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ドクター・ストレンジ

今年も大好きなアメコミ映画が多数公開されるのでウキウキです。
軽く紹介すると、まず現在公開中の『ドクター・ストレンジ』、
5月12日に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス』、
6月1日に『LOGAN:ローガン』、8月11日に『スパイダーマン/ホームカミング』、
同じく8月中に『ワンダーウーマン』、そして冬に『ジャスティス・リーグ』です。
マーベル4本、DC2本の計6本も公開されるのですが、
正直もう少し分散して公開してほしい気がします。
『ドクター・ストレンジ』を観たら、次まで4カ月近く間が空くなんて…。
一応4月1日に『LEGOバットマン THE MOVIE』があるので我慢か。
あー、本来なら『ガンビット』も今年公開予定だったのに、
変に『デッドプール』が当たっちゃったから気負いすぎて延期になったもんな。
夏以降も『ジャスティス・リーグ』まで間が空きすぎるから、
今年11月全米公開の『マイティ・ソー/ラグナロク』を同時公開してほしいな…。

ということで、今日は『ドクター・ストレンジ』の感想です。

ドクター・ストレンジ
Doctor Strange

2017年1月27日日本公開。

『アベンジャーズ』シリーズことマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)、
その第14弾(で第3フェーズの2番目)となるのが本作です。
新ヒーロー、ドクター・ストレンジのオリジンが描かれますが、
実はストレンジの名前は既にMCUで言及されているんですよね。
第9弾『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で、
悪の組織ヒドラが邪魔者を排除するインサイト計画の標的のひとりとして、
彼の名前が挙がっていましたが、その時点ではただの外科医で、
ヒドラの標的になるほどの人物ではないはずなので矛盾が生じます。
(同名の別人にしてもストレンジなんてストレンジな名前、なかなかないし…。)
その時点でストレンジのMCU登場は計画されていたので伏線のつもりでしょうが、
内容も固まっていない作品の伏線を張ればこんなミスも起こっちゃいますよね。
本作でも新ヒーロー、ミス・アメリカの登場を示唆する伏線を張っているけど、
伏線はせいぜい2作先までに留めておいた方がいいかもしれません。
まぁファンにとっては嬉しい演出だったりするんだけどね。
以下、ネタバレ注意です。

ドナーになることが決まった脳死患者まで治療してしまうほどの
天才的な精神外科医スティーヴン・ストレンジ。
変な名字なので、私はてっきりヒーローネームかと勘違いしてました…。
彼は精神科学会に車で向かってる途中に、交通事故で崖から転落し、
一命は取り留めるも両手を負傷し神経が修復不可能なほどズタズタになり、
退院後も後遺症でメスも握れなくなってしまいます。
交通事故の原因は彼が運転中にある女性患者のカルテを見ていたからで、
いわゆる脇見運転ですが、故意に他車から接触されたようにも見えたので、
もしかしたらインサイト計画の続きでヒドラの残党にやられたのかも?
ちなみにカルテの落雷に打たれた22歳の女性患者がミス・アメリカです。
今回は名前まで言及されてないので、かなり薄い伏線ですけどね。
(テレビドラマ『エージェント・オブ・シールド』の方で回収されそうな気がします。)

ストレンジは両手を完治させるため、実験的な先進医療を試しまくりますが、
7回にも及ぶ超高額手術で、ついに財産が底をついてしまい…。
彼自身が執刀出来たらきっと治せたんでしょうが、皮肉なものです。
もしもう20万ドルあれば東京で幹細胞を使った復元手術をするつもりでしたが、
たしかに幹細胞技術は日本がリードしてるけど、まだ復元までは無理でしょう。
ただMCUの世界は科学力が進んでいるので、出来ないとも言い切れないかも?
トニー(アイアンマン)なら元通り以上に動かせる義手でも作れそうですもんね。
彼はリハビリ中に作業療法士から、半身不随から回復した男の話を聞きます。
その男パンクボーンはスティーヴンも執刀を断ったほどの重傷でしたが、
なぜか半年後にバスケが出来るほど完璧に回復しており…。
スティーブンはパンクボーンに会いに行き、どうやって治ったのかを尋ねると、
「ネパールのカマー・タージという場所で神秘的な修業して治した」と教えられ、
彼はカマー・タージを探すため、全財産はたきネパールへ向かいます。
藁をも掴む気持ちだったのでしょうが、パンクボーンの非科学的な話を
西洋医学を極めたスティーヴンがすんなり信じたのは意外です。

