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カイジ 人生逆転ゲーム

昨日は久しぶりに徹夜でゲームしてました。
ボクは卓上ゲーム専門でRPGはほぼやらないんですが、
NDS『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』には嵌ってしまいました。
3日前に発売されたばかりだけど、もう17時間もやってるみたい。
RPGは知らず知らず時間を浪費してて怖いですね。
卓上ゲームでは麻雀が得意で周りから"これで食っていける"といわれるほどですが、
負けはしないけど大勝もしないセコイ打ち方なんでそこまでは無理かな。
むしろ得意ではないけどカードゲームの方が好きだし。
CCG(TCG?)は苦手だけど、トランプとかUNOとか花札とかね。
今日はそんなオリジナルカードゲームが登場する映画の感想です。

カイジ 人生逆転ゲーム

2009年10月10日公開。
福本伸行の人気漫画『賭博黙示録カイジ』を実写映画化。

自堕落な日々を送る26歳のフリーター伊藤カイジ(藤原竜也)は、友人の借金の保証人になったために多額の負債を抱えてしまう。そんな彼に金融会社社長の遠藤(天海祐希)は、一夜にして大金を手にできる船に乗ることを勧める。その船で奇想天外なゲームをするはめになったカイジは、人生を逆転するための命懸けの戦いに挑む。(シネマトゥデイより)

この映画の原作者の漫画家・福本伸行さんは、
漫画の面白さは画力じゃないことを教えてくれた人です。
絵は正直ボクより下手(ヘタウマじゃなくて明らかに下手)で、
それが原因で食わず嫌いしてたんですが、作品を読んでみると超面白い!
特に本作の原作である『賭博○○録カイジ』シリーズは大好きで、
今回の実写映画化も不安に思いながらも期待してました。
昔のボクみたく絵が苦手で読んでない人も多そうな作品だし、
実写映画化は世間に面白さを知らしめるいい機会かもしれませんね。
まぁ映画自体が面白くなければ、マイナスの効果になっちゃいますが。

本作はシリーズ第一作目『賭博黙示録カイジ』をベースに映画化してます。
あの(下手ゆえの)独特なタッチをちゃんと再現できるのかも心配でしたが、
比較的コマが大きめな漫画とはいえ全13巻分を2時間ちょっと纏めれるのか、
アニメでは2クール費やしたほどの内容なのに大丈夫なのかが一番心配。
そこに更にシリーズ二作目のエピソードまで詰め込むらしいので、
いよいよ絶対無理だと思ったんですが、意外とうまく纏まってました。

メインの3ゲーム、"限定ジャンケン"は制限時間を短くして買占め戦略などを撤廃、
"人間競馬"は1回戦を跳ばして本選のみ、"Eカード"も対戦回数を減らすなど、
登場ゲームを大胆に簡素化してます。
でももともとオリジナルゲームがウリの漫画ですからね。
簡素化することでゲームの本質が全く変わってしまうものもあって、
原作ファンとしては賛否の分かれるところです。
特に"人間競馬"(というか鉄骨渡り)に至っては、競うという概念がなくなったので、
駆け引き自体が全く行われず、ただひたすら残忍なゲームになった印象を受けます。
この映画版はゲームを魅せるというよりも、いかに原作のエピソードを盛り込むかに
力を注がれているみたいで、その点ではまぁ成功してると思うので、
ボクは頑張っている方だと思うんですが…。

このエピソード偏重は、登場ゲームによる娯楽性を薄めてしまうと同時に、
原作の持ち味である過酷で悲惨なエピソードばかりが強調されることになって、
原作ファンはまだいいとして、未読の人にはちょっとキツイ展開かも?
負け組みを徹底的に痛ぶる内容で、最後まで救いなんてない話だから、
(ボクを含め)社会的弱者は観てて辛くなるかも…。
逆にセレブ、金持ちは優越感を感じられたりするのかも?
「世間はおまえたちのお母さんじゃない!」など、
利根川(香川照之)をはじめとする搾取する側の大人たちの物言いは、
いちいち尤もで、特に鬱屈した若者世代の胸に突き刺さる発言も連発されますが、
社会的弱者を単純にダメ人間としてしまうことには抵抗があるかな。
一度堕ちたら真っ当には這い上がれない社会システムにも問題はあるし、
ダメ人間でも出自だけで金持ちになってる輩だって多いのが現実だし…。
この作品も本質はそこじゃないんだけど、エピソード偏重によって、
ただ負け組みの惨めさだけを強調した映画になっちゃってる感は否めません。

特に主人公・カイジ(藤原竜也)はダメ人間じゃなくて極度の"お人よし"。
巨額の借金背負った理由も連帯保証人だったからだし、
勝ったも同然だった"限定ジャンケン"のラストの一件も
"Eカード"の不利な条件設定もお人よしがゆえ、
それはもはや美徳とされてもいいくらいなんだけど、この描き方では
それはダメなことだという風に取られかねない感じですよね。
原作のカイジはもっとギャンブラー気質だったので、ある意味ダメ人間だけど、
藤原竜也演じるカイジは友愛に満ちた優しい青年で、そんな彼が虐げられるのは
やっぱり観てて快くはないかな…。

初めにカイジを藤原竜也が演じると聞いたときは完全にミスキャストだと思ったけど、
原作とはちょっと雰囲気が違うけど、なかなかいいカイジでした。
さすがは松山ケンイチと並ぶキャラクター俳優です。
毎回ミスキャストだと思わせといて、意外と無難にこなしちゃいますね。
その松ケンも友情出演してますが、コチラの佐山役もなかなかいい感じ。
『デスノート』シリーズでライバルを演じた二人なので、
その二人が共闘する場面は画的に面白い感じもありました。
他にも地下帝国の班長役の松尾スズキはかなりよかったです。
拙い絵の原作から見事に抜け出してきたようなビジュアルで。
まぁそれはキャステングの妙なだけですが、演技では利根川役・香川照之のが最高。
「F*ck You!」と大声で叫ぶ説教から、最後の心理戦まで素晴らしい怪演です。
設定を男から女に変えられて天海祐希が演じた遠藤もちょっと不安だったけど、
男ばかりの中で少しは華が添えられた感じで悪くはなかったです。
原作者の福本さんは女性描くのが苦手な感じですからねぇ。
その福本さんも出たがり漫画家なんで黒服役でチョコッと出演してます。

観苦しく思う部分は多々あったけど、ゲームからゲームへのブリッジ部分や
短い時間の上映を想定しての原作にはない伏線の張り方など、
漫画原作映画としてはかなり綺麗に纏まってたし、いい方じゃないかな?

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