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エクトプラズム 怨霊の棲む家

先週末の興行成績はトップ4を洋画が占め、洋画復権を感じさせました。
調べてみたところ、これだけ洋画が上位を占めたのは、実に2年半ぶりらしいです。
ここ数年、邦高洋低なんていわれて、洋画が不審だといわれてきましたが、
現段階で今年のラインナップを見る限り、今年は洋画の方が強そうな気がします。
邦画はアニメとテレビドラマの劇場版しかヒットしなさそうだし…。
ボクももともと洋画贔屓ですが、今年に観た中では洋画が80%以上を占めています。

今日は洋高邦低には全く貢献しない小規模洋画の感想です。

エクトプラズム 怨霊の棲む家

2010年1月22日日本公開。
1980年代にアメリカで起こった実話を基に描いたオカルトホラー。

息子の病気治療のため、コネチカット州北部にあるビクトリア朝式の家に引っ越してきたキャンベル一家。入居してまもなく息子のマット(カイル・ガルナー)は、この世に存在しない者の姿を何度も目撃するようになる。その家はかつて葬儀場であっただけでなく、降霊儀式も行われていた。やがて、一家に身も凍るような恐怖が襲いかかる。(シネマトゥデイより)

"エクトプラズム"なんて、この映画の多々ある演出のひとつでしかないのに
大々的にそんなB級くさい邦題付けられて気の毒です。
原題を直訳すると"コネチカットの心霊スポット"みたいな意味。
あ、これも意訳か。"心霊スポット"よりも"幽霊屋敷"の方がいいかな。
ある家屋で死んだ人が怨霊となってその場所に棲みつき、
家屋に入ってくる人に怪奇現象をもたらす…、
という感じの、Jホラーでいうところの『呪怨』みたいな話。
規模でいえばB級なのは間違いないけど、なかなか良質なホラー映画です。

『呪怨』みたいと書きましたが、怨霊が有無言わさず襲ってくるわけでもなく、
演出としては非常にJホラー的な印象を受けます。
かといってJホラーのように理不尽に人が死んだりするわけでもなくて、
ショッキングさを売りにしてるというよりは、けっこうストーリー重視かな?
重病の子供を持つ親の苦悩とか、家族愛なんかもしっかり描かれていて、
ホラーなのに気を抜くと感動しちゃう、なんてことも…。

ホラーには珍しく、人が全く死なないんですが、それには理由があって、
本作は実話が基になっているという体裁を取っているからでしょう。
ホントのところはどうか知りませんが、『呪怨』や『13日の金曜日』みたいに
バッタバッタと人が死んだら、さすがにうそ臭くなりますもんね。
それじゃなくても充分実話とは思えない展開なんですけど…。

息子マット(カイル・ガルナー)の癌治療のため、キャンベル一家は
通院に便利な病院の近くのいわく付き格安物件を急遽購入してしまう。
その日からマットは怪しい儀式など不気味な幻覚を見るようになる。
はじめは抗癌剤の副作用によるものと思われたが、いろいろ調べてみると、
この物件は以前火葬場であり、そこの主人は黒魔術で交霊術を行っていた。
マットは偶然知り合った牧師の力を借りて幻覚の謎を解こうとするが…、という話。

普通なら牧師と怨霊の対決で決着がつきそうなものだけど、
本作はその後"更なる新事実が"みたいな感じでもうヒトヤマあるんですよね。
それまでずっと精神不安定な感じで危なっかしかったマットが急に頼もしくなって、
なんか少年マンガ的な盛り上がりがあってよかったです。
謎もスッキリするんで鑑賞後もハレバレした気持ちになれます。
Jホラーの怨霊は抗しがたいものだけど、西洋の怨霊ってのは悪魔と大差ないから
意外とキリスト教的なもので対抗できたり、打ち負かしたり出来るんですよね。
本作も恐怖演出を楽しむ作品というよりは、悪魔払い的な対決を楽しむ作品かも。

でもその"悪魔も幽霊も大差ない"という西洋的な感覚が、
日本人には違和感があって、全然怖くないというのは事実…。
幽霊ってのはある程度普遍的なものだけど、悪魔は宗教上のものですからね。
悪魔は天使と対になるもので、ちょっとファンタジックすぎますよね。
ストーリーが興味深いので充分楽しめるんだけど、
恐怖を期待して観に行くと確実に肩透かしくらいます。
一瞬目を背けたくなるようなグロいシーンもあったけど、
ホラー苦手な人でも平気で観られる程度の怖さです。

それにしてもこの火葬場の主人、遺族のために交霊術で口寄せしてるんですが、
黒魔術を極めすぎて、ゲル状の物体(エクトプラズム)口から吐かれても
遺族にとっては全然嬉しくないですね…。
あと、エクトプラズムが爆発するものだってのも初めて知ったなぁ。

てか、これ絶対実話じゃないし…。

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