運よくカマー・タージを発見しますが、そこはカトマンズ市内の普通の家で…。
スティーヴンも意外そうでしたが、私もてっきりヒマラヤ奥地の寺院かと…。
更にカマー・タージの指導者エンチャント・ワンが白人女性だったのも意外でした。
原作ではアジア系の男性なのですが、昨今のアメコミ映画に対する
女優軽視批判を受けて、性別改変したのかもしれませんね。
『アイアンマン3』でも原作では男性だったヴィランを女性に変更しようとしたが、
玩具が売れなくなるという理由でディズニーが男性に戻した経緯があるけど、
批判が高まり、ディズニーもそんなこと言ってられなくなったのかも。
でも昨今では白人が非白人役を演じることもホワイトウォッシングと言われ、
批判されているんだから、考慮するならアジア系の女性するべきかも。
ただ単純にネパールの寺院の指導者が白人女性というのは意外性があり、
原作を気にしなければ、とても面白い設定だと思います。
逆にエンチャント・ワンの弟子モルドは原作では白人ですが本作では黒人です。

パンクボーンを魔術で治したというエンチャント・ワンの説明を
医学の申し子スティーヴンは信じられず、激怒して掴みかかります。
しかし彼女の掌底をくらったスティーヴンは、なんと幽体離脱。
アストラル体が肉体を飛び出し、マルチバース(多元宇宙)を垣間見るのです。
我々の住む物質的次元の他に複数の異次元が存在するみたいで、
エンシャント・ワンら魔術師は次元を操ることができるみたいです。
哲学的というか壮大すぎる設定でついて行けませんが、
そういや『アベンジャーズ』の敵軍団チタウリも異次元から来た設定でしたね。
ソーの神界である九つの世界なんかとも、また別物っぽいですが…。
スティーヴンもそんな異次元を見せられては魔術を信じるしかなく、
エンチャント・ワンに弟子入りを志願しますが、拒否られてしまい…。
彼女はかつて、尊大な弟子カエシリウスがダークサイドに堕ちたことがあり、
尊大なスティーヴンに対しても懸念を感じたみたいです。
しかし一番弟子モルドに説得され、スティーヴンの弟子入りを許可します。
魔術の修行なんてもっと秘匿されてもよさそうなものなのに、
パンクボーンにしてもそうですが、けっこう来る者拒まずな感じがしますね。

「スリング・リンク」というレリック(魔術アイテム)を指に嵌めて光の弧を描いて、
空間にワームホールを開けるという初歩の魔術の練習で、スティーヴンは苦戦。
そこでエンチャント・ワンは彼を極寒のヒマラヤに放置し、凍死したくなければ
スリング・リンクを使ってワープせざるを得なくする荒療治を行います。
スティーヴンは死に物狂いで成功させ、魔術を会得します。
それ以降はエンチャント・ワンの蔵書を読み漁り、スキルを高めるのです。
彼はもともと天才外科医で頭脳明晰なので勉強は得意みたいですが、
更に先天的カメラアイなので、一度見れば魔導書の呪文を丸暗記出来ます。
序盤で手術中にしていた音楽クイズの異常な正解率もその記憶力ゆえかな?
でもそんな瞬間記憶能力があるなら脇見運転なんてしなかったはずですが…。

貸し出される普通の魔導書では飽き足らなくなったスティーヴンは、
こっそり禁書であるカリオストロの書に手を出します。
カリオストロの書は禁書とはいっても、どうせエンチャント・ワンのような
ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)しか読み解けない魔導書なので、
閲覧自由なのですが、見習い魔術師のスティーヴンに読めるはずもなく…。
と思ったら、「アガモットの目」というレリックを使って読めてしまうのです。
初代ソーサラー・スプリームのアガモットが作った時間を操るレリックですが、
実はインフィニティ・ストーンから作られているんですよね。
「アガモットの目」はアスガルドに保管される「四次元キューブ」、
コレクターの蒐集室にあった「エーテル」、ノヴァ人が保管する「オーブ」、
ヴィジョンに埋め込まれた「セプター」に次ぐ5つ目のインフィニティ・ストーンで、
所在不明のストーンはあと1つとなりました。(サノスが持ってそうだけど。)
ある意味MCUは、この6つのストーンをめぐる物語なので、いよいよ佳境です。

