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バイオハザード:ヴェンデッタ

今月の映画誌『SCREEN』がアメコミ映画特集だったので買いました。
『CUT』もアメコミ映画特集の時には買うことが多いですが、
『SCREEN』を買ったのは初めてだけどなかなかいいですね。
ハリウッド映画中心で私の嗜好にも合うし、文章も読みやすいです。
『キネマ旬報』は邦画も多くて読むとこ少ないし内容も高尚すぎる。
『映画秘宝』は嗜好は近いがマニアックすぎてノリについて行けない。
『CUT』は読みやすいがカルチャー誌なので映画以外のネタが多すぎる。
『SCREEN』は映画誌として記事が宣伝の域を出てない気もするけど、
これくらいの軽さが私にはちょうどいい気がしました。
まぁまだ一冊しか読んでないので本当に合うかわかりませんが、
来月号も買ってみて、購読するかどうか決めよう。

今日も映画の感想です。

バイオハザード:ヴェンデッタ
バイオハザード ヴェンデッタ

2017年5月27日公開。

カプコンの人気ゲーム『バイオハザード』の国産CGIアニメ映画第三弾。
なんでも原作ゲーム『バイオハザード6』以降の物語らしいですが、
私は第一作目と『CODE:Veronica』しかプレイしていないので、
ちゃんと本作の物語についていけるか心配でした。
前作『ダムネーション』、前々作『ディジェネレーション』は観ており、
それも原作ゲームの時系列に含まれながらも独立した物語でしたが、
本作も比較的独立した物語だったため問題なく楽しめたと思います。
まぁ原作を踏襲した一部の設定でよくわからないところはあったものの
補完できる程度で、一見客にも優しい内容になっています。

今年初めに発売された原作ゲーム最新作『バイオハザード7』では、
なんでもホラーゲームに原点回帰が図られているらしいですが、
本作もホラー映画感が強調されていて、なんと製作総指揮に
『呪怨』『こどもつかい』の清水崇を迎えています。
彼の助言もあってか、特に序盤の洋館シーンはかなりホラーしてます。
とはいえホラー色が強いのは序盤だけで、中盤以降はアクション全開ですが、
アクションシーンの出来も相当いいので、それはそれで満足しました。
『ディジェネレーション』の頃は本当にゲーム映像並みのクオリティだったのに、
日本のCGIアニメ映画も相当進歩したなと思わされましたね。
アニメ大国の日本ですが、CGIアニメはかなり遅れを取っていると思ったけど、
写実的なCGIアニメなら日本が一番かもしれません。
海外では写実的なCGIアニメがあまり作られてないというのもあるけど、
あえてキャラをリアルにしすぎない絶妙な線引きが素晴らしいです。

清水崇製作総指揮以外の本作の大きな売りとしては、
原作ゲームの二大主人公ともいえるクリスとレオンの共演でしょう。
私は前述の二作しかプレイしておらず、どちらも主人公はクリスだったので、
(あと格闘ゲーム『マヴカプ3』でもクリスは持ちキャラでした。)
レオンでプレイしたことはないのですが、このCGIアニメシリーズは
レオンがフル登板しているので、彼のことも一応は知ってます。
むしろクリスがシリーズ初登場なのが意外だったかも。
本作はクリスとレオンのW主人公だと思いますが、
どちらかといえばクリスの比重の方が重いかな。
ヒロインのレイチェルは『バイオハザード0』の主人公キャラだったらしく、
原作ゲーム第一作目にも登場したらしいですが、全く覚えてなくて…。
なんだかとても可愛らしいヒロインでよかったですが、
こんな弱そうな女の子が主人公なんて『バイオ0』って難しそうだな…。
以下、ネタバレ注意です。

