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ワンダーウーマン

DCコミック原作の海外ドラマのDVDリリース・ラッシュが始まります。
9月2日に『SUPERGIRL/スーパーガール』2ndシーズン全22話、
9月20日に『THE FLASH/フラッシュ』3rdシーズン全23話、
10月4日に『ARROW/アロー』5thシーズン全23話、
11月17日に『レジェンド・オブ・トゥモロー』2ndシーズン全17話がリリースです。
この4作は「アローバース」と呼ばれるシェアード・ユニバースを形成しており、
たまにクロスオーバー・エピソードがあるのですが、
今回は4作を跨ぐ特大クロスオーバー「インベーション!」が行われたそうです。
各作品のエピソード8が横に繋がっているらしいのですが、
それなら4作同時にリリースしてもらわないと困りますね。
一応各エピソード8だけを集めた『インベーション!最強ヒーロー外伝』が
先週発売されてはいるのですが、それで各作品の横の繋がりはわかるけど、
各作品の縦の流れがわからないので楽しみが半減しそうな気がします。
リリース順に見ないで全て出揃うのを待つべきか…。
なおアローバースに属するテレビアニメ『VIXEN/ビクセン』も
9月13日リリースされるのでお見逃しなく。
あ、『GOTHAM/ゴッサム』3rdシーズン全22話も11月3日にリリースか。
全部合わせたら100話超えてしまう。今年中に観れるだろうか…。

ということで、今日はDCコミック原作の映画の感想です。

ワンダーウーマン
Wonder Woman

2017年8月25日日本公開。

ディズニー/マーベル主動のアメコミ映画シェアード・ユニバース・プロジェクト、
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に倣うように、
ワーナー/DCも始めたアメコミ映画シェアード・ユニバース・プロジェクト、
DCエクスペンデッド・ユニバース(DCEU)、その第4弾が本作です。
第1弾『マン・オブ・スティール』、第2弾『バットマンVSスーパーマン』、
第3弾『スーサイド・スクワッド』の前3作は、いまいち好評を得られず、
ライバルMCUとの格差は開くばかりで、これはDCEUも短命で終わるかな、
と思ったのですが、第4弾の本作が大ヒット、大好評を得ることができ、
崩壊寸前だったDCEUは一気に持ち直しました。
私は本作がヒットすることはあり得ないと予想し、
DCEUにトドメを刺す作品になるに違いないと思い込んでいたので、
本作が大好評になったのはかなり意外で驚いています。
というのも、本作の主人公であるアメコミ女性ヒーロー、
ワンダーウーマンがそんなに人気があるとは全く思ってなかったので…。

私自身そうなのですが、アメコミ及びアメコミ映画は男子の嗜みだと思っていて、
やはり男性キャラの方が好まれると思っていたんですよね。
実際、何度も映画化されたバットマンやスーパーマンと違い
ワンダーウーマンは今回が初めての映画化だったわけだし、
過去に僅かながら作られた女性主人公アメコミ映画である
『キャット・ウーマン』や『エレクトラ』も、かなり厳しい成績だったし、
現在16作を数えるMCUにも今のところ女性主人公はいません。
『アイアンマン3』で監督がメインヴィランを女性にしようとしたところ、
ディズニーが「グッツ売れなくなるからやめてくれ」と拒んだなんて逸話もあり、
アメコミ映画の女性キャラ人気は低く、ましてや女性主人公なんて以ての外で、
これは確実に失敗するだろうと思い込んでいました。

ところが蓋を開けてみれば、全米興収4億ドルを越え、
DCEU歴代1位の大ヒットを記録しました。
アメコミ映画としては珍しく、観客の半分以上が女性客だったそうで、
結局のところ、主人公を女性ヒーローにしても男性アメコミファンは観るし、
それに加えて女性主人公で女性客に訴求できたのが勝因なのかな。
そもそもアメコミ映画が男子の嗜みだという考えが間違ってたのかも。
考えてみればテレビドラマ『スーパーガール』も女性視聴者を取り込んで
大ヒットしているし、アメコミ女性ヒーローに憧れる女子も多いのかも。
日本でいうところの『セーラームーン』的な人気があるのかもしれません。
本作は女性監督が撮っていますが、女性監督作品としても歴代1位だそうで、
男性社会のハリウッドへの批判が強まる昨今、
女優主演作や女性監督作を応援したいという同性客も多いのかも。

