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キャピタリズム マネーは踊る

先月のドバイショック→世界の金融市場に影響→円高→政府の「デフレ宣言」で、
最近はよく報道番組やワイドショーでデフレスパイラルの懸念が叫ばれますが、
ボクなんかはこれ以上下げられるほど給料も貰ってないので、単純にデフレは歓迎。
物価低下→利益減少→賃金低下→需要減少→物価低下…の継続的循環のことを
デフレスパイラルと称して、"みんな困るはずだ"と報道されるわけですが、
逆に今物価が持ち直したとして、物価上昇→利益増大→賃金上昇…とはなりません。
利益が上がろうが労働者の賃金は上がらず、投資家への配当が増えるだけです。
すると富がより集中し、格差は広がる一方です。
もともと日本は物価も人件費も高くて国際競争力がないんだから、
今のデフレスパイラルで正常化してると思えばいいんじゃないかな?
極東の島国風情が経済大国面してても仕方ないです。
貧しくても文化的に生きられればそれでいいじゃん!
あ、ちなみにボクは経済を勉強したわけではないんで、全て空論です。

今日はそんな経済問題、格差社会を取り上げた映画、
最近初来日したばかりのサービス満点のおもしろオジサンこと、
マイケル・ムーア監督の最新作の感想です。

キャピタリズム マネーは踊る

2009年12月5日限定公開。(2010年1月9日全国拡大公開。)
マイケル・ムーア監督が経済問題に迫るドキュメンタリー映画。

2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言われる同時大不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産で、自宅や職を失う人々が続出。本作を撮影中だったムーア監督は、$マークのついた大袋を手にウォール街へと突入して行く。(シネマトゥデイより)

NHKの特集番組や民放の報道番組の特集コーナーで格差問題を取り上げる時、
ほとんどの場合、貧困層の人に密着したりしますよね。
年金が貰えないお年寄りや、年越し派遣村に来た元期間工の人、みたいな。
たしかにそんな番組を見たら悲惨だと思うし、気の毒だと思うけど、
ほとんどの視聴者から見ても特殊な事例だし、問題意識が生まれにくいです。
むしろ"これよりはマシ"と自分の現状に安寧を感じるだけです。
(上流階級なら優越感にも浸れるかも?)
格差社会に問題意識を持たせたいなら、貧困層を哀れむより、富裕層を叩くのが正解。
富裕層がいかにして労働者を食い物にして私服を肥やしてきたかを放送することで、
富裕層は慄き、中流層は憤り、貧困層は怒り狂う。
国民の問題意識は高まり、選挙という名の革命で格差システムを打破!
そして日本は平和になった…みたいな。

その点、ドキュメンタリーを撮り続けてきたマイケル・ムーアはよくわかってます。
本作でも多少は貧困層の悲壮感も描きますが、随所にユーモアを交えながら、
政府高官や大企業の幹部たち富裕層の酷い所業をわかりやすく解説、
と同時に富裕層をシニカルにおちょくり、あくまで観やすく社会問題を斬っています。
最後は経済弱者層から担がれた庶民の味方(?)オバマ政権の成立や、
サブプライムローンでホームレスになった一家が庶民が銀行から自宅を奪還した話、
銀行と会社の不正契約に反対してストを決行し勝利した労働者の話など、
庶民にも"オレたちも何か出来るんじゃないか"と感じさせてくれるような
夢と希望を感じさせてくれる展開で、社会派映画のわりには後味のいい作品です。

ボクもプロパガンダで資本主義こそ正義だと信じ込まされてきた世代だから、
共産主義はやっぱりキモチワルイと感じるし、
マイケル・ムーアほど資本主義を否定してはいないけど、
さすがに社会に出てみると、資本主義の綻びは感じますね。
資本といえば株式や土地もそうですが平たく言えばお金のこと。
資本主義とは拝金主義で、単純に美しくないです。
プロパガンダによって共産主義は語感的に嫌悪感を感じるので嫌だけど、
資本主義なのに"持たざる者"であるボクなんかは社会主義の方が幸せな気もします。
平等である民主主義は絶対必要なんで、社会民主主義がベストかな。
(あ、でも社民党は苦手。沖縄米軍基地問題とか意見が合わないから。)

作中でも語られてたけど、民主主義と資本主義は本来相容れないものですね。
資本主義を突き詰めれば平等である民主主義は邪魔になってくる。
資本主義が力を持ちすぎると、民主主義はきっと潰されますね。
米国が推し進めてきた資本主義だけど、意外とキリスト教とも相容れないんですね。
というか、キリスト教って元来は意外といい教えだったんだなと再認識しました。

ボクはオバマ政権にしても黒人発の大統領としての意義は感じてたけど、
経済とかにはそんなに期待はしてなかったんですが、
本作を観て、アメリカ人の彼に寄せる期待が少しわかった気がしました。
マイケル・ムーアもオバマ政権に期待をしているようで、
"今後はドキュメンタリー映画を撮ることもないだろう"みたいな発言をしてます。
おもしろオジサンの大活躍が観れなくなるのは寂しいけど、そうなれば幸せですね。
ボクもオバマには期待してみようかなぁ…。
鳩山政権にも期待してたし、これからも期待していきたいんだけど、
"恵まれた家庭で育った"お坊ちゃま首相だから、格差是正は無理だろうなぁ…。
天然なのはわかったけど…。

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