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LOGAN:ローガン

ソニー(コロムビア)製作のアメコミ映画『ヴェノム』ですが、
『スパイダーマン/ホームカミング』とは繋がらないみたいで、
すなわち一大クロスオーバー『アベンジャーズ』シリーズこと
マーベル・シネマティック・ユニバースとも繋がらないわけです。
ソニー製作の『スパイダーマン/ホームカミング』が
ディズニー主導のMCUとシェアード・ユニバースになったのは、
映画会社の垣根を越えた奇跡的な出来事で嬉しかったのに、
ソニーは『ヴェノム』から独自のマーベル・ユニバースを構築するそうで、
また垣根を作るわけで、一歩後退してしまった印象で残念です。
(ソニー版マーベル・ユニバースの二作目は『シルバー&ブラック』らしい。)
原作では宇宙生物シンビオートであるヴェノムは
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とも関係浅からぬキャラなので、
スターロードたちとの共演もあるかと期待してたのに…。
なんでも『スパイダーマン/ホームカミング』もMCUなのは二作目までらしく、
三作目でソニー版マーベル・ユニバースに合流するとは考え難く、
その二作で終了し、またリブートしてソニー版に加わるのでしょうね。
ソニーは過去に『スパイダーマン4』も『アメイジング・スパイダーマン3』も
製作すると言いながら実現させてない結構いい加減な会社なので、
今後どう転ぶかは予想できません。
いい風に転がってくれたらいいのですが…。

ということで、今日は20世紀フォックス版マーベル・ユニバースこと、
『X-MEN』シリーズ最新作の感想です。

LOGAN:ローガン
Logan.jpg

2017年6月1日日本公開。

アメコミ映画『X-MEN』の人気キャラ、ウルヴァリンのスピンオフ第三弾。
シリーズを通じてウルヴァリンを演じ続けてきたヒュー・ジャックマンですが、
同役を演じるのは本作が最後だと宣言しており、
『X-MEN』シリーズ、いやアメコミ映画隆盛の立役者である彼の降板は
非常に残念ですが、降板理由のひとつが皮膚癌なので仕方ないです。
写真のみの出演だった『デッドプール』を除き、シリーズフル出演の彼は、
計9回ウルヴァリンを演じたことになり、これはアメコミ映画において
ひとりの俳優が同じ役を演じる最多記録となります。
ただ『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニーJr.が、次の出演作となる
『スパイダーマン/ホームカミング』で8回目のアイアンマン役となるので、
記録を塗り替えられるのは時間の問題ですが…。
でも正直、ヒュー・ジャックマンが本当に本作で最後なのかは少し疑問。
主演は最後だろうけどカメオ出演くらいはあり得る気がします。
彼ってウルヴァリンは嵌り役ですが、他の映画に出演した時とかは、
けっこう微妙だったりするので出戻って来る可能性も…。
まぁ単なるファンの希望的観測でしかありませんが。

3月に全米公開された本作ですが、当然のように全米初登場1位。
ウルヴァリンのスピンオフとしても最高の興収になりましたが、
意外にも『X-MEN』シリーズとしては4番目の興収で…。
『デッドプール』、旧三部作最終作、新三部作二作目に次ぐ成績で、
正直、予想よりも控え目な結果だったなと思っちゃいました。
やはりR指定で17歳未満が観賞し辛い(保護者の同伴必要)のが響いたか。
でもシリーズ首位の『デッドプール』もR指定だし、その言い訳は通じないか。
本作はウルヴァリン登場作では初めてのR指定となりましたが、
本来アメコミ映画はファミリー層の集客のためR指定は回避されがちだけど、
『デッドプール』が大成功したお蔭でスタジオからGOサインが出たそうです。
むしろR指定なら『デッドプール』並みにヒットするかもと目論んでたかも。
でもやはり『デッドプール』は特別で、アメコミ映画でR指定は好まれないかも。
いや、R指定云々はともかく、大人向けなシリアスな内容が好まれないのか。
本作はR指定コメディだった『デッドプール』とは真逆なシリアスなドラマだし。
どれだけシリアスかと言えば、マーベル映画のお約束ネタとも言える
スタン・リーのカメオ出演すら排除されてしまうほどです。
予告編などでも「なんか地味そう」という印象を与えてしまってるし…。
といっても、興収2億ドルは軽く超えてる大ヒット作には間違いないし、
実際に観てみたら意外と地味でもなく、観た人の評判も上々のようです。
私はその評判を聞いて期待が高まりすぎていたためか、
楽しめはしたけど、期待を上回るほどではなかったかなという印象でした。

