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マイマイ新子と千年の魔法

去年辺りから映画館で映画を頻繁に見るようになって、
各映画館のポイントサービスなどがかなり貯まっているんですが、
サービスの種類によっては年越しで失効してしまうポイントもあるみたいなんで、
ここらで一発、ポイント使い切ってやろうと思い立ちました。
もう前売り持ってる作品は仕方ないけど、年末まではポイントで映画観まくります。
普段ならスルーする作品もとりあえず観ます。
タダだから面白くなくても穏やかな気持ちで観れるはずです。
と、いうことでタダ映画の一本目はコレです。

マイマイ新子と千年の魔法

2009年11月21日公開。
高樹のぶ子の自伝的小説『マイマイ新子』をアニメ化。

小学3年生の新子は、山口県の片田舎に住む普通の女の子。友だちや家族に囲まれ、この町にあった平安時代の地方の国の都「国衙」について空想することが好きだった。そんなある日、東京から貴伊子という生徒が転校してくる。貴伊子が気になった新子は、次第に親しくなっていくが…。(シネマトゥデイより)

原作小説はタイトルも初めて聞いたくらいの作品だった上に、
あまり面白くなかった『サマーウォーズ』のマッドハウス制作ってことで、
たぶんダメそうな気がして観に行くか迷ったんですが、
公式サイトに掲載されている原作者・高樹のぶ子のメッセージに、
"現実から逃避した物語で遊びたい人は、きっと失望しますから、見ないでください。"
という挑発的(?)な一文が…。
タイトルからも完全にファンタジーだと思ってたけど、
これは"ファンタジーを期待して観に来るな"ってことですよね。
"見ないで"といわれると見たくなるのが人間の性です。期待して観に行きました。

…う~ん、やられた。 意外と…、いやかなり面白いじゃないですか。
今年アニメーション映画十数本観たけど、CGIアニメを除けば一番面白いかも…。
風景は『サマーウォーズ』の田舎シーンのような綺麗な作画ですが、
キャラのデザインは初期のジブリや世界名作劇場みたいな情報量の少ない
シンプルなもので、派手なCGなどは使ってない、古めかしいアニメ。
でも舞台設定が昭和30年代のド田舎なんで、その古めかしさがいい感じです。

キャラもだけど、ストーリーや設定は『となりのトトロ』のパクリかと思うほど
酷似していると思ったんですが、(類似点を挙げたらキリがないです。)
キャラの友達関係や性格なんかは『ちびまる子ちゃん』ぽいと思えたり、
他にも『いけちゃんとぼく』『花田少年史』とか、昭和舞台の子供を描く作品の
いいところを集めたような印象を受けましたが、本作が何かをパクってるというよりは
年代を問わず日本人がなぜか感じるノスタルジー・原風景が共通してるんでしょうね。
ボクも田舎暮らしは経験ないし、昭和50年代末の生まれだけど、
なんだか懐かしい雰囲気を作品から感じました。

それにテーマ的には一番似てると感じたのはそんな昭和アニメではなくて
ファンタジー映画『テラビシアにかける橋』(2007年版)です。
主人公は男の子から女の子になってると違いはあるものの、
引越ししてきた女の子と友達になって、野山を駆け回り、空想の中で遊ぶ、みたいな。
『テラビシア~』は空想した世界がブリティッシュ・ファンタジーだったけど、
本作は平安時代の周防国。実在した国だけど今からすればファンタジーな世界です。
そんな空想に浸っていたが、ある日、人の死など残酷な現実にぶち当たって
成長していく、というところまで同じ。
まぁ『テラビシア~』ほど悲しい結末ではなかったけど。
なんだ結局何かの二番煎じじゃないか、と言ってしまえばそれまでだけど、
おいしいお茶は数度煎じてもまだおいしい、って感じかな。

面白いんだけど、後半何がテーマなのかちょっとブレてくるのが残念ですが、
一番の難点は声のキャストですね。
メインどころには声優ではなくてティーンのタレントを起用しています。
まぁタレントが声優するのは別にかまわないし、そんな若い子を叩く気もないけど、
主役の福田麻由子演じる新子の声が、やたら篭ってて完全に浮いてる。
これはもう演技がどうとかじゃなくて、録音の仕方に問題があるんじゃないかな?
他のメインどころ、友達・貴伊子水沢奈子と、平安時代の姫役の森迫永依ちゃんは
浮くこともなく無難に録れてたのに?
そういえばこの平安時代のお姫様・諾子って、清少納言のことなんですね。
架空のキャラだと思ってたけど、エンドロールで"清少納言/諾子"って書いてあって
ちょっとビックリしました。(それを匂わすシーンもたしかにあったけど…。)
そうゆうことは初めから明示してほしかった。…って、これって常識なのかな?
話は戻って新子の声ですが、序盤は耳について仕方なかったけど、徐々に慣れます。
それより全体的に合ってるんだか怪しい微妙な方言も変な感じです。

本作でマッドハウスに対する苦手意識もなくなったけど、
今年中にもう一本マッドハウスのアニメが公開されます。
クリスマス・イブイブに公開になる映画『よなよなペンギン』です。
2Dの作画が素晴らしいのはわかったけど、なにしろ次はCGIアニメ…。
これはきな臭いです。

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