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沈まぬ太陽

飛行機なんて学生のときに沖縄に行って以来、一度も乗ってないかも。
今日はなにかと話題の航空行政のことを扱った映画の感想です。

沈まぬ太陽

2009年10月24日公開。
山崎豊子による同名ベストセラー小説を、壮大なスケールで映画化した社会派ドラマ。

国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが…。(シネマトゥデイより)

『白い巨塔』『華麗なる一族』などで知られる人気作家・山崎豊子の作品の中で、
これまで一度も映像化されなかった『沈まぬ太陽』がついに映画化されました。
今まで映像化されなかったのは、モデルになったJALの圧力とか、
原作者の注文が厳しいとか、いろいろ言われてるみたいだけど、
まだ比較的新しい作品だし、ただ単に順番待ちだっただけだと思いますが、
それが功を奏して絶妙なタイミングで公開になりましたよね。
政権交代によってクローズアップされたJAL再建問題が連日報道され、
羽田、関空のハブ化や構想などの航空行政の諸問題に加えて、
JR福知山線脱線事故の情報漏えい問題で再燃した公共交通機関の安全の課題など、
この映画の伏線だったんじゃないかってくりタイムリーなタイミングです。
ついでにこのタイミングで山崎豊子の『不毛地帯』までがドラマ化開始。
(『不毛地帯』の主人公のモデルになった人が本作にも重要な役で登場します。)
まぁそれは意図的でしょうが…。
山崎豊子の小説を読んだこともないし、映像化されたものも見たことないボクですが、
あまりにいいタイミングだったんで、つい観に行きました。

主人公・恩地役の渡辺謙が終始渋そうな顔している予告編や、
史上最悪の航空機事故である日航機墜落事故を主題にした
サブ・フィクションの社会派ドラマってことで、
完全に賞獲りを意識してるだろって感じのすごく重そうな作品という印象。
しかも生まれて初めて経験するインターミッション(10分)を挟む
3時間35分の長尺映画ってことで、起きてられるかちょっと心配。
でも10分くらいのインターバルで映画ハシゴすることもあるし、
かなり覚悟して観に行ったこともあって意外と平気でした。
内容も思ったよりも娯楽性が強くて、アッサリ観れました。

とはいえやっぱり長いです。
休憩なんか入れられちゃうとコンセッションでなんか買いたくなって
無駄に出費しちゃうし、トイレも混みます。
長い原作を3時間ちょっとに纏めなきゃいけないのはわかるけど、
なんかまだまだ切れそうなところが多かったし…。
スチュワーデスの話とかバッサリいっても全然問題なかったんじゃないかな?
恩地の家族の話も別にいらない、…というかむしろ邪魔だったかも。
父親が左遷されたから学校でイジメられるとか就職が不利になるとか、
そんなわけないだろって感じだし、せっかくのサブ・フィクションのリアリティが…。
本来のテーマである日航の腐敗とか日航機墜落事故とか労使問題とか、
そこに絞れば2時間半で収まると思うなぁ…。
ちょっと薄っぺらくはなるかもだけど、時間使って厚み出すのは誰でも出来るし。

長いのはどうかと思うけど、さすがにベストセラーだけあって面白かったです。
前半は、日航機墜落事故から始まって、その遺族の世話係になった恩地の
不遇な境遇を回想を混ぜながら描く我慢の時間ですが、
後半は水戸黄門バリに権力を振りかざす会長(石坂浩二)の後ろ盾を受けて、
恩地が社内改革を断行し、悪徳上司や汚職政治家をギャフンといわす
サクセス・ストーリーで痛快です。

社会派な部分は、一部の政治家や企業のモデルなんかはわかるんですが、
日航社員のモデルはわからないし、この時代背景もまだ幼くて覚えてないし、
日航機墜落事故のことも『クライマーズ・ハイ』で得た知識くらいしかありません。
だから鵜呑みにもできなしし、フィクションと切って捨てることも出来ない。
やっぱりある程度事実を勉強してから観に行くべきだったなぁ…と。
たぶん事故のこととか報道などでリアルタイムに知ってる人だと面白いんでしょうね。

そういえば隣に座ってた人が、航空関係の仕事をしてるのか、
アレは誰だとかコレはこうゆう意味だとか、連れの人にウンチク語りまくってました。
本人は面白くて我慢できなかったのかもしれないけど、とにかくうるさかったです。
あまりにウザいので休憩時間にそのアホから離れた空いてる席に移動しました。
その時は"休憩時間があって良かった"と思いましたね。
というか、3時間半もそのアホの隣だと、傷害事件を起こしかねません。
映画館のマナームービーも"上映中はお静かに"なんて生易しい文句じゃなくて、
"絶対喋るな"とか"物音立てるな"とか、厳しく注意してくれたらいいのに…。
最近はマナーの許容範囲を高めに設定してるやつが多すぎる。

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