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MEG ザ・モンスター

TOHOシネマズのフリーパス行使中なので上映作を片っ端から見ています。私はいつも洋画ばかり見ているので、これほど邦画を見るのは久しぶり。邦画の不出来に愛想を尽かして洋画しか見なくなったけど、最近見た邦画は佳作が多い気がします。見た邦画の感想記事まで書いてる時間がないで残念です。寸評だけでも書こうかな。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は韓国映画の日本リメイクと聞いていたので期待していませんでしたが、かなり良かったです。90年代の日本のポップカルチャーがうまく落とし込まれていて、韓国映画を上手くローカライズしているなと感心しました。私も90年代が青春時代だったのでジャストミートな内容で楽しめましたが、いよいよ映画にノスタルジーを感じる世代になったのかと感慨深いです。ここまで可愛い篠原涼子を見たのはかなり久しぶりです。兵庫県民としては淡路島への偏見は違和感がありましたが…。
『累-かさね-』は魔法の口紅でキスすることで顔を入れ替えられる女の子2人の物語で、これもそこそこ面白かったのですが、長らく邦画から離れていたうちに若手俳優が疎くなってしまい、主演女優2人の顔が見分けられないのが困りました。土屋太鳳と芳根京子のW主演ですが、未だにどちらが累役だったのかわからず…。どちらも美人ですが、整った顔というのは似てしまうものです。設定としても片方だけが美女の方がいいと思うんだけど。
『泣き虫しょったんの奇跡』は棋士・瀬川晶司五段の自伝を映画化したもので、将棋ブームの昨今、タイムリーな作品です。ただ、私自身は将棋ブームに全く乗ってないので、主人公含め登場する棋士のことは誰も知らず…。でも地味目な作品なのに主演の松田龍平をはじめキャストがやたら豪華で驚きました。染谷将太、妻夫木聡、藤原竜也など主演級俳優が端役で次々出てくるんですよね。内容も面白かったけど、中盤の展開は息苦しくなるほど重く、ちょっとしんどかったです。

ということで、今日も洋画の感想です。

MEG ザ・モンスター
The Meg

2018年9月7日日本公開。

ジェイソン・ステイサム主演の海洋パニック映画です。巨大なサメに襲われるB級感溢れる内容にも関わらず、全米ボックスオフィス初登場1位の大ヒット。さらに日本でも週末興収ランキング初登場1位になりました。正直そこまでの出来かは疑問ですが、意外とこういう単純なパニック映画が求められているのかもしれませんね。あと、主演ステイサムの根強い人気も集客に繋がっていそうです。私もステイサム目当てで観に行きましたが、ステイサム主演作はいつもほぼ満席な気がする。
本作はジェイソン・ステイサム主演のワーナー配給映画ですが、純粋なハリウッド映画ではなく米中合作です。原作は1997年に出版されたアメリカのSF小説ですが、その映画化権をディズニーが取得するも頓挫し、続いてニューラインシネマが取得も再び頓挫。どうやらなかなかな製作費がかかるみたいで、B級パニック映画にそんな金は出せないと諦めたのでしょう。しかしとにかく巨大モンスターが大好きな中国が金を出してくれたことで漸く製作に踏み切れたのだと思われます。『パシフィック・リム』『ジュラシック・ワールド』『GODZILLA』、昨今のハリウッドの巨大モンスター映画はほとんど米中合作です。本当に中国人はなんでも大きいものが好きなんだな。本作の興収も北米よりも中国の方が高いみたいです。
以下、ネタバレ注意です。

上海沖にあるマナ・ワン海洋研究所が、水温躍層で覆われるマリアナ海溝よりも深い海底を発見し、研究者3人乗せた海底探査船を送り込みます。水温躍層より下の海水は温かく、1万1000メートル深海とは思えないほど豊かな生態系があり、世紀の大発見に歓喜。しかし探査船が何か巨大な未確認生物に体当たりされ故障し、研究所との通信が途絶えてしまうのです。研究所の所長ザン博士は探査船を救助するため凄腕レスキューダイバーのジョナスに依頼することを決めます。そんな未知の超深海で通信が途絶えたら、もう見限りそうなものですが、なかなか見上げた所長ですね。ただ遭難した研究者のひとりローリが反捕鯨団体出身らしく好感が持てないので、「こんな女、見捨てればいいのに」と思ってしまいました。でも遭難した研究者の中には日本人のトシ(マシ・オカ)もいるので、救助してほしいという気も…。
凄腕レスキューダイバーのジョナスですが、5年前にフィリピン海溝で原潜の救助に行った際、やはり巨大な未確認生物に襲われて全員救出できず、それをキッカケに引退し、タイで呑んだくれていました。未確認生物のトラウマから当初は研究所からの依頼も断りますが、どうやら反捕鯨女ローリが彼の元妻だったらしく、依頼を受けることにします。ただ元妻ローリとは険悪な夫婦関係で結婚生活も一年程度で破綻したらしいので、そんな女のために命懸けの依頼を受けるものかな。反捕鯨団体の構成員なんてロクな人間はいないから破綻したのもローリに非があるに決まってます。

