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ベイビー・ドライバー

今日の気になる映画ニュース。

ディズニーが『スター・ウォーズ』からオビ=ワンをスピンオフさせるらしいです。
エピソード7からの続三部作はキャラに魅力を感じず期待できないので、
むしろスピンオフシリーズの方を期待しているのですが、
指折りの魅力的キャラであるオビ=ワンのスピンオフは特に楽しみかも。
新三部作(EP1~EP3)でオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーも
再演のお声が掛からないかと期待しているみたいですがどうなるかな?
ハン・ソロのスピンオフは旧三部作(EP4~EP6)で演じた
ハリソン・フォードではなく若手俳優にバトンタッチするみたいだし。
まぁこれは若い頃のハン・ソロの物語になるからだから当然だけど、
もし新三部作と旧三部作の間の物語ならマクレガー続投になりそうかな。
他にヨーダとバボ・フェットのスピンオフも企画されており、それも楽しみだけど、
なんかスピンオフし難そうなキャラで実現するか懐疑的です。

今日も映画の感想です。

ベイビー・ドライバー
Baby Driver

2017年8月19日日本公開。

本作はオリジナル作品ながら、全米ボックスオフィス初登場2位となり、
高評価を受けてロングランし、全米総興収1億ドル越えの大ヒットになりました。
知名度ゼロのオリジナル作品でも出来次第でちゃんと大ヒットできるなんて
やっぱりハリウッドは夢がありますね。
かなりの佳作なので日本でももっと大規模公開するべきですが、
日本は知名度がないとヒット出来ないので、本作の公開規模も小さめです。
数少ない公開館に映画ファンが殺到するのでかなり大盛況でした。

本作は所謂カーアクション映画ですが、むしろ売りは音楽で、
「これはミュージカル映画だ」という評もけっこう目にします。
カーアクション映画はカーアクションを盛り上げるために
音楽(BGM)にも力を注ぐのが常套手段で、
それだけカーアクションと音楽は親和性が高いのですが、
ここまで音楽に特化したカーアクション映画も珍しい気がします。
その結果、カーアクション自体はそこまで派手なものではないのに、
絶妙なアゲアゲ選曲によってめちゃめちゃ盛り上がるんですよね。
既存曲を使用した所謂ジュークボックス・ミュージカル映画ですが、
洋楽に疎い私はほとんど知らない曲ばかりだったけど、
それでもめちゃめちゃアガったし楽しめました。
しかも音楽やカーアクションだけではなく、物語もけっこう面白い傑作です。
公開館数が少なく注目度も低いけど、これは是非とも観ておくべき映画。
そしてなるべくなら映画館の大スクリーン、大音響で観るべき映画です。
以下、ネタバレ注意です。

アトランタで暗躍する逃がし屋ドライバー、通称ベイビーは、
天才的なドライビングテクニックを持っているが、子供の頃に事故に遭い、
その後遺症で耳鳴りが酷いため、いつも音楽を聴いて紛らわしています。
ただ別に仕方なく音楽を聴いてるわけじゃなく、音楽は大好きみたいで、
i-Podを常時何台も携帯しているほどです。
i-Podなんて1台で何百曲、何千曲も入ったと思うけど、それを何台も…。
というか今時i-Podというのが珍しいですよね。
最近はi-Phoneなどスマホで音楽を聴く人が多いように思いますが、
彼はかなり古いガラケーを愛用しているんですよね。
音楽を聴くためだけにi-Podを持ち歩くということは、
それだけ音楽にコダワリがあるということなのでしょう。
私も音楽はケータイじゃなくMP3プレイヤーで聴く派なので親近感があるけど、
彼は音楽ならジャンル問わず何でも聴き、コダワリがあるのかないのか…。
しかも音楽にそれほど詳しいわけでもないんですよね。
歌詞はほぼ覚えてるっぽいけど歌手名などはけっこう曖昧みたいです。
彼は他人の声をボイスレコーダーでサンプリングして作曲したりもします。
聴くだけじゃなく作ることも出来るなんて、相当な音楽好きです。

ベイビーは幼い時の事故で両親を失い、里親ジョセフと一緒に暮らしています。
ジョセフは聾唖の黒人ですが、NO MUSIC NO LIFEなベイビーとは対照的ですね。
いや、耳に障害があるという点では似た者同士なのかな。
高齢で車椅子生活なので実質ベイビーが彼の世話しているようなものです。
ジョセフはベイビーをとても気にかけており、逃がし屋なんて仕事も反対ですが、
ベイビーの意志を尊重し、心配しながらも見守っています。
ベイビーもそんな仕事はしたくないのですが、雇い主ドク(仮名)に借金があり、
それを返済するためにドクの強盗計画に仕方なく手を貸しているのです。
なぜドクから借金する羽目になったのかですが、どうもベイビーは元車強盗で、
何も知らずドクの車を盗んでしまい、その車に多額の麻薬が積まれていたらしく、
ドクに捕まり、その麻薬の返済のために働かされているようです。
ベイビーが麻薬を処分したとは考え難いし、少し謎な借金理由ですが…。
逃がし屋を早くやめたいと思っているベイビーですが、
車泥棒から逃がし屋に転職したわけで、もともとロクな奴ではないですね。

