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ジュリー&ジュリア

あ、明々後日にもゴールデン・グローブ賞のノミネート作発表ですね。
更に気の早い話ですが、"第82回アカデミー賞の最優力候補はコレだ!"
みたいな話もチラホラ出てきましたね。
米国映画批評会議賞のアンサンブルキャスト賞をとった『恋するベーカリー』で
主演をつとめた大女優メリル・ストリープもアカデミー賞最有力候補のひとり。
まぁ彼女の場合はノミネートされること自体が風物詩みたいなもんです。
今日はそんな大女優の新作の感想です。

ジュリー&ジュリア

2009年12月12日日本公開。
1960年代の人気料理研究家ジュリア・チャイルドと
現代のカリスマブロガー、ジュリー・パウエルの実話を映画化。

1949年、ジュリア(メリル・ストリープ)は外交官の夫の転勤でパリにやって来る。そこで食に目覚めた彼女は名門料理学校ル・コルドン・ブルーのプロ養成コースに通い、やがて料理本を執筆するまでになる。その50年後、ジュリー(エイミー・アダムス)はジュリアの524のレシピを1年で制覇し、ブログに載せるという無謀な計画を実行する。(シネマトゥデイより)

メリル・ストリープは去年の『ダウト ~あるカトリック学校で~』では
アカデミー賞主演女優賞ノミネートされたけど受賞はしませんでした。
実際に受賞したのは『愛を読む人』のケイト・ウィンスレットでしたが、
ボクの評価ではメリル・ストリープの方が上でした。
まぁ彼女の場合は今更そんな賞あげる必要もないくらいの大女優だし、
アカデミー会員も空気読んだのかもしれないです。
そんな彼女の主演最新作である本作『ジュリー&ジュリア』は、
同じく『ダウト』で共演し、助演女優賞ノミネートされたが受賞はならなかった女優、
エイミー・アダムスとのダブル主演です。
共演シーンこそありませんでしたが、演技には期待できる作品です。

本作は実在した料理研究家、ジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)が、
食べることが好きすぎて料理研究家になり、フランス料理のレシピ本を出版して、
当時のアメリカの食卓に革命をもたらすまでになった彼女の伝記的物語と、
その50年後の現在、ジュリアのレシピ本の全ての料理を1年間で再現し、
その様子をブログに乗せ、カリスマブロガーになった役所のクレーム処理係
ジュリー・パウエル(エイミー・アダムス)の逸話という、
時代を超え、同じ料理で繋がる2人の女性の生活を交互に描いた作品です。
外交官の妻として退屈な毎日を送るジュリアと、普通のOLジュリーが、
料理に目覚め、方や一世風靡する名物料理家に、方やカリスマブロガーにと
生活が激変するサクセスストーリーですね。

陽気な性格で甲高い声、さらに身長185cmとインパクとのあるキャラで、
お茶の間でも人気者だったジュリア。
そんな彼女をメリル・ストリープが完全コピー。
ジュリアのパートは彼女の風変わりなキャラによるコメディ的な要素が強いです。
アメリカから外交官の夫に付き添ってパリに赴任し、フランス料理に感動、
フランス語も覚束ないし、ゆで卵くらいしか作れなかったにもかかわらず、
プロを目指す男達に混じってフランス料理の料理教室に通い、
人柄と頑張りでレシピ本の出版にこぎつける様子を、ハートフルに描いています。
とりあえず見所はメリル・ストリープの演技ですねー。
『ダウト』の厳格でシリアスな役とは全く違う陽気で愛らしいオバサン役。
しかも身長185cmって、どうやってあんなに自然に演じてたのか…。
(周りをチビ俳優ばかりで固めたのかな?)

一方ジュリーパートは、現代が舞台のトレンディドラマ。
ジュリーは一般的なアラサー女性で、日々の生活に苦悩する普通の女性。
そんな彼女が友達に対抗してブログを始めたことで、生活が激変していくという話で、
日本で言うところの『電車男』とか『ブラック会社に勤めてるんだが(略)』みたいな
ネット社会に絡んだヒューマンドラマですね。もちろん実話です。
ボクもブロガーの端くれだから、興味深い話というか、共感する話というか…。
ボクも彼女と同じように気晴らしだったり刺激を求めるようにブログを始めたけど、
更新しなきゃいけない強迫観念なんかで、ブログの奴隷化してると思うこともあるし、
逆に趣味の面ではブログが活力になって続いてると思うこともあります。
端くれでもそう思うんだから、カリスマブロガーともなると、
ストレスや使命感も半端ないだろうし、楽しさ喜びも半端ないだろうなぁ…。
ひとつ勉強になったのは、やっぱりブログってのは文章力が一番大事だってこと。
彼女のブログには料理ブログなのに料理の写真はアップされてない感じ。
でも彼女は小説家志望だったので、文章だけで人を惹きつけ、人気ブログになって、
大手マスコミから取材までされるようにまでなるんですよ。
今更だけど、もっと本とか読んでうまい文章書けるようになりたかったなぁ…。

笑えるし興味深いし楽しい映画なんだけども、唯一欠点が…。
それは実話が基になってるってことです。
事実は架空の話とは違っていつもスッキリ終わるとは限りません。
あんな陽気で大らかな性格のジュリアが最後にジュリーにした仕打ち…。
あのジュリアらしからぬ言動にどんな意図があったのか、
または何かの誤解だったのか、結論が出ないまま物語は終わってしまいます。
事実として、ジュリア・チャイルドは2004年に他界したそうで、
もうその答えを知ることは絶対にありません。
たとえ嘘でも、映画の中だけでもジュリーとジュリアは出会ってほしかったなぁ…。

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