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バイバイマン

先週の気になる映画ランキングの話。

『怪盗グルーのミニオン大脱走』が観客動員数V4になったみたい。
好きな映画なのでそれは嬉しいのだけど、それ以上に好きな映画
『スパイダーマン/ホームカミング』が2位スタートになったのは少し残念。
ただ『怪盗グルー』は子供客が多いので、興収では『スパイダーマン』が上で、
更に前作『アメイジング・スパイダーマン2』よりも好スタートらしいので、
もっと喜ぶべきかもしれませんね。
日本ではスパイダーマンの人気が高く、他のアメコミ映画は観ないけど
スパイダーマンの映画だけは観るという人も多いです。
今回の映画はMCUこと『アベンジャーズ』シリーズの一本として製作され、
アイアンマンなんかも登場していますが、これには懸念もありました。
スパイダーマンの映画は観てるけどアイアンマンの映画を観てない人たちを
ちゃんと集客できるのかと心配していたのですが、杞憂でしたね。
現に離れてしまった客もいるでしょうが、アイアンマンが連れて来た客もいて、
結果的にちょっとプラスになってるということでしょう。

ということで、今日はアメコミ映画っぽいタイトルの映画の感想です。
ぽいだけでアメコミ映画ではありません。

バイバイマン
The Bye Bye Man

2017年7月8日日本公開。

本作は全米ボックスオフィス初登場4位で、興収も2200万ドル程度と振るわず、
客や映画批評家の評判もいまいち芳しくなかったホラー映画ですが、
意外にも日本で劇場公開されることになりました。
先月8日に日本公開ですが、これは日本公開というか関東公開で、
我が関西では2週間遅れの先月22日に上映が始まりました。
成績的にそこまで期待できないし、2週も遅れられるならビデオでいいかと思い、
一度はスルーしたのですが、以前感想を書いたホラー映画『ウィッチ』が
レイトショーのみの上映で、仕事帰りに観ようと思うと時間が空くため、
時間潰しのために同じ劇場で上映していた本作を観ました。
ホラー映画というのは不思議と疲れないのでハシゴできるんですよね。
これ目当てで期待して観に行ったらガッカリしたでしょうが、
時間潰しで全く期待せずに観たため、それなりに楽しめたような気がします。
もちろん後で観た『ウィッチ』の方が断然面白かったのは間違いないけどね。
以下、ネタバレ注意です。

ウィスコンシン州の大学生エリオットは、学生寮で何か問題を起こしたようで、
寮を出て一軒家を借りて恋人サーシャと同棲することになります。
いや、家賃が厳しいみたいで友達のジョンも一緒に住むのでルームシェアか。
私がジョンだったらそんなお邪魔虫みたいな立場は御免だな。
暫く借り手がなく廃屋同然でしたが、掃除したらなかなか立派な家で、
彼らは新しい生活にワクワクしますが、引っ越して間もなく、
サーシャが体調崩したりラップ音がしたり、少し妙なことが起き始め、
サーシャは心霊現象ではないかと怖がります。
家具は前の住人が残したままの物を使いますが、その中のひとつ、
ナイトテーブルの引き出しをエリオットが開けてみると、
「考えるな、言うな、考えるな、言うな、考えるな…」と書かれた中敷きが…。
それをめくると「バイバイマン」と書いてあって…。
彼らは霊感のある同級生キムに除霊を頼みますが、
エリオットがナイトテーブルのバイバイマンのことを話すのです。
それ以降、彼ら4人は妙な幻覚に悩まされるようになってしまいます。
幻覚といっても霊的なものが見えるとかではなく(それもあるけど)、
例えば友達に裏切られたり、恋人に浮気されたりするような幻覚で、
どんどん被害妄想や疑心暗鬼に追い込まれていくんですよね。

どうも「バイバイマン」という言葉を知ってしまうと呪われるようです。
おそらく本作の悪霊の名前だと思われますが、
バイバイマンなんて誰かから聞かなくてもふと思い付きそうな単純な言葉だけど、
どうせならもっと聞き馴染みのない言葉にしたらいいのに。
例えば「おちょなんさん」とか、こんなのは難解で意味不明な方が怖いものです。
エリオットは図書館の端末でバイバイマンについて検索すると、
1969年にある記者が書いたボツ記事がヒットします。
図書館司書ワトキンスに頼んで、記事の原稿を出してもらいます。
その記者レドモンは家族や友人を殺害した少年について取材したが、
彼自身も友人を8人ほど散弾銃で撃ち殺して自殺したみたいで…。
どうやら少年もレドモンもバイバイマンという言葉を知ってしまっての犯行らしく、
エリオットもこの呪われた言葉を広めてはいけないことを悟り、
サーシャやジョンと「誰にも言わないようにしよう」と取り決めます。
私なら「赤信号みんなで渡れば」的な感じで言いふらしちゃいそうですが、
なかなか見上げた青年ですね。

