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DOPE/WE ARE YOUR FRIENDS/ロング・トレイル!

今日の気になる映画ニュース。

清水富美加なる若手女優の芸能界引退が大きな話題になってますね。
私は覚えてる限りでは彼女の出演ドラマや映画を見たことがないので、
初めて聞く名前で、無名女優の引退がなぜ話題になるのか不思議でしたが、
世間的にはかなり人気のある有望な若手女優だったみたいで、
彼女を起用したCMや映画関係者は対応に追われてるらしいです。
でもCMはどうだか知りませんが、映画に関して言えば、今後公開の出演作は
『暗黒女子』『笑う招き猫』『東京喰種トーキョーグール』と、
凡そヒットの見込みのないマイナー作で、どうせ宣伝もロクにしないだろうし、
彼女がプロモーション活動に参加しなくても大して問題ない気がします。
むしろ引退騒動で話題になったことで、タダで宣伝できたようなものでしょう。
特に彼女から「人肉を食べる役なんてしたくなかった」と言われ、
引退理由の一因になった『東京喰種トーキョーグール』はオイシイです。
ついでに彼女の事務所から損害賠償も取って、赤字を減らせばいいです。

しかし、引退理由がカルトの噂も絶えない某新興宗教で出家するためとか…。
もし引退撤回しても、もう彼女のイメージは地に堕ちたし、
どうせ干されて引退同然の状態になるのは目に見えてます。
彼女同様、某教団のイメージも確実に悪化したし、社会的にはプラスか。
某教団は引退を否定しているらしいが、人気女優を出家させ広告塔にして、
信者集めに利用するつもりが、完全に裏目に出ましたね。
「信条上合致する映画やドラマなどには出演させる」と言っていますが、
そんなもの自教団製作の(信者しか観ない)伝道映画しかないだろ。
俳優活動も始めた教祖の息子の相手役でもさせられるんじゃないかな。

今日も映画の感想です。
劇場公開時に観れずDVD鑑賞したハリウッド映画3本の寸評です。

DOPE ドープ!!/WE ARE YOUR FRIENDS/ロング・トレイル!
Dope.jpg We Are Your Friends A Walk in the Woods

DOPE ドープ!!
2016年7月30日日本公開。

HIPHOPの大御所ファレル・ウィリアムス製作のコメディである本作は、
全米ボックスオフィス初登場5位で、評判も上々だったものの、
日本人受けの悪い黒人映画だったためか日本では小規模公開となり、
小規模過ぎて私も劇場公開中は観に行くことが出来ず、
こうしてビデオリリースを待ち、レンタルで鑑賞することになりました。
かなり面白いコメディだったので、大規模とまではいかなくても、
もうちょっと見やすい規模だったらよかったのにな。

ただ、本作の何が面白いのかを説明するのはちょっと難しいです。
単純に笑える面白さもあるのですが、シニカルで興味深い面白さもあります。
スラム街で生まれ育った黒人少年が犯罪に巻き込まれる物語ですが、
そう説明されると大抵の人は、黒人の不良少年が主人公だと想像しますよね。
でも本作の主人公のマルコムはオタクで真面目で成績優秀な少年です。
彼はスラム生まれの黒人というだけで不良だと思われがちな
黒人のパブリックイメージに反感を覚え、悩んでいるのですが、
そんな黒人への偏見というテーマを、シニカルに描いたコメディだと思います。
ただ、マルコムはオタクといってもアニメとかゲームとかが好きなわけではなく、
不良黒人の文化HIPHOPのオタクなので、けっこう黒人ぽい趣味ですよね。
なのになぜかオタク友達2人とパンクバンドを結成するんですよね。
HIPHOPオタクならラップしろと思うけど、パンクも不良の音楽のイメージだし、
不良と思われたくないと言いながらも、不良への憧れもあるのかも。
そんなところもファレル・ウィリアムスっぽい作品かもしれません。

ストーリーはスラムの高校から名門ハーバード大を目指すマルコムが、
ひょんなことから売人のパーティに参加したところ、ギャングの襲撃を受け、
売人ドムからMDMAを預けられ、それをある人物に届けるように頼まれるが、
なんとその人物は入学試験面接をするハーバード大の卒業生で、
推薦状が欲しければMDMAを売りさばけと要求されて…、という感じです。
真面目な主人公が止むに止まれず売人をすることになる展開は、
傑作ドラマ『ブレイキング・バッド』みたいで面白かったです。
友達2人とMDMAをネットで売るのですが、その拠点に選んだのがなんと学校。
理科準備室でMDMAを計量して袋詰めし出荷します。
学校警備員の麻薬犬に吠えられたりしますが、彼らはオタクなので、
まさか学校にドラッグを持ち込んでるとは誰も思わず、全く疑われないのです。
それでも抜き打ちの持ち物検査とかあるし、自宅の方が安全そうだけど。
それにしてもスラムの高校に麻薬犬がいるなんてすごいね。
それだけドラッグが蔓延しているということでしょうね。

