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フィフス・ウェイブ/トリプル9/きみがくれた物語

最近の気になる映画ニュース。

『トータル・リコール』の脚本家ゲイリー・ゴールドマンが
ディズニー長編アニメーション55作目『ズートピア』を著作権侵害で訴えたとか。
なんでも彼が2000年にディズニーの重役に対して提案した映画企画の
盗作だと主張しているみたいです。
それに対してディズニーは真っ向から否定しており、
「ヒット作を自分の手柄にしようとする無節操な試みだ」と批判しました。
そんな密室での提案を証明するのは難しいし、眉唾くさい気もしますが、
ディズニーにはパクリの前科があるから、絶対嘘だとも言い切れないかな。
有名なところでは『ライオン・キング』は『ジャングル大帝』のパクリだし、
『アトランティス』は『ふしぎの海のナディア』のパクリだし、
『オリビアちゃんの大冒険』の一部は『ルパン三世 カリオストロの城』のパクリ。
しかしディズニーはパクリを一切認めてませんからね。

そもそもディズニーは童話や伝説、神話などをアレンジしたものが多いけど、
パブリック・ドメインだからパクリだと訴えられないだけで、
アレンジ力は認めるが、ゼロから創造する力はあまりないのかもしれません。
だから札束で横っ面を叩いてピクサーやマーベル、ルーカス・フィルムを買収し、
「ヒット作を自分の手柄にしようとする無節操な試み」を行うのでしょう。
ただひとつ確かなのは、『ズートピア』はパクるほどの映画ではない。

今日はビデオ鑑賞した映画の感想です。

フィフス・ウェイブ/トリプル9 裏切りのコード/きみがくれた物語
The 5th Wave Triple 9 The Choice

フィフス・ウェイブ
2016年4月23日日本公開。

昨年春に日本公開された本作ですが、私も観に行くつもりでいたけど、
ちょっと調べてみると、どうも失敗作だったらしいので断念しました。
原作はヤングアダルト小説「The 5th Wave」シリーズで三部作らしく、
本作はその第一部の映画化であり、当然三部作を予定されていましたが、
全米ボックスオフィス初登場6位という不人気で、続編は立ち消えになり…。
三部作が第一部で打ち切られたので当然尻切れトンボな物語です。
またしても未完のYA原作映画が一本増えてしまったわけですが、
そろそろ『ハンガー・ゲーム』の後釜狙うのはやめた方がいいかも。
最有力だった『ダイバージェント』シリーズすら失敗したんだから…。
結果不人気で未完で終わってしまったのは仕方がないところもあるが、
日本公開前には失敗作と判明してるんだからビデオスルーするべきでしょ。
こんな中途半端で不完全な映画で千数百円も取ろうなんて不誠実です。
まぁ私はレンタルビデオで安くあげたのでよかったけど、
もし劇場で観ていたら激怒して罵詈雑言だらけの感想になったかも。

いざ観てみたけど、これは不人気なのも納得です。
YA原作とはいえあまりに子供騙しすぎる設定と既視感の強い物語で、
尻切れトンボだったけど別に続きも気にならない出来です。
ある日突然アザーズというエイリアンが攻めてきて、五段階の攻撃を行います。
まず電磁パルスで電子機器を使用不能するのが第一波、
地震で津波を起こして沿岸都市や島を破壊するのが第二波、
鳥インフルエンザで疫病を蔓延させるのが第三波、
人間に寄生し生存者を狩るのが第四波で、最後の第五波、
つまりフィフス・ウェーブがどんな攻撃なのか、という内容です。
第五波が最後だと言うのは米軍ですが、なぜ第五波で最後と断言できるのか。
その矛盾だけで本作のオチは容易に想像できますね。