カリオストロの書は、あるページを元弟子カエシリウスに破り盗られてますが、
スティーヴンはアガモットの目の時間を操る能力でそのページを復元。
そんな復元能力があるなら、まず自分の両手からだろと思っちゃいますが、
魔術の勉強に夢中になりすぎて手のことは忘れてたのかな?
そのページには、邪悪な魔王ドルマムゥに支配された暗黒次元を開き、
自然の摂理に反する不老不死を得る闇の儀式について書かれています。
そのページを盗んだカエシリウスは地球をドルマムゥに差し出すことで、
皆が不老不死になる不滅の理想郷が作れると信じており、
アガモットが暗黒次元を封じるためにNY、ロンドン、香港に設置した聖地
サンクタム・サンクトラムを破壊しようとしているのです。
エンチャント・ワンはそれを阻するべく、馬鹿弟子カエシリウスを追っています。
しかし惑星は数多あるのに、なぜドルマムゥは地球なんて欲しがるのか?

既にロンドンのサンクタムはカエシリウス率いる魔術集団ゼロッツに滅ぼされ、
次はNYのサンクタムが襲われ、そこのマスター(番人の魔術師)が殺害されます。
そこにスティーヴンが居合わせ、ゼロッツと戦闘になるのですが、
見習い魔術師の彼には荷が重く、かなり分が悪いです。
しかしサンクタムに展示されていたレリックのひとつ「浮遊マント」が、
彼を見初めて戦闘をアシストしてくれるのです。
ドクター・ストレンジの象徴とも言える赤いマントですが、
自我を持っていて、しかもなかなかお茶目な性格で可愛いです。
マントの指示で拘束具レリック「クリムゾン・バンド」でカエシリウスを捕縛し、
彼の弟子ルシアンを何とか殺して、サンクタムを守ります。
そこにエンチャント・ワンが駆け付け、殺されたNYのマスターの代役に
スティーヴンを指名しますが、彼は「俺はマスターじゃない、ドクターだ」と激怒。
医師として敵とはいえ人を殺してしまったことを悔やんでいるみたいで、
正義のためには殺人も厭わないエンチャント・ワンに猜疑心を抱きます。
尊大な男だったわりには医者として素晴らしい信念を持ってますね。

更にスティーブンは異常な長寿であるエンチャント・ワンが、
カリオストロの書の闇の儀式で不老不死になったと気付き、猜疑心を強めます。
そこに拘束から脱したカエシリウスが再び襲撃してきて、サンクタムを破壊。
…されそうになった矢先、間一髪スティーヴンがミラー次元を展開します。
ミラー次元は外観こそ現実の物理的次元を反映していますが、
そこで起きたことは物理的次元には影響しないという魔術的次元です。
しかし魔術的次元なので有利なのは魔術に長けたカエシリウスで、
空間を歪めたり重力を操ってスティーヴンらを追いつめます。
この空間を操る映像は言葉では言い表せないような凄まじいVFXで、
例えるなら『インセプション』を更に凄くしたような映像体験でした。
もう壮大でカオスすぎて何が何だかわからない状況になりますが、
魔術の威力が凄すぎて、他のMCUとのギャップが心配になります。
カエシリウスによって、エンチャント・ワンは物理的世界に弾き出されて転落。
物理的大怪我を負って、病院に担ぎ込まれますが死亡します。
どうも闇の儀式で不老になっても不死ではなかったみたいですね。
というか、彼女は自らアストラル体になって肉体を離れたから死んだのか?

ドルマムゥから世界を守るため仕方なく闇の儀式に頼ったことを
アストラル体になったエンチャント・ワンから告白されて、スティーヴンも納得。
彼女の意志を継ぎ、兄弟子モルドと共に香港のサンクタムを守りに向かいます。
しかし時すでに遅く、香港のサンクタムはゼロッツに破壊された後で、
暗黒次元のワームホールも開いてしまいます。
そこでスティーヴンはアガモットの目の時間を操る魔術を使い、
破壊される前まで時間を逆再生するのです。
ホントに魔術は何でもアリで、今後MCUの世界観は大丈夫だろうか…。
カエシリウスも逆行するタイムラインから脱し、暗黒次元が閉じる前に、
闇の魔術で時間の逆行を止めてしまうのです。
まるでジョジョみたいですが、時間操作バトルは状況把握が難しいですね。
この後スティーヴンは更にややこしい時間操作を行います。