研究所ではジョナスの到着を待てず、所長の娘スーインがグライダーで単身救助に向かいます。どう考えても無謀な行為でミイラ取りがミイラになりそうでしたが、案の定、探査船発見直後にダイオウイカに絡みつかれて絶体絶命に。ところがそのダイオウイカに超巨大なサメが喰い付き難を逃れるも、今度はサメに襲われそうになるのです。しかし、そこにジョナスが救難船で参上し、サメの注意を逸らして、彼女のグライダーは無事浮上できるのです。周りの反対を押し切って救助に行ったのに何も出来ずに戻るなんて、こういうのを蛮勇というのでしょうね。
ジョナスは救難船のハッチを探査船のハッチにドッキングさせ、元妻ローリらを救出。しかし巨大サメが再び向かってきたことに気付いた日本人研究者トシは、探査船に残ってハッチを切り離し、自らオトリになって救難船を逃がすのです。トシの尊い自己犠牲行為は立派でしたが、結局助かって欲しかった日本人は死んで反捕鯨女が助かるなんて残念過ぎる展開です。それにしても『パシフィック・リム/アップ・ライジング』もそうでしたが、ハリウッド映画の皮を被った中国映画は、真っ先に日本人キャラを殺すんだな。
助けられた反捕鯨女ローリはジョナスに惚れ直してヨリを戻すのか、と思いきや、双方全くその気がないようです。その一方、同じく助けられた所長の娘スーインがジョナスのムキムキボディに惚れ込んでしまいます。てっきりローリが本作のヒロインなのかと思ってましたが、やはりそこは中国映画、中国人女性スーインがヒロインになるようです。気に喰わない反捕鯨女がヒロインじゃなかったのはよかったけど、スーインを演じるのは反日女優リー・ビンビンなので、どのみち不愉快なヒロインです。まぁキャラ的にはスーインの方がマシか。

ジョナスたちが深海で遭遇した超巨大サメは150万年前に絶滅したはずの古代サメ「メガロドン」でした。タイトルの「MEG(メグ)」ってなんだろうと思ってましたが「Megalodon」の略称だったのですね。メガロドンは一説には海水温の低下で絶滅したそうですが、水温躍層の下の温暖な海底で生き残っていたという設定です。いろいろツッコミどころはありますが野暮なのでツッコまないでおきます。
メガロドンは『ジョーズ』でお馴染みホホジロザメを巨大化させたようなやつですが、なぜかあまり怖いとは思えませんでした。これなら普通のホホジロザメの方が怖いと思ってしまいますが、やはりメガロドンは現存しないからリアリティが感じられないのかな。いや架空のモンスターでも怖いやつは沢山いますが、大きすぎると怖さが薄れるのかもしれません。『ジュラシック・パーク』なんかでも大きなTレックスより小さなラプトルの方が怖いですもんね。あと登場人物たちもそれほど怖がってない気がするし。なので『ジョーズ』のようなシャーク・ホラーを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。どちらかといえば『ジュラシック』シリーズのような古代生物SFとして見た方が楽しめるかも。

救難船が急浮上した影響で水温躍層に穴が開き、温暖な海水が流出し海面付近の海水温が上昇。その影響でメガロドンも海面付近まで浮上してきて、研究所に咬みつきます。メガロドンの咬みつき攻撃は相当な破壊力のはずですが、研究所の硬化ガラス窓すら割ることができません。なんだかこの研究所が頑丈すぎて安全地帯すぎるのも恐怖心を削ぎますね。所員たちも余裕をかまし、この研究所から逃げ出すどころか、逆にメガロドンを退治しようと考えます。スポンサーの男に至っては金になりそうなメガロドンを生け捕りにしようと考えますが、駆除派の所員たちもスポンサー様の意向には逆らえず、船で捕獲に繰り出すのです。なぜか研究所所員でもないジョナスも同行するのですが、メガロドンのトラウマでダイバー引退したほどなのに、何の得があってそんな捕獲任務に手を貸すのか謎です。
研究所の近くでフカヒレの密漁船3隻が沈没。メガロドンの仕業だと考えたジョナスたちは船で現場に急行します。サメを殺すフカヒレ密猟者を巨大ザメが襲うなんて、まるで復讐みたいで面白いですが、反捕鯨団体出身のローリといい、本作は動物愛護的な設定が多い気がします。(終盤には死にまくる人間をよそに犬が生き残る展開も。)内容は動物(メガロドン)と人間が殺し合う物語なのに矛盾してますが、実存しないメガロドンは動物愛護には含まれないのか。
メガロドンの背ビレにGPS付き矢を撃ち込むことになりますが、船で近づくのは危険なので誰かひとりが泳いで近づいて撃ち込むことに。なぜか所員でもない部外者ジョナスがその超危険な大役を任されることになります。案の定、喰われかけますがギリギリ成功。その後、スーインがシャーク・ケージからメガロドンに麻酔銛を刺す計画ですが、シャーク・ケージは船から吊るすわけで結局メガロドンに船で近づくことになるし、それならジョナスがGPSじゃなくて麻酔付きの矢を撃ち込めば早かったんじゃないかと思ってしまいます。二度手間な上に危険度も増してますが、シャーク・ケージから麻酔銛を刺す役目をスーインに任せる人選も謎です。ジョナスもいるし男性所員もいるのに幼い娘を持つシングルマザーにそんな危険な任務を押し付けるものかな。せめて彼女の親である所長は反対しろよ。またしても案の定、メガロドンがケージを執拗に攻撃し、彼女は絶体絶命のピンチに陥り、ジョナスが海に飛び込んで彼女を救出することになります。なんとか麻酔銛も刺すことが出来てメガロドン捕獲に成功するのです。いや、麻酔の量が多かったみたいでメガロドンは死に、生け捕りは失敗でした。結果論だけど、こうなるなら初めから重火器で撃ち殺しておけばよかったですね。GPS作戦とか麻酔銛作戦とか全く無駄になりました。これはスポンサーが怒るだろうと思いましたが、同船していたスポンサーも意外とご満悦です。まぁ死骸でもそれなりに金になるか。