普通の女子高生キャシーは第三派後、父と弟と生存者キャンプに避難します。
そこに米軍がやってきて、子供たちだけ空軍基地に移送するのですが、
なんでも子供は第四波で寄生されていても容易に検査できるけど、
大人は検査が難しいため、先に子供たちだけ保護するという建前です。
しかし本当は子供たちを兵士として訓練し、アザーズと戦わせるつもりで、
兵士になった子供たちに、アザーズと人間を見分けるスコープを装備させます。
そのスコープを使えば寄生を見抜けるなら、検査云々も矛盾してますが、
なぜ米軍がそんな嘘をつくのか、推理するまでもないですよね。
そもそも米軍は電子機器が使えなくなったはずなのに車や機械を使っており、
キャシーがわざわざその疑問を指摘してるのに何の説明もなく、
これでも米軍の正体に気付かないとしたらよっぽどですが、
そんなバレバレのオチで驚けと言わんばかりの子供騙しな展開です。
それにしても子供たちだけが兵士になれるなんて、YAにありがちな展開ですね。

キャシーは徴兵から逃れますが、徴兵された弟を連れ戻すため基地へ。
その道中、エヴァンという青年と出会いますが、さすがYA原作、
こんな非常時なのにロマンスに突入しイチャイチャします。
しかしエヴァンが人間とアザーズのハーフだとわかり…。
異種族とのハーフというのもYAにはありがちな設定ですよね。
まあ厳密にはハーフというよりもアザーズに細工された人間ですけど。
基地に到着後、徴兵されていた同級生ベンの協力を得て、
弟を救出して基地を爆破して、ベン率いる脱走少年兵部隊と合流、
まだ米軍に利用されている子供たちを救出しようと誓ったところで本作は終了。
アザーズとの戦いに決着を見ないまま本作は幕を閉じてしまい、
続編も製作されないので結末を知るには原作を読むしかないです。
まぁありがちなYAなので続きなんて容易に想像できますね。
どうせこの後はキャシーとエヴァンとベンが三角関係になり、
アザーズも倒してめでたしめでたしでしょう。

トリプル9 裏切りのコード
2016年6月18日日本公開。

全米ボックスオフィス初登場5位だったクライムスリラーですが、
日本での公開規模は小さかったし、地味そうな印象を受けたので、
鑑賞を後回しにしてたら、いつの間にか上映終了していた本作。
やはり地味で小規模な作品ほど上映終了も早いので先に観るべきですね。
ただ、いざレンタルで鑑賞したら、劇場で観なくてよかったと心底思いました。
なにしろ登場人物が多い上にテンポが速くて状況を把握するのが難しく、
たまに一時停止したり巻き戻したりして咀嚼しながら見ないと、
何が何だかわからなくなりそうな内容だからです。
日本公開当時に受けた印象の通り、登場人物が揃いも揃って地味ですが、
キャストが脇役俳優を集めたような感じで華がないのもあるけど、
各キャラ設定も没個性的なので油断すると誰が誰だかわからなくなります。
特に名前と顔が一致せず、台詞で出てきた名前も誰のことを指してるのか…。
また名前で呼ぶ人と名字で呼ぶ人がいるからややこしさが増します。

元軍人2人と現職警官2人と元警官1人で構成された窃盗団の話ですが、
はじめに誰が現職警官かとかは一切説明されず、強盗シーンから始まります。
その後、警察が強盗事件の捜査に乗り出すが、当然現職警官は捜査に加わり、
「あれ?コイツ、窃盗団じゃないの?似た別人?」と混乱してしまいます。
強盗シーンから始まるから、当然窃盗団が主人公だと思いますよね。
はじめ窃盗団の元軍人ラッセルが主人公だと思ったら序盤で早々に殺され、
次に窃盗団の現職警官マーカスが主人公かと思ったら中盤で再起不能になり、
やっとマーカスの相棒の警官クリスが主人公だとわかります。
主人公だと思って見てた窃盗団が主人公ではなかったことにも戸惑いましたが、
主人公のクリスは登場人物の中でも特に華がない上に無個性な男で、
主人公なのに登場するのも遅ければ出番も少なく、たいして活躍もしなくて…。
これでは主人公に感情移入も出来ず、物語も理解しにくいです。
窃盗団以外ならクリスの叔父のベテラン刑事を主人公にしてほしかったです。

