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トランスフォーマー/最後の騎士王

最近の気になるアメコミ映画ニュース。

20世紀フォックスが『ドクター・ドゥーム』を映画化するらしいです。
昨年『ファンタスティック・フォー(FF)』のリブートに大失敗したので、
もう『FF』関連作は諦め、『X-MEN』シリーズに専念すると思ったけど、
まさかFFのライバルであるドクター・ドゥームを祭り上げるとは意外でした。
リブート版『FF』のヴィランとしても登場していましたが、
まさかその失敗作からのスピンオフということはないでしょうね。
どんな内容になるか予想できなさ過ぎて心配になりますが、
次も失敗したら本当に『FF』は終わりなので、なんとか頑張ってほしいです。

今日も映画の感想です。

トランスフォーマー/最後の騎士王
Transformers The Last Knight

2017年8月4日日本公開。

SFアクション超大作『トランスフォーマー』シリーズ第5弾となる本作。
前作(第4弾)から人間キャラの主要キャストを一新し、
新三部作としてスタートを切ったので、本作は新三部作の2作目になります。
正直、旧三部作の人間キャラは主演含めて苦手なキャストが多かったため、
キャストの変更は大歓迎で、新三部作への期待も高まり、本作も楽しみでした。
ところが、ワクワクしながら観に行った本作ですが、見事に裏切られてしまい…。
結論から言ってしまえば、本作は旧三部作含めシリーズ最低の駄作です。

どれだけ駄作かは興収でも物語っています。
全米ボックスオフィス初登場1位ですが、オープニング成績は4400万ドルで
シリーズ最低を記録し、全米総興収も1億3000万ドル程度に止まりそう。
これもシリーズ最低ですが、更に前作の半分程度なんですよね。
最もヒットした旧三部作2作目『トランスフォーマー/リベンジ』と比べると
1/3以下まで落ち込んでいますが、更に性質が悪いことに、
本作の製作費はシリーズ最高額の約2億2000万ドルなんですよね。
『トランスフォーマー/リベンジ』は大ヒットしたものの、出来はかなり拙く、
悲惨なほど酷評されましたが、本作の世間の評価はそれより悪く、
シリーズ最低の不人気作となりましたが、それも納得の出来です。
莫大な予算を投じておいて、どうしてここまで酷くなるのか不思議ですが、
このところ『ゴースト・イン・ザ・シェル』『パワーレンジャー』など、
日本原作のハリウッド超大作が軒並みコケているので、
「日本原作ものは駄作になる」という呪縛でもあるのかも…。

という冗談はさておき、本作が不人気な理由は沢山思い当たりますが、
その中でも最大の原因は引用されている「アーサー王伝説」でしょう。
本作には「アーサー王伝説」が深く関わっているのですが、
そもそも「アーサー王伝説」自体がそんなに人気ありません。
その証拠に今年春に公開されたファンタジー超大作『キング・アーサー』が、
悲惨な大コケを記録し、全6部作のはずが1作で打ち切られました。
もちろん作品の出来にも問題はありましたが、
それ以上に「アーサー王伝説」の訴求力がなさすぎましたね。
なんでもスピンオフとしてトランスフォーマー版「アーサー王伝説」の案が出て、
それをマイケル・ベイ監督が気に入ったらしく、本作に取り入れたらしいが、
やっぱり彼ももういい歳だから、感性が古いんだろうなと思ってしまいます。
欧米人にも微妙な「アーサー王伝説」ですが、日本人には更に馴染みがなく、
下手すると知らない人もけっこういるかもしれませんね。
「アーサー王伝説」を知らずに本作を観ても、全く楽しめないと思われます。
…いや、知っていても楽しめない可能性大ですけどね。
以下、ネタバレ注意です。

484年、英国の暗黒時代、アーサー王はサクソン人との戦いで苦戦します。
アーサー王に仕えるマーリンは、サイバトロン星人の宇宙船を発見し、
「我々ブリトン人を救ってくれ」と懇願。
ドラゴニカスら12人のサイバトロン星人騎士はマーリンに杖を与え、
合体してキングギドラのような三つ首のドラゴンにトランスフォームし、
アーサー王に加勢してブリトン人を勝利に導きます。
どうも杖を持っているとサイバトロン騎士を使役できるみたいで、
そんな凄い杖を持つマーリンは魔法使いと崇められるようになります。
そしてマーリンが死ぬと杖も一緒に埋葬されます。
それにしてもなぜサイバトロン星人がブリトン人に加担するのか疑問です。
マーリンみたいなペテン師に大切な杖を渡すなんて、
殺されたサクソン人がサイバトロン星人に何をしたというのか。

