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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

今日で7月も終わりです。
今年は夏バテが酷くて毎日辛いので、秋が待ち遠しいです。

ライオンズゲートが『バレリーナ』というオリジナル脚本の映画化権を獲得し、
それを大ヒット作『ジョン・ウィック』のスピンオフとして作り替えるそうです。
『ジョン・ウィック』がシェアード・ユニバース(後述)化されそうな流れですね。
ライオンズ・ゲートは『パワーレンジャー』のシリーズ化に失敗したばかりだし、
その後釜として『ジョン・ウィック』シリーズを選んだのかもしれませんね。
だいたいシリーズ化やシェアード・ユニバースなんてのは、
それを念頭に置いて第一作を製作したら上手く行かないものなので、
ヒットした単発映画を広げていった方がよさそうな気がします。
『ジョン・ウィック』大好きなので今後の展開が楽しみです。

ということで、今日は新シェアード・ユニバース第一弾の感想です。

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
The Mummy

2017年7月28日日本公開。

本作はユニバーサル映画ですが、いつものユニバーサルのサウンドロゴの後、
ロゴの地球が半回転して暗くなり、「DARK UNIVERSE」のロゴに変わります。
「ダーク・ユニバース(以下DU)」とはユニバーサルの新しいフランチャイズで、
『ノートルダムのせむし男』『オペラの怪人』『魔人ドラキュラ』『ミイラ再生』
『フランケンシュタイン』『透明人間』『狼男』『大アマゾンの半魚人』など、
30年代から40年代に人気を博したユニバーサルのモンスター映画シリーズ
「ユニバーサル・モンスターズ」をリメイクするというものです。
単にリメイクするだけではなく、全作シェアード・ユニバース(同一世界)とし、
モンスター同士のクロスオーバーなんかも考えているみたいです。
マーベルの「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」、
DCの「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」、
レジェンダリーの「モンスター・バース」などが映画界を席巻する中、
ユニバーサルもシェアード・ユニバース企画をスタートさせたわけですね。
いや、往年のユニバーサル・モンスターズ時代からクロスオーバーしてるし、
元祖シェアード・ユニバースを復活させたと考えるべきなのかも。

そのDUの第一弾が『ミイラ再生』のリメイクである本作ですが、
実は2014年の『魔人ドラキュラ』シリーズのリブート『ドラキュラZERO』が
DUの第一弾になると発表されていたこともあります。
しかしその発表直後に全米公開された『ドラキュラZERO』でしたが、
不本意な興収、評価を受けてしまい、DUから外されてしまい、
本来第二弾だった本作からDUがスタートすることになったのです。
いや、それはちょっと違ったかな。
当時『トワイライト』による空前の吸血鬼・狼男映画ブームだったので、
ユニバーサルは便乗して『狼男』と『魔人ドラキュラ』のリブートを製作し、
それが2010年の『ウルフマン』と『ドラキュラZERO』だったのですが、
『ドラキュラZERO』の完成目前にDUの計画が発表され、
同作のゲイリー・ショア監督が「これも計画に加えてくれ」と直訴したようです。
つまり同作はDUとして製作されたわけではなく、後付けでDU入りしたので、
それがDUから外れても元の計画に戻っただけとも言えますね。
『ドラキュラZERO』は15世紀が舞台でしたが、DU入りが決まったことで
ドラキュラが現代に蘇るというラストシーンまで追加撮影していたのに…。
振るわなかった同作ですが、私はそこそこ面白かったと思ったので、
DUから外されてしまったことはちょっと残念だったかも。

で、『ドラキュラZERO』がコケたことで、図らずもというか予定通りというか、
DU第一弾に繰り上がった本作だったのですが、
なんとも皮肉なことに本作もコケてしまってるんですよね…。
全米ボックスオフィスではライバルDCEUの『ワンダーウーマン』に敗れて
2位スタートとなり、全米興収は8000万ドルにも届いておらず…。
もうロゴでもDUを宣言している以上、『ドラキュラZERO』のように
「無かったこと」にされることはありませんが、この結果を受けて、
ユニバーサルのDUに対するモチベーションが下がるのは否めないでしょう。
すでに製作中のDU第二弾『フランケンシュタインの花嫁』の結果次第では
DUが早々に打ち切られることも考えられます。
正直、フランケンシュタインの怪物の映画がヒットするとは考え難く、
DU存続の見通しは暗いと言わざるを得ません。
DU第三弾も『大アマゾンの半魚人』のリメイクになる予定ですが、
正直DU序盤のラインナップが弱すぎると思います。

