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ライフ

今日の気になる映画ニュース。

『スパイダーマン/ホームカミング』が全米公開され、
オープニング成績1億1700万ドル越えの大ヒット・スタートをなったようです。
MCUのスタンドアロン1作目としては最高のオープニング成績だそうだけど、
あんなにアイアンマンにフックアップされてたらそれも当然か。
DCEUのNo.1『ワンダーウーマン』のオープニング成績も上回ってますが、
全米興収3億8000万ドルくらい狙えそうですね。
アメコミ映画、MCUは大好きなので、大ヒットしたことは嬉しいけど、
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを自己都合で打ち切ったことには
まだ不信感を持っているので、ちょっと複雑な気持ちもあります。
このヒットで打ち切った判断は正しかったことになるんだろうな。

今日も映画の感想です。

ライフ
Life (2017)

2017年7月8日日本公開。

全米ボックスオフィス初登場4位だった本作。
キャストもジェイク・ギレンホールやライアン・レイノルズと豪華ですが、
なんといっても真田広之がかなり大きな役で起用されています。
なのに日本ではほとんど話題にならず、注目度も低い気がします。
サマーシーズンに突入し、話題のハリウッド映画も次々公開されるので、
真田広之出演くらいでは話題にもならない状況なのでしょう。
昨今ハリウッドは中国市場志向だから、アジア人枠に日本人俳優起用は
かなり有難いことなので、日本興収で報いたいと思ったけど、
週末興行ランキング初登場10位では日本人起用の甲斐もなく、
日本人俳優の起用は更に消極的になりそうです。

あまり宣伝されてないのも興収に影響したのは間違いないですが、
ゴリゴリ宣伝したとしても、それほど客を呼べる内容でもないかな。
密閉空間で未知の生物に襲撃されるという結構ベタなSFスリラーだし。
映像的には手が込んでると思うけど、如何せん地味なので、
予告編観てもそんなに観に行きたいとも思わないかも。
(そもそも予告編には真田広之が一瞬しか映ってないし…。)
ただ本作は、言わば外来生物の侵入を水際で食い止めようという物語で、
ヒアリ騒動に沸く日本にとっては結構タイムリーなネタであり、
他人事ではなく楽しめると思うんですけどね。
最後には「外来生物を甘く見るな」という教訓も語られていますが、
本当にその通りで、我々日本人もヒアリ問題をもっと真剣に考えて、
いっそ暫く中国からの貨物入港禁止くらいの措置を取るべきです。
(急に発見が相次ぎ、なにやら意図的に送られてきている気もするし…。)
話は逸れましたが、以下、ネタバレ注意です。

地球の軌道上に浮かぶISS(国際宇宙ステーション)は
火星の土を持ち帰って戻って来た無人探査機ピルグリムを回収し、
さっそく艦内でサンプル(火星の土)の分析を行います。
すると単細胞生物が見つかり、史上初の地球外生命体の発見となり、
ISSのクルー6人は大喜びしますが、地球でも世紀の発見に大騒ぎ。
その生物は全国から選ばれた小学生によって「カルビン」と命名され、
ISSのラボの培養器に入れられ、観察されます。
やっぱり検疫の観点から、すぐに地球に持ち込まないのですね。
惑星イトカワに行った探査機ハヤブサは、ダイレクトに地球に帰還したけど、
よく考えたらけっこう軽率だったのかも。

カルビンは細胞分裂を繰り返し、多細胞生物に成長しますが、
研究担当の生物学者ヒューが培養器の点検を怠り、器内が変圧し、
カルビンが休眠状態になったように動かなくなってしまうのです。
責任を感じたヒューは電気ショックを与えて起こそうと考え、
グローブ越しに培養器に手を突っ込み、カルビンに電撃棒近づけると、
急に手に飛び付かれ、手の骨をバキバキに砕かれます。
人間の手が砕かれズタ袋のようになるのはなかなかの衝撃映像でした。
クラゲみたいな軟体動物のくせに物凄い力ですが、さらに知性もあり、
ヒューから電撃棒を奪ってグローブに小さな穴を開け、培養器から脱出。
ラボで飼われている実験用マウスを包み込んで消化し、少し大きくなります。
大きくなっただけじゃなくて、タコっぽく進化しましたね。
カルビンは驚異的なスピードで進化する肉食モンスターで、
かつて存在した火星の生物もコイツが滅ぼした可能性も指摘され、
絶対に地球に入れてはいけない超危険外来種です。

検疫官ミランダはラボを密閉し、カルビンを隔離する指示を出しますが、
航空エンジニアのローリーはラボ内で気絶しているヒューを助け出そうと、
勝手に入り、手がバキバキのヒューを救出。
しかしカルビンが足に纏わり付かれたローリーはラボ外には出られず、
カルビンと共にラボに隔離されるのです。
ローリーは火炎放射器でカルビンを焼き殺そうとしますが、
(一応逃げ回るものの)熱にも強いみたいであまり効果なく…。
つい先日、火星の土壌は毒性が強すぎて微生物でも生きられないという
論文が発表されましたが、そこに住んでいたカルビンの適応力は半端なく、
高温くらいでは殺すことは出来ないのでしょう。
カルビンはローリーに飛び掛かり、口から侵入し体内を食い荒らし、
ローリーは血反吐を吐いて絶命します。
検疫官の命令を無視する身勝手な偽善者は死んで当然だと思いましたが、
ローリーを演じているのがライアン・レイノルズなんですよね。
出演者中でも一番人気なのに、まさか最初の犠牲者になるとは意外です。
ローリーは本当に余計なことをする奴で、彼が使った火炎放射器で、
冷却材のスプリンクラーが作動し、その管を通ってカルビンがラボ外に脱出。
ISSクルーもカルビンの所在を見失ってしまうのです。

船長キャットは地球に報告しようとするが、なぜか通信システムがダウン…。
もしそれもカルビンの仕業だとすれば、いくら何でも知能が高すぎるので、
通信システムのダウンはたまたま起こったと考えるべきかな。
通信を復旧するには船外にあるトランスミッターを修理する必要があるが、
設備保守担当のローリーは既に死んでいるのでキャット船長がやることに。
宇宙服を着て宇宙空間に出た彼女が修理のため船体のバルブを開けると、
そこからカルビンが飛び出してきて、彼女の宇宙服に纏わり付きます。
カルビンは宇宙空間でも生身で生きてられるんですね。
そんなカルビンでも頑丈な宇宙服を破ることは無理みたいですが、
絞め付けることで宇宙服の冷却装置を破壊します。
冷却装置を破壊されたら、キャットは熱で死ぬんじゃないかと思ったけど、
なんと彼女は熱中症死ではなく溺死するんですよね。
冷却装置が壊れて液体の有毒な冷却材が宇宙服内に漏れ出し、
ヘルメットを満たして彼女は溺れてしまうのです。
宇宙服で溺死なんて映画史上初めての斬新な死に方じゃないですか?
急いで船内に戻って宇宙服を脱げば溺死は免れることも出来ましたが、
彼女は船長として船内にカルビンを入れてはいけないと考え、
溺死を選んだ立派な船長ですが、どうせ死を選ぶなら
カルビンをそのまま捕まえて、ISSから離れてくれたらよかったのにね。

カルビンは死んだキャットから離れて船体にへばり付き、
噴射口から船内への再侵入を試みます。
真田広之演じる日本人SEショウは噴射口を点火し、侵入を阻止するが、
点火したことでISSが降下し始め、このままでは大気圏突入することに。
クルーはカルビンを地球に入れるより船内に入れる方がマシだと考え、
噴射口の点火をやめてカルビンの侵入を許し、ISSを軌道に戻します。
クルーは手分けして侵入したと思われるエリアの隔壁を閉め、
カルビンの周りを無酸素状態にしようと考えます。
宇宙空間でも平気なカルビンが無酸素程度でどうかなるとは思えないが、
ヒューの見解だと無酸素が長く続くと冬眠状態になるらしいです。
カルビンの脱走の原因を作った男の見解なんてアテになるのかと思ったが、
こいつは本当に無能で、隔壁を閉めて回る作業中に、
自分の足にカルビンが喰い付いていることにも気付かず、
クルーが避難したエリアに連れて来てしまうのです。
ヒューは半身不随の身障者で、足の感覚がないため仕方がないけど、
二度目(いや三度目か)の失敗だし、他のクルーにとってはいい迷惑ですよね。
でもISS内は無重力なので車椅子の身障者にとってはいい職場かも。
検疫官ミランダにAEDでヒューの足から引き剥がされたカルビンは、
今度はSEショウに襲い掛かります。(ヒューは結局死にます。)
ショウは睡眠用ポッドに飛び込み、カルビンから逃れますが、
ポッドは物凄い力で絞め付けられて、ミシミシ音が…。
これは壊されるかと思ったけど、結局壊れずカルビンは諦めて去ります。
この苦境を乗り切った我らがショウは最後まで生き残りそうだと思いました。
冒頭で彼の妻が出産する展開も、生存フラグかなと思ってましたが。

どうも先達ての船長の通信が一部地球に届いていたみたいで、
地球からソユーズ宇宙船が飛んで来て、ISSにドッキング。
これで救出されると思ったクルーたちですが、ソユーズはISSを押し始め…。
どうやら救出ではなくカルビンをISSごと宇宙の彼方に飛ばす計画のようです。
クルーは見殺しですが、80億人を助けるために数人の犠牲は仕方ないか。
そんなこととは露知らず、ショウは助けが来たと思ってポッドから出て、
ソユーズに向かうが、カルビンに襲われてソユーズごと宇宙の藻屑に…。
彼は最後まで生き残るという読みは見事にハズレました。
ショウと一緒にカルビンも船外に放り出されたかと思いましたが、
カルビンはISSに飛び移り、難を逃れていて…。

ソユーズが破壊された折にISSもダメージを受けており、再び降下始めます。
医師デビッド(主人公)は地球ともうひとりの生存者の検疫官ミランダを助けようと
自分の乗る救命艇にカルビンを誘き寄せてISSから発進し、
カルビンに襲われながらも宇宙の彼方へと舵を取ります。
その間にミランダも別の救命艇に乗り、地球を目指すのです。
自分を犠牲にしてミランダと地球を救おうなんて、デビッドは英雄的ですが、
そもそもISSに最も長く滞在していた彼は、地球人は愚か者だと思っていて、
愚か者だらけの地球には帰りたくないので、宇宙で死ねるのは本望のようです。
これでカルビンはデビッドの救命艇で宇宙の彼方に飛んで行き、
ミランダは救命艇で地球に帰還できてめでたしめでたし。

と思いきや、地球に不時着した一機の救命艇はなんとミランダのものではなく、
カルビンも乗せたデビッドの救命艇だったのです。
どうもミランダの救命艇は宇宙ゴミに衝突して宇宙の彼方に飛ばされ、
デビッドの救命艇はカルビンに舵を取られて地球に来ちゃったようで、
デビッドの狙いとは全く逆の結果になってしまいました。
不時着した場所は中国近海で、中国人の漁船が救助に駆け付け、
善意で救命艇を抉じ開けようとしますが、僅かにまだ意識があったデビッドは、
カルビンが解き放たれることを恐れて「Don't open!」と叫ぶが、
中国漁民はこんな簡単な英語もわからないらしく、お構いなしに抉じ開け…。
これで最悪の外来種の地球侵入を許してしまったわけですが、
デビッドの言う通り、地球人は愚か者ばかりですね。
そこで本作は幕を降ろし、その後の地球がどうなったかは不明ですが、
カルビンが本当に脅威になるかは繁殖方法次第ですね。
ヒアリも働き蟻だけなら大した脅威でもないけど、
女王蟻まで侵入しちゃったことが脅威なわけですからね。
カルビンが有性生殖動物なら意外と簡単に封じ込められるかも。

展開のB級SF感は否めませんが、けっこう斬新な演出もあり、
いざ観てみるとなかなか楽しめる作品でした。

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