叶わぬ恋なんだけども、これが本作の"新たな視点"。
簡単にいえば未来人側の視点です。
オリジナルでの深町が和子に対する想いを追体験する…、みたいな。
なかなか切なくてよかったです。
しかも時は70年代、四畳半フォークを地で行くような世界観が切なさを盛り上げます。
涼太のプラトニックな感じがなんともノスタルジックでした。
それに比べて和子は…。はぁ…。

深町を見つけて母親との約束を果たして、涼太とバイバイして未来に帰るだけなら、
本作は平凡なSFで終わったでしょうが、万時解決したと思われた後波乱の展開が
大興奮で、感動的で、かなりよかったと思います。
この展開は無かった方がスッキリとした気持ちで劇場出れたと思うけど、
あの展開で切なさが数倍に膨れ上がりましたね。
もうSFというよりは、切ないラブストーリーです。
例の伏線もてっきり吾朗絡みのパラドックスの伏線だと思ってたけど、
まさかあんな使われ方するとは…。やられた…。

そんなこんなで、なかなかいい映画でした。
ボクの知ってる『時かけ』映画の中では一番よかったです。
それにしても、物語の発端になった和子から深町への伝言ですが、
わざわざタイムリープしてまで伝えなきゃいけないほどでもなかったですねー。

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