両親を失った事故は運転中の交通事故だったので、
普通ならトラウマになって運転が怖くなりそうなものですが、
どういうわけか天才的ドライバーに成長しちゃったベイビー。
百発百中強盗犯を逃がすその技術はドクも高く信頼しており、
強盗計画の度にメンバーを変える彼ですが、ベイビーだけは固定です。
借金もほぼ返済し、そんな仕事も次で最後になりました。
最後の銀行強盗のメンバーは、アホそうな2人とサイコ野郎バッツ(仮名)。
こんなメンバーで大丈夫かと思ったが、ベイビーに逃がせない強盗はおらず、
けっこうアッサリと成功してしまいます。
最後の仕事といえば波乱万丈になりがちなのものなので意外でしたが、
ちょっと想定外だったのはバッツが想像を絶するサイコ野郎だったことで、
強盗時に職員をひとり射殺し、更に足を引っ張った仲間のアホも殺したことです。
これにはベイビーも動揺します。
銀行強盗はまだしも殺人に加担したとなると良心の呵責があるんでしょうね。
結局、バッツが殺した仲間の死体はベイビーが始末させられることになり、
この死体処理で波乱万丈起きるのかなと思ったのですが、
トランクに死体を積んだ車をスクラップ場で潰してもらってアッサリ隠滅。
問題なく最後の仕事を終えてしまいます。

最後の仕事を終え逃がし屋を引退したベイビーは、
里親ジョセフの「幸せを運ぶ仕事がいい」という助言を受けて、
ピザ配達の仕事に就きます。
たしかに運転する仕事だけど、天才ドライバーの彼にとっては
ちょっと物足りないというか勿体ない仕事な気がしました。
(バイクじゃなく車で配達するピザ屋もあるんですね。)
それでも彼は安全な堅気の仕事に就けたことを満足しており、
行きつけのダイナーの気になるウエイトレス、デビーをデートに誘います。
しかしデート先でドクが待ち受けており「次の仕事が決まったぞ」と…。
ベイビーは完済したから引退できると思っていたみたいですが、
ドクは天才逃がし屋を手放すつもりはなかったようです。
「車に乗るか、車椅子に乗るか」と脅されたベイビーは仕事を受けることに。
せっかく堅気になれたのに気の毒な話ですが、
一度犯罪に手を染めたら足を洗っても無駄ってことですね。
まぁ完済したので次の仕事からは取り分を丸々受け取れるわけで、
ピザ配達に比べたら儲けは雲泥の差だし悪い話でもないかも?

ドクの次の計画は銀行強盗ではなく郵便局強盗です。
アメリカに「ゆうちょ」はないし、郵便局に大金はなさそうな気がしましたが、
なんでも現金ではなく郵便為替を強奪するみたいです。
私の認識では郵便為替は現金書留の代わりに使う小切手のようなものですが、
そんなもの盗んでも大して儲からなさそうだし、換金する必要があり、
足が付く危険性が高くてハイリスクローリターンな感じがします。
まぁ郵便局強盗なんて珍しいので展開としては面白いけど、
今回のメンバーは犯罪者カップルのバディ(仮名)とダーリン(仮名)と、
例の殺人サイコ野郎バッツで、なにやら不穏なメンバーですね。
まずベイビーが客を装って郵便局の下見に行きますが、
ドクから怪しまれないように子供を連れて行けと言われます。
その子供はどうもドクの甥っ子らしいが、甥を汚れ仕事に巻き込むとは…。
でもベイビーは若いし、その通称からもわかるようにかなり童顔なので、
子供を連れて行っても親子には見えないし、逆に怪しいよね。
ベイビーは窓口の局員さんに親切にされて、良心が痛みます。