と思ったのも束の間、メガロドンの死骸に更に巨大なメガロドンが喰らい付きます。どうやらメガロドンは一匹ではなかったようです。150万年前から海底で生存していたわけだから繁殖しているのは当然で、一匹しかいないと思う方がどうかしてますね。メガロドン同士で共食いしていたと考えれば海底での食糧問題も説明付くか。新たなメガロドンの大暴れで船は転覆し、所員2人が喰い殺されます。生き残ったジョナスや所員はゴムボートで研究所まで逃げますが、その道中に負傷していた所長も死んでしまうのです。どうせ死ぬならメガロドンに喰い殺された方が恐怖を煽れるのに、白人所員は無残に喰われても中国人所長は奇麗に死なす、中国映画的演出か。逆にメガロドン以外で死ぬなんて間抜けな気もするけど。

研究所に戻った彼らでしたが、スポンサーが所員を集めて「中国に駆逐艦を要請した」と報告。メガロドンのことは中国人民解放軍海軍に任せて、所員たちは閉鎖された研究所で救難船を待つことになります。ところがスポンサーは爆雷を積んだヘリコプターで出撃し、メガロドンが潜む海面に爆雷投下します。実はスポンサーは訴訟を恐れて中国に通報しておらず、自らメガロドンを始末し、この惨事を隠ぺいするつもりのようです。ところがこの貪欲で馬鹿なスポンサーはメガロドンではなくクジラを誤爆。飛び散ったクジラの肉片をメガロドンのものだと勘違いして海面に降りてきたところをメガロドンに喰い殺されます。
スポンサーに騙されたと気付いた所員たちは再びメガロドン退治に挑むことに。もう研究もできないし金にもならないんだから放っておけばいいのに謎の正義感が彼らを突き動かしているようです。メガロドンなんてたかが巨大なホホジロザメの仲間なんだから大した脅威でもなさそうだし、むしろせっかく復活した絶滅種なんだから殺さず守るべきだと思うのですが…。

メガロドンは三亜湾に侵入し、芋の子を洗うように浮かんでいる海水浴客を襲います。海水浴できるビーチなんてけっこう浅瀬だと思うので巨大なメガロドンが泳げるような場所ではないと思うのですが…。メガロドンの巨体にはやはり浅瀬が弱点みたいで、ジョナスは浅瀬におびき寄せる計画を立案。録音したクジラの声でメガロドンをおびき寄せ、自ら乗ったグライダーで浅瀬に誘導します。ただ、浅瀬はグライダーにとっても動き難いみたいで、グライダーの魚雷発射口が岩礁に接触して使用不能に。遠距離武器を失ったジョナスは突撃し、グライダーのブレイドでメガロドンの腹部を切り裂きます。暴れるメガロドンにグライダーを咬み砕かれると、泳いで銛を目にぶっ刺すのです。目なんて潰しても死にはしないだろと思いましたが、腹からの流れる血の臭いに周りのサメが集まってきて、メガロドンはサメの大群に喰い尽くされるのです。最大最強のサメのはずが、小さいサメたちに喰われて最期を遂げるとは皮肉な話ですが、実際のメガロドンも小さいサメとの生存競争に敗れて絶滅したのでしょう。なんでも大きければいいってもんではないですからね。

メガロドンを退治できて、めでたしめでたし。いやいや、メガロドンが2匹しかいないなんて考え難く、きっと最後に3匹目の存在をちらつかせて幕を閉じるに違いない。…と思ったのですが、意外にもそんな続編を匂わせる演出はありませんでした。本作だけで完結させるなんて潔いですが、製作サイドもこんなB級映画では中国以外でヒットできないと思い、続編はあり得ないと考えていたのかも。図らずも北米を含む世界各国でヒットしてしまったので続編に色気を出すかもしれませんが、メガロドンネタだけで映画もう1本は厳しいだろうからやめた方がいいかも。どうせ中国人の好みに合わせてどんどんデカくなるだけだろうし。

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