アメリカ北東部で謎のゾンビ襲撃事件が多発し、
BOW(有機生命体兵器)こと改造ゾンビを扱う武器商人アリアスが
メキシコの人里離れた洋館に潜伏しているとの情報を受けて米軍が出動。
そこにBSAA(対バイオテロ組織)のクリスも同行します。
どうもBSAAの同僚キャシーとその息子ザックがアリアスに拉致されたらしく、
クリスは彼女らを救出するために同行しているみたいです。
私の記憶ではクリスはSTARSという特殊部隊に所属してたはずですが、
知らないうちにBSAAという組織に転属してたんですね。
BSAAとかBOWとか、私のゲームプレイ当時にはなかった用語なので、
そのあたりはちょっとわかりにくいなと思ってしまいました。
(BOWは前作でも使用されてた気がしますが。)
彼らが乗り込んだ洋館ですが、ゲーム第一作目の舞台に似た雰囲気で
なんだか懐かしさを感じることが出来ました。

部隊は三班に分かれて行動し、そのうちの一班が寝室に侵入。
その薄暗い部屋の端に少年が隠れているのを発見するのですが、
すでにゾンビ化しており襲われてしまいます。
この少年の登場過程とかかなり不気味で、清水崇っぽさを感じました。
あと、食堂に侵入した班が上半身だけの女のゾンビに襲われるのですが、
これは完全に日本の都市伝説テケテケがモデルでしょうね。
ゾンビ映画とJホラーはなかなか相性がよさそうです。
仲間の悲鳴を聞き、クリスの班も寝室に突入しますが、
そこにいたゾンビ少年はキャシーの息子ザックの成れの果てで…。
彼を撃ち殺すことは躊躇われたのか、寝室に手榴弾を投げ込んで爆殺します。
今まで数多のゾンビを撃ち殺したクリスでも躊躇ったりするんですね。

ひとり生き残ったクリスが洋館を脱出すると、そこに武器商人アリアスが…。
タイマン勝負になるのですが、アリアスはめちゃめちゃ強いです。
戦いながら徐々にクリスの自動小銃を解体しちゃうんだから余裕です。
アリアスが倒したクリスに「新型兵器のサンプルを紹介しよう」と言うと、
マスクをした巨体ゾンビが現れ、新型はデカくて強そうだな、と思いきや、
新型は巨体ゾンビではなく、彼が連れてきた女のゾンビの方で…。
一見普通のゾンビのようですが、敵味方を区別できるらしく、
アリアスの横を通り過ぎて、真っ直ぐクリスに襲い掛かって来ます。
その女ゾンビはなんとキャシーの成れの果てで、ザックの時と同様に、
クリスは彼女を殺せず防戦一方で、その間にアリアスに逃げられます。
そこにBSAAのヘリが飛来し、クリスの代わりにキャシーゾンビを射殺します。
使う側にとっては敵味方区別できるゾンビは便利かもしれないけど、
敵としては撃てば死ぬいつものゾンビと大差ないですね。

一方、シカゴの大学の研究所ではレイチェル教授が
ゾンビ事件で使われた新型ウィルスを調査し、ワクチン作りをしてます。
その研究所にアリアスの右腕のボンテージ女が潜入し、あるガスを散布。
それを吸った所員が次々とゾンビ化してしまうのです。
レイチェルも吸ってしまうが、出来立てホヤホヤのワクチンを自ら注射し、
ゾンビ化を免れますが、同僚ゾンビたちに襲われて…。
彼女がゾンビ化した助手アーロンに出会うシーンはゲーム第一作目の
初めてゾンビと対面するシーンのオマージュでしょうね。
そこにクリス率いるBSAAが踏み込んで来て、レイチェルは救出されます。
レイチェルの見解では新型ウィルスはカルト教団ロス・イルミナドスが使っていた
BOWに似ているそうで、クリスらは教団に詳しい人物に会いに行くことに。
その人物とはレオンですが、どうも『バイオ4』で教団に関わっていたみたい。
今やゾンビはアンブレラ社の専売特許じゃないんですね。
レオンは現在DSOなる大統領直轄エージェント組織に所属しているそうですが、
度重なるゾンビ駆除に嫌気が差し、休暇を取ってロッキー山脈で飲んだくれ中。
私の中でのレオンはイケメン青年のイメージで止まってましたが、
なかなか渋いヤサグレ中年になっていて、なんだかいい感じです。
はじめは捜査協力を渋るレオンでしたが、なんだかんだで協力することに。
レオンとクリスも面識あるみたいですね。

