ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

ONE PIECE FILM STRONG WORLD

またアニメ映画の話になりますが、今年の邦画ランキング3位だった映画は
『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』でした。
劇場版ポケモンシリーズは過去12作中11本が邦画ランキング4位以内をキープ。
今年もアニメ映画だけに限れば(洋邦問わず)ランキング1位。
かなり大ヒットしたはずの『名探偵コナン 漆黒の追跡者』や、
熱狂的ファンの多い『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を抑えてのダントツ1位。
面白いなんて評価、聞いたこともないのにちょっと異常です。
理由は明白で、入場者特典として、数百万単位で売れる超人気携帯ゲーム
『ポケットモンスター』のゲームデータを配信しているからです。
一体どれだけの人がデータではなく作品目当てで観に行ってるのか疑問。
こんなアイテム課金みたいな手法をこども映画でやるのは道義的にどうかな?

それと同じようなことをしたのが今話題の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』。
『ONE PIECE』劇場版シリーズ第10作目にあたる作品ですが、
本シリーズは2作目の興行収入30億円をピークに下落の一途で、前3作は10億円割れ。
もう後がない状態で、ついに禁断の果実、入場者特典に手を出してしまったのです。
原作者の書き下ろし漫画を原作漫画の零巻として入場者に配布することで、
アニメシリーズは見てない原作ファンを大量に呼び込み、前作の最終興行収入を
公開たった2日で上回る大ヒットを記録しました。
でもオマケで釣る手法は、映画ファンとしては正統に評価したくないです。
実際に鑑賞してみて、内容もよかっただけに更に残念ですね…。

ONE PIECE FILM STRONG WORLD
ワンピース2009

2009年12月12日公開。
劇場版第10弾を記念して原作者が製作総指揮した映画『ONE PIECE』最新作。

幼いころ、“悪魔の実”を食べたことにより不思議な能力を手に入れた少年ルフィは、命の恩人にもらった麦わら帽子をトレードマークに海賊王を目指して航海に出る。旅の途中で出会った仲間たちとともに、大海原を突き進んでいくルフィ海賊団。そんな彼らの前に、海賊王と並ぶ世界最強の男・悪魔の実の能力者“金獅子のシキ”が立ちはだかる。(シネマトゥデイより)



本作が面白いのは原作者・尾田栄一郎が製作総指揮しているからに他ありません。
それは尾田栄一郎に才能があるからじゃなくて(もちろん才能もあるだろうけど)、
原作者特権でどんなことでも出来るから。
本来、ストーリー漫画(アニメ)の劇場版は、原作の世界観を壊しかねないことや
本筋(原作)に影響を及ぼすようなことは出来ません。
例えば今年公開の『劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者』では、
劇中で主要キャラであるカカシが死ぬ、的な宣伝でしたが、もちろん殺せません。
同じく『名探偵コナン 漆黒の追跡者』も主人公コナンの正体が、
敵組織にバレるかのようなフレコミでしたが、当然バレません。
アニメの劇場版はテレビシリーズに影響を与えてはいけないので、
どうしてもアナザーストーリーになるんですよね。
もっと言えば、あってもなくてもいい、蛇足的なストーリー。

観ても観なくてもどっちでもいい物語を金を出してまで観たいか…。
過去の『ONE PIECE』シリーズも、それで観客の興味を失わせたんだと思います。
本筋とは絡めないという制約の中で面白いものを作るのは至難の業です。
前作、前々作では制約のきついオリジナルストーリーを捨てて、
一度放送した原作エピソードの焼き直し作品にしたようですが、
更に観なくてもいい作品となり、結局興収10億円を割ってしまいました。

でも本作は原作者が製作総指揮、脚本も手がけています。
原作者はその作品の中では神なので、なんでも出来ます。
普通、劇場版やアニメのオリジナルストーリーでは絶対にありえない演出も。
たとえば、主人公の海賊一味の絶対に着ないようなお洒落な服装。
ルフィやゾロが銃火器を装備して敵と戦うなど、普段のイメージにそぐわない行動。
たぶん原作者が製作総指揮してなかったら、ファンから文句が付くと思います。
でも本作では原作者がやったことなんで、素直に"有りなんだ"と感じれるはず。
制作側は全く制約がない中でストーリーを作れるし、
観客はアナザーストーリーではない原作の延長線上の話として興味深く観れる。
原作を面白いと思っている人なら、本作も楽しく感じて当然です。