窃盗団はギャングからある強盗を請け負いますが、
強盗に入れば3分で警察が駆け付けるが、10分はかかる仕事だったので、
現職警官メンバーの案で「999」を使おうということになります。
「999」は警官が殺された時の緊急コードで、全警官が現場に向かうので、
少なくとも10分から20分は警察が機能停止するらしいです。
そんなコードがあるなんて知らなかったし、興味深いと思ったが、
結局その計画は成功したのかしてないのか微妙な感じだったし、
窃盗団も逮捕されず、といってまんまと逃げきれるわけでもなく、
(再起不能のマーカス以外)全員死亡して、次の瞬間エンドロールという、
「え、これで終わり?」的な余韻も何もない投げっぱなしな幕引きです。
エンドロールを見ながら「2時間無駄にした」と落ち込みました。
実際には咀嚼しながら見てたから3時間くらい無駄にしたかも。

きみがくれた物語
2016年8月13日日本公開。

『きみに読む物語』の著者ニコラス・スパークスの小説が原作の本作。
翻訳本は全く別の邦題でしたが本作は『きみに読む物語』に肖りまくりです。
マンネリ作家スパークス原作のロマンス映画なんて全く期待できないが、
全米10位以内(初登場5位)だったので一応鑑賞しました。
が、低い期待を更に下回る、どうしようもないロマンス映画で…。
当然、アメリカでもいつも通りゴミのような評価を受けましたが、
それが小規模とはいえ日本でも劇場公開されてしまうなんて…。
スパークス原作映画はキャストの豪華さしか評価できるところがないのに、
本作はキャストも「誰?」って感じのマイナー役者だし、もう悲惨です。

本作の原題は「The Choice」で、タイトル通り2つの選択が描かれます。
前半の選択はヒロインのギャビーによる選択なのですが、
婚約者のライアンと結婚するか隣人のトラヴィスに乗り換えるか選択します。
ギャビーはライアンの出張中にトラヴィスと親しくなるのですが、
こんなものは単なる下衆不倫でしかありません。
ライアンが浮気性とかDV野郎とかならまだ仕方ないとも思えるけど、
彼は誠実な男で何の非もないのに浮気されるので気の毒。
挙句にギャビーは浮気相手トラヴィスを選ぶんだから、とんだビッチです。
序盤に彼女の飼い犬モリーが、どこぞの雄に孕まされるのですが、
やはり飼い犬は飼い主に似るんですね。

そんな下衆ロマンスがダラダラと1時間20分ほど描かれますが、
残り30分というところで急展開があり、2つ目の選択が訪れます。
ギャビーはトラヴィスと結婚し、二児の母にもなるのですが、
ある日交通事故に遭い、意識不明の昏睡状態になるのです。
トラヴィスは主治医から「意識が戻る可能性は1%以下」と告げられ、
人工呼吸器などでの蘇生措置を諦めるか続けるか選択を迫られます。
悩むトラヴィスは、なぜか彼女との思い出の場所にポーチをDIY。
すると翌日、なぜか彼女が意識を取り戻すのです。
なぜポーチを作ると病気が治るのか、全く筋が通らない展開に唖然です。
それならトラヴィスの父が牧師だったりするので、
神にでも祈って、神の御業で回復してくれた方がまだ納得できます。
それにしてもギャビーの主治医が元婚約者ライアンなんですよね。
恨まれててもおかしくない相手に瀕死の妻を預けるのも納得できません。
まぁライアンは超お人好しみたいで最善を尽くしていたみたいですが…。
なぜこんな無能作家スパークスの小説が次々映画化されるのか、
ハリウッド七不思議のひとつです。

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