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アサシン クリード

昨日、任天堂の新ハード「Nintendo Switch」が発売されました。
この新ハードのことは今年になって知ったのですが驚きました。
前ハード「WiiU」が発売されたのは、ついこの前の事だと思っていたので、
もう切り捨てて新ハードに乗り換えるのか、と…。
WiiUは世間から完全に失敗作扱いを受けているようで、
たしかにWiiUを欲しいと思ったことは一度もなかったかも…。
それは欲しいソフトが全く出ない、いや、欲しくないソフトすら出ない、
あまりに貧弱過ぎるソフト・ラインナップのせいだと思いますが、
現在のSwitchのラインナップを見ても、その二の舞になりそうな予感です。

なんだか任天堂のハードの進化って、映画館の進化に似てる気がします。
映画館もデジタル3D、MX4D(4DX)と体感性を高める進化をしましたが、
正直多くのお客さんはそこまで体感性を求めてなくて、
結局は落ち着いてじっくり観れる通常の2D上映を好む、みたいな。
私はゲームもひとりでじっくり派なので、ジョイコン的な進化は無用です。
新しい遊び方を提案するのはいいけど、またすぐ新しい遊び方を思いついて、
新ハードに乗り換えそうで怖いし…。
ちなみに今一番欲しいハードは退化の極み「ニンテンドークラシックミニ」です。
いつになったら普通に買えるようになるんだろう?

ということで、今日はゲーム原作の映画の感想です。

アサシン クリード
Assassins Creed

2017年3月3日日本公開。

フランスのテレビゲーム『アサシンクリード』を実写化した本作。
原作ゲームは世界で累計3700万本以上を売り上げた大ヒットゲームだそうで、
日本でもけっこう人気があるみたいですが、ゲームに疎くなった私は
本作が公開されることになって初めて存在を知りました。
なのでどんなゲームなのかも全く知らずに本作を観ることに。
ゲーム原作の映画は予備知識が必要なことが多いですが、
本作はそうでもなく、一見さんに優しい作りだったように思います。
ただ、やはり原作ゲームを知らなかったため、設定に違和感を覚えたりも…。

宣伝などから受けた印象は、中世欧州を舞台にした暗殺者の物語でしたが、
主人公は現代人で、遺伝子から先祖の記憶を追体験ハイテク装置を使って、
暗殺者だった中世の先祖が活躍する記憶を見るという「入れ子構造」ですが、
なぜそんなややこしい設定なのか、単純に中世の物語ではダメなのか、
と鑑賞する前は不思議に思っていました。
そうか、ゲームが原作だから現代人の主人公をプレイヤーに見立てて、
ゲームを興じているような演出にしたのだな、なんて勝手に納得したけど、
どうもそうではなく、原作ゲーム自体が先祖の記憶を追体験しながら
ストーリーを進行させるという内容で、忠実に再現しているだけのようです。
ただこれは、原作ゲームをプレイしたことある人には当たり前のことだろうけど、
未プレイの人には、やはり違和感のある回りくどい演出に思えます。
単に中世欧州の暗殺者が活躍する歴史活劇だった方が受け入れやすく、
歴史活劇とSF世界がコロコロ変わる構成は少し見辛い気がしました。

そんな原作ファン以外には違和感のある設定が災いしてか、
全米ボックスオフィス初登場5位、全米興収僅か5500万ドルと、
大作映画としては物足りなさすぎる成績だったようです。
評判もかなり厳しく、やはり原作ファンにしか受け入れられてないみたい。
原作ゲームを作ったユービーアイソフトは、過去にも自社の人気ゲーム
『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』を実写映画化していますが、
それも大コケした挙句に、悲惨なほど低い評価を受けており、
如何にゲームの実写映画化が難しいかを物語っていますね。
結局映画がコケたことで原作ゲームにもケチが付き、シリーズ終了していて、
安易な実写映画化は原作の宣伝どころか貶めることになるようです。
ちなみに本作の原作ゲーム『アサシンクリード』は、
もともと『プリンス・オブ・ペルシャ』の派生作品として企画されていたものが、
紆余曲折あって新シリーズとして世に出たものらしいです。
本作が『プリンス・オブ・ペルシャ』の実写映画と同じ末路を辿るのも頷けます。
場合によっては原作ゲームもシリーズ終了しかねないかも…。
以下、ネタバレ注意です。

1986年、父親に母親を殺害され、孤児になったカラムは、後に殺人罪で捕まり、
アメリカの刑務所に投獄され、2016年に死刑執行されます。
が、死刑執行されたはずの彼が目を覚ますと、そこはあの世ではなく、
スペインのマドリードにあるアブスターゴ財団の研究所で…。
法的に死者となった彼は、ここで怪しい人体実験を受けることになるのです。
被験者の遺伝子から先祖の記憶を追体験できるという機械「アニムス」で、
カラムは500年前の先祖アギラールの追体験させられるのですが、
表向きは暴力的遺伝子による攻撃衝動を抑制するため実験だけど、
アブスターゴ財団の真の狙いは、アギラールが所有していたと思われる
「エデンの果実」の在処を見つけることです。
果実は旧約聖書でアダムとイブが食べたとされるあの果実ですが、
そんな神話上のものを本気で探すなんて、かなり痛い組織だと思っちゃいます。
アブスターゴ財団の前身は中世の騎士修道会テンプル騎士団で、
騎士団はアダム果実には自由意思を操る力があると考えており、
果実で民衆の自由意思を奪い、世界征服しようと目論んでいます。
テンプル騎士団を悪の組織として描くなんて、ちょっと前時代的ですが、
実在した組織を登場させるのは歴史ものとして面白いです。