エリオットはキムにもう一度除霊を頼むことにして、彼女も快諾するのですが、
実は彼女はその直前に同居人を殺害しており、エリオットたちも殺す気でした。
ところが家に向かう途中の踏切で怪我人の幻覚を見たキムは、
助けようと踏切に進入し、列車に轢かれて死亡します。
その場にいたエリオットはキム殺害容疑で女刑事から取り調べを受けるが、
バイバイマンのことが話せないので潔白を証明するのが難しく…。
幸いキムの部屋から遺書が見つかり、事無きを得ましたが、
牢屋にぶち込まれそうなのに女刑事のために話さないなんて奇特ですね。
残念ながら話さないと取り決める前に話してしまったワトキンス女史は
家族を殺した後、エリオットを殺そうと彼の車の前に飛び出し轢死します。
理由はどうあれここでエリオットは人を殺してしまったので、
この物語で主人公が助かることはないと確信しちゃいました。

エリオットは記事を書いた故レドモンの妻に会いに行きます。
何か呪いを終わらせる手立てはないか訊ねに行ったのですが、
妻は「その名前を知ったものを全員殺して自殺しなさい」と…。
彼の夫レドモンはそれを実行したため、名前を知る友人を皆殺しにし、
自らも死んで呪いの拡散を防いだのでした。
呪われて狂っての犯行かと思ったけど実は違ったのですね。
数人の犠牲で呪いの拡散が防げるなら尊い行為だったと思います。
彼が取材していた家族殺した少年も、エリオットたちを殺そうとしたキムも、
やろうとしたことはレドモンと同じで、名前を知る人の口封じだったのでしょう。
逆に言えば、彼らの殺しや自殺は自発的なもので、
悪霊バイバイマンの呪い自体には殺傷力はなく、ただ幻覚を見せるだけ。
誰も拡散を止めようと思わなければ誰も殺されないわけで、
(幻覚に引き寄せられて事故死するキムのような例もあるけど)
あまり気にしなければそれほど驚異的な存在ではないのかも。

一方、家ではサーシャとジョンが幻覚に襲われて大変なことに。
サーシャはジョンが恋人エリオットに見えるので、彼に近づこうとするが、
ジョンはサーシャが血塗れに見えるため逃げまどい、
エリオット(に見えるジョン)が逃げるのでサーシャはしつこく追いかけます。
血塗れサーシャに追い詰められたジョンはハサミを取り出し、彼女を滅多刺しに。
そこにエリオットが帰宅して、サーシャを滅多刺しにしているジョンを銃殺。
しかし撃ったのは幻覚のせいでジョンに見えていたサーシャで、
彼は誤って恋人を殺してしまうのです。
なにやら虚実入り乱れる展開で、ちょっとわかり難い状況ですが、
そんなエリオットの前に悪霊バイバイマンが姿を現すのです。
バイバイマンはフードを被った男で、なぜか猟犬を連れています。
せっかく猟犬連れてる設定ならもっと活かせばいいのに。
結局バイバイマンが何者なのか、何が目的なのか、素性も明らかになりません。

前述のようにバイバイマン自体には幻覚を見せる力しかないはずなので、
恐れなければ恐るるに足らず、無力なので特に危機感もありませんでしたが、
そこに運悪くエリオットの兄が姪っ子を連れて訪ねて来ます。
エリオットは兄や姪がバイバイマンを知ってしまったら大変だと考え、
彼らが入れないように玄関に鍵を掛け、すぐに帰るように言います。
意味がわからない兄は理由を問い質しますが、言えるはずもなく…。
ただ、実際は兄たちを家に入れても大丈夫だと思うんですよね。
エリオットの前に現れたバイバイマンもまた呪いが見せる幻覚なので、
名前を知らず呪いが掛かってない兄たちには視認できないはず。
エリオットが名前さえ言わなければ問題ないはずです。
結局エリオットは自分の口も塞ぐために拳銃自殺します。
これでバイバイマンを知る最後のひとりも死に、呪いの連鎖は止まります。

と思いきや、なんと姪がエリオットが庭に捨てた例のナイトテーブルの
引き出しの中を見てしまうのです。
ああ、これで引き出しの底に書かれた「バイバイマン」の文字を読み、
姪が呪われ、また呪いの拡散が始まるのか…。
と思いきや、夜で暗かったため、姪は文字が読めなかったらしくセーフ。
こんな幼気な女の子が呪われたら可哀想すぎるのでホッとしました。
それにしても、そんな危険なナイトテーブルを放置するなんて、
いずれ誰かの目に留まるかもしれないのに不用心ですよね。
と思いきや、そんなことを懸念する必要もなく、呪いはまた拡散します。
というのも、ジョンが重傷ながら生きており、救急車で運ばれる折に、
朦朧とする中で女刑事にバイバイマンの名を口にしてしまうのです。
そういえば、死んだのは幻覚でジョンに見えていたサーシャだったので、
たしかに彼が死んだという描写はありませんでしたね。
エリオットも自分が最後だと思って自殺したのでしょうが迂闊でした。

ただ、この女刑事はエリオットを取り調べた時の彼の態度から、
状況も察することができるだろうし、なんとなく口も堅そうなので、
彼女の口から拡散するようなことはなさそうな気がします。
それに本作は興収も評価も思わしくないので続編はまず不可能で、
スクリーンにバイバイマンが現れることは二度となく、
ある意味ではバイバイマンの呪いは終わったと言えるでしょう。

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