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夜は短し歩けよ乙女/orange/モンスターストライク

今日の気になるアメコミ映画ニュース。

『アベンジャーズ』シリーズことマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の
初の女性ヒーロー単独作『キャプテン・マーベル』の監督が
アンナ・ボーデンとライアン・フレックに決まりました。
『キャプテン・マーベル』は監督選定も女性に拘っていたみたいですが、
なかなか決まらず、結局男女コンビ監督になったのですね。
やっぱりアメコミ映画には少年の心が大切なので男の方が向いてるでしょう。
ライバルであるDCエクステンデッド・ユニバースはMCUに先んじて、
今年初の女性ヒーロ単独作『ワンダー・ウーマン』が公開されますが、
アメコミ女性ヒーロー単独作はまだ成功例がないのでどうなるやら…。

そんなマーベルと日本のハーフタレントのローラの間で、
何か秘密のプロジェクトが進行していると、ローラ自身がSNSで示唆しました。
『バイオハザード』最終作でハリウッドデビューした彼女ですが、
次はマーベル映画に出演する予定でもあるのでしょうか?
もし日本人がヒーロー役でもゲットしたらホーガン役の浅野忠信以来の快挙。
ただマーベルは緘口令とか厳しそうだし、SNSで示唆できる程度なら
きっと大したプロジェクトでもないのだろうと思ってしまいます。
私の予想ではNetflixのマーベルドラマにチョイ役で出るくらいじゃないかな?

今日はアニメ邦画の寸評3本です。

夜は短し歩けよ乙女/orange -未来-/モンスターストライク THE MOVIE
夜は短し歩けよ乙女 オレンジ-未来- モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ

夜は短し歩けよ乙女
2017年4月7日公開。

劇場ポスターの中村佑介のイラストが目を引く本作。
彼のイラストはMOVIXのポリシー映像でよく見ていましたが、
レトロポップで可愛くて、けっこう好きなタッチだったので、
ちょっと気になってはいましたが、観るかどうかは決めかねてました。
しかし近所のTOHOシネマズで、この春休み、GW映画の公開ラッシュ時に、
300席規模のシアターで1日6回上映と大プッシュされていて、
これはポスト『君の名は。』級の注目作なのかもしれないと思い観ることに。
しかしいざ観に行くと、劇場内には両手に余るほどのお客さんで…。
初週末の興行成績ランキングも7位と低迷し、全く注目されてなさそうです。
主演に星野源を起用したり、主題歌がアジカンの書き下ろしだったり、
本作に対する東宝の並々ならぬ意気込みを感じるのですが、
これはあからさまな期待ハズレで、コケたと言っても過言ではないかも。
『君の名は。』も東宝の当初の目標興収は20億円でしたが、
その10倍以上を稼ぐ予想外な大ヒットになったわけだけど、
やはりヒットなんていうのは狙って出せるものじゃないんでしょうね。
なお、期待していた中村佑介がキャラ原案を務めたキャラクターも、
アニメーションになるとイラストとはかなり変わってしまい残念でした。
劇場ポスターのイラストとは全く違いましたが、ヒロインは可愛かったかな。

どうも東宝がプッシュしているのは本作自体というよりも
本作の監督である湯浅政明なのかもしれません。
なにしろ湯浅監督の新作『夜明け告げるルーのうた』が早くも来月公開に。
前後編でもない監督作が二カ月連続公開なんて異例の待遇です。
本作で成功を収めて来月の次作に繋げようという意図を感じますが、
本作が興行的に失敗したため、その目論見は崩れ去り、
次作はたぶんそれほどプッシュもされず、公開規模も半分以下になるでしょう。
次作『夜明け告げるルーのうた』の劇場ポスターに書かれている
「『夜は短し歩けよ乙女』の"天才"湯浅政明 劇場オリジナル最新作!」
というキャッチコピーも寒々しく感じてしまいますね。
恥ずかしいので「天才」とか自分で謳わない方がいいと思います。

でも湯浅監督は、実際に天才というか奇才との呼び声の高い人みたいです。
彼の前作『マインド・ゲーム』も常人には理解し難いカルト映画らしくて、
湯浅監督はかなり独創的で前衛的な尖ったアニメ監督みたいです。
本作は彼なりにわかり易く心掛けたみたいなのですが、
それでも相当ぶっ飛んだ内容になってしまっています。
理解し難いのはアート系のような難解さではなくシュールさによるもので、
物語はシンプルだけど、センス的に好き嫌いがはっきり分かれる内容です。
私も中盤までは珍しさもあって楽しめましたが、シュールは長時間続くと厳しく、
徐々に目新しさも薄れて終盤は飽き飽きしてしまいました。
一夜のうちに起こった物語という設定ですが、
飲み比べ、古本市、学園祭、お見舞いと、四つの話を繋げたような印象ですが、
お見舞いは完全に蛇足で、学園祭で終わっておけば最後まで楽しめたかも。
シュールを気取っているわりには、安易に下ネタで笑いを取ろうとしてるし、
むしろほぼ下ネタのみのコメディで、シュールに見せかけたナンセンスかも。