現代、前作で創造主の送り込んだ賞金稼ぎロックダウンによって
地球のトランスフォーマーが滅ぼされかけますが、
オプティマス・プライム率いる正義のトランスフォーマー軍団オートボットが阻止。
オプティマスは創造主に会うために故郷のサイバトロン星に向かいます。
そして本作冒頭で、オプティマスはサイバトロン星に到着するのですが、
彼は創造主クインテッサに捕まってしまうのです。
オプティマス不在の地球では、悪のトランスフォーマー軍団ディセプティコンが
次々と飛来して悪事の限りを尽くし、多くの地球人はトランスフォーマーを敵視、
トランスフォーマー抵抗部隊TRFを組織してトランスフォーマー狩りを行います。
TRFはオートボット、ディセプティコン問わずトランスフォーマーを敵視しています。
前作でも多くの地球人はトランスフォーマーを敵視していましたが、
オプティマスらの活躍でオートボットに対する理解は得られたものと思ったけど、
未だにトランスフォーマー狩りをしてるなんて、意外というか何というか…。
同じことの繰り返しだし、一辺倒で面白味に欠けると思ってしまいました。

そんな中、前作でオートボットと共に戦った自称発明家ケイブは、
善良なトランスフォーマーを保護するレジスタンス活動を行っています。
オートボットのバンブルビーと共にシカゴで活動していた彼は、
墜落したサイバトロン星人の宇宙船を発見し、パイロットを救出しようとするが、
すでに瀕死のパイロットは「クインから杖を守れ」と言い残し、
ケイブに「タリスマン」なる魔法の円盤を渡して絶命します。
このパイロットはアーサー王に加勢した12人の騎士のひとりっぽいけど、
なんでこんなところで墜落してるのか経緯がよくわかりませんね。

一方、悪の軍団ディセプティコンを率いるメガトロンは、CIA職員2人を拉致し、
ペンタゴンに人質交換を要求し、刑務所に収監されている部下のモホーク、
ドレッドボット、ニトロゼウス、バーサーカー、オンスロートを釈放させます。
メガトロンって前々作で死んで、前作で人間によってオプティマスを模した
人造トランスフォーマー、ガルヴァトロンとして蘇ったはずですが、
本作では何の説明もなく元のメガトロンに戻ってますね…。
(容姿は甲冑を被った騎士っぽいデザインに変わってますが…。)
それはまだいいとして、メガトロンの側近として登場するバリケードも
何事もなかったような顔してるが、前々作で死んだんじゃなかったっけ?
いくらなんでも設定がいい加減すぎると思います。
メガトロンは部下の釈放だけではなく、ケイドの潜伏場所を教えろと要求し、
ペンタゴンは応じるのですが、たかがCIA職員2人に対して、
犯罪者5人と重要情報を引き渡すなんて、なんて弱腰な奴らだ。
米国は「テロリストとは交渉しない」んじゃなかったのか…。

ケイブの潜伏先はノースダコタの廃車置き場ですが、
車に変身できるトランスフォーマーを匿うには打ってつけの場所ですね。
そこでオートボットのハウンド、ドリフト、クロスヘアーズ、
そしてダイナボットのグリムロックらを匿っています。
恐竜に変身するダイナボットを匿うには打ってつけの場所ではないかも…。
ダイナボットも空気読んで車をスキャンすればいいのに…。
サムライ型トランスフォーマーのドリフト(声:渡辺謙)健在は嬉しかったけど、
前作では青い甲冑だったのに本作では赤い甲冑に変わってますね。
まさかとは思うけど『真田丸』ブームに便乗したのか?
ここには時折、廃品回収業者のトランスフォーマー、デイトレーダーが
拾ったサイバトロン星人の遺品を売りに訪れますが、
彼は前々作で死んだディセプティコンのスタースクリームの首を持ち込みます。
ケイブは声帯が故障しているバンブルビーにその首の声帯を移植しますが、
女みたいな声だったのでビーのお気に召さず…。
もう忘れたけどスタースクリームってそんな声だったっけ?
なんにしても声帯が壊れて車載ラジオで話すのがビーの面白味なので、
修理してくれない方がいいです。