私もアメコミ映画ファンなので、アメコミ映画である以上は観ますが、
いつもなら公開初日に観て、その翌日には感想をアップしてました。
でも今回は公開当日は別の映画を観て、本作は後回しにしており、
それだけ本作に期待してなかったわけです。
というのも、ワンダーウーマンというアメコミヒーローに興味がない、
というか、あまりいい印象を持ってなかったんですよね。
ワンダーウーマンの初映画化と書いたけど、実際は主演作としては初ですが、
すでにDCEU第2弾『バットマンVSスーパーマン(BvS)』で登場してます。
MCUは各ヒーローのスタンドアロン(単独主演作)が先に作られてから
それらヒーローが集合するクロスオーバーが作られる展開ですが、
後発のDCEUはMCUとの差別化のためか、先にクロスオーバーを行い、
そこからスピンオフ的に各ヒーローのスタンドアロンを作る展開です。
そのためワンダーウーマンもDCEU第2弾『BvS』で顔見世を経てから
今回のスタンドアロンとなったわけです。

ところが『BvS』に登場したワンダーウーマンは顔見世どころではない大活躍。
バットマンとスーパーマンの二大DCヒーロー激突を楽しみにしていた私は、
そこに絡んでくるワンダーウーマンが目障りで仕方ありませんでした。
しかもクライマックスで強敵ドゥームズデイに対して、
対立していたバットマンとスーパーマンが共闘する熱い展開のところで、
ワンダーウーマンが乱入し、バットマンを差し置いてスーパーマンと共闘…。
完全に水を差され、正直「空気読めよ」と思ってしまいました。
しかもその時点では彼女の名前を含む素性は明らかになっておらず、
ワンダーウーマンを知らずに『BvS』を見た客にとっては、
何故か異常に強い謎のコスプレ美女が急に現れて大活躍するという
説明不足にもほどがある不親切な展開で呆れました。
(もしスタンドアロンが先だったら、まだマシだったかもしれないけど)
この一件でワンダーウーマンに対して嫌悪感を持ってしまったんですよね。
当時は世論も私に近い意見が大勢でしたが、本作が大ヒットした途端、
「『BvS』はワンダーウーマンだけよかった」みたいな意見が急に増え、
そのことも私の彼女への嫌悪感に拍車を掛けました。

そもそも『BvS』以前からワンダーウーマンには好感が持てません。
まず「ワンダーウーマン」という名前がダサすぎますが、
それに輪をかけ、原作の星条旗を模したコスチュームがダサすぎ、
ヒーローとしても女性キャラとしても全く魅力を感じませんでした。
コスチュームに関しては本作でかなり改良され、多少マシになりましたが、
まだ露出度高すぎで、機能的ではなく、リアリティに欠けます。
原作のワンダーウーマンのデビューは第二次世界大戦の最中で、
ちょうど太平洋戦争が勃発した1941年ですが、
星条旗コスを纏った彼女は、国威発揚のために生み出されたキャラです。
例えば本作に登場するドイツ帝国に仕えるドクター・ポイズンことマル博士は、
本作ではスペイン人女性で本名イザベル・マルになっていますが、
原作ではナチスに仕える日本人女性、しかも皇族という際どい設定でした。
ワンダーウーマンは日本にとって敵国のプロパガンダの広告塔だったわけで、
日本人としては少々抵抗のあるアメコミヒーローです。
まぁその点では、マーベルのキャプテン・アメリカも同じですけどね。

本作の舞台は第二次世界大戦ではなく第一次世界大戦に改変されてます。
それは女性の権利がより抑圧されていた時代を舞台にした方が
フェミニズム映画として意義がある、という建前のようですが、
実際は第二次世界大戦が舞台だとMCU『キャプテン・アメリカ』と丸被りするため。
まぁ世界大戦を舞台にドイツ軍と戦うというだけでも十分被ってますけどね。
そもそも彼女はアマゾン族出身というギリシャ神話に出自を持つキャラで、
神話に出自を持つ神ヒーローという点ではMCU『マイティ・ソー』とも被っており、
『キャプテン・アメリカ』と『マイティ・ソー』を足して二で割ったような作品です。
本来ならそんな作品が高評価を受けることはあり得ないが、
女性主人公という新機軸がそれを上回るインパクトだったのでしょうか。