ネット通販を使いMDMAを足の付かないビットコインで売買することで、
10万ドル分も売りさばくのに成功し、再び例の卒業生と面接しますが、
マルコムは絶対に合格できるようにしろと卒業生を逆に脅し、
見事にハーバード大に合格するのです。
うーん、マルコムはSAT(大学進学適性試験)ほぼ満点なほど優秀なので、
別に卒業生の推薦なんてなくても合格できそうな気もするのですが、
逆に卒業生は合否を決められるほどの力を持ってるんですかね。
でもマルコムはかなり優秀ななずだけど、バンドしたり遊び回ってるし、
アイス・キューブを入試作文のテーマに選んだり、あまり賢そうには見えないな。
黒人の悪いパブリックイメージに反感を持つマルコムだけど、
結局売人をさせられたわけだし、パブリックイメージ通りの黒人と言えるかもね。
まぁそれもスラムという環境のせいだし、黒人を取り巻く環境に対する警鐘かな。
そんな社会派なことを考えなくても、普通に笑えるコメディとしても面白いです。

WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズ
2016年6月24日日本公開。

昨年初夏に日本公開されましたが、全米最高位14位と振るわなかったためか、
かなり小規模公開だったこともあり、私は観に行けませんでした。
というか、実は本作が劇場公開されていたことも気付いてなくて、
今年ビデオリリースされ、それを店頭で見て、ようやく気付いた感じです。
なかなかいい映画だと思ったので、全米成績はもっと高くてもよさそうなのに、
若手新人監督のデビュー作なので注目度が低かったのかも。
今年『ダーティ・グランパ』『ウェディング・フィーバー』『ネイバーズ2』と、
ザック・エフロン主演作を立て続けに4本観ましたが、本作が最もよかったです。
ただ、本作も『DOPE』同様、何がよかったのか説明するのが難しいんですよね。
青春映画はその空気感が売りみたいなところがあるから、言語化が難しいです。
以下、ネタバレ注意です。

ハリウッド・ヒルズの裏側サンフェルナンド・バレーに住むEDMのDJコールは、
メイソン、オーリー、スクワレルの親友3人とクラブの手伝いをしていますが、
ギャラが不当に安いため、知人の不動産屋の電話セールスで稼ぐことに。
差し押さえ通知が届いた客の代わりに銀行と交渉するという業務ですが、
実は言葉巧みに客の物件を奪い取る悪徳不動産屋で、
根が善人のコールは罪悪感に苛まれます。
日本もアメリカも電話セールスなんて行う企業にまともなところはないですね。
そこで稼いだ金で彼らは家賃3000ドルの家を借りたりしているので、
かなりギャラはいいみたいですが…。
一方でコールは大物DJジェームズにDJプレイが認められ、
サマーフェスで彼の前座を任されることになります。
コールは客の鼓動に合わせるなど計算された科学的なDJプレイが出来、
高卒とは思えない頭の良さですが、これが才能ってやつかな。
しかしジェームズからは「人工的な音ばかりだ、生音使え」と助言されます。
そこで日常のいろんな音をサンプリングして曲作りに活かします。
機械音を使ってこそのEDMだと思うのですが、私は通常のEDMが苦手なので、
助言通り、生音を使った曲の方がたしかにいいように感じました。

彼らは悪徳不動産屋で儲けた金でパーティを開きバカ騒ぎしますが、
酒とドラックで酔い潰れて朝目を覚ますと、スクワレルが死んでいて…。
どうやら粗悪なドラックで中毒死したみたいです。
詐欺なんかに加担したから天罰でも下ったんでしょうね。
でもスクワレルって4人の中では一番真面目そうなのに彼が中毒死とは意外。
親友の死を悔やんだコールとメイソンは悪徳不動産屋を辞めますが、
オーリーは「俺は負け犬になりたくない」と詐欺セールスを続け、仲違いします。
4人の中ではメイソンが一番ヤンチャな印象だったので、
メイソンではなく賢そうなオーリーが仕事に残るのは意外でしたね。
ただ、オーリーは役者志望なので、その夢は諦めてないみたいです。
そういえば「LAの飲食店の飯は不味いのは従業員が全員役者志望だからだ」
とジェームズが言っていて、なるほどと納得してしまいましたが、
メイソン曰く、サンフェルナンド・バレーの寿司は西半球一美味いらしいです。
寿司職人には役者志望が少ないのかな?
コールは自分の電話セールスのせいで家を失ってしまった客に、
その詐欺で稼いだ報酬を匿名で贈りますが、その反省の気持ちは大切だけど、
60万ドルで売れる家を失って、数万ドル贈られても、取り返しはつかないです。
この悪徳不動産屋にも天罰が下る展開があればよかったかも。