そもそも第一弾に『ミイラ再生』のリメイクを選んだのが間違いじゃないかな。
『ミイラ再生』の公式リメイクはこれが三度目となりますが、
二度目の『ハムナプトラ』シリーズはまだ記憶に新しすぎる気がします。
しかも『ハムナプトラ』は3作目で舞台をエジプトから中国に移すという
謎すぎる方向転換のせいで世間から失笑を買って打ち切られてますが、
その世紀の大失敗のイメージが未だに強く残ってますからね。
失敗作の再リメイクでは客が呼べるはずもありません。
そもそもミイラ自体がそれほど人気があるモンスターだとは思えず、
それに先鋒を任せること自体が常軌を逸している気がします。
まぁ人気モンスターのドラキュラ(吸血鬼)や狼男の映画は濫造されすぎて
新鮮味がないため、やはりヒットは難しいでしょうが…。

まぁ人気の有無に関わらずユニバーサル・モンスターズは古典的すぎるので、
どれが先鋒だろうと新鮮味はなかったかもしれませんね。
ユニバーサルもそれをわかっているのか、モンスターを売りにするのではなく、
完全にキャストで客を呼ぼうとしています。
本作の主演にはトム・クルーズ、DUのキーマンとしてラッセル・クロウを起用。
更に自作『フランケンシュタインの花嫁』の主演にはハビエル・バルデム、
(更にヒロインとしてアンジェリーナ・ジョリーに出演を打診、)
『透明人間』にジョニーデップ、『狼男』にドウェイン・ジョンソンなど、
大御所俳優を起用し、彼らの集客力に頼る気満々です。
シェアード・ユニバース最大の魅力であるクロスオーバーにしても、
ミイラと透明人間の共演なんて大して話題にもならないし誰も興味ないが、
トム・クルーズとジョニデの豪華共演なら観たいと思う人も多いだろうしね。
ただ、それも諸刃の剣で、大ベテランの大御所俳優ばかり使えば、
キャストの高齢化で長期シリーズ展開することが難しくなるはず。
そんなことはバカでもわかるので、端から短命覚悟なのかも。
大御所俳優ばかりだとギャラもバカにならないしな…。

そもそも大御所キャストのギャラも含め、予算を掛けすぎなんですよね。
もともとモンスター映画なんて低予算映画の代名詞みたいなものなので、
アメコミ映画に匹敵するような億単位の予算は必要ないんですよ。
本作の全米興収約8000万ドルも、予算が2億ドル近いから見劣るだけで、
普通の映画なら十分ヒットしたと言える成績です。
キャストで客呼ぶためにはギャラを削るわけにはいかないと思うけど、
飛行機墜落シーンで本当に飛行機飛ばして64テイクも撮ったり、
1400平方メートルの大規模セットを組むなんて、お金の無駄です。
グリーンバックとCGを使えばもっと安く済んだだろうし、
興収8000万ドルでも十分で、DUを安定的に続けることが出来たはずです。
どうせモンスター映画というだけで安っぽい印象を与えちゃうんだから、
予算の掛け甲斐がなく、勿体ないです。

てな感じで、DUの方針や在り方については問題だらけだと思いましたが、
私は本作が世間(全米)の酷評ほど悪い作品だとは思いませんでした。
たしかに古典的ではあるものの、ちょっと捻りが利いてるところもあるし、
意外とホラーテイストなところも気に入りました。(もっと怖ければ尚良いが。)
それになにより、『ハムナプトラ3』が酷すぎるにも程があったので、
それに比べたら十分すぎる出来だったと思えました。
以下、ネタバレ注意です。