本作の舞台は2029年ですが、新三部作二作目でウルヴァリンことローガンが
2023年から1973年にタイムスリップして歴史を改変したため、
旧三部作とスピンオフ前二作(の一部以外)は無かったことになり、
本作は新しいタイムラインの2029年になります。
この辺は『X-MEN』シリーズの興味深くもややこしいところですが、
そもそも本シリーズは各作品の世界観の繋がりが緩いので、
あまり深く考える必要はないかもしれません。
本作は新しいタイムラインとも別のタイムラインだという話もあるくらいで、
たしかに無かったことになったはずのスピンオフ二作目で
矢志田から貰った日本刀「断斬」を本作のローガンが持っていたりと、
新しいタイムラインだと考えるとちょっと辻褄が合わないところも。
ちなみに『デッドプール』も新しいタイムラインの2016年が舞台のはずですが、
タイムラインなんて無視した内容でしたが、本作もそんな感じかも。
ただ新三部作を踏まえた設定が多いので、新しいタイムラインに近いかな。
本作を2029年に設定したのも、新三部作二作目と辻褄を合わせるためだし。
以下、ネタバレ注意です。

2029年、なぜか過去25年間ミュータントが誕生しておらず、
ミュータントは個体数が激減し、絶滅の危機に瀕しています。
人間の突然変異のミュータントが絶滅の危機というのも変な話ですが。
X-MENも消滅しており、ウルヴァリンことローガンはテキサス州で
パリピ相手のリムジンタクシーの運転手として働いています。
ある日、メキシコ人の若者がローガンの車のタイヤを盗もうとしており、
商売道具を傷付けられた彼は若者3人を惨殺します。
アダマンチウムの爪で腕を斬り落としたり、頭をぶっ刺したりと、
文字通り惨殺ですが、こんなグロが描けるのもR指定の恩恵ですね。
今まで意識してなかったけど、刃物が武器なウルヴァリンは
R指定じゃないと持ち味を活かした戦い方が出来なかったんですね。
ただグロさでいえば『デッドプール』の方が上だった気もします。

そんな揉め事の最中に若者から拳銃で撃たれたローガンですが、
今までなら彼の先天的ミュータント能力であるヒーリング・ファクターで
即座に治癒していましたが、その能力もなぜか弱っているらしく、
なかなか弾痕が塞がらず、老いも進行するようになったみたいです。
(19世紀生まれの御年197歳のわりには若いけどね。)
どうも1970年代にアルカリ湖のミュータント収容所で骨に移植された
アダマンチウムの中毒でヒーリングファクターが衰えているみたいですが、
ヒーリングファクターのお蔭でアダマンチウムに適合できていたはずなので、
アダマンチウム中毒が先かヒーリングファクターの衰えが先か微妙です。
もしかしたらミュータントが生まれなくなったのとも関係があるのかも?
ローガン、老眼に。…言ってみただけです。

ローガンはメキシコ国境ちかく(メキシコ側)の廃精錬工場で
X-MENの創設者で恩師のプロフェッサーXことチャールズを匿っています。
御年90歳のチャールズですがアルツハイマーを患っているようですが、
世界最強のテレパシー能力者がボケるとかなり厄介で、
発作でサイオニックブラストを発生させ周囲の人間を殺しかけます。
そんな危険人物、米国政府も放っておかないだろうから、
メキシコの人里離れた廃工場に匿ってるんですね。
老いたローガンより、ボケて喚き散らすチャールズの姿の方が衝撃でした。
本作で明確に描かれているわけではないが、X-MENが壊滅したのも、
どうもチャールズの発作が原因のようです。
ローガンはチャールズに定期的に発作を抑える薬を与えて世話しますが、
運転手の仕事もあるのである男に世話の手伝いを頼んでいます。
その男はキャリバンという名前のミュータントの生き残りの一人ですが、
新三部作最終作に出ていたミュータント仲介業者キャリバンと同一人物かな?
その時は悪い奴だったはずですが、どうも本作のキャリバンも
昔ミュータント狩りをしていた元悪人だったらしいので同一人物か。
用心棒のミュータントくのいちサイロックを引き抜かれて廃業したのかな?
彼にはミュータントを感知する能力があるみたいです。