コールはサマーフェスの前座で生音を使った新曲をプレイします。
ネイルガンの音や雨どいの音など日常の様々な生音に加え、
「Are We Ever Going To Be Better Than This?」という
死んだ親友スクワレルの声もサンプリングした曲で、会場をアゲアゲに。
コールもプレイしながら感極まって涙ぐみ、私も感動しましたが、
それはスクワレルの死など、この曲が完成するまでの経緯を知ってるからで、
なぜ客がこの曲でそんなに盛り上がるのかはちょっと不思議かも…。
まぁ我々本作の客が感動できるなら、フェスの客の反応なんてどうでもいいか。

ロング・トレイル!
2016年7月30日日本公開。

本作は全米3位のヒット作で、日本でも昨夏に劇場公開されましたが、
日本公開当時は大作が目白押しで、地味そうな本作を観に行く余裕がなく、
ビデオリリースを待てばいいかとスルーしました。
昨年末にビデオリリースされましたが、あまり観る気も起きず、先日漸く鑑賞。
シニア向けなイメージだったので、やはり端から期待してなかったのでしょうね。
でも全く期待してない中いざ観てみると、それなりに面白かったかな。
シニア向けなのは間違いないけど、30代の私でもあまり退屈しませんでした。
まぁあえて劇場で観るほどでもないなとも思いましたが…。

アパラチアン・トレイル踏破を目指すシニア男2人のロードムービーですが、
アパラチアン・トレイルとはアメリカ三大長距離自然歩道のひとつだそうです。
一昨年度のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた
『わたしに会うまでの1600キロ』も三大長距離自然歩道のひとつ
パシフィック・クレスト・トレイル踏破を目指す女性のロードムービーでしたが、
そちらもなかなか面白かったような記憶があります。
オスカー候補より本作の方が単純なコメディで私好みかもしれません。
憧れもあって、時間とお金と仲間がいたら、私も踏破してみたいです。
しかしアパラチアン・トレイル、総延長3500kmで5カ月もかかるらしいので、
膨大な時間と費用が必要で、ちょっと実現は厳しいかな。
時間と費用があっても、本作のカッツのような困った連れでは嫌かな…。
『わたしに会うまでの1600キロ』の主人公にはトレイルに挑む目的があったが、
本作の主人公ブライソンには特に何もなく、ただ暇を持て余したシニアで、
相当大変な旅なんだから、もうちょっと明確な動機がほしかったかも。
ただ本作はノンフィクション作家ビル・ブライソンの紀行本が原作なので、
実際のブライソンは端から本のネタ探しでトライル挑戦したのは間違いなく、
本のための取材旅なんて動機では映画としてイマイチですからね。

ブライソンはアパラチアン・トレイル踏破を思い立つが、
一人旅が心配で反対する妻を説得するために同行者を探します。
しかし知人から悉く断られる中、同行を申し出たのは疎遠だったカッツで…。
なんでも40年前にヨーロッパ旅行した際にケンカ別れしてしまったそうで、
そんな奴と5カ月も旅したらまたケンカ別れしそうなものですよね。
いっそ妻と一緒に行くのが一番いいような気がするんだけど、
初日400メートル歩くだけでバテバテのカッツは最悪の選択でしょう。
でも人間なんでも慣れるものか、数日歩けばカッツもなかなかの健脚に。
途中、ウザい女性ハイカーに絡まれたり、大雪に見舞われたり、
二頭のグリズリーに遭遇したりしながらも順調に進みますが、
2か月が過ぎた頃カッツが「まだ半分も到達してない」と、
難所をレンタカーでスルーすることを提案するのです。
しかしブライソンは「それでは意味がない」と反対し、難所も歩くことに。
でも序盤でヒッチハイクしている描写があった気がするんだけど、
レンタカーはダメでもヒッチハイクはいいのか?

結局、ブライソンの選択は裏目に出て、細い山道で足を踏み外して転落、
2人は崖の中腹の出っ張りで孤立してしまいます。
足を踏み外し、カッツを巻き込んで転落したのはブライソンでしたが、
まさか足手まといと思われたカッツではなく彼がこんなミスをするとは意外。
結局一夜を崖の中腹で過ごし、翌朝他のハイカーに救助されますが、
彼らはそこでアパラチアン・トレイルをリタイアするのです。
まさか踏破しないオチとは思いませんでしたが、彼らは満足だったみたいです。
まぁ踏破できるのは全体の一割ほどなのでシニアには無理なのでしょうが、
踏破もしてないのに堂々と奇行本を出版する実際のブライアンって図太いな。
唐突な終わり方で拍子抜けしましたが、もし踏破してたら上映時間も
2倍の3時間を超えるし、楽しく観るにはこのくらいが丁度いいか。

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