嫌いな女性ヒーロー主演作、フェミニズム映画、MCUの二番煎じと、
懸念材料だらけの本作でしたが、いざ観てみると、それなりに楽しめました。
世間の評価は高すぎると思いますが、たしかにDCEUの中では出色の出来。
女性主人公という異色さはあれど、アメコミ映画として王道感があり、
なんというかMCUっぽい雰囲気の作品だと思いました。
今でも『BvS』のワンダーウーマンは性格も含めて大嫌いですが、
本作は『BvS』の約百年前が舞台であり、ワンダーウーマンもまだ未熟で、
まだ可愛らしさもあってけっこう好感が持てました。
以下、ネタバレ注意です。

はるか昔、オリンポスの大神ゼウスは善良な人間を作りますが、
彼の息子の軍神アレスが人間に嫉妬と疑念を教え、争わせます。
ゼウスは人間に愛と平和を教える役割として女性だけのアマゾン族を作り、
彼女たちの活躍で人間界は平和を取り戻します。
しかしそれが不満なアレスは、オリンポスの神々を皆殺しにして、
最後に父ゼウスに挑み深手を負わせるも、破れてしまいます。
辛くも勝ったゼウスですが、いずれアレスが復活することを懸念し、
外界からは見えない島セミッシラにアマゾン族を住まわせ、
神を殺せる剣「ゴッド・キラー」を彼女たちに託して死んでしまいます。
私はギリシャ神話がアメコミ映画に匹敵するくらい大好きなので、
ギリシャ神話ネタは嬉しいが、実際の神話を改変しすぎで苦笑しました。
まぁ『マイティ・ソー』の北欧神話改変に比べたら可愛いものか。

アマゾン族の女王ヒッポリタは、粘土をこねて作った女の子の人形に
ゼウスから命を与えてもらい、娘ダイアナを授かります。
アマゾン族は生殖能力はあるものの男のいる外界から隔絶されているので、
妊娠・出産する機会がないため、ダイアナはアマゾン族唯一の子供です。
それだと子孫繁栄できずすぐに絶滅しそうですが、アマゾン族は人間とは違い、
不老不死なため、殺されない限りは減らないみたいです。
つまり太古にゼウスが作ったメンバーのままということですね。
歳を取らないはずなのに、なぜかダイアナだけは成長しますが、
大人になってからは他のアマゾン族同様不老不死になったみたいで、
『BvS』の百年前なのに同じ姿なのはそのためです。
ウルヴァリンとか不老不死のアメコミヒーローはけっこういますが、
そういうキャラを演じるのはけっこう大変ですよね。
ダイアナを演じる女優ガル・ガドットは現在32歳ですが、
DCEUが続く限り今の美貌をキープする必要があるわけです。
30代も半ばを過ぎると露出の多いコスチュームも厳しくなってくるので、
けっこう早い段階でキャスト交代があるかもしれませんが、
始めからもう少し若い女優を起用しておくべきだったかも。
まぁ不人気続きのDCEUが長く続くなんて誰も思ってなかっただろうけど。

アレスの復活を信じていないヒッポリタ女王は娘ダイアナを過保護に育てるが、
女王の妹でアマゾン最強戦士アンティオペ将軍は姪を戦士にしたがります。
幼いダイアナも戦士に憧れて、叔母アンティオペにこっそり訓練してもらい、
結局ヒッポリタは折れ、娘が戦士の訓練を受けることを容認します。
ヒッポリタとアンティオペは姉妹ですが、アマゾン族誕生の経緯を考えたら
アマゾン族全員が姉妹だと思うんだけど違うのかな?
成長したダイアナは、島の入り江に外界の戦闘機が墜落するのを発見し、
沈みゆく機体からパイロットの男を救出します。
初めて見た男に感動する間もなく、今度は戦艦が入り江に侵入してきて、
武装した兵士たちが島に上陸し、駆け付けた女王率いるアマゾン族と激突。
アマゾン族は男勝りの戦闘部族ですが、如何せん武器が原始的で、
ライフル持った相手に弓矢で戦うのはかなり厳しく、
なんとか敵兵を全滅させるも、甚大な被害を出してしまいます。
子作りしないアマゾン族は増えることはないし、ひとり死んでも甚大な損失です。
その犠牲者の中には叔母アンティオペ将軍も含まれており…。