そんな折、レイチェルがボンテージ女に拉致されてしまいます。
拉致られた彼女はNYにいるアリアスの前に連れて行かれます。
以前アリアスは、某国(アメリカ)のドローン(プレデター)に結婚式を空爆され、
新婦含め親族や友人が爆死しますが、その復讐のためにバイオテロを計画し、
新型ウィルスを開発したみたいです。
レオンも「悪はどっちだ」と言ってましたが、たしかに同情すべき動機ですね。
まぁ武器商人アリアスはもともと悪人だから暗殺されるのは仕方ないが、
せっかく爆撃したのにターゲットは無傷で彼の家族や知人だけ殺すなんて
完全な誤爆じゃないですか。(まぁ類友で知人も悪人が多そうですが。)
彼の手下のボンテージ女と巨体ゾンビは妻の妹と父だったようで、
当然式に出席して爆死しましたが、新型ウィルスでゾンビ化させたようです。
父は見るからにゾンビですが、ボンテージ女の方もゾンビだったんですね。
妻もそれで蘇生すればよさそうなものですが、妻は右腕しか残っておらず、
ゾンビ化させるのも無理だったみたいです。
一瞬アリアスに同情してしまいましたが、コイツはやっぱりサイコ野郎で、
レイチェルを拉致した目的は、彼女がワクチンを作れるからではなく、
死んだ妻とソックリな彼女を代役にもう一度結婚式をしようと考えたから。
しかも死んだ妻の右腕を移植するため、彼女をゾンビ化させようと考える
超ド変態野郎で、同情心も一気に消え失せました。

アリアスの新型ウィルス「A(アニマリティ)ウィルス」には
潜伏型、トリガー型、不活性型の3種類あるみたいです。
潜伏型ウィルスの感染者がトリガー型ウィルスを吸い込むことでゾンビ化し、
そのワクチンとなるのが不活性型ウィルスだそうです。
潜伏型ウィルスは五大湖の水の中に溶け込まされていて、
NYを含む五大湖周辺の住民は知らないうちに感染しています。
飲み水に病原菌を混ぜるなんて腐れ外道にもほどがあるテロ行為ですが、
世界最大の淡水湖を汚染するなんて、相当大量のウィルスが必要で、
ちょっと現実的な計画だとは思えませんね。
アリアスは数台のタンク車を使い、NY市街でトリガー型ウィルスを散布し、
ニューヨーカーたちをゾンビ化させて街を混乱させると同時に、
レイチェルにも遅効性のトリガー型ウィルスを注入します。

クリス率いるBSAAとレオンは、トリガー型を散布するタンク車爆破と、
不活性型の捜索と、レイチェル救出と、アリアス逮捕のためにNYに向かいます。
まずはタンク車を爆破しますが、護衛のバンからケルベロス(ゾンビ犬)が出現。
レオンは囮となってバイクを走らせ、ケルベロスを引き付けますが、
ハイウェイでバイクと犬がチェイスする映像はかなり斬新でした。
他のタンク車はBSAAの戦闘機が爆破するのですが、
ボンテージ女も爆破に巻き込んで倒しちゃうんですよね。
アリアスの右腕で幹部クラスなのに、あまりにあっさりした決着で意外でした。
クリスはアリアスのアジトであるフロント企業のビルに侵入します。
すぐにゾンビの大群に襲撃されますが、ケルベロスを倒したレオンも合流し、
2人で大量のゾンビをぶっ殺します。
かなりハードでスタイリッシュで、素晴らしいアクションシーンでした。
その後クリスはレイチェルを発見しますが、巨体ゾンビが現れて…。
と思ったら、焼夷手投弾で丸焼きにしてあっさり難を逃れます。
ボンテージ女に続いて幹部クラスがこうもあっさり負けるとは意外です。

