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エル/ELLE

私はタカラトミーが発売する手のひらサイズのフィギュア「メタコレ」の
「MARVEL」シリーズを集めてます。
安いわりに完成度が高くてオススメの商品ではあるのですが、
10月下旬に発売されるのが「アイアンマン マーク3」らしくて、
正直「またアイアンマンか」と思ってしまいました。
「MARVEL」シリーズは全18体だと思いますが、うち6体がアイアンマンです。
(マーク43、ハルクバスター、マーク46、マーク1、マーク2、マーク3の6体)
マーク2を改造したウォーマシーンも含めれば6体かな。
1/3がアイアンマン関連なのはちょっと多すぎやしませんか。
MARVELには3000を超えるキャラがいるというのに…。
しかも今回のマーク3はほぼマーク2を着色しただけで手抜き感があるので、
せめて『スパイダーマン/ホームカミング』のマーク47がよかったな。
でも10月下旬発売の「メタコレ」には新しく「DC」シリーズもラインナップされ、
DCEU仕様の「バットマン」「アーマードバットマン」「スーパーマン」が登場。
これも是非ゲットして、アイアンマンらと一緒にディスプレイしたいです。

今日も映画の感想です。

エル/ELLE
Elle.jpg

2017年8月25日日本公開。

この前のファーストデイに、何か映画観たいなと思ってチョイスした作品。
私はハリウッド映画を嗜好しているため、フランス映画である本作は範疇外で
興味を持つ機会もないはずだし、本来ならスルーするところでしたが、
どこかで聞いたことあるタイトルだと思い、ちょっと気になったんですよね。
宣材を見て納得、第89回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされてました。
正直、アカデミー賞当時は本作がフランス映画だとは思いもしませんでした。
アカデミー賞ってハリウッド映画の祭典のイメージがあるため、
まさか主演女優賞にフランス映画が選ばれるなんて考えもせず…。
同時に外国語映画賞にもノミネートされてたら気付けたでしょうが…。
なお、第74回ゴールデングローブ賞では主演女優賞、外国語映画賞に
ノミネートされW受賞していたみたいです。
(この年からGG賞は中国資本に買収されたので注目してませんでした。)

あの保守的なアカデミー賞で外国語映画が主要部門にノミネートされるなんて
けっこう珍しくて、すごい快挙だと思います。
監督は『ロボコップ』や『トータル・リコール』などハリウッド映画も撮っている
ポール・バーホーベンで、本作も当初はハリウッド映画にするつもりだったとか。
ところが本作のヒロインの役柄があまりにも難役だったためか、
ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、ジュリアン・ムーア、
シャロン・ストーンらオファーしたハリウッド女優にことごとく断られたらしく、
結局、立候補してくれたフランス人女優イザベル・ユペールに決まりました。
断ったハリウッド女優たちも、いずれ劣らぬ大御所の演技派女優ばかりなので、
濡れ場の有無やスキルの有無の関係でオファーを蹴ったわけではなく、
思想的な問題でこの役を演じたくなかったのだろうと思います。
本作は所謂「強姦神話」を肯定するようにも取れる内容であるため、
フェミニストが多いハリウッド女優には受け入れ難い役なのでしょう。
もしハリウッド女優がオファーを受けてくれたとしても、
男性社会であることが批判されフェミニズム熱が高まる昨今のハリウッドで、
本作のような反フェミニズム映画を思い通りに製作するのは難しく、
どのみちフランスなど欧州に活路を見出すしかなかったでしょう。
その結果、カンヌ映画祭で絶賛され、欧州の映画祭を総なめにし、
アカデミー賞ノミネートするんだから、怪我の功名でしたね。
興収的にはフランス語映画より英語映画の方が稼げるとは思いますが…。
以下、ネタバレ注意です。

ある日、ミシェルは自宅に押し入ったスキー帽の男に強姦されます。
事を済まして強姦魔が退散した後、彼女は何事もなかったかのように
荒らされた部屋を掃除して、出前寿司を注文し、翌日も普通に出勤します。
強姦被害者なんてもっと動揺して何年も立ち直れなさそうな印象だけど、
こんなにアッケラカンとしてるなんて、実際はそんなものなのかな?
なんて思ってしまいそうになるのが強姦神話を助長してますね。
親友の恋人とセフレになったりと性的にも奔放なところがある熟女なので、
強姦程度ではウブな若い子ほど動揺したりしないのかも。
とも思ったけど、そもそも彼女はかなり特殊な経歴の女性のようで、
なんと父親が27人も殺害する事件を起こした殺人鬼らしく、
事件当時彼女は10歳でしたが、犯行直後の父親と一緒のところの映像が
ニュースなどで報じられ、彼女自身も世間から冷たい目で見られたそうな。
なので嫌がらせを受けることなんて日常茶飯事で、
特に刑務所の父親が仮釈放申請してからは特に酷く、
強姦くらいの嫌がらせは想定していたのかもしれません。
強姦されたことを通報しないのも、セカンドレイプを避けたいとかではなく、
父親の事件のことで警察を信用してないためのようです。
と、一見平気そうな彼女ですが、やはり怖かったみたいで、
自宅の鍵も全て付け替え、痴漢撃退グッツの胡椒スプレーを買い、
就寝時も手斧を持って寝るようになります。
なので周りに心配されないように強がってるだけなのかもね。