アマゾン族はダイアナが救出したパイロットの男を殺そうとしますが、
男は自分は戦艦の兵士たちの仲間ではないと主張。
しかし身元などは頑なに隠そうとするので、アマゾン族秘蔵の道具である
縛られた者は真実しか言えなくなる嘘発見器「ヘスティアの縄」で尋問します。
(原作の作者が嘘発見器の開発者だったのは有名な話です。)
尋問した結果、パイロットの男スティーブ・トレバーは米軍の諜報員で、
ドイツ帝国軍ルーデンドルフ総監の部下として潜入しており、
オスマン帝国の秘密基地で総監の腹心かつ愛人のマル博士が発明した
ガスマスクが効かない水素系マスタードガスについてのノートを盗み出し、
英国諜報部に届けるため戦闘機で逃げるが、ドイツ戦艦に見つかり、
撃墜されてたまたまこの島に墜落した、ということらしいです。
その話を聞いて外海で大きな戦争が行われていると知ったダイアナは、
復活した軍神アレスがドイツ軍を操って戦争を起こしているに違いないと考え、
今こそゴッドキラーの出番だといきり立ちます。
なぜ連合軍ではなくドイツ軍がアレスに操られてると決めつけるのか…。
所詮はアメリカのプロパガンダ・キャラということでしょうね。

ダイアナはスティーブと共に戦場に行きアレスを倒したいと
母ヒッポリタ女王に直訴しますが、過保護な女王は反対。
しかしその思いは抑え切れず、武器庫から神殺しの剣ゴッド・キラー、
ヘスティアの縄、丸盾を無断で持ち出します。
何故かワンダーウーマンのコスチュームも持ち出すのですが、
露出度が高く防御力の低そうな装備をわざわざ持ち出す理由が不明です。
そしてスティーブと船で島を出ようとしますが、出航直前に女王に見つかります。
しかし女王もワガママ娘を止めることは出来ないと理解しており、
妹アンティオペの形見の額当てをダイアナに渡して見送ります。
島が外界から見えないためか、島を出たら二度と戻れないらしいです。

海を漂うだけで奇跡的にロンドンに到着したダイアナとスティーブ。
スティーブは彼女の恰好が目立ちすぎるのでデパートで着替えさせます。
ヒーローとはいえさすがは女子、服にコダワリがあるみたいで226回も試着し、
軍服風のシックなコートをチョイスします。
選んだわりにはコレかと思ってしまう地味な服ですが、
その服で剣と盾を持ってデパートを出ようとするのは可笑しかったです。
ド田舎の孤島から上京したばかりの彼女は世間知らずで天然なところがあり、
日本での宣伝ではそんな天然系女子的なことばかりがアピールされ、
アメコミファンから批判されてましたが、たしかに本作の面白味のひとつです。
『BvS』のダイアナは外界生活が長いので、こんな天然なお茶目さが失われ、
魅力が半減しますが、次作以降も『BvS』以後の物語になるはずなので、
こんな可愛いワンダーウーマンを見れるのは本作が最初で最後か。
(天然女子推し宣伝が拙かったか、本作は日本では全くヒットできてませんね。)
デパートを出た2人は英国軍諜報部にマル博士のノートを渡します。
ところが設計図は2つの言語を混ぜた暗号で書かれており、誰も解読できず。
しかしダイアナは数百の言語をマスターしており、
それがポルトガル語とシュメール語による暗号だと見抜き、解読します。
数百の言語を使えるなんて凄すぎですが、アマゾン族は時間が無限だから
外国語を勉強する時間もたっぷりあったんでしょうね。
生殖活動はしないのに性教育もちゃんと勉強しているみたいですが、
それなら俗世の勉強もしておけば世間知らずにならずに済むのに。

ノートには新型毒ガスの化学式と、それを前線で使う計画が記されており、
スティーブはこの毒ガス計画を阻止するべきだと主張するが、
上層部はドイツ軍と休戦する方針のため事を荒立てたくなく、
多少の兵士の犠牲は覚悟の上で放置するつもりです。
兵士を見捨てる上層部にダイアナは憤慨しますが、スティーブもそれに同調し、
上層部には内緒で仲間を集めて毒ガス秘密工場を探して潰そうと考えます。
スティーブが集めたメンバーは、多言語を操るモロッコ人詐欺師サミーア、
PTSDを患うスコットランド人狙撃手チャーリー、
アメリカ先住民である密輸業者の通称・酋長の3人です。
独断で国際色豊かな部隊を組織して敵の秘密基地を潰そうとする展開は
『キャプテン・アメリカ』のハウリング・コマンダーズとそっくりですね。
正直概要だけならパクリと言ってもいいレベルですが、
それを率いるのが女性というだけでも印象は大きく違うものです。
そんな彼女の部隊を、英国議会の議長パトリック・モーガン卿が
非公式に資金提供を行いこっそり支援してくれます。

一方、ドイツ軍の方でもヒンデンブルグ参謀総長らが
連合軍と休戦協定を結ぶ意向で調整に入ってましたが、
せっかく開発した毒ガスを使いたくて堪らないルーデンドルフ総監は、
なんとヒンデンブルグらのいる会議室に毒ガスを投げ込んで彼らを殺害します。
ルーデンドルフもヒンデンブルグも実在の人物なんだけど、
こんな無茶苦茶な歴史改変しちゃって大丈夫なのか?
ルーデンドルフとヒンデンブルグが対立していたのは歴史的事実だけど、
ルーデンドルフがヒンデンブルグを殺害したなんて事実はありません。
歴史ものにするならある程度は史実に沿うべきだと思うけど、
DCEUの世界観(歴史)は現実とはかなりかけ離れているということかな。

ダイアナと愉快な仲間たちは、アレスと秘密工場を探してベルギーの前線へ。
そこでベルドという村がドイツ軍に占領され民が苦しんでいると聞いた彼女は、
「そんなことしてる場合じゃない」というスティーブの言葉にも耳を貸さず、
ベルド村を解放するため、機関銃の雨の中を単身乗り込むのです。
序盤のセミッシラではドイツ軍の銃器に苦戦したアマゾン族でしたが、
ダイアナは頑丈な腕輪で軽々と弾丸をガードすることができるみたいで、
やはり普通のアマゾン族と比べても彼女は相当強いみたいですね。
クリプトンの怪物ドゥームズデイとも戦えるんだから当然か。
スティーブら愉快な仲間たちも仕方なく彼女を援護しますが、
彼女があまりに強すぎるのでそれほど役に立ってないかな?
ダイアナは戦車を素手で横転させたり鐘楼を突進で破壊したり、
ベルド村を占拠したドイツ兵をほぼひとりで全滅させて村を解放。
彼らは勝利を祝って5人の記念写真を撮ります。
これが『BvS』でルーサーが持っていたメタヒューマンの写真の一枚ですね。
約百年後、この写真の原版をバットマンことブルース・ウェインが入手し、
パリで古美術商をしているダイアナにプレゼントします。
ジャスティス・リーグ結成のための賄賂かな?

解放されたベルドの村人たちは喜び、ダンスパーティが開かれますが、
スティーブにダンスに誘われたダイアナは彼に惚れてしまったみたいで、
その夜ふたりは結ばれるのです。
島を出る時には「男は生殖のために必要だが快楽には不要」と言ってた
ダイアナですが、なんだかんだで男に興味あったのでしょうね。
初体験の感想は言及されないので、快楽を得たかどうかは不明ですが…。
キスくらいなら間々あるが、関係を持つ的な表現はアメコミ映画では珍しいかも。
アメコミ映画は子供も観るからそういう表現はあえて避けているのでしょうが、
やはり女性客を動員しようと思うとロマンスを強調しちゃうんでしょうね。
なんとかロマンスをぶち込みたかったのはわかるけど、ちょっと急すぎるかな。
ダンスしただけで惚れるなんて、ディズニーアニメみたいです。

ドイツ軍の最高司令部で晩餐会が行われるとの情報を得たスティーブ。
そこにルーデンドルフ総監とマル博士も出席するとわかります。
潜入慣れしたスティーブとサミーアで晩餐会に潜入し、
マル博士と接触して毒ガス秘密工場の場所を聞き出そうとしますが、
ルーデンドルフが軍神アレスに違いないと考えたダイアナは、
勝手に晩餐会に潜入し、彼を殺そうとゴッドキラーで斬りかかります。
そんな彼女をスティーブが慌てて止めますが、潜入は失敗に終わり…。
ダイアナはアレスさえ殺せば敵兵は正気に戻り戦争は終わると思ってますが、
スティーブはそもそもアレス云々は信じておらず、ルーデンドルフを殺しても
戦争は終わらないから毒ガス計画阻止が最優先だと考えているため、
ダイアナとスティーブの意見には齟齬があるんですよね。
私もスティーブが正論で、ルーデドルフがアレスではないと思いましたが、
アレスは存在しないとは思っておらず、別の人間がアレスだと予想していました。