ある日、チャールズが「昨夜、新種と交信した」と言い出します。
「新しく生まれたミュータントが自由の女神でローガンを待っている」と…。
ローガンはボケ老人の戯言と無視します。
そんな折、仕事中の彼に迎車依頼が届き、客を待つ場所に行くと、
そこは「自由の女神」というモーテルで、看護婦を名乗る客ガブリエラから、
11歳の娘ローラをカナダ国境のノースダコタまで届けてほしいと依頼されます。
ガブリエラはローガンがX-MENのウルヴァリンだと知ってるみたいですが、
どうもこの世界ではX-MENの活躍を基にしたアメコミが出版されており、
彼女もそれを読んでウルヴァリンを知ったみたいです。
この世界観はアメコミ映画の存在する『デッドプール』に共通する気がしますね。
旧タイムラインのようにミュータントは忌避される存在ではないのかも。
何やら厄介毎に巻き込まれそうな気配を察知したローガンは渋りますが、
報酬5万ドルと聞いて保留にし、翌朝もう一度訪れることに。
ローガンは安全な海の上でチャールズと余生を過ごす計画のために、
船(サンシーカー)を買う資金が欲しいみたいです。
そのくらいの金、衰えたとはいえ能力使えばすぐ稼げそうだけどね。

翌朝、モーテルに行くと部屋でガブリエラが何者かに殺されており、
ローガンはこっそり車に忍び込んだローラに気付かず、すぐに廃工場に戻るが、
そこにアルカリ・トランシジェン研究所の傭兵ピアースが訪れ、「娘を渡せ」と要求。
過去にローガンも捕まっていたアルカリ湖のミュータント収容所と
何らかの関係がありそうな名称の研究所ですが、やはりローガンも不審がります。
ローラは背後から鉄パイプを投げつけてピアースを気絶させ、
ローガンはキャリバンにこの男をどこかに捨てて来るように頼みます。
しかし言われた通り捨てに行ったキャリバンは目を覚ましたピアーズに捕まり、
更にピラーズ率いる傭兵部隊が廃工場を包囲します。
ローガンは立ち向かいますが、傭兵たちに押さえ込まれてしまい…。
まさか普通の人間に負けるとは、相当弱体化してるみたいですね…。
傭兵たちはローラを捕まえようと廃工場に傾れ込みますが、
ローラの反撃に遭い、傭兵は首を斬り落とされてしまうのです。
なんとローラは全盛期のローガンと全く同じ能力を持っていたのです。
つまりヒーリングファクターとアダマンチウムの爪ですが、全く同じではないか。
彼女は足からもアダマンチウムの爪を出せるみたいです。
武装した傭兵たちも胸に銛をぶっ刺されても死なない彼女には敵わず、
その隙にローガンはチャールズを車に乗せ、ローラも車に飛び乗り、
国境の金網を突き破って、その場から逃走するのです。
この世界のトランプ大統領はメキシコ国境に壁を作れなかったんですね。

看護婦ガブリエラが遺したスマホの動画によると、ローラは自分の娘ではなく、
トランシジェン研究所でローガンのDNAから作られた精子を使い、
メキシコ人女性を孕ませて作られた試験管ミュータントらしいです。
たしか新三部作最終作の最後に、アルカリ湖ミュータント収容所から
エセックス社の関係者がウェポンXことローガンの血清を持ち出しますが、
トランシジェン研究所はエセックス社の関連研究所で、
その時の血清から作られたのがローラかもしれませんね。
原作のローガンの女性クローンであるX-23がローラのモデルでしょう。
トランシジェン研究所はローガン以外のDNAからもミュータントを作っており、
その子らを育てて兵器として利用するつもりのようですが、
反抗期を迎えたミュータントの子供たちは手に負えなくなり、
折しも大人のクローンX-24が完成したため、子供たちを安楽死させます。
その悪魔の所業に研究所の看護婦だったガブリエラは反発し、
ミュータントの安息の地「エデン」があると噂のカナダに
子供たちを逃がそうと考えたみたいです。
ローラが遺伝子学的に自分の娘だと知り動揺するローガンですが、
チャールズの助言もあり、3人でカナダ国境ノースダコタに向かうことに。
兵器として育てられたローラですが、コンビニでお菓子を万引きしたり、
ロデオ遊具で遊んだり、エレベーターのボタンを全階押したりと、
けっこう子供っぽいところもあります。
無邪気にバイオレンスで『キック・アス』のヒットガールっぽいかも。
彼女を演じる子役ダフネ・キーンも、本作が映画初出演らしいですが、
クロエ・モレッツみたいに人気女優になるかもしれませんね。
なんでもヒュー・ジャックマンは次期ウルヴァリンに彼女を推してるとか…。
たしかにX-23はウルヴァリンを継承したこともあるみたいですが…。