計画決行前日、郵便局強盗するための武器を調達するために
ベイビー、バッツ、バディ、ダーリンで武器商人「精肉屋」に会いに行きます。
ところがやたら勘のいいバッツが、精肉屋をアトランタ市警の警官だと見抜き、
銃殺して商品の武器を全て奪って帰るのです。
たしかに精肉屋は警官で、バッツは囮捜査だと思ったみたいですが、
実は警察の備品や押収品を横流しする悪徳警官だったようです。
武器調達の帰りにバッツが「腹が減った、あの店に寄ろう」と言い出しますが、
その店はベイビー行きつけのダイナーで…。
ベイビーはウエイトレスのデビーと親しいことが彼らにバレたら
デビーの身に危険が迫るのではないかと考えて拒否しますが、
それが逆に疑われて、強引に店に寄ることになり、
案の定、勘のいいバッツに彼女との関係がバレてしまいます。
サイコ野郎バッツはデビーを殺そうとしますが、バディとダーリンが
仕事前に問題を起こすのは困ると止めてくれて、事無きを得ます。
バッツは頭がいいのかイカレてるのか、よくわからない奴ですね。

その夜、ベイビーはアジトを抜け出しデビーと逃げようと考えるが、
バッツに捕まり、さらにボイスレコーダーも見つかってしまいます。
ボイスレコーダーには強盗たちの声もサンプリングしてあって、
バッツはベイビーを潜入捜査官ではないかと疑うのです。
ベイビーは作曲のためにサンプリングしただけだと反論し、
証拠として自作のミックステープを渡し、なんとか信じてもらえますが、
ミックステープはドクに没収されてしまいます。
たしかにそのテープから足が付く可能性もありますもんね。
しかし他意はないといえ犯罪者の声をサンプリングするなんて、
バレたら疑われるのも当然で、ベイビーも浅はかですよね。
とりあえずデビーとの駆け落ちには失敗します。

そして強盗決行日、ベイビーはバッツ、バディ、ダーリンを郵便局で降ろし、
郵便局前で待機しますが、そこに親切な局員さんが出勤してきて、
ベイビーは「今、郵便局に入ると危ない」と目配せするのです。
それに気付いた局員さんは、逃げたかと思いきや警備員を連れて来て、
そこに強盗を終えた3人も来て、バッツが警備員を撃ち殺し乗り込みます。
それを見たベイビーは、鉄骨を積んだ前のトラックにわざと追突し、
鉄骨をバッツの座る助手席に突き刺して彼を殺すのです。
このサイコ野郎をこれ以上野放しに出来ないと思ったのかな。
しかしそうこうしている間に警察が駆け付けて、
バディとダーリンは警察と激しい銃撃戦になり、ダーリンが射殺されます。
その隙にベイビーは逃げ、一度自宅に戻って里親ジョセフを施設に預け、
デビーと駆け落ちするためダイナーに向かいます。
ところがダイナーではバディが先回りしており、ダーリンの敵討ちのため、
デビーを殺そうとしているのでした。
てっきりベイビーにとっての最大の厄介者はバッツだと思ったけど、
比較的友好だと思われたバディの方が恐ろしい存在だったのですね。

ベイビーはバディの隙を突いて彼を撃ち、デビーを連れて逃げます。
と思ったら一度ドクのいるアジトに戻るんですよね。
さっさとアトランタから逃走するべきだろと思ったのですが、
どうしてもミックステープを回収したかったみたいで…。
命よりも音楽が大切なのか、どこまで音楽バカなんだと思ってしまったが、
実はミックステープの中に死んだ母親の歌をサンプリングしたものがあり、
それだけはどうしても諦めきれなかったみたいで納得です。
強盗計画を台無しにされて当然怒ってると思ったドクでしたが、
意外にも現金と車を用意してくれ、逃げる手助けをしてくれます。
その心理はわかりませんでしたが、それほどベイビーを気に入ってたのか。
ドクに連れられて立体駐車場に行くベイビーとデビーでしたが、
駐車場ではバディが待ち受けており、車でドクを轢き殺し、
ベイビーとデビーも殺そうと襲ってきます。
ダイナーで撃ち殺したと思ったのに不死身かと思うほどシブトイですね。
ベイビーとデビーは協力してバディを立体駐車場から突き落とし、
今度こそ彼を殺すことに成功します。(いや、死んだという確証はないな。)

その後2人はアトランタからの脱出を謀るが、警察の検問に引っ掛かり、
ベイビーは素直に投降し、強盗や殺人罪で逮捕されます。
かなり重い刑になりそうですが、裁判で親切な局員や里親ジョセフらが
ベイビーこと本名マイルズに有利な証言をしてくれたため、
懲役25年ながら5年後に仮釈放される判決を受けます。
けっこう減刑されたっぽいけど、それでも5年刑務所暮らしは長いですね。
大ヒットしたので続編の話も出そうだし、面白かったので私も期待しますが、
ちょっと続編に繋げ難い幕引きだと思ってしまいました。
まぁドクやバッツら魅力的なキャラも死んでしまったので、
続編を作っても面白いものが出来るか疑問なので、ここで終わって正解かも。
大満足なカーアクション・ミュージカル映画で超オススメです。

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