ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

ウルルの森の物語

明日はM-1グランプリ本選ですねー。
毎年楽しみにしてはいるんだけど、回を重ねるごとに興味が薄れるのを感じます。
なんとなくドラマがなくなった気がします。
初期は吉本対松竹とか、東京対大阪とか、同世代ナンバー1決定戦とか、
ドラマがあったけど、昨今は過去大会の残り物同士で争ってる印象で、
実際にはどうか知らないけど、イメージとしてはレベル下がってるような…。
(今年の優勝は審査員から察するに、ナイツかハリセンボンだと思います。)
(追記:結果はパンクブーブーの優勝でした。今年も予想ハズレた!)

それにもともとお笑い第四世代あたりの芸人が好きだったんで、
お笑いブームで増産された芸人にはあまりついていけません。
ボクが一番好きな芸人は"よゐこ"です。
誰に言っても"えーーーー?"って言われるんですが、もう十数年来のファンです。
ぐっちょんの"テレ朝光臨"以降はだいぶマシになったけど、
それ以前の風当たりはすごかったです。
(でも関西にはラジオやローカル番組の影響でよゐこ信者多いんですよ。)
昔は有野のファンだったんですが、結婚してから守りに入って、
中途半端なサブカル芸人化してきたんで、今はぐっちょん派になりました。
今日はそんなぐっちょんが5番手くらいの大役で出演した映画の感想です。

ウルルの森の物語
ウルルの森の物語

2009年12月19日公開。
『マリと子犬の物語』のスタッフとキャストが再び顔を合わせた感動ストーリー。

母・夏子(桜井幸子)の入院をきっかけに北海道で暮らすことになった昴(桑代貴明)としずく(北村沙羅)の兄妹は、獣医の父・大慈(船越英一郎)との生活に戸惑っていた。昴としずくは美しい大自然や大慈の妹(深田恭子)と触れ合う日々の中で、オオカミに似た子犬に出会い、ウルルと名付けて飼うことを許してもらう。(シネマトゥデイより)



2年前の映画『マリと子犬の物語』は予想外にいい映画でしたね。
その『マリと子犬の物語』の"スタッフ・キャストで再び制作された"という
フレコミの本作ですが、音楽は久石譲で、主演は船越英一郎というのは同じだけど、
他のキャストは全く被ってないし、脚本家も違うし、監督はまで違う。
評判のよかった『マリと子犬の物語』の威を借りて、
似たようなものを撮ったというのがホントのところじゃないかな?

でも『マリと子犬の物語』は実話が基になってたから感動できたんであって、
あれが完全なフィクションだったら、単なるご都合主義のお涙頂戴作品でした。
それを模して作った本作は、もちろん基になる実話もないので、
まさに単なるご都合主義のお涙頂戴作品になってしまっています。
ピュアな心を持ってれば泣けるんでしょうが、泣かせようと必死すぎて逆に冷めます。

それにちょっとファンタジー感が強すぎるかなぁ…。
森でたまたま拾った子犬が絶滅したはずのエゾオオカミの仔だった、
という藤子・F・不二雄の好きそうなファンタジーな物語ですが、
さすがに今のご時世、ニホンオオカミはありえないでしょ。
100年前の動物ですよ。ちょっと選ぶ題材が古臭すぎませんか?
まだ宮城県のカンガルーの方が…、いや、チュパカブラの方が信憑性があります。
本作でウルルを演じた子犬ですが、もちろんオオカミではなく雑種の狼犬らしいです。
エゾオオカミの特徴とはかなり違うけど、黒くて鼻面が長くてなかなかオオカミぽい。
子犬というわりには中型犬の成犬くらいの大きさがあります。
この前、映画宣伝で現在のウルルが出演している番組を見たんですが、
見た目は完全に犬になっちゃてたけど、かなりデカくなっててビックリ。
ホントに子犬の時に撮影したんですね。
狼犬は躾けにくいって聞くけど、子犬なのにうまく演技させてました。
そこは苦労が伺えて評価できます。

ストーリーはこども向けに作ってあるので、わかりやすい単純なものですが、
野生動物の命の尊さとか、自然の大切さとか訴えてあって、
道徳的な内容で、こどもが観る分にはとてもいいと思います。
と同時に、絶滅種をめぐる大人社会の醜さも描かれてます。
ウルルを拾った兄妹に、野生動物が野生に帰ることの大切さを説いた大人たちだけど、
ウルルが絶滅種のエゾオオカミの可能性があるとわかった途端に、功名心や保身から、
ウルルを兄妹から取り上げ、保護施設に送ろうとします。
まぁ大人からすれば真っ当な判断だと思うけど、
子犬を母犬に返したいと願うピュアなこども達と比べると、なんと醜いことか…。
そんな醜い大人のなかには兄妹の父親(船越英一郎)や、
兄妹の味方っぽい優しい叔母さん(深田恭子)まで含まれるので、
大人はみんな汚い奴ばっかりと感じます。

そんな中でただひとり、よゐこ濱口優演じる近所の青年だけはピュアな大人で、
本作中の唯一の良心って感じでホッとする存在です。
ぐっちょんはリアルにチビッコのヒーローですから、いいキャスティングです。
他のキャスティングでは主役の2時間ドラマの帝王・船越英一郎は、
正直、演技が安っぽくてキザったらしく、テレビドラマ臭いんで、
あんまり大スクリーンで観たい俳優ではないです。
それに親子ほど歳の差のあるフカキョンと兄妹役って…。気が若すぎるでしょ。
真の主役の兄妹・昴(桑代貴明)としずく(北村沙羅)ですが、まぁ良かったです。
昴の性格が途中から激変したのは異様でしたが、それは脚本のせいだしね。
ただまぁ比べたら悪いけど『マリと子犬の物語』の兄妹の方が巧かったかなぁ。

ボクとしては感動の押し売りのような印象を受けたので、
『マリと子犬の物語』には遠く及ばない凡作だと感じましたが、
近くに座っていた女の子がシャクリ上げるほど号泣してたし、
そこかしこでチビッコの泣き声が聴こえたんで、
こどもの心に訴える何かはあったんだと思います。
大人も泣ける映画ってのは総じてこどもは泣けないもんだし、
こども向け映画としては理想的な映画だったのかもしれません。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/221-574a19f5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad