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NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム

2017年、初めてのブログ更新です。
今年もよろしくお願いします。

今日は今年初めての映画の感想を執筆しますが、
題材は今年初めて観た映画ではなく、今年2本目の映画です。
1本目が微妙すぎたので、新年一発目のブログ更新は幸先よく、
面白い映画の感想でスタートしたいので、執筆順を変えてみました。
まぁ今日書く2本目の映画も、最初を飾るに相応しいほど面白いかと言えば
そうでもなかったかもしれませんが…。

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム
Nerve.jpg

2017年1月6日日本公開。

評判は悪くないのに、全米初登場8位という微妙な成績だった本作ですが、
やはりヤングアダルト(YA)小説の映画化ということで倦厭されたのでしょうか。
『ダイバージェント』シリーズが完結しないまま事実上打ち切られたりと、
YA小説原作映画は完全に斜陽しています。
私もYA小説原作と知って懸念しましたが、原作もシリーズ化されてないので、
一作完結で打ち切りの心配もないため観に行くことにしました。
ところがいざ観ると続編を期待したくなるような面白い作品で嬉しい誤算です。
まぁ初登場8位なんて成績では続編製作は望むべくもないですが…。

オンラインゲームが題材の物語ということで、
もっと仮想現実的なSF映画かと思っていたのですが、
実際はオンラインゲームというか、SNSを使ったゲームという感じで、
一昔前なら完全にSFだけど、今なら実現しそうな内容です。
あまり詳しくないけど、ユーチューバーの登録者数ランキング争いが
度を越えて行くとこまで行ったらこんな感じになりそうですよね。
まぁゲームのシステム的なところ以外は、実現するとは思えない
荒唐無稽な設定、展開の連続ですけどね。
以下、ネタバレ注意です。

「NERVE」は、まず参加者がプレイヤーかウォッチャーを選んで登録し、
視聴料を払うウォッチャーの出す挑戦(お題)をプレイヤーがクリアすれば、
口座に報酬が振り込まれるというオンライン・リアリティ・ゲームです。
プレイヤーは自分のスマホで挑戦の模様をネット動画で生中継します。
困難な挑戦ほど報酬は高いですが、それだけ危険だったり恥ずかしいことで、
そういう挑戦を受ければ、フォロワーが増えます。
そしてフォロワー数ランキング1位と2位のプレイヤーは決勝戦を行い、
優勝者が決まるという流れです。
報酬はけっこういいので、お金のない学生なら嵌りそうなゲームですが、
もちろん報酬は視聴料から出ているので視聴料もけっこういいお値段で、
なんと24時間で19.99ドルもするんですよね。
映画2~3本観られる視聴料で、わざわざ素人の動画を見たいかな?

学園女王シドニーの取り巻きをしている女子高生ヴィーは、
片想いの同級生にフラれた勢いでNERVEにプレイヤーとして参加します。
まず最初に出された挑戦は「他人と5秒キス」、報酬は100ドル。
これは初っ端からかなりハードルの高い挑戦ですね。
ヴィーは指定された食堂で、本を読む青年にいきなりキスし、クリアします。
すると青年はいきなり歌いはじめ踊り出すのです。
実はこの青年イアンもプレイヤーで、「キスされたら歌って踊れ」という
挑戦を受けて、指定された食堂でヴィーのことを待っていたみたいです。
ヴィーがこの食堂の客の中から彼をキスの相手に選ぶとは限らないのに…。
普通なら拒否られそうなイアンみたいなイケメンを相手に選ばないと思うけど…。
まぁイアンも選ばれやすいようにヴィーの好きな本を読むふりをしていましたが、
なぜ好きな本がわかるかと言えば、プレイヤーは「NERVE」に登録した時点で、
SNSをハッキングされ、趣味から口座番号まで個人情報を全て収拾され、
その情報を元に挑戦が出されるみたいです。
個人情報を盗まれるゲームなんて絶対にやりたくないですね…。

最初の挑戦クリア後すぐに次の挑戦が出されますが、
「イアンと中心街に行け」というもの。
イアンにバイクで中心街(NY)に連れて行ってもらいクリアしますが、
こんなチョロい挑戦が「他人とキス」の倍の報酬200ドルです。
ただ過保護で遠出を禁止されているヴィーには困難な挑戦だったのかも?
中心街に着くと、またすぐに次の挑戦が舞い込みます。
「デパートで指定のドレスを試着しろ」というもので、
なぜそんな簡単な挑戦の報酬が500ドルもあるのかと不思議でしたが、
試着する時の更衣室も生中継されちゃうからですね。
下着姿を不特定多数に見られるのは女の子にとっては恥ずかしい挑戦です。
女子高生の生着替えを見られるなら19.99ドル払う視聴者もいそうですね。
まぁ男のイアンも同様の挑戦を受け、2人とも試着するのですが…。

ところが試着中に2人とも私服を盗まれてしまいます。
どうやら「2人の服を盗め」という挑戦を受けた別のプレイヤーの仕業のようで…。
なるほど、フォロワーは他のプレーヤーに挑戦を出すことで
ゲームに介入するという楽しみもあるんですね。
私服を盗まれた2人に「その店を出ろ」という挑戦が舞い込みます。
しかし試着したドレスのまま店を出たら万引きになるので、
2人は仕方なく下着姿のまま店を出るのです。
でもこの挑戦の報酬は2500ドルなので、そのドレスは3995ドルだから無理だけど、
2500ドルより安い服に着替えて、店を出てから報酬で買えばいいのでは?
まぁ2500ドルも貰えるなら下着で店を出るくらいなんでもないか。
この挑戦でヴィーのランキングはトップ10入りしますが、意外と早いな。
思ったよりもプレイヤー数少ないのかも…。
ちなみに学園女王シドニーもプレイヤーで、更に上位にいるみたいです。
彼女もノーパンでチアリーディングさせられたり、かなり体を張ってます。

次の挑戦は「タトゥーと入れろ」というもの。
報酬は5000ドルですが、こんな取り返しのつかない挑戦、絶対棄権するな…。
でも棄権するとこれまでの挑戦の報酬も没収されるという謎のルールで…。
つまり報酬を受け取れるのは最後まで危険も失敗もしなかった
優勝者ひとりってことになるんでしょうか?
でも挑戦のたびに報酬は口座に振り込まれてるんだから、
棄権しても没収される前に引き出しちゃえばいいだけな気もするけど。
次のイアンへの挑戦は「バイクで目隠しして60マイル(96キロ)出せ」…。
報酬は破格の1万ドルですが、死んでもおかしくない無茶ぶりだし、
命賭けるには1万ドルでは安すぎるか…。
シアトルでNERVEが行われた時には死人も出たらしいです。
イアンはヴィーに目の代わりになってもらい二人乗りでなんとかクリアします。

自分の取り巻きだったヴィーにフォロファー数を抜かれて焦るシドニーは、
フォロワーに困難な挑戦を要求し、そして出された挑戦が、
「ビルとビルの間に脚立を掛けて渡れ」というもの。
まるで『賭博黙示録カイジ』のブレイブ・メン・ロード(鉄骨渡り)です。
カイジのやつに比べたら、そこまで高所でもないし、距離も短いし、
電流も流れてないので、這って渡れば簡単な気もします。
まぁカイジのやつは報酬も2000万円でしたが、これは1万5000ドルなので、
簡単そうなのも当然かもしれませんが、これが目隠しバイクより上なのは…。
簡単そうな挑戦でしたが、酔ってる上になぜか立って渡ろうとしたシドニーは、
足を踏み外しかけて、怖気づいて棄権してしまいます。
そこにイアンに連れられてヴィーがやってきて、シドニーと口論になり、
彼女を見返すために、ヴィーは脚立渡りをして見事成功し、1位になります。
しかしイアンが「ヴィーとシドニーをケンカさせろ」という挑戦を受け、
ここに連れてこられたことに激怒したシドニーはゲームのことを警察に密告。
密告は重大なルール違反で、ヴィーはこれまでの報酬どころか、
母親との共同口座をハッキングされ預金全額没収されてしまうのです。
ゲーム内容よりもこっちの方が大犯罪だと思うけど、なぜか警察は無視…。
結構大規模だからこの違法なゲームの存在は警察も掴んでいると思うけど、
何か根回しされているのか…?
いや、それなら密告されても問題ないからルール違反にもならないし…。
なぜ警察が動かないのかが、本作の最大の疑問点だと思います。