ある日、「歳のわりには締まりがよかった」なんてメールがあり、
強姦魔は知人ではないかと思うようになります。
更に出社中も「クリーム色の服は精液が目立たなくていいね」とメールがあり、
今着ている服の色がわかるということは、社内に強姦魔がいるのではないかと。
彼女はけっこうグロいホラーゲームを作るゲーム会社の社長ですが、
どうも畑違いの仕事から転職したらしく、映像美ばかり重視する彼女は
操作性を重視するクリエイターたちと反りが合わず、社内でも恨みを買ってます。
私もゲームは映像よりも操作性が重要だと思いますね。
ある日、ヒロインがクリーチャーに襲われる開発中のゲーム映像を改造した
ミシェルがクリーチャーに強姦される映像が社内で出回り、
彼女はいよいよ強姦魔が社員の誰かに違いないと確信し、
唯一信頼していた部下に全社員のパソコンを調べるように命令します。
ところが、この映像を作ったのはこの部下自身なんですよね。
ただ彼は悪ふざけで作っただけで強姦魔ではなく強姦のことも知りません。
ミシェルは彼にズボンを降ろさせて彼が強姦魔ではないと確信します。
どうも強姦魔は割礼していたみたいですが、(部下は包茎だったのかな?)
あの強姦中によくそんなことまで確認できたものです。
私は男なのでわからないが、まさか挿入された感触でわかるとか?

誰が強姦魔なのか、この犯人捜しも興味深いですが、
犯人が判明する経緯が呆気なさ過ぎてガッカリしました。
ある日、強姦魔が再び自宅に押し入り、ミシェルを強姦しようとしますが、
彼女は断ちハサミで応戦し、怯んだ強姦魔のスキー帽を剥ぎ取ります。
推理で犯人に迫ってほしかったのに、再犯の現行犯で正体を知るなんて、
ミステリーとしては最悪の展開で残念でした。
結局強姦魔の正体は隣人夫婦の旦那パトリックでしたが、
そうなると「クリーム色の服は精液が…」のメールの辻褄が合わない気が?
服の色だけなら出社する時に彼女を見掛けたらわかることだけど、
そのメールを受ける直前に彼女がオフィスで親友の恋人の手コキをしたことは
社内にいないとわからず、精液云々に言及できるはずないんだけど…。
このメールさえなければ、私も早々にパトリックが犯人だと断定してました。
(自宅付近を徘徊するスキー帽の不審者を目撃したのが彼だけだったため。)
まぁ偶然メール内容と状況が一致することもないとも言い切れないけど、
ミステリーとしてはちょっと問題がある展開だと思います。
まぁ本作はミステリーのつもりはないのでしょうけど…。

私は犯人捜しが最も興味があったので、強姦魔が誰かわかれば
もう終了でよかったのですが、本作はここからが長いんですよね。
正直、ここからはあまり関心がない展開だったので退屈でした。
強姦魔は隣人夫婦の旦那パトリックでしたが、
ミシェルは以前から彼に好意を持っていて誘惑したりもしてました。
そんな彼から強姦されたことは、ある意味願ったり叶ったりだったわけです。
パトリックも強姦でしか性的興奮を得られないド変態で、
ミシェルはあえて強姦されるようなシチュエーションを作って彼を誘い、
双方合意の言わば「強姦プレイ」を楽しむようになるのです。
このあたりがフェミニスト女優に出演拒否された原因でしょうね。
私もこの展開は強姦を肯定、助長しかねないと思ったし、
何よりミシェルの気持ちが全く理解できず、退屈に思えました。

ある日も自宅で強姦プレイを楽しんでいた2人でしたが、
たまたまミシェルの息子ヴァンサンが来て、その様子を目撃。
母親が強姦魔に襲われてると思った彼は、
背後から強姦魔パトリックの頭をかち割って殺します。
ヴァンサンが来たのが本当にたまたまだったのか、
ミシェルが端から呼んでいたようにも思えたのですが、
もしそうなら解釈が真逆になるんだけど、どちらかわかりませんでした。
後日、ミシェルは隣人夫婦の妻レベッカと事件について話しますが、
レベッカは「彼に応えてくれて感謝している」と言うのです。
どうも彼女は夫の性癖を知っていて放置していたようですね。
強姦魔が夫だと知っていたとしたら、彼女もとんでもない女です。

結局本作は強姦魔を利用し快楽を得るサイコ女ミシェルの異常さを楽しむ
サイコスリラーだったのだろうと思いますが、
私は強姦魔を探し出して復讐するミステリーだと思い込んでいたため、
予想外すぎる展開に気持ちがついていかず、楽しめませんでした。
それに本作で最もサイコ女なのはミシェルではなく、
息子ヴァンサンの恋人ジョシーだと思ったし…。
ジョシーはヴァンサンと出来ちゃった婚するのですが、
双方白人なのに生まれて来た子の肌の色が黒くて…。
男としては何気にこのエピソードが最も怖かったです。
他にもミシェルが元夫の若い恋人のヨガインストラクターに嫉妬したり、
若いツバメを囲う母親が死去したり、親友との三角関係など、
いろいろエピソードを詰め込みすぎです。
そのせいで上映時間も長くなり、終盤の退屈さに拍車を掛けていた気がします。
アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ外国語映画賞は無視されたのは
つまり内容は微妙だが主演女優の演技(頑張り)だけは評価できるということで、
その評価は妥当だと思いました。

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