一行は服と車を調達するために、オクラホマに寄り、ホテルに泊まります。
そこでローガンはローラの荷物に入っていた彼女のカルテを見て、
本当に自分の子供だと確信するのですが、
カルテには「DNA提供者:ジェームズ・ハウレット」と書かれているんですよね。
ハウレットは確かにローガンの本名ですが、彼にその記憶はないはず…。
本名をいつ思い出したのか不思議ですが、収容所脱走する時に
ジーンの能力で記憶の一部が回復したので、その時に思い出したのかも。
更に荷物からガブリエラ愛読のアメコミ『X-MEN』を発見し読んでみると、
ウルヴァリンがローグを助ける場面でエデンについて言及されおり…。
ローガンはエデンがフィクションであるコミックの創作だと知り愕然。
当然の反応ですが、なぜいい大人のガブリエラが実在すると思ったのか謎です。
そんな折、ピアース率いる追手に部屋を特定され、襲撃を受けるのです。
ピアースは拘束したキャリバンを拷問し、彼のミュータントを探す能力を使い、
ローガン一行を追ってるみたいですが、彼らはなぜローラに執着するのか。
別に殺すつもりの失敗作なんだし、完成品X-24は手元にあるんだから、
勝手にカナダでもエデンでも行かせればいいと思うんだけど…。
襲撃を受けた時に、チャールズの発作が起き、サイオニックブラスト発動。
傭兵たちは体が麻痺して動けなくなり、3人は脱出に成功します。
このオクラホマのシーンではローガンの兄ビクターも登場させる予定でしたが、
今回はミュータントも出し過ぎないようにしようという判断があったようで、
完成した脚本からは削除されてしまったみたいで、ちょっと残念。

道中、一行は交通事故に遭った農夫のマンソン一家を助けます。
自動運転のトラックと事故ったのですが、忘れがちだけど近未来なんですね。
あんな有人車が気を使って避けなきゃいけない自動運転システムは困るね。
マンソン一家から夕飯にお呼ばれし、一泊させてもらうことになります。
その夜マンソン家が断水し、主人が給水ポンプまで行くので、ローガンも同行。
なんでも飲料会社が嫌がらせで給水ポンプを止めてるんだとか。
正直一刻も早く国境目指さなきゃいけない時に、なんだこの脇道は?
と思ってしまいましたが、実はこの展開もそこそこ重要みたいで、
この飲料会社の製品のせいでミュータントが生まれなくなったらしいです。
どうやら遺伝子組み換えトウモロコシを原料にしており、
遺伝子に作用する成分が含まれた製品だったみたいですが、
詳しいことはわからないが、遺伝子組み換え食品が危ないのはわかりました。
その飲料会社のトップであるDr.ライスはトランシジェン研究所の責任者で、
ミュータントの子供やクローン作りを指揮する遺伝子学者です。
どうも彼の父親はローガンの因縁の相手ストライカー大佐の同僚のようですが、
大佐自身は本作に登場せず、因縁の決着は着かず仕舞いですね。

マンソンの旦那とローガンが給水ポンプに出掛けている間に、
キャリバンのミュータント追跡能力でまた居場所が特定されてしまい、
Dr.ライスが作ったミュータントのクローンX-24がマンソン家に侵入し、
家族と寝ているチャールズを殺害してしまうのです。
なんとというかやはりというか、X-24はローガンのクローンで、
全盛期の能力を持っており、姿もローガンそのまま(でも坊主頭)です。
ローガン最後の敵として傭兵ピアースでは役者不足だと思ってましたが、
なるほど全盛期の自分のクローンなら最後の敵に相応しいかもね。
もちろんヒュー・ジャックマンが一人二役で演じています。
Dr.ライスは子供のミュータントは成長すると凶暴になるという失敗を踏まえて、
X-24には始めから凶暴性を植え付けているみたいですが、
凶暴になって困ったから初めから凶暴に作るなんて本末転倒では?
ローラがX-24に拉致られかけますが、ローガンがやっと戻って来て、
X-24と戦うも、全盛期の自分には歯が立たず…。
しかしマンソンの旦那が妻子の敵討ちのためショットガンを持ち出して加勢し、
至近距離で被弾したX-24は大ダメージで動けなくなってしまいます。
うーん、全盛期と言えるほどのヒーリングファクターじゃないかも。
後に治癒力強化薬を投与されてX-24は復活し、パワーアップします。
キャリバンは自分の追跡能力がこれ以上利用されないように自爆します。
ローガンはチャールズとキャリバンという友を2人同時に失います。
チャールズは旧三部作でも一回死んでるけど復活してるので、
また復活してもおかしくないですが、彼を演じるパトリック・スチュワートもまた
本作でチャールズ役卒業を明言しているので復活はないかな。
でもジェームズ・マガヴォイ演じる新三部作のチャールズはまた登場するかも。
チャールズの息子が主役のテレビドラマ版『X-MEN』シリーズ『レギオン』に、
パトリック・スチュワートが出演するなんて噂もありますが眉唾かな。

ローガンとローラはチャールズを埋葬しますが、
その後ローガンは「エデンは作り話、ノースダコタには行かない」と言いと
ローラが急に「ジョナ、ギデオン、レベッカ、デリラ、リクター…」と
研究所で一緒に育った友達の名前を連呼し続け抗議します。
どうやらその友達たちがノースダコタで待ってるらしいのです。
ローガンは折れて、ノースダコタまで連れて行くことを約束。
といっても彼は運転できないほど疲労しているので、ローラが11歳ながら運転し、
ほぼ自力でノースダコタの避難場所に到着するんですけどね。
なんかあの子供っぽかったローラが急に大人びたような気がします。
避難場所の山小屋には研究所から逃げ出せたミュータントの子供が十人ほど。
ローラはローガンの助力で来たけど他の子たちは自力で集まったのかな?
ローラ含む子供たちは森を抜けて徒歩でカナダ国境を越えるつもりですが、
ローガンはノースダコタに送り届ける仕事は終わったと考え同行しません。
衰弱するローガンのために研究所から持ち出した治癒力強化薬を残し、
子供たちは山小屋を出発し、13キロ先の国境を目指します。
しかしピアースの傭兵部隊が子供たちを追っていることに気付いたローガンは、
急いで後を追いますが、まともに走ることも儘ならず…。
でも子供たちも曲がりなりにもミュータントなので、捕まりそうになった時に
アイスブレスや植物を操る能力などで抵抗することも出来ます。
そんなミュータントが約10人も集まればけっこう無敵なので、
バラバラに逃げずに一致団結して立ち向かえば傭兵部隊に勝てそうですよね。
でも結局はひとり、またひとりと捕まってしまいます。

ローラも必死に抵抗しながら逃げますが、ついに囲まれてしまい…。
ローガンは子供たちに貰った治癒力強化薬を一瓶まるまる使って、
一時的に全盛期のヒーリングファクターを得て、元気モリモリ。
ローラと共闘して傭兵部隊をバッタバッタと斬り殺し、大半を倒します。
これで見納めなので、最後にドーピングでもフルパワーのローガンが見れて
よかったと思いましたが、次第に薬の効果が薄まり、能力が完全に失われます。
なんとかDr.ライスは殺しますが、ピアースがX-24を嗾けてきて…。
今の状態のローガンが全盛期のクローンに勝てるはずありませんが、
加勢したローラがX-24滅多刺しにし、ローラの友達リクターが、
ミュータント能力で傭兵の軍用車を浮き上がらせX-24の上に落とします。
その能力からリクターは磁力を操るマグニートーのDNAから作られたのか?
と思いましたが、どうも磁力ではなく地震(振動)を操る能力者みたいです。
振動で軍用車が浮き上がる理屈はイマイチわかりませんが、
考えたら磁力ならアダマンチウムも操れるし、軍用車を使う必要もないか。
ピアースも捕まえた子供たちから反撃を受け、殺されてしまいます。
約10人全員の能力を一気に浴びるんだからヒトタマリもありませんね。
彼程度の単なる片腕サイボーグ男にミュータント捕獲任務は荷が重かったな。

