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ダーティ・グランパ

先達て、ゴールデングローブ賞の授賞式が開催されました。
アカデミー賞の前哨戦の中でも毎年最も注目していた賞ですが、
今年は開催されていることも忘れてしまっていました。
むしろゴーデングローブ賞は外国人が選ぶハリウッド映画の祭典として、
ハリウッド関係者が選ぶアカデミー賞よりも公平な気がしていましたが、
昨年末に授賞式の制作会社が中国資本に買収されたので…。
今年の受賞結果を見る限り、まだそれほど影響はないですが、
日本アカデミー賞が制作局の日テレ贔屓なことでもわかるように、
いずれ中国資本の制作会社の意向が反映されるのは避けられないかと。
その制作会社は昨年初めにレジェンダリー・ピクチャーズを買収しましたが、
来年からはレジェンダリー贔屓の受賞結果になりそうな気がします。
『キングコング:髑髏島の巨神』が来年受賞したりして…。
なお、今年の受賞結果は『ラ・ラ・ランド』が7冠の独壇場でした。

ということで、今日は賞レースとは無縁なハリウッド映画の感想です。

ダーティ・グランパ
Dirty Grandpa

2017年1月6日日本公開。

今年初めて観に行った映画でしたが、正直あまり面白くなく、
今年の映画ライフが幸先の悪くて心配になるような内容でした。
内容もさることながら、2、3席横に座っていたダーティなゲイカップルが、
観ながらお喋りしたり、ちょっとした下ネタで異常なほど爆笑したりと、
かなりマナーが悪く、その環境のせいで楽しめないところもあったかも。
まぁたしかにゲイにはウケそうな作品だと思います。
イケメン俳優ザック・エフロンの全裸シーンなんかもあるしね。
(実際は下半身はCG処理されており、本物の全裸ではありませんが。)

一週間後に結婚を控えたジェイソンですが、祖母が急逝し葬儀に駆けつけると、
祖父ディックが妻との思い出の地ボカラトンに傷心旅行したいと言い出し、
白内障で免停になったからと強引に運転手を任されてしまう。
ところがディックは女子大生をナンパしたりと40年ぶりの独身生活で羽目を外し、
そんな祖父にジェイソンは振り回される、…というような物語です。
結婚準備で忙しい最中、無理やり旅行に付き合わされ、
婚約者メレディスに申し訳なく思うジェイソンですが、
祖母が亡くなったら喪に服して結婚式延期すればいいのに、
と思ってしまうのは日本人的な感覚なのかな。

祖母はガンで亡くなったみたいですが、長い間、闘病していたようで、
その間は夜の営みも出来ず、祖父ディックは15年間もご無沙汰。
死にゆく妻に「好きに生きて」と言われたのを真に受け、
死ぬ前に若い娘とセックスしたいとナンパ旅行を計画したのです。
そんな旅行なら弁護士で真面目なジェイソンなんて誘ったら、
ナンパを邪魔されそうだし足手まといになる気がしますが…。
まぁ軽薄なもうひとりの孫(ジェイソンの従兄弟)ニックは、
何か問題があるみたいで州外には出られないみたいですが…。
ディックは昔からジェイソンのことを可愛がっていたみたいですが、
息子(ジェイソンの父)とは疎遠なのに、なぜ孫とだけ交流があるのか?

道中の食堂でディックは女子高生レノーアをナンパします。
レノーアはジョージア大の新入生、卒業生、教授と寝ることが目標のビッチで、
ディックは自分は教授だと偽って彼女に近づきます。
でも一緒にいた彼女の男友達でゲイの黒人ブラッドリーに対して
面と向かって差別的発言をしまくるんですよね。
そんなことをしたらレノーアの心象も害するかもしれないのに…。
ただ上記のように鑑賞時は私もゲイにウンザリしていたので、
「もっと侮辱してやれ」と思ってしまいました。
しかし後に、ブラッドリーがゲイ嫌いの不良たちに絡まれたところを
ディックが不良たちを殴り倒して助けてくれるんですよね。
「ゲイを馬鹿にしたことを詫びろ」と説教しますが、どの口がそんなことを…。
それにしてもジジイのくせに無茶苦茶強いディックですが、
なんでもベトナム戦争で特殊工作員をしていたそうで…。
デイトナビーチのショーに参加した時なんかは、左腕一本にジェイソンを乗せて
逆立ちさせるという曲芸を披露しますが、老人とは思えない力持ちです。
まぁそのシーンはワイヤーとか何か使って撮ってるでしょうが、
ディックがジェイソンを肩車(バックブリーカー)するポスターの撮影時には、
ディック演じるロバート・デ・ニーロがジェイソン演じるザック・エフロンを
ガチで持ち上げていたいたらしく、やはりハリウッドスターは鍛えてるんだな。

レノーアと一緒にいたもうひとりの友達シャディアは
ジェイソンの大学時代の後輩で顔見知りだったみたいです。
偶然にしても出来すぎな展開でしたが、ディックとレノーアが交流するうち、
それに付き合うジェイソンとシャディアも惹かれ合うようになるのです。
最終的にはジェイソンはディックの後押しもあって、
結婚を取り止めてシャディアと付き合うことになるのですが、
豪快な祖父と真面目な孫の関係を描くことに注力するあまり、
シャディアとの恋愛は丁寧に描けず、なぜ恋に落ちたのかも不明で、
ある時から急に2人が急接近したような印象を受けてしまいます。
可哀想なのはジェイソンの婚約者メレディスで、彼女には何の非もないのに、
まるでシャディアとの恋愛の障壁であるかのように描かれた挙句、
結婚披露の食事会で一方的に別れを告げられて大恥かかされます。
婚約者に結婚準備を丸投げした上に浮気して捨てるなんて、
ジェイソンも相当ダーティで、やはり血は争えませんね。
父親は堅物なので隔世遺伝というやつか。
シャディアとの恋愛を丁寧に描いて、彼女が如何に婚約者メレディスよりも
素晴らしいかを描いていれば、多少は納得できたかもしれないが…。

結局ジェイソンはメレディスを捨ててシャディアと付き合うことが出来、
それを後押ししてくれた祖父ディックに感謝してハッピーエンドなわけですが、
あまり納得できる結末ではなく、全然ハッピーには思えません。
更にジェイソンは祖父に唆されて、弁護士をやめて夢だった写真家になるが、
この選択も勿体ないと思ったし、弁護士を蔑むディックにも反感を覚えます。
夢を追うことがそんなに偉いのか、と。
結局ディックも夢を叶え、女子大生レノーアとセックス出来て、
たぶん結婚して子供まで作るのですが、亡くなった妻が許可したとはいえ、
死ぬまで妻だけを愛し続ける方が美しく尊いことだと思えるし…。

まぁコメディなので、物語なんて二の次、笑えればそれでよし、
なのでしょうが、ゲイでもない限り爆笑できるところがあるわけでもなく、
『ハングオーバー!』の劣化版みたいな印象を受けただけでした。

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