イラクで任務中の米軍の偵察兵ニックと相棒のヴェイルは、
メソポタミア文明の遺跡がある村が反政府ゲリラに占領されているのを発見。
2人だけで村に乗り込んでゲリラと戦います。
たった2人で村を救うために命を賭けるなんて見上げた奴らだと思ったら、
実は彼らは遺跡を盗掘してブラックマーケットに売り捌く副業をしていて、
盗掘するためにゲリラが邪魔だっただけの単なる盗人です。
この遺跡を発見したのも、ニックが一夜を共にした考古学者ジェニーから
盗んだ太古の地図を見たためで、まったく見下げた奴らです。
彼らの上司のグリーンウェル大佐も彼らの副業のことは知ってるみたいだけど、
米兵が任地で遺跡の盗掘なんてしてたら、軍法会議ものじゃないのか?
ニックは「盗みじゃなくて古代遺物の解放だ」と悪びれませんが…。
それにしてもメソポタミアが今のイラクの一部だったとは意外でした。
結局たった2人でゲリラの相手は無謀で、窮地に追い込まれた相棒ヴェイルは
本隊に戦闘機によるピンポイント爆撃を要請し、爆撃でゲリラは逃げ出しますが、
その衝撃で地盤が破壊され、地下遺跡が露出するのです。
ところがそれはメソポタミアの遺跡ではなく、古代エジプトの王家の墓で、
世紀の大発見を受けて、地図の所有者ジェニーも駆け付けて調査することに。
ニックとヴェイルもお宝目当てでジェニーと一緒に遺跡に降ります。

内部には副葬品は全くなく、水銀で満たされた井戸に使った石棺があるだけ。
水銀は悪を弱める力があるらしく、ジェニーはここが王家の墓ではなく、
罪人を閉じ込めた牢獄だったのではないかと推理するのです。
ジェニーが棺に書かれた古代エジプト文字を解読してみると、
伝説の王女アマネットの棺であることが判明します。
紀元前千数百年前のエジプト新王国時代、ファラオのひとり娘アマネットは、
次期王位継承者でしたが、腹違いの弟が生まれたことで王位継承権を奪われ、
不服な彼女は死の神セトと契約し、セトの短剣を授かります。
彼女は父親と継母、そして幼い弟を殺害し、恋人を短剣で刺そうとしますが、
司祭たちに取り押さえられ、生きたまま埋葬される刑に処されたのです。
なぜエジプトではなく当時ペルシャだったイラクで埋葬されたのか謎ですが、
舞台がエジプトだと旧作と同じで芸がないからちょっと捻ったのかな?
アマネットは『ミイラ再生』や『ハムナプトラ』のファラオのミイラ、
イムホテップにあたるキャラですが、今回女性に変更されたのも
やっぱり旧作と同じだと芸がないと思ったからかもしれませんね。
名前から彼女はエジプトの女神アマウネトがモデルでしょうが、
どちらかというと女神ネフティスに近い設定のような気がします。

アマネットの石棺は米軍輸送機で運ばれますが、その輸送中、
ヴェイルが白目を剥いて発狂し、上官グリーンウェル大佐を刺し殺します。
ニックを襲われかけ、致し方なく相棒を射殺するのですが、
その直後、輸送機はカラスの群れにバードストライクして墜下。
ニックはひとつだけ見つけたパラシュートをジェニーに譲って墜落します。
輸送機は大破し、ニックも確実に死んだはずでしたが、
彼は遺体安置所で無傷で目を覚ますのです。
パラシュートで脱出し、安置所に身元確認に来たジェニーもビックリします。
ニックが一度死んで蘇ったのは間違いなく、彼もミイラになったわけかな?
いや、この場合は単なるゾンビってことになるのか?
いずれにせよ、彼はアマネットの呪いを受けて不死身(?)になったようです。
同じく呪いを受けた相棒ヴェイルも亡霊のような存在になるのですが、
不死身と亡霊では待遇に差がありすぎる気がしますが、どうもニックは
アマネットに見初められ、セテパイ(選ばれし者)という存在になったようです。

一方、輸送機はイギリス東部の修道院近くに墜落したみたいですが、
墜落現場を調査する地元警官たちがアマネットのミイラを発見します。
警官たちはミイラに唇を奪われ、生気を吸い取られ干からびてしまい、
逆にアマネットは生気を吸うたびに生前のピチピチ肌に姿に回復します。
干からびた警官たちも生ける屍としてアマネットの従僕となるようです。
回復したアマネットは肉感的でセクシーでなかなかいいです。
はだけた包帯コスチュームもちょっとエロいです。
修道院近くに墜落したのは偶然ではなく、修道院にセトの短剣があるから。
なんでも1127年、十字軍がエジプト遠征した際にセトの短剣を強奪し、
短剣を修道院に、短剣の柄の宝石を十字軍の秘密墓所に隠したようです。
墓所はロンドンの地下にありましたが、地下鉄建設中に偶然発見されます。
大都市ロンドンの地下に大規模な墓所があり、最近まで発見されないなんて…。