スティーヴンはドルマムゥと直接交渉するため、暗黒次元に飛び込みます。
地球に手を出さないこととゼロッツを地球からつまみ出すことを要求しますが、
暗黒次元の魔王ドルマムゥが耳を貸すはずもなく、スティーヴンは殺害され…。
と思ったら、またスティーヴンがやって来て、交渉を持ちかけるのです。
いくら殺しても次から次へとスティーヴンがやって来て…。
どうやらスティーヴンは、アガモットの目でタイムループを起こし、
このループに自分ごとドルマムゥを閉じ込めたみたいです。
ドルマムゥはウンザリして彼の要求を飲み、ゼロッツを連れて撤退します。
そもそもドルマムゥは時空を超える存在なんだから、
たかが魔術師のタイムループくらい簡単に脱せそうだと思うのだけど、
それだけインフィニティ・ストーンの威力は凄いってことなのかな?
しかし何より納得できないのは、ドルマムゥのデザインです。
原作通りせめて顔は燃え盛ってないと彼らしくないです。
エンチャント・ワンを白人女性にするよりも違和感のある改変でした。

スティーヴンはアガモットの目をカマー・タージに返却します。
やはり時間を操る能力は凄すぎるので、今後のMCUに支障をきたすため、
今回限りの禁じ手にするつもりなのでしょう。
魔術師自体凄すぎるので、スティーヴンの存在だけで支障をきたしそうですが、
よくよく考えたらスティーヴン自身はそれほど凄くないかもしれません。
戦闘や飛行も浮遊マントがあってこそだし、ワームホールでの瞬間移動だって
スリング・リングがないと出来ないわけで、魔術はほぼレリック頼み。
素手で出来るのはエルドリッチ・ライトと呼ばれる光の帯を出し、
それを盾や鞭として使うことくらいです。
アストラル体やミラー次元も、相手も魔術師じゃないと意味なさそうだしね。
共に戦ったモルドは堅物なので、スティーヴンが自然の摂理に反する
時間操作の闇魔術を使ったのが気に入らず袂を分かち、
「魔術師が多すぎる」とパンクボーン含む魔術師たちを襲って回ります。
彼は原作ではバロン・モルドというヴィランなので、続編の伏線でしょうが、
正直小物感が否めないので、今後のMCUでもそれほど活躍しないでしょう。
なのでこの展開の真の目的は、MCUに支障をきたしそうな
魔術師という存在を減らすことなのではないかと思いました。

エンドロール前のオマケシーンでは、スティーヴンがソーと面会します。
神様であるソーも魔法系ヒーローと言えるので、他のヒーローに比べると、
比較的近いポジションの2人が共演している感じですね。
どういう経緯かソーは父オーディンを探すため弟ロキを連れてNYに来ており、
ロキを危険視するスティーヴンは彼らに早くアスガルドへ帰ってもらおうと、
ソーのオーディン捜しに協力する、という展開です。
おそらくMCU第17弾『マイティ・ソー/ラグナロク』への伏線でしょうが、
ハルクが出るのは聞いてたけど、ドクター・ストレンジも出るっぽいですね。
でもまぁそこは顔見世程度で、本格的な次回のMCU参戦は
MCU第19弾『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』になるはずです。
その頃にはソーサラー・スプリープになってそうかな。

MCUの感想
インクレディブル・ハルク
アイアンマン
アイアンマン2
マイティ・ソー
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
アベンジャーズ
アイアンマン3
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
アントマン
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

コメント

素晴らしい解説ですね〜〜
鑑賞後に読むと一層映画を楽しめました!

ロキの杖の先(ヴィジョンの頭部)のクリスタルってインフィニティストーンでは無かったでしたっけ?

  • 2017/01/30(月) 22:59:55 |
  • URL |
  • YD #zpVCa5OY
  • [ 編集 ]

YDさんへ。

そうだそうだ、ヴィジョンのやつ「セプター」を忘れていました!
思い出してみたら、「エーテル」もコレクターの蒐集室ではなく、
現在行方不明だったはずですね。
(ハワード・ザ・ダックが持ってるんだったか?)
ご指摘ありがとうございます。あとで訂正したいと思います。

  • 2017/01/31(火) 05:35:14 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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