レイチェルがゾンビ化してしまわないように、
ワクチンとなる不活性型ウィルス探しを焦るクリスは屋上に。
そこにはラスボス、アリアスが待ち構えていて再戦になります。
洋館で戦った時は圧倒的に負けたクリスですが、やはりアリアスは強く、
再戦でも健闘するもののかなり苦戦を強いられます。
それにしてもほぼゼロ距離での拳銃の撃ち合いは手に汗握る出来でした。
やはり力ではアリアスに及ばなかったクリスでしたが、
隙を突いて彼を天窓から超高層の吹き抜けに投げ落とします。
地面に叩きつけられ瀕死のアリアスに丸焦げの巨体ゾンビが近づいて来て、
マスクを外すと背中から触手が出てきて、なんと彼を吸収。
アリアスを取り込んだ巨体ゾンビはパワーアップするのです。
指を伸び縮みさせたり身体的にも強化されますが、知性も強化され、
喋ることも出来るようになりますが、どうもアリアスが取り込まれたというより、
アリアスが巨体ゾンビの体に乗り移ったような感じですね。

屋上に戻って来た巨体アリアスゾンビと今度はレオンが戦い、
その隙にクリスは不活性型ウィルスのボンベを探します。
レオンも頑張るけど、こんなバケモノに敵うはずもなく…。
しかしそこにBSAAの戦闘機が飛んで来て、レオンに加勢します。
クリスの同僚ナディアに超強力光線銃で撃ち抜かれたアリアスは、
戦闘機に飛び付き、伸びる指でナディアを串刺しに。
レオンは戦闘機にぶら下がるアリアスに屋上からバイクをぶつけ
落とそうとしますが、アリアスは伸びる指で戦闘機とビルに掴まり…。
そこに不活性型ウィルスを発見したクリスが戻って来て、
ついでに見つけたグレネードランチャーをアリアスに撃ち込み、
木端微塵に粉砕して勝利するのです。
結局おいしいところをクリスに持っていかれたレオンが少し気の毒かな。
串刺しにされたナディアもなんとか生きていたみたいです。

遅効性トリガー型ウィルスでゾンビ化する手前だったレイチェルも
クリスが発見した不活性型ウィルスを吸入してゾンビ化を免れます。
その後、戦闘機で不活性型ウィルスをNY上空から散布すると、
ゾンビ化したニューヨーカーたちも元に戻ります。
ゾンビは不可逆的でゾンビ化したら死んだも同じだと思ってたけど、
ワクチンとなる不活性型ウィルスで治療できてしまうんですね。
それならレイチェルがもしゾンビ化したとしても、
不活性型ウィルスでいつでも元に戻せるわけで焦る必要なかったね。
というか、ゾンビ化が治療できるなら、洋館で殺したキャシーやザックも
治療できたことになり、ゾンビ殺しは人殺しになるのでは?
まぁ正当防衛で殺人罪に問われることはないでしょうが、
同僚の子供を爆殺したクリスはショックを受けるんじゃないかな?
とりあえず事件は一件落着で、めでたしめでたしです。

エンドロール前にボンテージ女が再登場しますが、続編も製作されるのかな?
ミラ・ジョボビッチ主演の実写版シリーズは昨年末に完結したので、
CGIアニメシリーズが続くのはいいことだと思います。
あ、でも実写版もリブートされるんですよね。
『死霊館』のジェームズ・ワンが製作するみたいで、こちらも原点回帰かな?
オリジナル要素が強すぎた旧実写版も悪くはなかったけど、
リブート版はもう少し原作ゲームを踏襲する内容でもいいかも。
原作ゲームも『バイオ7』から仕切り直されたみたいなので、
『バイオ7』を下敷きに実写映画化されそうな気がします。
高画質なPS4のホラーゲームなんて怖くて絶対出来そうにないので、
是非そうしてほしいです。

関連作の感想
バイオハザード:ダムネーション

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