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新幹線/ファイナル・エクスプレス 他

ピョンヤンオリンピック…、もとい、ピョンチャンオリンピックが開幕しました。
日本人選手のことよりも北朝鮮人選手、北朝鮮人応援団の話題ばかりですが、
正直、北朝鮮が参加しなかったら話題にもなってないだろうから、
大会的にはよかったのかもしれませんね。
期間中、北朝鮮が何をやらかしてくれるのかワクワクします。
まぁ日本人選手がメダルでも獲れば競技の話題も出てくるかもしれないけど、
正直、トリノオリンピックで期待を裏切られ過ぎたことがトラウマで、
冬季オリンピックには全く期待できなくなってしまいました。
強豪ロシアもまともに参加できないし、競技的にも盛り上がらなそうです。

ピョンヤ…、じゃなくてピョンチャンオリンピック開催を記念して、
今日はウチでは滅多に扱わない韓国映画の感想です。

新感染/ファイナル・エクスプレス
ソウル・ステーション/パンデミック

Train to Busan Seoul Station

お察しの通り、私は嫌韓感情が強いので韓国映画は基本スルーです。
でも本作はかなり評判がいいみたいで、久々に気になる作品でした。
ただ韓国映画に千数百円も払う気は毛頭ないので劇場観賞はスルーし、
数百円で見れるDVDレンタルで見ることにしました。
DVDのいいところは日本語吹替えも自由に選べるところで、
癇に障る韓国語台詞も聞かずに済み、幾分見易くなります。

そんなに韓国映画嫌いなら何故気になったのかということですが、
実は『新感染/ファイナル・エキスプレス』には全く興味なかったんですよね。
私もゾンビ映画はかなり観てきた方でちょっと飽きてるところもあるし、
電車が舞台なだけで他のゾンビ映画と大差ないだろう、と。
でも『ソウル・ステーション/パンデミック』に方には興味津々で…。
アニメーションのゾンビ映画は全くないわけではないけど結構珍しく、
どんな風に仕上がっているのかとても気になったんですよね。
でも『ソウル・ステーション』は『新感染』の前日譚ということなので、
本編である『新感染』を見ないことには話しにならないかもしれないと、
同日リリースの両方いっぺんにレンタルして見ることに。
公開順に『新感染』からみるか、時系列で『ソウル・ステーション』から見るか、
ちょっと悩みましたが、楽しみは取っておくタイプなので『新感染』からに。
でもいざ観てみると、どっちからでも問題ない気がします。
実はこの2本は全く趣も違うし、そんなに繋がりもないです。
というか『ソウル・ステーション』は前日譚というわけでもない気が…。
これなら『ソウル・ステーション』だけ見ればよかったとも思いますが、
意外なことに『新感染』の方が楽しめちゃったんですよね。
以下、見た順で感想です。

新感染/ファイナル・エクスプレス
2017年9月1日日本公開。

まず、内容云々の前に癇に障るのはこの邦題です。
高速鉄道を舞台にしていることから新幹線をモジっている間違いないが、
日本が世界に誇る新幹線を韓国映画なんかに使わないでほしい。
(しかも「新感染」なんてネガティブな当て字までしやがって…。)
これが洋画邦題オブザイヤー2017の第3位になったというのだから、
やはり日本の配給会社の邦題センスのなさは異常です。
なお、韓国の高速鉄道はKTXというそうですが、原題は『KTX』ではなく、
「釜山行き」という意味の韓国語で、ソウル発釜山行きのKTXが舞台です。

予想通り、概ねよくあるタイプのゾンビ映画で、
高速鉄道が舞台というだけで、ありがちなゾンビ映画の展開でした。
ファンドマネジャーのソグという男が主人公で、
彼と彼の幼い娘スアンの父子関係が物語の主軸になるのですが、
妊婦とその夫、学生カップル、老姉妹、謎のホームレス、バス運転手など、
数人の主要乗客による群像劇形式になっています。
この登場人物を見るだけで誰が生き残るか一目瞭然です。
子供と妊婦は死なないというのはゾンビ映画の、いやホラー映画のお約束で、
実際その通りの展開になるんですよね。
主人公のファンドマネジャーの生死は予想が難しいところですが、
中盤でこのゾンビ騒動の原因の一端が彼にもあることが判明したので、
(彼が投資したバイオ産業がゾンビ病原菌を漏洩させたらしい。)
これは責任を取らせる展開になるに違いないと確信しましたが、
やはり最後の犠牲者は彼になりました。
ゾンビ以上に厄介な存在だった自己中なバス運転手のオッサンも
しぶとく終盤まで生き残りますが、けっこうアッサリした最期で、
こういう嫌な奴キャラはもっと無残に殺した方が痛快な気がします。
結局、主人公はバス運転手に道連れにされたようなものだし、
最後までオッサンにやられっぱなしな印象が残るんですよね。

展開的にはありがちなゾンビ映画ではあるものの、
ゾンビのクオリティがかなり高かったように思えます。
特に倒れたゾンビが立ち上がる時の動きが人間離れしており、かなり不気味。
(たぶん逆再生で撮ってるんだと思うのですが…。)
『28日後…』タイプの走るゾンビですが、襲って来るとき時の全力感が半端なく、
ゾンビ役のエキストラは怪我しないのかと思うほど我武者羅に突っ込みます。
そんな全力ゾンビがちょっとした『ワールド・ウォー・Z』みたいにワラワラおり、
集団で襲って来るシーンの絶望感はなかなかのものです。
また、韓国が舞台なので、ゾンビ映画の本場アメリカのように
銃が簡単に手に入るわけはなく、素手とかバットなどしか武器がなく、
基本的にゾンビは倒せるものとして描かれてないところもいいです。
ゾンビは人間を視認すると襲ってくる設定ですが、列車がトンネルに入るなど、
辺りが暗くなると人間を見失ってしまうというのも面白いです。
その隙を突いてゾンビを避けながら安全な車両へ移動するのですが、
この電車は何両編成で何両目が安全とか説明があれば更によかったかも。

