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THE 4TH KIND フォース・カインド

今年も残り少なくなってきましたが、これからがホリデーシーズンの本番です。
映画もあと10本弱ほど観に行く計画を立てています。
でもそのうち洋画は2本だけ。今日感想を書く映画と『アバター』だけです。
今年も去年に引き続き、洋画より邦画の方が観客動員がよかったみたいですね。
洋画では『ハリー・ポッターと謎のプリンス』、『WALL・E/ウォーリー』、
中国映画の『レッドクリフ PartⅡ -未来への最終決戦-』が頑張ってますが、
どれも吹き替えの動員が多かった作品ばかりで、日本人の字幕離れは深刻のようです。

ボクはといえば、洋邦の割合はほぼ半々で、若干洋画の方が多かったくらい。
でも内容でいえば7:3で、ダントツで洋画の方が面白かったです。
洋画はとりあえず国内選別をクリアしてきた作品だから、安定感があります。
ほぼ満足できるレベルの作品ばかりなんですが、2作ほど例外も…。
『STREET FIGHTER The Legend of Chun-Li』と『ラスト・ブラッド』。
あと、『DRAGONBALL EVOLUTION』と『ATOM』もイマイチだったかな?
…って、全部日本の作品が原作じゃん! (なんと作為的なチョイス…)

THE 4TH KIND フォース・カインド

2009年12月18日日本公開。
実録映像と再現ドラマからなるフェイク・ドキュメンタリー映画。

アラスカ州ノーム。何者かに夫を殺害された心理学者のタイラー博士(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、夫の遺志を継ぐべくこの町特有の原因不明の不眠に苦しむ住民たちのカウンセリングに当たる。患者たちが一様に同じ症例を訴えることを不審に感じた彼女だったが、ある患者が謎の言語を発するとともに妻子を殺して自殺してしまい…。(シネマトゥデイより)

不眠症の患者が続出している街・ノームで、心理学者のタイラー博士は
その病気の原因究明のため、患者のひとりに催眠療法を試みるが、
その夜、その患者は錯乱し、一家無理心中してしまう。
"ズンアブー・イーター"という謎の言葉を残して…。
本作はそんなタイラー博士の体験談を、本作の監督オラトゥンデ・オンサンミが
インタビューした実録映像と、タイラー博士がノームで撮った研究映像、
そして女優ミラ・ジョヴォヴィッチをタイラー博士役に起用して作った
再現ドラマからなる、ドキュメンタリー映画です。

…と思える人は素直な心を持った貴重な人です。
本作はもちろんフェイク・ドキュメンタリーで、実録映像は全くのフィクション。
嘘の実録映像の再現ドラマを制作することで、逆にリアリティを増そうという
今まで観た事ない画期的なフェイク・ドキュメンタリーですね。

そもそもフェイク・ドキュメンタリーってのは『クローバー・フィールド』や
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のように主観映像での臨場感を出す演出として
使われることも多くなってきましたが、本来(特にホラー)は、
そのハシリとなった映画『ブレアウィッチ・プロジェクト』や、
今年アメリカで社会現象になった『パラノーマル・アクティビティ』、
スペイン映画の『REC/レック』、邦画の『ノロイ』『放送禁止』などなど、
低予算のためロクな機材、特殊効果、有名俳優を使用できないことを逆手に取った、
苦肉の策であり、製作者のアイディア作品なんです。
その独創的なアイディアがウケて、近年ではフェイク・ドキュメンタリーがブームに。
前述の『パラノーマル・アクティビティ』は2万ドルにも満たない制作費で
1億ドル以上の興行収入を上げたことでも話題です。

低予算という制約を逆手に取ったフェイク・ドキュメンタリーですが、
ドキュメンタリーという体裁であるための制約もあります。
たとえば、記録映像であるためカット割りは使えないとか、BGMは使えないとか。
カメラを回してない時のことは描けないとか…。
それすらも逆手にとって演出にしてしまうのも製作者の腕の見せどころですが、
それでもさすがに無理がでることは多いですね。
"いくらなんでもカメラの動き(角度)が都合良過ぎるだろ"とか…。
そんな制約を完全に解決してしまったのが、本作の取り入れた"再現ドラマ"です。
再現ドラマはフィクション前提なんで普通の映画のように撮れます。
当然予算はかかりますけど、まさかその手があったか!って感じです。

本作は実録映像と再現ドラマを使ったという画期的な試みがウリで、
そのアイディアはもっと評価されるべきだと思うんですが、如何せん中途半端。
いくらなんでも再現ドラマの割合が多すぎます。
再現ドラマはあくまで補完的な役割であるはずなのに、
実録映像がちゃんと残ってるところまで再現ドラマにしてしまうのはやりすぎ。
再現ドラマの方が迫真の演技過ぎたりして、逆に実録映像がうそ臭く見えたり…。
それにミラ・ジョヴォヴィッチはタイラー博士本人よりも美人すぎ。
(というか、タイラー博士本人の映像が、どんな怪奇現象の映像より怖い。)

セリフ回しの感じとか、逆に実録映像の方を後から撮ったような気がするし、
もしかしたらコレって、初めはミラジョ主演の普通のホラー映画として撮ってたのを、
制作途中でフェイク・ドキュメンタリーに方向転換したんじゃないのかな?
そう考えると、ヒューマンドラマとしても出来すぎているのも、
こんなイロモノにミラジョが出演してるのも、実録映像が少ないのも納得できます。
むしろ再現ドラマだけでもそれなりに衝撃的だし、サスペンスとしても興味深い。
そこに挟まれる実録映像は、物語の流れを遮断されてるようで邪魔だったり…。
結局核心部分は再現映像の乱れた映像で見せられるので、正直よくわからなくて、
けっこうストレス感じたかも…。

以下、更にネタバレ。

本作はホラーの王道である心霊現象モノや悪魔憑きモノじゃないです。
『X-Files』に雰囲気の近い、SFサスペンスです。
まぁぶっちゃけ、UFO系の都市伝説モノですねー。
心霊でもUFOでもオカルトには違いないけど、趣が全然違いますから、
心霊モノを期待してたりすると、ガッカリすると思う。
ボクと一緒に観に行った子は幽霊は信じてるけど、UFOはバカにしているらしくて、
怪奇現象の正体が宇宙人とわかった途端に怖くなくなったって…。
ボクは幽霊も宇宙人も信じてない、ただのオカルト好きだから楽しめましたが。
更に超古代文明的要素もあって、オカルト度アップでボク好みでした。
でもオカルト以上にフェイク・ドキュメンタリーのファンだから、
その点では物足りなかったかな…。

さて来月は、ついに低予算フェイク・ドキュメンタリー映画の真骨頂、
『パラノーマル・アクティビティ』が日本上陸、超楽しみ!

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