カラムはアニムスで1492年、アンダルシアにいた先祖アギラールに退行。
アギラールはテンプル騎士団に仇なすアサシン教団の暗殺者で、
テンプル騎士団から果実を守るのが使命です。
果実はグラナダ王国スルタン王が保管しており、騎士団が王子を拉致、
アギラールは王子奪還しようとしますが、逆に捕らえられたみたいです。
二度目の退行で脱獄に成功しますが、退行はカラムの体に負担がかかり、
神経分離により一時的な下半身麻痺になります。
カラムはワケのわからない実験に嫌々付き合ってるのですが、
どうやら自由意思で積極的に退行しないと負担が大きくなるらしく、
不本意な退行で廃人になった人たちも沢山いるみたいです。
つまりアニムスの実験台になったのはカラムが初めてではなく、
この研究所には被験者が大勢監禁されていますが、全員暗殺者の子孫です。
当然彼らもカラム同様、死刑を装って連れてこられたはずですが、
暗殺者の子孫は暴力的遺伝子で犯罪者になるみたいです。
犯罪者の子は絶対犯罪者になるという偏見甚だしい際どい設定ですね。
まぁ実際カラムの父親も妻を手に掛けた犯罪者なわけですが…。

と思ったら、父親も研究所に監禁されており、彼曰く、母親は自殺だったと。
なんでもアブスターゴ財団に自分の先祖の記憶を見られるのを阻止すべく、
自ら命を絶ったのですが、つまり母親もアサシン教団の子孫だったのかな?
そもそも現在ですらサイバーパンクな超ハイテク機械アニムスが、
母親が死んだ30年前に既に存在していたことになりますね。
そんな科学力があれば果実なんてなくても世界征服できそうだな。
父親から「アニムスはやめろ」と言われたカラムは、
父親への反発から自主的にアニムスで三度目の退行に挑みます。

1492年、テンプル騎士団の異端審問長官はグラナダ国王と会い、
王子と果実を人質交換しようとしますが、そこにアギラールが突入し、
激しい戦いで負傷しながらも果実を奪って逃げます。
港に逃げ延びたアギラールは、アサシン教団の協力者だと名乗る
ある人物に果物を託すのですが、なんと彼は冒険家コロンブスで…。
そういえば1492年と言えばコロンブスが新大陸を発見した年ですね。
たしかに彼はスペインから出港しているので史実に沿ってます。
史実を絡ませる演出は歴史ものとして興味深いはずですが、
アニムスやエデンの果実が荒唐無稽すぎてリアリティが薄うすれ、
せっかくの時代考証もあまり活きてこないのかもしれません。
ちなみにこの年、グラナダ王国が滅びたのも史実らしいです。
「グラナダ陥落」というそうですが、不勉強で知りませんでした。
テンプル騎士団ではないけど、キリスト教国に攻め滅ぼされたらしくて、
レコンキスタ最後の戦いだったみたいです。
コロンブスに果実を渡したアギラールは力尽きたように見えましたが、
彼がここで死んでいたら直系の子孫カラムが存在するはずないか。

アギラールが果実をコロンブスに渡したことを知った
アブスターゴ財団リッキン博士は、コロンブスの墓があるセビリア大聖堂へ。
「墓まで持っていく」とは言ってたけど、本当に一緒に埋葬されていたとは…。
果実とはどんなものかと思ったけど、生ものではなく宝玉(?)でした。
財団が民衆の自由意思を根絶し、世界征服を企んでいると気付いたカランは、
研究所から被験者2人と協力して脱出します。
その被験者2人は黒人と東洋人なのでアサシン教団とは無関係ぽいけど、
なんでカラム(アサシン教団)に協力するのかちょっと不思議かも。
何度も退行しアギラールの追体験した彼は、暗殺スキルが身についており、
仲間2人とロンドンの寺院で開かれた財団の式典に潜入し、
信者に果実お披露目中のリッキン博士を暗殺し、果実を奪って逃走します。
背後から忍び寄り首を掻くという、あまりに呆気ない殺し方でしたね。
財団の野望は阻止されたけど、果実をどうやって使うのか見てみたかったな。

リッキン博士の娘ソフィアが逃げたカラムに復讐を誓ったところで本作は終了。
シリーズ化を狙った締め方でしたが、本作の成績では続編製作は無理かな。
三部作を計画していたらしく、次は冷戦時代を描く予定だったとか…。
三部作を予定すると初っ端でコケる、というのはお約束ですね。
『バイオハザード/ザ・ファイナル』『ウォークラフト』『ラチェット&クランク』
『ヒットマン/エージェント47』、最近のゲームの映画化作品はほぼコケてる。
(及第点だったのは『アングリーバード』くらいかな。)
やっぱりゲームは見るよりプレイしてこそなんだろうな。

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