密告者はプレイヤーでもウォッチャーでもない第3の存在プリズナーになり、
自分や家族の個人情報を握られて無理やりゲームに参加させられ、
優勝するまで解放されないみたいです。
実はイアンはすでにプリズナーで、シアトルでのゲームに参加した時に、
友人ロビーが「ビル建設現場でぶら下がる」という挑戦に失敗して転落死し、
もうひとりの友人タイと一緒に警察に密告してプリズナーになったようです。
そのタイも今回のゲームに参加しており、現在2位になっています。
よくわかりませんが、失格になってプリズナーになった1位のヴィーも、
今回のゲームを続行し優勝することも出来るようで、決勝会場に向かいます。
イアンも最後の挑戦「ビル建設現場でぶら下がる」をクリアして決勝進出。
決勝会場に向かい、ヴィーと決勝戦することになります。
うーん、タイは3位に転落したってことなのかな?
なんかこの辺りの経緯が、ご都合主義でイマイチ納得できません。

決勝ではお互い拳銃を渡され、相手を撃った方が優勝になります。
ヴィーを巻き込んだことに責任を感じるイアンは彼女に優勝を譲ろうと、
「俺の肩を撃て」と言いますが、ヴィーは怖くて撃てず…。
そうか、別に相手を殺さなくても被弾さえさせればいいんですね。
確かに肩を狙うのは、ズレて頭とか胸に当たりそうで怖いけど、
足でも狙えば例え少しズレても命までは奪わずに済みそうですが…。
それを見兼ねてタイが乱入し、どういうルールなのか、
なぜかヴィーとタイでこの決勝を行うことになるのです。
タイはヴィーを撃ってほしいか、ウォッチャーの投票で決めると言い出し、
オンライン投票を呼びかけ、その投票の結果「はい」が過半数となり、
タイは拳銃を発砲、撃たれたヴィーは倒れます。
ウォッチャーの投票で決まるなら挑戦でもなんでもないし、
なんかもうルールが破綻して、なんでもありな状況になってます。

撃たれて動かないヴィーを見て、「はい」に投票したウォッチャーたちは動揺。
そこにヴィーの友人トミー率いる凄腕ハッカー集団が、NERVEをハッキングし、
匿名のウォッチャーたちの個人情報を「殺人の共犯者」として晒します。
ウォッチャーたちはビビッて慌ててログアウトし、参加者ゼロのNERVEは終焉。
どうもNERVEはオープンソースで、特定の運営者がいるわけでもないようで、
ユーザーがサーバーにもなってるので、ひとりもいなくなれば崩壊するとか…。
パソコンのことは詳しくないので、ちゃんとは理解できませんでしたが…。

死んだかと思われたヴィーでしたが、実はタイが撃ったのは空砲で、
彼女は撃たれて死んだふりをしていただけ、無傷だったのです。
どうもヴィーはシドニーと和解していて、シドニーとタイが知人だったので、
タイと示し合わせ、NERVEを崩壊させるために一芝居打ったのです。
でもトミーがNERVEをハッキングできない可能性もあったわけで、
ちょっと綱渡りすぎる計画で、やはりご都合主義すぎますね。
ちゃんとイアンにも計画伝えておかないと、彼が本当に自己中な男だったら、
決勝戦直後に彼に撃たれていた可能性もあるわけだし…。
イアンはヴィーを好きになったみたいだからよかったものの…。
プリズナーから解放されたヴィーとイアンは付き合うことになりますが、
可哀想なのは当初からヴィーを心配して駆け回っていたトミーですよね。
彼は絶対ヴィーのことが好きだと思うし、あんなに彼女を支えてくれたのに…。
最後はヴィーとトミーがくつっくと思ったんだけどな、意外な展開でした。

なんだか終盤は展開的に荒唐無稽でご都合主義の連続で微妙でしたが、
このNERVEというゲームの設定は、もっと突き詰めれば、
もっとリアルで、もっと面白いものになりそうなポテンシャルを感じます。
本作はもうシリーズ化不可能ですが、この設定は勿体ないので、
突き詰めて昇華させて、別の新しい映画にでも流用したらいいのに。

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