安置所を出たニックはジェニーと共に導かれるように修道院に向かいます。
(ニックは明らかに異常な状況なのに、よく解放されたものですね。)
修道院に着いたニックは、短剣を手に入れたアマネットに捕まり、
短剣で刺されそうになりますが、せっかく蘇らせたのにすぐ殺すなんて、
ニックはセト神への生贄として生かされていただけなのか、と思いましたが、
どうも短剣で刺されると死ぬどころか、セト神になれるみたいです。
アマネットはニックをセト神に変えて、自分はその妃になりたいみたい。
だから生前も恋人を短剣で刺そうとしていたんですね。
ところが彼女はニックに短剣を刺す直前に、柄に宝石がないことに気付きます。
宝石が付いてないとセト神に変える効果はないみたいで動揺。
その隙にニックはジェニーと一緒に修道院を脱出し、逃げようとします。
しかしアマネットにすぐに追いつかれてしまい、ニックは棒切れを拾って
彼女に殴りかかるのですが、なんと強烈なアッパーカットをお見舞いされ、
ニックは画面から見切れるほどぶっ飛びます。
あまりに意表を付けれた攻撃で、これにはちょっと笑っちゃいましたね。
彼が呪いで強化されてなかったら確実に死んでましたね。

ワンパンで倒されたニックは再び捕まりそうになりますが、
そこに謎の武装集団が現れ、アマネットに銛を撃ち込んで捕獲。
ニックの仲間の米軍でも来たのか、と思ったのですが、
ニックもぶん殴られて気絶させられ、連行されるのです。
彼らは医者で弁護士のジキル博士率いる秘密結社プロディジウムの部隊で、
自然史博物館の地下にあるプロディジウムの秘密施設に連行します。
なんでもプロディジウムは超自然的な脅威を防ぐための秘密結社らしく、
簡単に言えば世界中で怪物を捜している組織ですね。
施設にはホルマリン漬けになったギルマン(大アマゾンの半魚人)の腕や
吸血鬼と思われる犬歯が発達した頭蓋骨の標本が飾られています。
MCUの超人を監視する組織S.H.I.E.L.D.や、
モンスターバースの未確認巨大生物の調査機関モナークのように、
DUの各作品を繋ぐ重要な組織になりそうな予感です。
考古学者ジェニーもプロディジウムのメンバーだったみたいです。
ジェニーはその施設でエジプトの黄金の本を見つけるのですが、
『ハムナプトラ』の「アムン・ラーの書」にそっくり、というか同一の物です。
オマージュネタなのでしょうが、『ハムナプトラ』は黒歴史ではないのか。

プロディジウムの指導者ジキル博士は、名前でピンとくると思いますが、
『ジキルとハイド』のジキル博士で間違いなさそう。
『ジキルとハイド』がユニバーサル・モンスターズに数えられるのか微妙ですが、
ユニバーサルの『ヴァン・ヘルシング』で登場してたような記憶があります。
とはいえ『ヴァン・ヘルシング』も2004年の作品になるので、
ユニバーサル・モンスターズに数えていいものか微妙ですが、
DUでは『ヴァン・ヘルシング』のリメイクも計画されているみたいです。
本作のジキル博士は原作のようにクスリで自らハイド氏に変わるわけではなく、
逆にクスリを使って凶暴なハイド氏の人格を抑え込んでいるようですが、
(どうも自分がハイド氏化してしまうのは病原菌のせいだと思っているようです。)
怪物の脅威を防ぐ機関のボスがまさか怪物とはね。
温厚なジキル博士と残忍なハイド氏というのが彼のパブリック・イメージですが、
本作のジキル博士はもはやハイド氏だろと思うような残忍な性格で、
怪物の脅威を排除するためなら手段を択ばない恐ろしい男です。
捕まえたアマネットを緊縛し、チューブで体内に水銀を流し込み無力化、
後々自らの手で解剖しちゃおうと考えているんだから怖いです。

ジキル博士はニックのことも一度死んで蘇った怪物として捕まえたようで、
博士は回収したセトの短剣でニックをセト神に変えようと企てているのですが、
(短剣の宝石がある十字軍の墓所はプロディジウムの管理下にある。)
セト神とキリスト教の魔王サタンを同一視しているらしく、
ニックをセト神に変えてから始末することで、悪は滅びると考えています。
セト神とサタンでは全く性格が違うような気がするんですが、
エジプト神話の魔王はアプペで、セト神はむしろ魔王の天敵なんだけど…。
ニックがそれに応じるはずはなく、博士の薬品を取り上げて撤回を要求。
クスリが切れた博士はハイド氏に変わってしまい大暴れするのです。
『ヴァン・ヘルシング』のハイド氏のように外見もバケモノ化するわけでもなく、
外見はちょっと肌の血色が悪くなるだけです。
まぁジキルとハイドを演じているのが強面のラッセル・クロウだから、
バケモノ化しなくても十分怖いけどね。
豹変に焦ったニックはハイド氏にクスリを注入してジキル博士に戻します。

