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さまよう刃

おっと、本作で今年鑑賞した映画100本目!
DVD、テレビ放映含めると150本くらいになるかな。
こんなに映画観たのは今年が初めてだけど、60本目くらいから意識し始めて、
年100本はひとつの目標にしてました。

その目標はここ数年漠然と持っていたんですが、
それは学生時代の就職活動での、ある面接官とのやり取りがキッカケでした。
「趣味は何?」「映画鑑賞です。」「どのくらい観てるの?」「月2~3本です。」
「それだけ?年間100本も観ないで趣味とかいわないでくれる?」…みたいな。
その時は嫌味な面接官だなぁ…くらいにしか思ってなかったけど、
それ以降「映画が趣味」って言わないようにしました。
いつか年間100本以上観る日が来るまでは。

そんなこんなで今年は早い段階から100本行けそうだったんで、
あまり興味ない作品にも無理して行ったりもしてたんですが、もうそれも終わり。
もうすこし観たいものを絞り込んで観に行くようにします。
で、ボクにとって記念すべき作品がコレです。
メモリアル・ムービーだから、チャラけたのは嫌なんで、調整してコレにしました。

さまよう刃
さまよう刃

2009年10月10日公開。
東野圭吾のベストセラー小説を映画化した社会派ドラマ。

むごたらしい事件によって、大切な一人娘を亡くした長峰(寺尾聰)。ある日、娘を殺した人物の名前と居場所を偶然知った長峰は、犯人の少年の一人を殺害。後日、もう一人の犯人を追う長峰から、殺害の自供と現行の少年法への憤りをつづる手紙が警察に届く。一方、長峰を追う捜査本部の織部(竹野内豊)は、法と正義のはざまでやるせない思いを抱いていた。(シネマトゥデイより)

日本では少年法により18歳未満の少年に対しては極刑に処することができず、
未成年に対しても事実上、極刑は望めないという死刑制度になっています。
本作では18歳の少年グループが夜道で16歳の少女を車で拉致し、
無理やり薬物を摂取させ輪姦、薬物のショックで死亡させてしまい、
スマキにして川に捨てるという強姦致死事件が発生。
誘拐、薬物、レイプ、殺害、死体遺棄と凶悪犯罪のデパートのようですが、
それでも少年犯罪なので日本の法律では極刑はまず望めません。
なのでその少女の父親は、娘の仇を討つ(犯人を殺す)ため、自らその少年らを捜す。
裁判員制度の開始で、犯罪者を裁くことへの関心が高まっている中、
加害者が保護される少年法のあり方に切り込む、みたいな作品かな?
現に本件のような事件は裁判員制度にかかる可能性があるようです。
つまり今までは極刑は難しかったけど、今後は裁判員次第ってことですね。

あ、違うかな?遺族による仇討ちの是非を問うのがテーマかな?
被害者少女の父親は、謎の密告者により、犯人少年のひとりを捜し出し殺害。
残りの少年を捜すために、犯人の潜伏先と思われるところをウロウロ…。
警察は犯人の少年を殺害した罪でその父親を追うんですが、
裁かれるべきはその父親なのか、警察は仇討ちを止めるべきなのか、
警察が守ろうとしているのは市民ではなく、法律の方ではないのか、みたいな。
ボクは死刑反対派なんですが、それは国の権限で人を殺すからであって、
遺族感情を考えれば、仇討ちはあってもいいと思ってます。
とりあえず、そんな重苦しいテーマです。

でもどうもリアリティが感じられないんですよね。
犯人の少年たちの犯行も、隠蔽工作もあまりに杜撰(ずさん)。
こんなの2日で逮捕だろと思われるレベルなのに、
それを上回る警察の杜撰な捜査で、先に一般人の遺族に犯人を誅殺される始末。
その遺族の父親の足取りも全くつかめないし、マスコミに情報駄々漏れだし、
警察の無能さがもうありえないです。
例えば犯人の口座の出し入れは調べるのに、通話記録は調べない。
証人をあっさり解放する。父親の携帯電話の番号知ってるくせにラストまで掛けない。
最後の○○の射殺なんて、情報伝達をちゃんとしてれば絶対起きないはず。
しかし、そんなことよりもこの警察からリアリティを失わせているのは、
ベテラン刑事役の伊東四朗です。
この人が刑事役してると、もう安物のミステリー2時間ドラマにしか見えません。

この映画は表向きは重厚なテーマを描いた社会派作品だけど、
実際はただ単に、父親役の寺尾聰のいい意味で辛気臭い芝居を見せるのが目的です。
やたら長い間を取った芝居と特に意味のないシーンの連続で、
題名どおり彷徨ってる感はあるけど、ただダラダラ長い印象で、内容は薄いです。
伊東四朗をはじめ周りの俳優の芝居は軽いのに、寺尾聰ひとりだけやたら重い。
ここまでくると逆に演技が上手いのか、ただやり過ぎなだけか、わかんないス。
ホントに娘の復讐のために父親が彷徨うってだけのストーリーで、
何かサスペンス的な真相があるわけでもなし、なにか救いがあるわけでもなし、
あまり映画的じゃなくて、どう楽しめばいいのか…。
とにかくあの結末だけはホント最悪。こうなる予想はしてたけど裏切ってほしかった。

あーあ、メモリアル・ムービーだったのにハズレだったなぁ…。
昨日の『カイジ』と順番逆にした方がマシでした…。

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