ダイアナが殺し損ねたルーデンドルフはベルド村に毒ガス砲弾を発射し、
せっかく解放された村人たちでしたが毒ガスで全滅してしまいます。
ダイアナはスティーブに対し「あなたが殺すのを止めたせいよ」と怒り、
「アレスに毒されたのはあなたたちも同じね」とひとりで行動することにします。
その頃、酋長が毒ガス秘密工場を発見して狼煙を上げ、
ダイアナはひとりで秘密工場に乗り込み、ルーデンドルフを発見します。
ルーデンドルフはマル博士が作った肉体強化ガスを吸い込みパワーアップ。
たしかにそこそこ強くなったものの、異常な強さのダイアナの敵ではなく、
ゴッドキラーをぶっ刺されて死にます。
それにしても実在の人物を殺すなんて展開にしてもいいのかな?
ルーデンドルフがここで死ぬと、その後のドイツ史がかなり変わりそうだけど…。
アレスを殺したので皆が正常に戻ると期待したダイアナでしたが、
ルーデンドルフを殺しても毒ガスを前線に運ぶ作業は続けられており、
彼女はルーデンドルフがアレスではなかったと悟るのです。

呆然とするダイアナでしたが、駆け付けたスティーブから
「人間は皆が善人なわけじゃない、戦争にアレスは関係ない」と説教され、
「それならこの世界は救うに値しない」と逆ギレ、戦いを放棄します。
スティーブは自分たちだけで毒ガス計画を止めようと、
前線に運ぶために毒ガスを積み込んだドイツ軍輸送機をハイジャックします。
スティーブが去って立ちすくむダイアナの前に、彼らを支援してくれた
英国議会議長モーガン卿が現れ、「邪悪な人間は滅亡こそ相応しい」と言い…。
なんとモーガン卿が軍神アレスだったのです。
私もアレスの化身はルーベンドルフではないと思ってましたが、
てっきりマル博士だと思ってたので、まさかのモーガン卿にビックリ。
女性ヒーローが主人公なので、メインヴィランも女性に違いないと予想したけど、
マル博士はアレスに唆された単なるマッドサイエンティストだったんですね。

ダイアナはおもむろにゴッドキラーをアレスに突き立てますが、
刃先がボロボロになって刺さらず…。
アレスは「ゴットキラーとはその剣のことではない、君のことだ」と言います。
なんでも神は神にしか倒せないらしく、太古、アレスの復活を恐れたゼウスは、
アマゾン族の女王ヒッポリタと関係を持ち、神の子を孕ませたのです。
その子がダイアナだったわけですが、粘土から作られたという逸話は
コウノトリが運んでくる的な嘘だったわけですね。
つまりダイアナは純粋なアマゾン族ではなく、ハーフの女神だったようです。
神様系ヒーローであり、しかも最高神の子供だなんて、
いよいよ『マイティ・ソー』と被りまくってますね…。
本当にソーとキャップを足して二で割って性転換したようなヒーローです。

アレスがダイアナ自身がゴッドキラーだと教えるのは、
ある意味自分を殺せるのはおまえだけだと弱点を晒しているようなもので、
そんな余計なことをする必要ないのではないかと思いましたが、
どうもアレスはダイアナを殺すつもりはなく、仲間にしたいみたいです。
アレスはゼウスが創造した人間は身勝手に地球を荒廃させていると考え、
神として地球を守るために邪悪な人間を滅ぼすべきだと主張しますが、
単なる悪者じゃなくて意外にもちゃんとした大義があるんですね。
「この世界は救うに値しない」と思ったダイアナにも通じる思想ですが、
彼女は「あなたには加担しない」と誘いを拒否します。
アレスは仕方なくダイアナを始末することにし、鎧を身に纏うのですが、
なんだか『聖闘士星矢』の聖闘士聖衣みたいな鎧です。
アレスはさすが純粋な神だけあって、半神のダイアナを圧倒する強さです。

一方、毒ガス輸送機をハイジャックしたスティーブですが、
毒ガスを始末するために、上空で可燃性の毒ガスを引火させて爆死します。
自己犠牲で毒ガス計画を阻止した尊い行為だとは思いますが、
爆弾を積んだ飛行機を奪って北極に突っ込んだ『キャプテン・アメリカ』と被るね。
それにハイジャックした時点で毒ガス計画は阻止できた気がするので、
何も自爆で毒ガス処理する必要はなかったような気もしますが、
不老不死のダイアナと彼のロマンスは成就するはずないので、
ここで殺しておくのが跡腐れなくていいという判断なのかも。
スティーブの爆死を目の当たりにしたダイアナは怒りでパワーアップし、
雷ビームを放ってアレスを殺し、戦争を終結させてめでたしめでたしです。
マル博士を生かしておいたのは、やはり敵とはいえ女性を殺すのは忍びない、
後味が悪くなると考えたからかもしれませんね。
だから女性ヴィランもあまり登場させるべきじゃないんですよね。

彼女はスティーブの自己犠牲で「人間にも希望はある」と考えを改め、
これからも世界を救い続けようと思えるようになったみたいです。
でも『BvS』までの約百年間、彼女は何をしてたんでしょうね?
別に誰かのように氷の中で眠っていたわけでもないだろうし、
第二次世界大戦では毒ガスなんかよりもっと恐ろしい核兵器も使われたのに
なぜそれは阻止しなかったのかと思ってしまいます。
やはり所詮彼女は人間の味方ではなくアメリカの味方なのでしょう。
本作の大ヒットを受けて急きょ『ワンダーウーマン2』製作が決まりましたが、
どうやら現代が舞台になるみたいなので空白の百年は描かれません。

さて本作のお蔭でやっと勢いに乗ったDCEUの今後ですが、
次回作はいよいよDC版アベンジャーズ『ジャスティス・リーグ』です。
バットマンを中心にフラッシュ、アクアマン、サイボーグ、
そしてワンダーウーマンがチームアップし、ジャスティス・リーグを結成します。
更にスーパーマン、グリーンランタンの合流も確実と言われてますが、
本作の大ヒットを受けて、ワンダーウーマンの出番が増やされたようです。
男性ヒーローの方が好きな私としてはあまり好ましくないことですが…。
前述のように、そこで顔見世を済ませた各ヒーローが、
その後どんどんスピンオフされる予定で、『アクアマン』から始まり、
2020年までに『サイボーグ』『グリーンランタン』のスタンドアロンが決定。
新ヒーロー『シャザム』のスタンドアロンも決定しています。
『ワンダーウーマン2』も含めて約3年で9本と相当慌ただしいスケジュールで、
ちゃんと予定通りに出来るのか眉唾ですが、更に『フラッシュ・ポイント』
『バットマン』『スーサイド・スクワッド2』『マン・オブ・スティール2』
『ゴッサム・シティ・セイレンズ』『ブラック・アダム』『ジャスティス・リーグ2』
『ジャスティス・リーグ・ダーク』『ナイトウィング』『バットガール』などなど、
次々と製作が発表されています。(なんだか『バットマン』系が多いですね。)
計画するのは勝手だけど、正直全う出来るとは思えず、節操がないです。
先のことを決める前に目の前の一本一本を成功させない次はないのに。

そんな中、最近バットマンの宿敵『ジョーカー』のスタンドアロンも発表されました。
なんでもこれはDCEUには含まれないらしく…。
私としてはDCコミック原作ものはDCEUに統合した方がいいと思うけど、
『スーサイド・スクワッド』に登場したジョーカーのウケが悪すぎたので、
新たなジョーカーで勝負したいのかな?
と思いきや、『スーサイド・スクワット』からジョーカーをスピンオフさせ、
ハーレイクインとのロマンスを描くDCEU作品も発表されてたばかり。
混乱を招く惧れがありますが、そのどちらか或はどちらも頓挫する気がします。
正直『ジャスティス・リーグ』もワーナー/DCが期待する(4億ドル越え)ほど
ヒットするかは微妙なところだし、その後のスピンオフは更に厳しいでしょう。

関連作の感想
マン・オブ・スティール
バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド

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