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サロゲート

去年末に友達から"Twitter"を勧められました。
ご存知だと思いますが、Twitterは今や猫も杓子も夢中のミニブログサービスです。
ボクも前々から興味はあったんですが、未だにITに対する猜疑心が強いんで、
新しく何かを始めるのにはかなり時間がかかります。
このブログも必要に迫られて仕方なく作ったものを流用しているだけで、
それがなかったら一生ブログとは無縁だったはず。
某SNSも強硬に勧められて3ヶ月悩んだ末に開設したけど、
なんか怖くなって2週間で止めました。

で、年明けに友達数人とファミレスでTwitterの勉強会をしたり、
ネットで情報集めたりしたんですが、結局やらないことにしました。
理由はいろいろあるけど、簡単に言えば情報テクノロジーに対する膨満感です。
ITは刺激的だけど、社会がそれに依存しすぎて面白くなくなったことって多いよね。
ネット社会の情報コミュニケーションとは節度を持って付き合わないと…。
…と、今日感想を書く映画はそんな感じのことがテーマです。

サロゲート

2010年1月22日日本公開。
ブルース・ウィリス主演、近未来SFアクション・サスペンス。

代行ロボット“サロゲート”が活躍する近未来。人間は自宅でサロゲートをリモートコントロールするだけで、リアルな世界に身を置くことはなくなった。ある日、あるサロゲートが襲われ、使用者本人も死亡する事件が起こる。FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)は、サロゲートを開発したVSI社と事件とのかかわりを捜査するが……。(シネマトゥデイより)



"サロゲート"は遠隔操作できる身代わりロボットで、
サロゲートを使うことで所有者は自宅にいながら職場や学校に行けます。
外見も所有者の思い通りで、理想の姿のサロゲートを操ることが出来るのが魅力。
最大の魅力はサロゲートが損傷を受けても、操縦者は無傷で済むことです。
このサロゲートを全地球人口の98%が使用しているという世界が舞台です。

ロボットや機械が登場する近未来SFってことで、安易に『アイ・ロボット』的な
人間が依存していた管理システムにシッペ返しをくらうような内容だと思ってたし、
劇場予告、テレビスポットでもそんな感じの宣伝の仕方だったんですが、
どうやらそうではないようです。
もっと普通のアクション・サスペンスで、あくまで人間同士の陰謀の話。
その陰謀に近未来テクノロジー、サロゲートが関係していたというだけのことです。

アクション・サスペンスとしてはなかなか面白いものではあるんですが、
なんというか、折角の近未来の舞台設定がすごく勿体無いなぁ、と。
サロゲートに依存した社会システムに支配された世界なわけですが、
もっとそこを掘り下げればもっと面白くなったんじゃないかと。
この社会システムでは現実の問題、人種差別や男女差別は意味を成しません。
殺人事件も全く起きないし(器物破損で済む)、戦争で殉職する兵士もいません。
社会風刺という描き方をしても面白いと思う世界観だし、
ある意味かなり素晴らしいとも思える世界なんですが、
そんなメリットが語られるのもほんの少しだけ。
やっぱり大半はただ単に異常な世界として描かれています。
ストーリーを追うことに必死で、この社会システムの興味深さが
全然掘り下げられてなくて、ホントに勿体無いです。
(その点『デモリションマン』とかはよかったなぁ。)

まぁ下手に掘り下げたら粗(非現実さ)も目立っちゃいますけどね。
まず一企業の開発したシステムが世界の98%に浸透するというのは無理があるし。
モブキャラのサロゲートの外見がモデル体系の白人美男美女が多いってのも変。
(人種というより、もっと奇抜なタイプがあってもいいはず。)
でも一番変なのは、サロゲート以外のテクノロジーが現代とほぼ変わらないこと。
予算の関係か、もともと近未来SFを描くつもりじゃなかったのか…?

結局サロゲートの設定なんてのは付随的なものでメインはサスペンスなんでしょうが、
このサスペンスがなかなか骨太というか、何気に煩雑で難解でした。
軍部の陰謀に、個人的恨み。企業、FBI、反サロゲート団体にも、
工作員やら傀儡やらいろいろ絡んで超複雑です。
ボクも一回観ただけでは、発端となった殺人事件の首謀者が誰かわかりませんでした。
まぁサスペンスとはいえアクション・サスペンスですから、
実際には頭カラッポでブルース・ウィリスの大暴れを鑑賞するだけでも
けっこう楽しめちゃうんですけどね。
サロゲートもロボットなんで、(金をかければ)常人離れしたアクションが出来ます。
そのアクションがなんとなくアメコミっぽいなと思ったら、
案の定グラフィック・ノベルが原作なんだとか。なるほどー。

…って感じで、メインはアクション・サスペンスなんだけど、
本質的なテーマはテクノロジーへの依存によるコミュニケーションの危機感です。
それが主人公の夫婦間の問題を軸に描かれています。
でもここの描き方がわかりにくくて、この夫婦の息子を失ったことに対する心の傷と、
サロゲート社会に対する主人公トム(ブルース・ウィリス)の思いとが
イマイチうまくリンクできてない気がして、伝わりにくかったです。
サスペンス・パートとはさらにリンクしてないから、作品全体としてこの夫婦の話は
すごく野暮ったく感じました。
そのせいで随分テーマがボヤケてしまっているような…?
原作ではたぶんシッカリ描かれてたんだと想像しますが、
映画化に際してエンターテインメント性を優先しちゃったのかな?

ネタだと思うけど、ブルース・ウィリスのコンプレックであるかのように、
ブルース・ウィリス演じる主人公のサロゲートがブロンドヘアーなのは笑えました。
基本的には本人に似せてあるので、容姿にには自信があるんだろうに、
頭髪だけにはコンプレックスがある…、みたいな。
しかもすでにけっこう後退してるし、七三分けでそんなにかっこいい髪型でもない。
結局ハゲで無精髭のブルース・ウィリスの方がワイルドでかっこいいですねー。

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