そんなケイブの廃車置き場をディセプティコンが襲撃します。
スタースクリームの首を回収しに来たわけではなく、
ケイブが騎士から貰ったタリスマンを狙っているみたいです。
ついでにTRFからも襲撃を受け、ハウンドとダイナボットに足止めを任せ、
ケイブはビー、ドリフト、クロスヘアーズと逃走します。
彼らは逃げた先には謎のトランスフォーマー、コグマンが待ち受けており、
ケイドに英国のフォルガン城に来いと要求します。
ケイドは彼の誘いに乗り、ビーと共にフォルガン城へ。
城ではウィトウィック騎士団を名乗るバートン伯爵の歓迎を受けます。
コグマンは伯爵の執事みたいですが、なんだか好きになれないキャラです。
客のケイドに無礼だし、こいつのギャグは滑り倒してて寒いです。
劇中でも言及されますがC-3POの出来損ないみたいなキャラで、
差し詰めもうひとりの新キャラのトランスフォーマー、スクィークスがR2-D2か。
便乗にしたって露骨すぎて、全然面白くないです。
なお、ホットロッド(オッドルード)というトランスフォーマーも伯爵に仕えています。

ウィトウィック騎士団はバートン伯爵が最後のひとりらしいのですが、
元メンバーにはコペルニクス、ダーウィン、アインシュタイン、ガリレオ、
リンカーン、モーツアルト、シェークスピア、ダ・ヴィンチ、ワシントン、
ライト兄弟など錚々たる偉人がいた秘密結社らしいです。
旧三部作の主人公サム・ウィトウィッキーとは関係なさそうかな?
彼らは歴史の中でトランスフォーマーが暗躍していたのを知っており、
伯爵は「アーサー王伝説」が歴史的事実で、サイバトロンの騎士の関与や
マーリンの杖のことをケイブに話してくれます。
なんでも、タリスマンを持つケイブは「選ばれし者」らしいです。
(あと、何故かご無沙汰じゃないと選ばれし者になれないらしい。)
後にタリスマンがエクスカリバーにトランスフォームするので、
たぶんアーサー王も選ばれし者だったと思われますが、
私には選ばれし者の役目がイマイチよくわかりませんでした。
選ばれし者はマーリンの杖が使えるのかなと思ったけど、
杖を使えるのはマーリンの子孫の女性ヴィヴィアンだけらしいし…。
なお、トランスフォーマーは第二次世界大戦でも暗躍しており、
なんとビーもZB-7と名乗り、ホットロッドと共に大戦に参戦し、
ナチス打倒に一役買っていたらしいです。
なぜトランスフォーマーが人間の戦争に介入し連合国側に付くのか疑問。
オートボットらトランスフォーマーは地球人ではなく英国人の味方なのか。
日本生まれの玩具なんだから枢軸国側に加勢しろよ。

ケイブはヴィヴィアンと共に杖が隠されているマーリンの墓を探すことに。
墓の場所はマーリンの家系に代々伝えられており、ヴィヴィアンの自宅を調べ、
海軍博物館に展示されている潜水艦アライアンス号が鍵だと判明します。
彼らは博物館からアライアンス号を強奪して海底へ。
そこにはサイバトロンの騎士の宇宙船が沈んでおり、中にマーリンの棺があり、
杖を発見するのですが、墓守のサイバトロンの騎士が目覚め襲って来ます。
するとそこにオプティマスが現れ、墓守の騎士を倒すのです。
ところがオプティマスは杖を奪おうとケイブたちにも襲い掛かります。
実はオプティマスは創造主クインテッサに洗脳されていたのです。

オプティマスの故郷サイバトロン星はオートボットとディセプティコンの戦争で
荒廃してますが、杖で地球のエネルギーを吸収することで復興するらしく、
更に地球にはユニクロンという別名があり、ユニクロンは大昔に
サイバトロン星と戦争した敵惑星だったらしいのです。
オプティマスはクインテッサからその話を聞き、故郷のために杖を探し、
ユニクロンこと地球を滅亡させようと、サイバトロン星と共に戻って来たのでした。
…というと故郷を救うという大義があるように思えますが、
実際はクインテッサに洗脳されて彼女の思い通りに操られているだけです。
そんなオプティマス改めメネシスにビーが立ち向かうのですが、
『シビル・ウォー』や『バットマンVSスーパーマン』などを彷彿とさせる
今流行りのヒーロー同士の対決となります。
本来なら盛り上がる熱い展開ですが、それは双方に大義がある時だけで、
大儀なく悪に洗脳されているオプティマスは普通にヴィランです。
そのため熱いヒーロー同士の対決にはならず全く盛り上がりません。
しかもビーはオプティマスの攻撃で喉にダメージを受けた弾みで
偶然にも声帯が回復して「私はあなたの一番古い友人だ」と言うと、
オプティマスは懐かしいビーの声で正気に戻ってしまうのです。
あまりにあっさりした決着に拍子抜けしてしまいました。
本作はオプティマスとビーの対決が最大の売りとして宣伝されてましたが、
それがこんな微妙な展開だとはガッカリしてしまいました。