原作は森見登美彦の小説らしく、監督・湯浅政明、原作・森見登美彦、
キャラ原案・中村佑介の3人が組んだのは今回が初めてではなく、
数年前の深夜アニメ『四畳半神話大系』でも組んでいたみたいです。
そのアニメは本作とシェアード・ワールドになっているというか、
同一キャラが何人か登場するスター・システムが使われているようです。
私は深夜アニメを見ておらずクロスオーバーの面白さは味わえなかったけど、
もし深夜アニメのファンであれば五割増しで楽しめたかもしれません。
そのことをちゃんと周知していてくれたら、本作観る前に予習できたのに…。
いや、知らないアニメのスピンオフまがいの作品だとわかれば観に行かないか。
更に森見登美彦の『有頂天家族』ともシェアード・ワールドを構成しています。
『有頂天家族』は今月からテレビアニメ第二期がスタートしましたが、
本作との相乗効果を期待してこの時期に放送することにしたと思われるけど、
本作がコケてしまってはアテが外れてしまいましたね。
私的にはイマイチでしたが、こんな映画があってもいいかなとも思うけど、
実際極端な賛否両論で、まさにカルト映画の傾向ですね。
人を選ぶ映画なのは間違いなく、何の勝算があって大プッシュしたのか…。

orange -未来-
2016年11月18日公開。

本作は高野苺の少女漫画『orange』のテレビアニメの劇場版です。
テレビアニメは昨年の7月から9月に放送されていましたが、
一昨年末には実写映画化もされた話題の漫画が原作ということもあり、
実写映画はスルーしましたがテレビアニメは見ました。
そしてその後日談が11月に劇場版になると知り、観に行くつもりでしたが、
情けないことにテレビアニメ終了から劇場版公開までのたった2カ月半で
内容をほとんど忘れてしまっていて、観に行くのを躊躇ってしまい、
結局ビデオレンタル開始を待つことにしたんですよね。
テレビアニメ終了からレンタル開始までだと間隔は5カ月半に伸びるので、
尚更内容は忘れてしまうので、いざ借りたものの楽しめるか不安でしたが、
冒頭で回想があり、それを見たらだいたい思い出すことが出来ました。
これなら劇場公開時に観に行っても大丈夫でしたね。
まぁ公開から3カ月でレンタル開始ならあえて劇場で観ることもないかな。

10年後の自分たちから手紙が届き、同級生の翔が自殺することを知った
菜穂や須和たち5人が、頑張って翔の自殺回避に成功する、
というのがこれまで(テレビアニメ)の内容で、本作はその後日談です。
いや、後日談というか、テレビアニメでは菜穂視点で描かれていた出来事を、
今度は須和の視点から描き直しているといった感じでしょうか。
私は男なので、菜穂よりも同性の須和の視点の方が感情移入できました。
10年後の須和は菜穂と結婚していますが、菜穂と翔は両想いだったので、
もし翔の自殺を回避したら自分は菜穂と結ばれなくなるかもしれないのに、
それでも2人の幸せを考えて自殺回避に尽力する、という物語です。
数奇な須和の自己犠牲というか男気にちょっと感動してしまいます。
そもそも翔を生かせば須和と菜穂の関係はどうなるのかは当然の疑問だし、
むしろそれがテレビアニメで描かれずに終了していたのが不思議なくらいです。
(これは原作でも描かれていないってことですよね?)
10年後の菜穂が「翔が生きていても私はパパ(須和)と結婚するよ」と
言ってたので、私も自殺回避しても菜穂は須和を選ぶものと思ってました。
ところが、自殺回避に成功した新しいタイムラインの10年後の菜穂は、
翔と結ばれていて、これには心底ガッカリさせられました。
なんだやっぱり菜穂にとっては須和は翔の代役でしかなかったのか、と…。
なんか須和が気の毒だし、菜穂の性根に疑問を覚えてしまいます。

ただ、過去を変えてもパラレルワールドが生まれるだけなので、
翔が自殺し、須和と菜穂が結婚するタイムラインには影響ないので、
須和が菜穂と結ばれる未来もそのまま残るのがせめてもの救いか。
むしろ須和と菜穂が結ばれたタイムラインで終わるので、
菜穂と翔が結ばれる新しいタイムラインの出来事は単なる夢だった、
という夢オチとも取れる幕引きになっています。
夢オチは褒められたものではない禁じ手ですが、手紙を海に流すと
バミューダ海域のブラックホールに吸い込まれて10年前の自分に届くという
あまりにご都合主義すぎる展開に比べたらまだ納得できるかも。
そもそもブラックホール説があり得ない話ではないとしても、
本当に手紙を過去に届けたいならば、なぜ日本から手紙を海に流すのか。
バミューダ海域がどこにあるのかも知らないのか、と思ってしまいます。
そもそも、翔の自殺を止めたいなら翔宛てに手紙書けよ、とか
もともと矛盾だらけの設定の物語なので、夢オチが最も合理的か。

モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ
2016年12月10日公開。

スマホ用ゲームアプリ「モンスターストライク」の劇場版アニメ映画です。
私はソシャゲはしないので、同ゲームも名前しか知りません。
基本無料ゲームがアイテム課金を行うことはある程度仕方がないけど、
ガチャで射幸心を煽ったり、ガチャの確率の不当表示など、
ソシャゲにはあまり健全なイメージがないので距離を置いています。
まぁ単純にゲームとして面白くなさそうというのもあるけど。
最近だと『けものフレンズ』が話題になりましたが、
年々ソシャゲのテレビアニメ化が増えている印象があります。
私も1クールに3作ほどテレビアニメを見ますが、ソシャゲ系作品は除外です。
本作は劇場アニメですが、公開当時はもちろんスルーしました。
どうせソシャゲ原作のアニメ映画なんて見る奴いないだろうと思ったし、
つまらなそうなゲームの映画化作品が面白いはずはない、と。

ところが、本作は週末映画動員ランキングで初登場1位になる意外な結果に。
(週末興収ランキングでは『ファンタビ』に次ぐ初登場2位。)
ネット上では「モンストだけど意外と泣ける」「最高の映画、感動した」
更に「ゲームを知らなくても楽しめる」といった好意的なレビューが踊り、
そこまで言うならビデオレンタルが開始されたら見てみようと思うように。
で実際にレンタルで鑑賞したのですが、見事に騙されましたね。
それほど駄作でもないけど、至って普通の映画です。
さすがソシャゲの会社だけあって、ネットを使ったバイラル商法が上手いです。
従業員総動員で高評価レビューを投下しまくったんだろうな。
動員ランキングも初週1位から2週目には8位まで急落していますが、
もし本当に感動作であれば、こんなチャートアクションはあり得ません。
結局のところ、ガチャを無料で引けるアイテムが入場者特典だったので、
それに釣られたモンスト・ユーザーが初週末に押し寄せただけでしょう。
(初週末の2日間だけ特典が10倍貰えたらしいです。)
もはや映画がオマケに付いたアイテム課金と言っても過言ではないです。
データを特典にするのは費用もかからないしオイシイ商売ですね。

「ゲームを知らなくても楽しめる」というレビューはかなり多かったけど、
これは完全に嘘で、むしろゲーム知ってても楽しめなさそうな内容でした。
本作は原作ゲームというよりは、ゲームを原作にしたWebアニメの劇場版で、
Webアニメの世界観やストーリーを引き継ぐ内容になっています。
そもそも原作ゲームにはストーリーなんてないらしいですから、
原作ゲームのユーザーでもWebアニメを見てないと厳しい内容です。
原作ゲームすらしてない一見客には更に厳しくなることは言うまでもないですが、
その立場である私が抱いた最大の疑問(というか違和感)は、
「モンスターストライク」なのに、モンスターなんてほとんど出ないことです。
登場人物たちがモンスターを召喚してバトルするのですが、
そのモンスターの多くは伝説上や歴史上の人物なんですよね。
天草四郎のどこがモンスターだというのか…。
このモンスターもバーチャルかと思ったら、実際に具現化してるようで、
たぶん異世界から召喚されていそうだけど、なぜ天草四郎が異世界に?
てな感じで、一見客は本作の根本的な世界観で躓きそうです。

とはいえモンスターはバトルツール(武器)でしかなく、
本作で描いているのは登場人物同士の友情だと思います。
主人公レンのチームメイトのアキラが諍いでチームを脱退した直後に、
異世界のゲートから謎の少女が悪者ゲノムに追われて現れ、
アキラがゲノムと共に4年前にタイムスリップしてしまうのです。
レンもタイムスリップしてアキラを助けに行くのかと思いきや、
たしかにタイムスリップはするものの、2人はラストまで出会いません。
なのでレンとアキラの友情を描いた物語としては成立していません。
タイムスリップしたアキラは何故か4年前のレンを助けることになります。
まだ小学生のレンは友達のハルキらと共にある研究所にいた赤いドラゴンを、
島根にある異次元のゲートに連れて行こうとするのですが、
その道中、レンとハルキはケンカになるが、ドラゴンを狙うゲノムと戦う中で、
再び友情で結ばれる、というレンとハルキの友情の物語かと思いきや、
4年後(現在)にはハルキは出てこないため、友情が続いているかもわからず、
むしろ別チームで活動しているみたいなので、また決裂してる印象を受け、
レンとハルキの友情を描いた物語としても成立しているとは言い難いです。

また、レンと行方不明の父親との親子愛もテーマになっているようですが、
結局、父親がどうなったのかも描かれていないため、それも成立してません。
たぶんWebアニメを見ている人には父親やハルキのその後など、
補完できるのかもしれませんが、本作単品としては何ひとつ成立してません。
結局、はじめにゲートから現れた謎の少女は何者なんだ、
父が残したカードは何なんだ、記憶を失くしたハルキの母はどうなるんだ、と。
単品で成立しないなら本作もWebアニメでやるべきだと思うし、
ダメな劇場版アニメの見本みたいな作品です。

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