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インフォーマント!

ボクの活動の拠点は阪神間といわれるところですが、この全長30km程度の区間内に、
シネコンが7館、普通の映画館も含めると20以上の映画館があります。
ここ2年くらいで大型シネコンが2館もオープンして、さすがに乱立しすぎだろ、
って思ってたけど、逆に馴染みのシネコンが閉館するとなったら、やっぱり寂しい。
2年前に梅田の"OS劇場"が"TOHOシネマズ梅田"に吸収されて、
TOHOシネマズ系だった"三番街シネマ"が閉館したときも寂しかったけど、
またひとつ馴染みの映画館が閉館してしまいます。

業界3位の大手シネコン・MOVIXの最新館"MOVIXココエあまがさき"のオープンに伴い、
"MOVIX六甲"が来年一月でが閉館します。
"MOVIX六甲"は神戸の人口島の上にあって、車で行くなら問題ないけど、
電車で行くとなると新交通システムの無人電車を利用しなきゃいけなくて、
電車なら梅田か三宮のシネコンに行った方が運賃も安いし、時間もかからない。
たしかにJR尼崎駅直結の"ココエあまがさき"があれば、全くいらない存在です。

でもこの"MOVIX六甲"はちょっと特別な映画館で、MOVIXの第1号館なんですよね。
大手シネコンの発祥が地元だったってのはちょっと誇りに思ってたんで、残念です。
"MOVIXココエあまがさき"も設備もいいし綺麗なシネコンですが、
なにしろ全国的に悪名高い尼崎にありますからね。客層がちょっと…。
ボクも目を疑ったんですが、前の座席に足を掛けて映画を観る客とかいるんですよ。
まだ出来て間もないし、映画文化を根付いてないんで、そのうちマシになるかなぁ?

てことで今日は、関西では現在"MOVIX六甲"でしか観れない映画の感想です。
たぶんそこで観る最後の作品になるかな。

インフォーマント!

2009年12月5日日本公開。
『オーシャンズ11,12,13』のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、
アメリカ経済史上最も地位が高い内部告発者の実話を映像化したダーク・コメディ。

アメリカの大手穀物商社に勤めるマーク・ウィテカー(マット・デイモン)は将来を嘱望された優秀な社員だったが、会社が国際価格カルテルを結んでいると内部告発する。告発を受けたFBIは捜査を開始してマーク・ウィテカーに物証を迫るものの、重要証人である彼は供述を二転三転させ、立件自体が困難になっていく。(シネマトゥデイより)

90年代に起こった日米韓の企業5社によるリジン(飼料添加物)の国際価格カルテル。
そのカルテルの主犯格、ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)社の
経営者のひとり、マーク・ウィテカーの実話を映像化した映画です。
企業名などは実名で登場し、カルテルに参加した日本の企業した味の素KKや
協和発酵ももちろん実名で登場します。
実際の事件、実際の内部告発を描いた映画なんで、社会派作品かなと思いきや、
本作はあくまでコメディです。

大企業の幹部でありながら天性のオッチョコチョイのマーク(マット・デイモン)は
保身や私利私欲のために、自分の会社の不正(国際価格カルテル)を内部告発。
FBIに乗せられて、不正の証拠を集めるため紛争するが、彼は病的な虚言癖で
供述をコロコロ変えたり、FBIの捜査情報を漏らしたり、うっかり口を滑らしたり、
考えられないオッチョコチョイぶりを発揮。
次第に価格カルテルだけでなく、自分の不正行為(9億円以上のリベート)なども
明るみに出てしまう…、といった感じのマークの墓穴っぷりを笑うコメディです。

まぁマークは犯罪者ではあるんだけど、ADM社の不正を暴き、
国民の食卓を守ったヒーロでもありますよね。
逆にFBIにマークされたり、マスコミから背信者として叩かれたりして、
ちょっとかわいそうな人ではあります。
でももう凄まじい虚言癖で、ウソをカミングアウトしてはさらにウソを重ね、
まさかそのエピソードまでウソだったのか!…みたいなどうしようもない男で、
あげくには○○○まで偽装だったとは…。
多少誇張されてるにしても、こんなホラ吹きのオッチョコチョイが
よく大企業の幹部してたなぁ…と。
しかも出所後の現在もどこかの会社のCEOしてるってんだから驚きです。

マークの潜入操作、諜報活動のシーンはスパイ映画のパロディのように描かれ、
コメディとしてもそれなりに面白いんですが、笑えるほどではないかな。
それよりむしろ、こんな事件が実話だったてことが興味深いです。
ボクはこの事件は全く知らなかったけど、味の素、協和発酵など馴染みのある会社が
実名で登場し、ほんの十数年前にこんな悪いことしてたのかとビックリ。
談合シーンで「ライバルは友であり、客は敵だ」と談笑している各社の幹部達が
印象的でしたね。(実際にこんな会話をしていて、テープも残ってるらしいです。)
やっぱりちょっと味の素や協和発酵のこと、嫌いになりますねー。
どこの業界も大なり小なりカルテルしてるんだろうなぁ…。

マークは結局墓穴を掘ってしまったけど、内部告発することは正義であり、
彼は内部告発することで自分はヒーローになれる、もちろん出世も約束され、
みんなの人気者になれるはずだと思ってたはず。
ボクは内部告発者は実際にそうなるべきだと思うんですが、現実はそうはいかない。
もしマーク自身に不正がなかったとしても、ヒーローになれないのが内部告発の現実。
ウチの近所に02年に発覚した"雪印事件"で内部告発した西宮冷蔵があるんですが、
西宮冷蔵も業界から背信者とみなされ取引先が激減し休業に追い込まれたそうです。
(たぶん今は営業再開してると思う。)
数年前に"公益通報者保護法"なんてのが施行されて、表向き内部告発者に
解雇や減給はできなくなったけど、報復人事とかは絶対ありそう。
内部告発者は保護されるんじゃなくて、英雄視される時代にならないとダメです。
公務員の皆さん、ハトミミ.comにドンドン通報してくいださい!

それにしてもワーナー配給でマット・デイモン主演の注目作なのに、
この公開規模の小ささはどこか企業のの圧力か??

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