杖を手に入れて海上に出たヴィヴィアンでしたが、
待ち受けていたメガトロンに「殺すぞ」と脅されて、あっさり杖を渡します。
もちろんメガトロンらディセプティコンもクインテッサに従っているのですが、
オプティマスのように洗脳されているわけではなく自らの意志です。
でも前作ではディセプティコンもクインテッサの手先ロックダウンに狙われてたし、
彼女を恨みこそすれ従うのは納得できない気がします。
まぁサイバトロン星復興を持ち掛けられて同調したのかもしれないが、
そもそもクインテッサが地球を滅ぼしてサイバトロン星を復興する理由がない。
彼女はサイバトロン星人ではないし、地球に恨みがある感じでもないのに。
結局本作はほとんどのキャラの行動に筋の通った動機がないんですよね。
ディセプティコンがクインテッサに従う理由も、
オートボットが地球人に敵視されながらも地球人を守る理由も、
サイバトロンの騎士が人間の戦争に介入する理由も明確ではありません。

メガトロンは地球に超接近したサイバトロン星に行き、クインテッサに杖を献上。
彼女は杖を使って地球から地熱を奪い始めます。
地熱が奪われると磁場が崩壊し、地球は放射線に曝されて滅ぶと予想され、
トランスフォーマーが嫌いなTRFも背に腹は代えられず、
オプティマスらオートボットと共闘してクインテッサと戦うことになります。
マーリンの墓を守っていた騎士たちもオートボットに加勢し、
三つ首のドラゴンにトランスフォームし、オプティマスを背に乗せて飛びます。
(オプティマスは自力で飛べるはずなんだけど…。)
ディセプティコンとクインテッサの手下インフェルノカスは、杖を守るため応戦。
しかしインフェルノカスもメガトロンもオプティマスにあっさり倒されるのです。
そしてオプティマスはいよいよクインテッサと対峙しますが、
彼女は創造主と呼ばれる神的存在なので、さぞ強かろうと思いきや、
背後からビーに不意打ちされてあっさり倒されちゃうんですよね…。
ヴィヴィアンが杖を回収して地球は救われ、めでたしめでたしです。
なんだか投げやりとも取れる呆気なさすぎる決着で一切盛り上がらず…。
VFXがいくら凄くても展開が面白くないとやっぱり盛り上がらないんですね。
その後、オプティマスらはみんなで故郷サイバトロン星に戻ることにします。
地球の目と鼻の先なので今なら戻るのも簡単ですね。

今回の事件の影響で、地球には6本の巨大な角が出現したのですが、
ナミビア砂漠に出現した角の近くに謎の女が現れ、
ユニクロンの復活に言及して本作は幕を閉じます。
このシーンから察するに、地球はユニクロンという巨大なトランスフォーマーが
トランスフォームしたもので、近々元の姿に戻ろうとしているのかも。
この謎の女を演じているのは中国系女優ジーマ・チャンですが、
彼女はクインテッサも演じていたので、この女はクインテッサの化身かな?
最後を中国人で飾るなんて、前作に続き本作も中国への目配せに必死です。
その甲斐あって本作の中国興収は全米興収の約二倍を記録しており、
世界で唯一中国だけで大ヒットすることに成功しています。
しかし前作も無意味な中国目配せ演出が酷評されていたので、
中国人で続編の布石を打つのは、中国人以外の客の興味を削ぐだけ。
続編の全米興収は大コケした本作を更に下回りそうな予感がしますが、
中国でヒットすれば製作費くらいは回収できるので問題ないか。
なお、シリーズ次回作は新三部作の三作目ではなく、
バンブルビーのスピンオフ映画になるらしいです。
本作の続編も製作することにはなっていますが、中国頼みの危険な賭けなので、
本当に実現するかはどうかは微妙なところじゃないかな。
主人公ケイブを演じるマーク・ウォールバーグは「もう出演しない」と言ってるし、
続編は現実的じゃない気がしますね。
話せるようになったビーも魅力半減だしスピンオフもコケそうかな。

関連作の感想
トランスフォーマー/リベンジ
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
トランスフォーマー/ロストエイジ

コメント

いやウィトウィック騎士団の末裔としてサム写真は一応ありましたよ。あと生き残りの1人と言っていましたからサムも生きている可能性があると思います。

  • 2017/08/14(月) 03:08:03 |
  • URL |
  • や #-
  • [ 編集 ]

やさんへ。

あ、そうでしたか!見逃してしまってました…。
となるとサムの先祖が騎士団創立に関わっていたことは間違いないかな。
サムがバンブルビーと出会ったのも運命だったのですね。
でも今後サムが再登場するってことはなさそうかな。
いや、私がサムを嫌いなので単なる希望的観測ですが。

  • 2017/08/14(月) 18:37:23 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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