これで敵は全て倒した、と思いきや、さすがローガンの全盛期のクローン、
X-24がすぐに回復し、完全にフィーリングファクターを失ったローガンを掴み、
倒木から突き出た太い枝にぶっ刺して動きを封じ、トドメを刺そうとします。
しかしローラがローガンの拳銃を使ってX-24の頭部を撃って殺します。
普通の弾丸ならアダマンチウムの頭蓋骨を破壊することは出来ませんが、
この拳銃にはアダマンチウム製の銃弾が装填されてたんですね。
ローガンはいつでも拳銃自殺できるように、その弾丸を持ち歩いていたのです。
ただこの弾丸は、たしかスピンオフ第一弾の産物で、旧タイムラインのもの。
本作が新タイムラインならば矛盾するけど、辻褄合わせられないこともないか。
最後の敵を倒すのがローガンではなくローラだったのも少し意外かも。
結局今回のローガンはタイヤ泥棒含め雑魚数人とDr.ライスを殺しただけですね。
もはや能力を失い普通の人間であるローガンにとっては刺さった枝も致命傷で、
自分の娘同然のローラに見守られる中、死んでしまうのです。
ローラから死に際に「ダディ」と呼ばれ、最後に家族愛を感じられて、
彼にとっては幸せな最期だったかもしれませんね。

子供たちはその場でローガンを埋葬し、木の枝で作った十字架を立てるが、
ローラはあえて十字架を傾け、X-MENのシンボル「X」に見立てます。
粋な計らいですが、ローラもアメコミ『X-MEN』のファンだったのでしょう。
というか彼の友達のひとりもウルヴァリンのフィギュアを持っていたし、
意外とトランシジェン研究所では子供たちにアメコミを読ませてたのかも?
埋葬後、子供たちはカナダ国境に向かい、そこで本作は幕を下ろしますが、
たぶんエデンはないだろうけど、カナダに何かあるのは間違いないはず。
出発前の山小屋でリクターが誰かと通信して越境の指示を仰いでいたし、
トランシジェン研究所も彼らに越境されたら困るから阻止に動いたんだろうし。
でもなにがあるのかは終ぞ描かれなかったので気になります。
カナダといえばローガンの生まれ故郷ですが、それと何か関係あるかな?

本作はアメコミ映画のお約束ともいえるポストクレジット・シーンがなく、
これで本当に打ち止めという決意を感じますが、
ヒュー・ジャックマン演じるローガンはこれで最後だとしても、
『X-MEN』シリーズはまだ続くというか、更に加速する見込みです。
まず来年4月には若いミュータントたちの活躍を描いたホラーテイストの作品
『ニュー・ミュータンツ(原題)』が全米公開予定です。
若いミュータントといっても本作のローラたちではないみたいで、
その証拠に本作で死んだチャールズ(たぶんマガヴォイ)も登場するので、
時系列は本作よりも前の物語になりそうです。
そして来年6月にはシリーズ最大のヒット作の続編『デッドプール2』が全米公開。
前作での予告通りケーブルが出演するのは確実みたいですが、
すでに三作目の製作も決まっていて、どうやらデッドプールが
ケーブルが設立したミュータントチーム「X-FORCE」に所属する物語になりそう。
原作ではX-FORCEの前身となるチームがニュー・ミュータンツなので、
『ニュー・ミュータンツ(原題)』の続編でもあるかもしれません。
デッドプールを演じるライアン・レイノルズは三作目『X-FORCE(仮題)』で
ローガンと共演を望んでいましたが、ヒュー・ジャックマンの出演は無理でも、
二代目ウルヴァリンのお披露目になるのは間違いないでしょう。
二代目候補最有力だったトム・ハーディは『ヴェノム』の主演に決まったので、
本作のローラ役ダフネ・キーンが最有力に浮上か?
更に来年10月には『ダークフェニックス(原題)』が全米公開予定。
これは新三部作最終作『X-MEN:アポカリプス』の直接的な続編になりそうで、
主人公はジーン・グレイ(たぶんソフィー・ターナー続投)のようで、
旧三部作、新三部作に続く、続三部作として展開するものと思われます。
『X-FORCE』以外は本作より時系列が前になるので、
本作で死んだローガンも再登場のチャンスは沢山ありますね。
あと製作が遅延しているチャニング・テイタム主演のスピンオフ『ガンビット』も
まだ消えたわけではなく、現在トーンを模索中だそうです。
昨年の『ファンタスティック・フォー』さえ失敗していなければ、
X-MENとFFのクロスオーバーもあり得たのに悔やまれます。
まぁあまり大風呂敷を広げすぎてもアレなので、
ひとつひとつ堅実に面白い作品にして次に繋げてほしいと思います。

17年間にも及ぶローガン役を全うしたヒュー・ジャックマンと、
この長文感想を読んでくれた人はお疲れさまでした。

関連作の感想
ウルヴァリン:X-MEN ZERO
X-MEN:ファースト・ジェネレーション
ウルヴァリン:SAMURAI
X-MEN:フューチャー&パスト
デッドプール
X-MEN:アポカリプス

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