水銀を注入されて動けないアマネットは呪われた蜘蛛を使って、
プロディジウムのスタッフを操り、水銀を止めさせて緊縛から脱出し、
呪いの力で強力な砂嵐を起こします。
ニックとジェニーは施設から脱出しますが、砂嵐はどこまでも追って来て、
ロンドン中が砂嵐に飲み込まれてしまうのです。
その混乱に乗じ、アマネットは十字軍の墓所に宝石を奪いに行きます。
彼女はミイラなら何でも操れるみたいで、十字軍の騎士のミイラも下僕にし、
墓所を守るプロディジウムの部隊も皆殺しにして、悠然と宝石をゲット。
一方、ニックとジェニーもアマネットに従うヴェイルの亡霊に導かれて墓所へ。
待ち受けていたアマネットはジェニーを捕まえて水路で溺死させ、
ニックをセト神に変えようと短剣に宝石をセットして彼に近づいてきます。
ニックは抵抗をやめ、運命を受け入れるとアマネットを抱きしめるのですが、
さすがはスケコマシの泥棒、その瞬間に彼女から短剣を掏るのです。

ニックは床に短剣の柄を打ち付けて宝石を破壊しようとしますが、
アマネットに「生ける神になりたくないのか?」と問われて破壊を躊躇し、
なんと短剣で自刃し、自らセト神の力を手に入れるのです。
一瞬、心が悪に囚われそうになりますが、ジェニーの遺体を見て正気に戻り、
アマネットの唇を奪って生気を吸いつくし、彼女は再び干からびて絶命…。
(アマネットの遺体は水銀漬けにされてプロディジウムが保管します。)
その後、死を司るセト神の力を使ってジェニーを蘇生して去ります。
ニックは相棒ヴェイルも蘇生し、2人で砂漠へと冒険の旅に出ます。
ターバンをグルグル巻きに纏うニックの姿は、さながら包帯ミイラのようですが、
たぶん今後彼が怪物ミイラとしてDUに登場するのでしょう。
ジキル博士も他の怪物に対抗できる存在としてニックを野放しにしますが、
ミイラというか実質神なので、ドラキュラや狼男など他の怪物と比べても
圧倒的に強いと思われ、バランスブレイカーになりそうな懸念が…。
死者の蘇生という禁じ手まで使えちゃうんだからどうなることか…。
まだ第一弾なのにこんなにパワーインフレしたら、短命なシリーズになりそうだ。

本作はシェアード・ユニバースものにしては珍しく、
エンドロール後の次回作に繋がる布石シーンなどは用意されていません。
アレックス・カーツマン監督がそういう演出をマーベルの専売特許と考え、
あえて取り入れなかったそうなのですが、実際はそれは建前で、
次回作『フランケンシュタインの花嫁』の内容がほとんど固まってないため、
布石の打ちようがなかったというのが本音な気もします。
ハビエル・バルデム主演ということ以外、全く情報が出て来ませんもんね。
バルデムがフランケンシュタイン役か怪物役かもまだわからないし…。
その後のDUは『大アマゾンの半魚人』『透明人間』がリメイクされ、
順番不明ですが『ヴァン・ヘルシング』『狼男』『フランケンシュタイン』
『魔人ドラキュラ』『オペラの怪人』『ノートルダムのせむし男』がリメイク予定。
ただ予定は未定にして決定に非ず、たぶんこの通りにはいかないでしょう。
正直第二弾『フランケンシュタインの花嫁』でDU打ち切りもあり得る気が…。
私としては本作も低興収、低評価なわりには面白いと思ったし、
シェアード・ユニバースは好きなので、なんとか持ち堪えてほしいけどね。
ユニバーサルは大成功した『アンブレイカブル』『スプリット』のユニバースもあるし、
それとDUを合流させちゃえばいいかもしれません。
ジキル&ハイドとケヴィンの多重人格者対決なんて面白そうかも。

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