ボクもテレビシリーズは観てなかったけど、原作漫画は読んでます。
最近はパワーインフレとゴチャゴチャした展開で付いていけなくなりつつあるけど、
数少ない購読してる漫画のひとつです。(少年ジャンプではワンピとジャガ~だけ。)
なので本作も本筋の一連の流れのひとつとして充分楽しめましたが、
このエピソードだけ切り取って単独の作品としてみると…、う~ん、どうかな?
前作はドラム王国篇、前々作はアラバスタ王国篇のパラレル的焼き直しでしたが、
本作はその2篇と並んで泣ける話でお馴染みのアーロンパーク篇の
実質焼き直しみたいな印象を受けました。
たぶんファンなら誰でもそう感じるレベルのセルフリメイクっぷりです。
もしこれが原作に掲載されたら、"尾田栄一郎もついにネタ切れか…"と揶揄されます。
しかも話の規模は大きくなってるものの、ぶっちゃけ内容は劣化…。
焼き直しだからオチもわかっちゃうし、なんでこんなわかりやすい脚本にしたのか…。
もしかして、完全新作で勝負するのが怖かったのかなぁ?

アニメーションはよく動くし綺麗だし、かなりよかったです。
主要キャラたちの、普段と違うカジュアルやフォーマルなファッションも
ちょっと違和感はありながらもお洒落で格好よく、可愛かったです。
そういえばルフィは男性ファッション誌の表紙になってたなぁ。
チョッパーのカジュアル時の可愛さは、いよいよマスコット化してますね。
もうあんまり巨大化できなくなっちゃうかもしれませんねー。
普段はあんまり好きじゃないキャラだけど、ブルックのカジュアル服は好きかも。
フランキーがフォーマル時に長ズボン(ジャージ?)穿くのはキャラ的にどうだろ?
ロビンの髪、伸びてない?ポニーテールがいい感じ。
本作の最重要キャラ・ナミはやたら露出の多い服装でサービスカットがいっぱい。
でもカジュアルは若干下品さがあるかなぁ。センター分けはよかったけど。
あ~、結局新鮮だった服装のことしか覚えてないかも…。

ボクはタレントが声優するのは反対だけど、敵のボス・金獅子のシキの声優を務めた
竹中直人はそんなに悪くなかったなぁ。というか、かなりよかった。
シキの顔自体も竹中直人をモデルにしてるんでしょうね。ピッタリでした。
むしろ普段テレビシリーズ見てないからか、主要キャラの声の方がイメージと違うし。
ゲスト声優の北島康介はシキの手下の魚人役でしたが申し訳程度の出演でしたね。
彼をキャスティングしたって話題にも客寄せにもならないだろうし、
何の意図があったんだろ? 大人の事情でねじ込まれたとか?
皆藤愛子は確実にフジテレビにねじ込まれたんでしょうが、
何の役してたんだか全然わかりませんでした…。
でも気付かないほど違和感の無い、いい演技だったてことかな。

公開後数日は全席埋まるほどの大盛況が続いたそうですが、
ボクが観に行った時はもう落ち着いていて、かなりガラガラでした。
最終興行収益50億円目指すなんていってるけど、もうそろそろ頭打ちしそう。
今週末は『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』が首位になりそうだし、
『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』の記録も
抜くのは難しそうですね…。
そういえば前売券が30万枚も売れたそうで、東映史上初の売上枚数だったらしいけど、
大阪のティ・ジョイ系シネコン"梅田ブルク7"では、先売券販売時の行列相手に
前売券を販売していたらしいです。
常識で考えて、当日買った前売券を先売券と交換するのって反則じゃないのかな?
先着入場者特典も道義的にどうかと思うけど、これは倫理的にどうかと思う。
そんなことで記録作って偉そうにすんなよ、東映。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/219-f82a099a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad