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パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

昨日は東京都議選でしたが、その陰に隠れて兵庫県知事選もありました。
私は兵庫県民なので、投票に行くつもりでいましたが、
あまりにも話題にならなかったため、すっかり忘れていて…。
でも投票締め切り5分前に急に思い出して、慌てて近所の投票所まで走り、
締め切りギリギリで日本国民として参政権を行使できました。
たまたま投票所の近所に住んでいたのでよかったです。
ただ私が投票した候補は落選したので、単なる徒労だったかも。
現職が5選とか、どれだけ保守的なのかと、兵庫県民として恥ずかしく思います。
現在71歳の爺さんに更に4年の任期を任せるなんて正気の沙汰か。
16年間大した功績もなく、他知事の批判と失言しか話題にならない人物なのに。
そんなことより明日の台風の心配でもしよう。

今日も映画の感想です。

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
Pirates of the Caribbean Dead Men Tell No Tales

2017年7月1日日本公開。

ジョニー・デップ主演、人気海賊アクション映画シリーズ第5弾の本作。
一昔前は最も人気があるハリウッド・スターと呼ばれたジョニデですが、
近年は『ダーク・シャドウズ』『ローン・レンジャー』『トランセンデンス』
『チャーリー・モルデカイ』そして『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』など、
出演作が全く振るわず、『ファンタスティック・ビースト』のサプライズ出演も
ほとんど話題にならないなど、完全に人気が失速しちゃいました。
単純に飽きられたのでしょうが、それに加えて私生活の様々な問題、
特に昨年のアンバー・ハードとの離婚騒動のイメージダウンは甚大です。
そんな中、全米公開された本作ですがジョニデ人気は失墜しても、
彼が演じるジャック・スパロウの人気は健在で、全米ボックスオフィス1位を記録。
それでもシリーズ最低の全米興収になることは間違いなさそうですが、
1億7000万ドルの大ヒットには変わりなく、今のジョニデには有難い役でしょう。
やはり俳優として持つべきものは当たり役ですね。
日本を含め海外での人気は依然として高く、続編も決まったみたいで、
シリーズが続く限りジョニデは安泰でしょう。

本作の売りのひとつとして、前作では降板したオーランド・ブルーム演じる
3作目までの中心人物ウィル・ターナーの再登場があります。
前作の出演オファーを蹴ったブルームでしたが、その後鳴かず飛ばずでした。
『ROTL』と共に彼の出世作ともいえるシリーズだったのに、
そんな不義理をした俳優は他でも使ってもらえるはずはなく、
結局一度捨てた役にもう一度すがらざるを得ない状況になったのでしょう。
やはり俳優として持つべきものは当たり役ですね。
今回はそんなに出番も多くないですが、やはり出戻りは冷遇されるか。
ブルームと同時に前作を降板したキーラ・ナイトレイ演じるエリザベスも
本作に再登場するのですが、彼女は実力があるので降板後も干されず、
本作の出番もブルームよりも少ないものの、短いながら印象的な出番で、
出戻りではなく凱旋出演って感じですね。
まぁ今回最も美味しい役だったのはシリーズ皆勤賞のあの人でしょう。

邦題に「最後の海賊」と付いており、日本では本作が最終作と謳われているが、
前述のようにすでに続編製作が決まっています。
もともとは前作(4作目)を製作した時に新三部作構想があったのですが、
ジョニデの凋落を受けてか、本作は最終作のつもりで製作されたようです。
図らずも「終わる終わる詐欺」になっちゃいましたが、
それにしても「最後の海賊」という邦題はサンスないというか意味不明。
原題は「Dead Men Tell No Tales(死人に口なし)」ですが、
最後の海賊なんてほとんど関係ない内容だし…。
きっと最終作を強調すれば客が入るとでも思っているのだろうな。

内容は予想以上に面白かったです。
昨今のジョニデ主演作は興収以上に出来もイマイチだったので、
本作にもあまり期待していませんでしたが、けっこう楽しめました。
シリーズ中でも1作目に比肩するくらい好きかもしれません。
第85回アカデミー賞外国語映画賞候補にもなったノルウェー映画
『コン・ティキ』のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリを
監督に大抜擢したのが功を奏したのかも。
彼らは本作がハリウッド映画デビューだと思いますが、
海洋アドベンチャーが得意みたいだし、海賊ものにはピッタリです。
劇中でもギロチンで斬られた生首役として出演していますが、
なかなか遊び心もある監督コンビですね。
以下、ネタバレ注意です。

幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズと相打ちになり、
同船の船長を引き継ぐことになってしまったウィルは、
十年に一度しか陸に上れない呪いを掛けられてしまいますが、
彼の妻エリザベスは息子ヘンリーと共にそんな夫を待ち続けます。
というのが3作目のラストでしたが、本作はその数年後、
成長した息子ヘンリーは父ウィルの呪いを解くために、
父と一緒にジョーンズを倒した海賊ジャック・スパロウの協力を得て、
どんな呪いも解けるというポセイドンの槍を探そうと考えます。
彼は大英帝国海軍の軍艦で下っ端水兵として働きますが、
海軍にいたらジャックの行方がわかると考えたのかな?
彼は元海軍提督の孫なので下っ端扱いされているのは不思議でしたが。

ある日、彼の乗る軍艦がカリブ海で海賊船を追いかけている最中、
バミューダ・トライアングルこと魔の三角海域に入り込んでしまいます。
昔から原因不明の海難事故が多発すると言われる海域ですが、
その原因はそこに棲む「海の処刑人」こと亡霊サラザール船長率いる
幽霊船サイレント・メアリー号の仕業で、軍艦も襲撃されてしまいます。
サラザールは海兵を皆殺しにしますが、ヘンリーがジャックを探していると知り、
ジャックを見つけることを条件に彼だけ見逃すのです。
サラザールと部下たちは、もともとスペイン海軍でしたが、
カリブ海で海賊狩りをしていた時に、若き日のジャック率いる海賊船に謀られ、
魔の三角海域に突っ込んでしまい、亡霊化し海域から出られなくなったそうで、
ジャックが持つ「北を示さないコンパス」を奪えば自由になれるらしく、
ヘンリーをジャック探しに利用するつもりなのです。
当時ジャックが海賊船の船長になる折に、前船長からコンパスを譲られるけど、
そのコンパスはジャックが海の女神カリプソから盗んだものだったはずなので、
ちょっと矛盾が生じますが、10年以上前の設定なんて誰も覚えてないか。
若いジャックを演じているのは誰だろうと思ったけど、どうもジョニデ自身で、
CGで若返らせているらしく、やはり大切な役なので他人に譲りたくないのか。
本作の悪役サラザールを演じるのはハビエル・バルデムですが、
前作のヒロイン、アンジェリカ演じるペネロペ・クルスはバルデムの妻ですが、
アンジェルカは本作には登場せず、夫婦間でバトンタッチした感じです。
孤島に置き去りにされたアンジェリカのその後も気になってたんだけどな。

軍艦の唯一の生き残りとなったヘンリーですが、脱走兵扱いを受けて
セント・マーティン島の海軍施設に連行されます。
偶然にもその島にはジャックがおり、彼はギブスら仲間と共に銀行強盗を決行。
前作で彼の愛船ブラックパール号は黒ひげの秘術でボトルシップにされ、
今は浮くかも怪しいボロ船ダイイング・ガル号暮らしなので、
新しい海賊船を買うために銀行強盗を計画したのかもしれませんね。
ところがジャックは当日泥酔して金庫の中で爆睡してしまい、銀行強盗失敗。
仲間にも見放され、ひとりになった彼はヤケ酒でもしようと酒場に行き、
コンパスをラム酒一本と交換してしまうのです。
(金庫から金貨一枚拾ったはずなのでそれで酒代を支払えばいいのに…。)
ジャックがコンパスを手放したことでサラザールが三角海域から解放されます。
どうもコンパスは持ち主に蔑ろにされると持ち主の最も恐れることをするそうです。
酒場を出たところで海軍に逮捕され、ギロチン刑にかけられることになりますが、
処刑を待つ監獄で、収監されていた伯父のジャックにたまたま会います。
特に何か意味のある展開ではありませんが、ジャック伯父さんを演じるのは
あのビートルズのポール・マッカートニーです。
前作でジャックの父親をローリング・ストーンズのキース・リチャーズが演じたけど
その流れで「ジャックの親戚は大物ロッカー」というだけのネタです。
たしかにポールとキースが兄弟役なんて音楽ファンには面白いかもしれないが、
正直劇場でも全く笑いが起きなかったし、映画ファンにはウケないみたい。
ちょっと扮装過多でポールの独特のオバサン顔が抑えられてしまっているため、
言われなければジャック伯父さんがポールだと気付かない人も多いかも。
(私も事前に知らなければ気付いてないし、知っていても別に面白くはなかった。)