なかなかいいゾンビ設定ですが、唯一曖昧で残念だと思ったのは、
感染から発症までの時間がまちまちなことです。
どうやらゾンビに噛まれたら感染するようですが、
モブキャラは噛まれた途端に即発症(ゾンビ化)するのに対し、
主要キャラたちは噛まれても発症までに少し猶予があるんですよね。
その間に家族や恋人との別れや自己犠牲のドラマが描けるわけだけども、
ちょっとご都合主義が透けて見えて興醒めします。
あと、謎のホームレスが最後まで謎だったのも謎ですが、
彼の素性なんかは前日譚の『ソウル・ステーション』で描かれるのかな?
なんて思いながら、DVDを差し替えて連続で観賞しました。

ソウル・ステーション/パンデミック
2017年9月30日日本公開。

ゾンビ映画のアニメーション映画というのもなかなか珍しいけど、
実写映画の前日譚をアニメ映画で製作するというのも珍しく、
知る限りでは『花とアリス』とその前日譚『花とアリス殺人事件』くらいかな。
ただ、本作は前述のように前日譚と呼べるようなものではありません。
前日譚だとすると、本作は本編『新感染』の前夜の話になるが、
邦題の通りソウル駅でゾンビ感染症のパンデミックが起きるのですが、
もし本作のゾンビ騒動が起きていたら、始発電車も止まるはずで、
本編の主人公たちが釜山行きのKTXに乗ることはあり得ないからです。
更にゾンビの設定も明らかに違います。
本編のゾンビは極端な鳥目でしたが、本作は夜の物語にも関わらず、
ゾンビはちゃんと人間を視認して襲って来ますからね。

それに続投する登場人物もいません。
てっきり本編の謎のホームレスが本作にも登場して、
その素性が明らかになったりするのかと思ったけど、登場すらしません。
本作にも主要キャラの中にホームレスはいるのですが別人です。
ただ、本編のホームレスは登場時点でゾンビ騒動を経験していた素振りがあり、
本作に登場するホームレス仲間のひとりだったと考えることは出来るかな。
本作の主人公は売春婦ヘスンと、そのヒモの恋人キウンですが、
主要キャラのホームレスもそうだけど、パンチラしまくる売春婦とか、
恋人に体を売らせるヒモの無職男なんて、ホラーの死亡フラグ立ちまくりで
これは全員死ぬパターンだなと読めてしまうが、実際その通りでした。
それにしても主要キャラが売春婦にヒモ男にホームレスなんて、
どんなキャラ選だと思ってしまいますが、実は本作はゾンビが主ではなく、
ゾンビ映画の皮を被った風刺映画だったみたいです。
売春婦もヒモ男もホームレスも、まともな職にありつけなかった末路で、
韓国の超就職難、超格差社会を揶揄したキャラ選なわけです。

韓国は自国をよく見せようと映画やドラマなんて虚飾に塗れていますが、
本作はソウル駅に棲みつく悪臭放つ大勢のホームレスたちなど、
韓国社会の実態をちゃんと描いているのが興味深いです。
借金で体を売るしかなくなった若い風俗嬢や、
バイトしても家賃も払えず恋人に客を取らすしかない若者など、
こんな若者が韓国には溢れているから、リアルなキャラとして、
売春婦やヒモ男が主人公に選ばれるんじゃないかなと思います。
一方で外国製高級家具だらけのモデルルームも出てきて、
超格差社会をまざまざと見せつけられる演出になっています。
もちろんこの批判は韓国政府に向いているわけですが、
政府が国民を蔑ろにしているメタファーとしてゾンビ映画を使っており、
ゾンビから助けを求める市民をソウル警察がデモ扱いして放水したり、
韓国軍に至っては感染してないホームレスを問答無用で射殺します。
(本編の韓国軍も感染したか不明な市民に射殺命令を出しましたね。)
韓国政府って外から見てててもクソですが、中から見てもクソなんだね。
どうやら社会派監督が撮ったらしいけど、アニメで告発するのが興味深いね。
宗教批判した前作『我は神なり』も同日レンタルだったから借りようかな?
(もちろん『新感染』も同じ監督です。)

そんな政権批判は興味深いのですが、オチがなんとも微妙…。
ゾンビ映画としても社会派ドラマとしても中途半端などんでん返しで…。
恋人の売春婦ヘスンと逸れたヒモ男キウンは、
娘を探しているヘスンの父親と出会い、2人で彼女を探すのですが、
いざ見つけて感動の父子再会かと思いきや彼女の様子が変で…。
実はヘスンの父を自称する男はヘスンの勤めていた風俗店のオーナーで、
借金を踏み倒して逃げた彼女を追いかけていたようです。
用済みになったヒモ男キウンは首を切られて殺され、
ヘスンも捕まって押し倒されて強姦されそうになるのですが、
彼女は感染していたらしく強姦直前に発症してオーナーを食い殺す、
というどんでん返しなオチです。
人間を喰うゾンビより女性を食い物にする風俗店の方が怖い的な話か。
しかし街中にゾンビが跋扈する危険な状況で借金の取り立てするかね。

結局、中途半端な『ソウル・ステーション』よりも、
ゾンビ映画を貫いていた『新感染』の方が楽しめた気がします。

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