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ラブリーボーン

今日感想を書く映画は"2010年"初泣き"の感動超大作"なんてフレコミですが、
なんか最近、歳をとったせいか、精神的に疲れてるせいか、
どんな映画観てもホロリときてしまいます。
ギャグアニメ映画やホラー映画でも感動しちゃうし、涙腺がバカになってるぽい…。
やっぱりストレスかなぁ…。ふぅ…。

ラブリーボーン

2010年1月29日日本公開。
スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ピーター・ジャクソン監督でおくる、
大人気小説を映像化したファンタジック・サスペンス。

スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)という魚の名前のような彼女は、14歳のときにトウモロコシ畑である者に襲われ、殺されてしまう。そしてスージーは天国にたどり着くが、父(マーク・ウォールバーグ)は犯人探しに明け暮れ、母(レイチェル・ワイズ)は愛娘を守れなかった罪悪感に苦しむ。崩壊していく家族の姿を見てスージーは……。(シネマトゥデイより)



まずキャスト、スタッフの顔ぶれを見て思ったのは、
『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』のスピルバーグ制作総指揮、
『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督とその製作チーム、
13歳の時『つぐない』オスカー候補になったシアーシャ・ローナンを主演に、
『ディパーテッド』のマーク・ウォールバーグ、
『デッドマン・ウォーキング』のスーザン・サランドン
『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズなどオスカー級俳優で脇を固め、
完全にアカデミー賞を狙ってきている感バリバリの体制だなってこと。
配給会社も手前味噌で"アカデミー賞最有力"なんて謳ってます。
(ホントの最有力は『マイレージ・マイライフ』だと思うけど…。)
とにかく気合が入ってるのは伝わってくる作品でなかなかよかったです。
一部気合が裏目に出てる部分もありましたが…。

"ラブリーボーン"なんていう内容のよくわからないメルヘンチックなタイトルだけど、
実は娘を異常者に殺された家族が犯人を捜し復讐しようとするサスペンスであり、
娘の死を切欠に崩壊した家族の再生を描いたヒューマンドラマでもあり、
そんな家族を亡くなった娘が死後の世界から見守るというファンタジーでもあります。
大筋はサスペンスなんだけど、最終的にはラブストーリーに帰着するという、
ちょっと他に類を見ないようなストーリー展開ですね。
ある意味、詰め込みすぎで、ワチャワチャしてる感じもありますが…。
(ちなみに、後で知ったんですがラブリーボーンって亡骸を指してるらしいです。)

ある日、14歳のスージー(シアーシャ・ローナン)は下校途中に近所の変態に
"お嬢ちゃん、いいもの見せてあげようか?"てな感じで誘拐され殺害されます。
今ならそんな古典的な手口で誘拐される少女はいないでしょうが、
この作品の舞台となった70年代は少女誘拐は珍しかったそうです。
こうゆう書き方すると犯人・ハーヴィ(スタンリー・トゥッチ)は
小児性愛者のようだけど、単なるロリコンのわりには妙に凝った殺し方するし、
犯罪芸術家って感じなのかな?
ハーヴィはドールハウスを作るのが趣味で、ブロンドで青い目のバービー人形のような
スージーを自分のものにしたかった、みたいな?
でも彼が過去に手をかけた女性たちを見てみるとあまり共通点がないというか、
その中のひとりは美少女にはほど遠い娘だったりするんで、
ただの快楽殺人犯って感じですかね。
何気にハーヴィを演じたスタンリー・トゥッチが本作中では一番オスカーに近いかも。
どこかしら不愉快な感じのするいい演技でした。

殺されたスージーは死後の世界にたどり着きますが、初恋の彼や、
残された家族のことが心配だったり、犯人のことが気になったりと、
現世に未練たっぷりで、天国に行くのをためらい、あの世とこの世の間に留まり、
現世の家族達を見守ります。日本でいうところの草葉の陰ってやつですね。
この草葉の陰が、すでに天国かと思うほどの幻想的な世界。
『ロード・オブ・ザ・リング』の製作チームの腕の見せ所で、
やりすぎなくらいファンタジックです。

草葉の陰に留まったスージー、怨霊になってハーヴィを呪い殺せれば話は早いけど、
それではホラー映画になってしまいます。
犯人のことを家族に伝えたいけど、幽霊の身では大したことは出来ません。
娘が死に、犯人探しを始める父親(マーク・ウォールバーグ)も空回り気味。
そんな夫に耐えられず家出してしまう母親。
警察も捜査に行き詰まり全然頼りになりません。
そんな中、スージーの妹リンジー(ローズ・マクアイヴァー)が思いがけない大活躍!
勘だけを頼りに犯人にメボシを付けて、ハーヴィの自宅に潜入!
このあたりはサスペンス的になかなか盛り上がる展開でドキドキです。
始めはスージーに比べると外見的には随分劣るリンジーですが、
後半なかなか魅力的な成長を見せてくれますね。

そんな感じで犯人ハーヴィがドンドン追い詰められていって、
サスペンスとしてガンガン盛り上がってくるんですが、
物語は予想外な着地を見せます。
その結末を観た時は、あまりの意外な展開に少し拍子抜けした反面、
スージーの中学生らしいピュアさに心が洗われるというか、
すぐに怨みとか報復とか考えがちな自分の俗っぽさに気付かされました。
たぶんあれがこの作品の本質であって、それまでのサスペンスはそれを強調するための
長い長いフリだったんじゃないかな?
そう思うと、その後のハーヴィの末路みたいなものは描かなかった方が、
より純粋に伝わると思うんで、ちょっと蛇足っぽかったかなぁ。

あと、例えばスージーのクラスメイトの霊感少女だったり、
スージーの祖母のパワフルオバサンだったり、母親の家出先の話だったり、
彼氏がイスラム教徒だったり、詰め込んではみたものの風呂敷を広げすぎて、
イマイチうまく活かせてない設定がかなり多かった気がします。
この辺がオスカー取ろうと気合を込めすぎて、裏目に出たと感じたところです。

それにしてもボトルシップの作り方とか、粗大ゴミの投棄方法はビックリしたなぁ。

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