公開処刑場ではジャックの他にカリーナという女の絞首刑も行われます。
カリーナは魔女狩りで捕まったらしいですが、魔女ではなく天文学者で、
魔女みたいな非科学的なことは全く信じていないみたいです。
なぜそんな彼女に魔女容疑がかかったのか詳細はわかりませんが、
当時は科学も魔法も普通の人には区別できないか。
孤児の彼女は顔も知らぬ父が残した「ガリレオ・ガリレイの日記」を研究し、
日記にポセイドンの槍の在処を示す地図が載っていることに気付き、
父の意志を引き継いで探そうと考えます。
反非科学な彼女がポセイドンの槍なんて神話の道具の存在を信じるかな?
でもガリレオも槍を見つけるため望遠鏡を発明したと思い込んでるみたいで、
天文学者としては興味が沸くのも理解できなくはないか。
2人の処刑執行直前、海軍施設から脱走したヘンリーがギブスらにも声をかけ、
処刑場を襲撃して2人を救出します。
ヘンリーは父の呪いを解くため、カリーナは父の意志を引き継ぐため、
ジャックはサラザールを解放したコンパスの呪いを解くために、
みんなでポセイドンの槍を探すことになり、ボロ船ガル号で出航します。

その頃、三角海域から解放されたサラザール率いる幽霊船メアリー号は、
海賊船を見つけては手当たり次第に襲撃し、沈めます。
サラザールの目的はスペイン海軍の艦長時代同様、海賊の撲滅のようです。
バケモノで敵役だけど、一般船舶を襲わないならむしろ正義の行いですね。
サラザールはジャックの宿敵バルボッサ傘下の海賊船も三隻沈めます。
黒ひげから超豪華海賊船アン王女の復讐号を奪ったバルボッサは、
カリブ海最大の大海賊となっていましたが、サラザール復活に危機感を覚え、
魔女サンシャに会いに行きます。
カリーナの魔女容疑は冤罪でしたが本物の魔女もいるんですね。
シャンサはなぜかコンパスを手に入れており、それを受け取ったバルボッサは、
サラザールに会いに行き、共通の敵であるジャックを一緒に倒さないかと提案。
サラザールは提案を飲み、コンパスでジャックを探します。
でもバルボッサの手下は皆殺しにしちゃうんですよね。
それ以降、バルボッサも幽霊船メアリー号に乗ることになるのですが、
アン王女の復讐号も沈められちゃったのかな?…勿体ない。

ガリレオの日記の地図が読めるカリーナの案内で、
順調にポセイドンの槍を探す航海を続けていたジャックらガル号ですが、
メアリー号が急接近してきたため、ガル号をギブスに譲り、
ジャックとウィルとカリーナは小舟に乗って近くの小島を避難します。
サラザールは魚雷代わりに亡霊鮫3匹を放って小舟を襲いますが、
うち1匹はシュモクザメなんですよね。
絵的には面白いけど、シュモクザメが人を襲うことは滅多にないのに。
亡霊鮫をなんとか避けるも、今度はサラザールが部下たちと一緒に
海面を走って追いかけて来るのです。
ジャックらは追いつかれる前にギリギリ小島に上陸。
幽霊船ダッチマン号の奴ら同様、サラザールたちも陸には上れないみたいで、
波打ち際で立ち止まり、ジャックらは島の奥へ逃げます。

しかしこの後の展開が意味不明すぎるのですが、
島の奥に逃げ込んだジャックらは何者かが仕掛けた罠に捕まってしまいます。
てっきり怖い原住民でもいるのかと思いましたが、
罠を仕掛けたのはピッグ・ケリーというジャックの知人の海賊で、
なぜかジャックはケリーのブスな妹ベアトリスと結婚させられそうになります。
たぶん笑いを狙った展開だと思うけど、ケリーがどういう人物かも、
なぜこんな辺鄙な島で罠を張って妹の婿探しをしてるのかも説明がないし、
(そもそも婿にするなら年寄りのジャックより若いヘンリーの方がいいはず。)
何かの伏線と言うわけでもなく、全く無駄な展開に首を傾げます。
こんな無駄なシーンになぜ時間を費やすのかと思ってしまいましたが、
それでも本作はシリーズで最も上映時間が短いんですよね。
つまり上映時間を稼ぐための水増しだったのかもしれません。

結婚式にバルボッサが乱入し、ジャックは助かります。
なぜ敵側のバルボッサがジャックを助けるのかと思いましたが、
彼もサラザールを危険視し、倒すためにジャックたちと協力し、
ポセイドンの槍を手に入れようと考えたのです。
協力というより、ジャックが持っているカリブ海最速のブラックパール号なら、
メアリー号を出し抜き、槍の在処まで行けるはずだと考えたようです。
バルボッサは黒ひげから船だけじゃなくトリトンの剣も奪ったようで、
それを使ってブラックパール号のボトルシップ化を解除し、島を出航します。
航海中、バルボッサはカリーナの持つガリレオの日記を見て驚きます。
それは昔自分がイタリア船から盗み、生まれたばかりの娘と共に
孤児院に預けたものだったからで、彼女が自分の娘だと気付きます。
まさかカリーナがバルボッサの娘だとは予想外の展開です。

ブラックパール号はカリーナの案内でポセイドンの槍のある島に接近。
しかし上陸前にサラザールのメアリー号に襲撃されるのです。
ブラックパール号はカリブ海最速で追いつかれないのではなかったのか、
と思ったけど、そんな常識は幽霊船メアリー号には通用しないのかな?
激しい海戦となり、サラザールらがブラックパール号に乗り込んで来て、
大ピンチになりますが、カリーナが船を島に乗り上げさせ、
陸に上れないサラザールらはヘンリーを拉致って撤退します。
人質なら女のカリーナの方がいいだろと思ってしまいましたが、人質ではなく、
サラザールは陸に上がるためにヘンリーの体に乗り移るのが目的でした。
島に上陸したジャックらは槍を見つけるため日記に書かれた方法を試すと、
近くの海面が割れ、海底に刺さった槍を発見します。
やっぱりポセイドンの槍は三又の鉾なんですね。(ちょっと歪ですが。)

十戒のように割れた海面を通って槍を取りに行くジャックらでしたが、
サラザールに憑依されたヘンリーに先を越されます。
槍を手にしたサラザールはヘンリーと分離。
意識を取り戻したヘンリーは槍を破壊します。
どうやら槍を破壊することで海の全ての呪いが解けるみたいで、
三角海域の呪いで亡霊化したサラザールらも元の人間に戻ります。
サラザールも喜びますが、これで亡霊としての無敵さも失ったわけで…。
割れた海面が閉じ始め、ジャックらはブラックパール号に錨に掴まり
引き揚げてもらおうとするが、サラザールも錨に掴まり追いかけて来て、
カリーナが捕まりそうになります。
するとバルボッサがカリーナに自分が父親であると告白し、
サラザールを道連れにして海に飲まれてしまうのです。
自分を犠牲にして娘を守ったバルボッサの愛情に感動しました。
まぁバルボッサが死ぬのはこれで二度目(ある意味三度目)なので、
海に飲まれただけで本当に死んだかどうかは微妙なところですが。
カリーナはバルボッサ姓を名乗るようになりますが、
科学者だと思い込んでいた父が海賊だとわかり内心ショックじゃないかな?
死に際に打ち明けられてなかったら反発してたかもね。

ポセイドンの槍破壊で海の全ての呪いが解けたので、
ヘンリーの父ウィルの呪いも解け、ダッチマン号から解放され、
普通の人間に戻り陸に上がることができるようになります。
陸に上がったウィルはヘンリー、そして最愛の妻エリザベスと再会。
感動的なシーンですが、これまでも10年に一度は陸に上れたし、
計算上では1~2年前にも再会したばかりなんですよね。
ジャックは遠くから望遠鏡で彼らの再会を見守っていましたが、
むしろジャックとターナー夫妻の20年数年ぶりの再会が見たかったな。
それは続編でのお楽しみになるのかな。
続編にもターナー夫妻の再登板はほぼ確実な状況で、
というのも、本作のエンドロール後のお楽しみシーンでは、
死んだはずのデイヴィ・ジョーンズがターナー夫妻に会いに来ます。
デイヴィ・ジョーンズは3作目ラストでバルボッサ同様海に飲み込まれましたが、
やっぱり海に飲み込まれるのは生存フラグですね。
ただ彼も元人間で、カリプソの呪いでタコのバケモノ化したはずなので、
ポセイドンの槍の呪い解除で人間に戻らないとおかしいのでは?
まぁ何を呪いとするかなんて製作サイドの匙加減ひとつか。

なかなか楽しめた本作ですが、シリーズとしては尻すぼみなのは否めず、
続編にも期待できるかどうかは微妙なところです。
そもそも続編公開まで何年待つことになるか…。
東京五輪は確実に終わってるだろうし、キャストの高齢化も気になるな。

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