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パーフェクト・ガイ

いつの間にか『シン・ゴジラ』が全米公開されていたそうですが、
絶対に海外ではウケないだろうと思っていたけど、意外と好評なようです。
まぁ私を含め日本での『シン・ゴジラ』に対する否定的な意見の多くは、
オリジナルのゴジラとは全く別物になってしまっていることによるものなので、
ゴジラにそれほど強い思い入れもない外国人の方が受け入れやすいかもね。
ただ、やはり長すぎる政治的討論シーンなどは不評みたいで、
あれは日本人にとっても賛否の分かれるところだから、
字幕で見ることになる外国人にとってはハードルが高いでしょう。

でも、いくら好評とはいえ、公開規模が小さすぎて、
観客は映画通や怪獣オタクだけで、一般的には無視されているも同じ。
ギャレス・エドワーズ版『GODZILLA ゴジラ』は全米初登場1位で
興収2億ドル以上の大ヒットを記録したにも関わらず、
『シン・ゴジラ』は全米初登場19位、興収も僅か200万ドル未満だそうで、
全米公開から1カ月しか経ってないのにほぼ上映終了しているみたいです。
数カ国で公開されてますが、世界総興収のうち97%が日本での興収なので、
やはり世界的には全く相手にされていないみたいです。
今の日本映画が世界に通用しないのは残念なことですが、
まだ外国人にとってゴジラといえば1954年のオリジナルのままなのは、
『シン・ゴジラ』否定派にとっては有難いことです。
いや、もはやギャレス・エドワーズ版こそが真のゴジラだと思われてるかも。

ということで、今日は全米初登場1位の映画の感想です。

パーフェクト・ガイ
The Perfect Guy

2016年10月5日リリース。

本作は全米初登場1位を記録した大ヒット・スリラー映画でしたが、
主要キャストが全員黒人の、いわゆるブラック・ムービーだったためか、
日本では一般公開されず、カリコレで上映されただけでした。
まぁ大ヒットはしたけど評価がイマイチだったためかもしれませんね。
カリコレの地方開催で関西でも上映されるにはされたみたいですが、
例年開催しているシネ・リーブル梅田ではなく、
いわゆる二番館であるcinema KOBEで、今月ようやく上映されました。
もうビデオレンタル始まってるので、私はTSUTAYAで借りて見ましたが。
以下、ネタバレ注意です。

リアは全く結婚を考えない彼氏デイヴに愛想を尽かし別れます。
彼女はもう36歳なので、子作りとか考えるとそろそろ結婚しないと厳しいですね。
その2カ月後、バーで絡まれているところを魅力的な青年カーターに助けられ、
2人は意気投合し、付き合うことになるのです。
リアはよほど結婚に焦っているのか、すぐにカーターを両親に紹介します。
彼は紳士的な態度で両親からも気に入られます。
リアは「こんな完璧な男はいない」と惚れ惚れするのです。
たしかに両親に対しての態度は完璧でしたが、
2回目のデートでクラブの女子トイレで一発やるような男は
ロクなもんじゃないと思うけど…。

実家からの帰り道、彼らはガソリンスタンドに寄りますが、
カーターが会計を済ませている間に、ある男が車に近づいて来て、
助手席のリアに話しかけるのです。
男はカーターの車ダッジチャージャーがカッコいいと思ったので、
写メを撮らせてくれと言いに来ただけでしたが、カーターはナンパと勘違い。
いきなり男に掴みかかってボッコボコに殴ります。
それを見たリアは百年の恋も冷めてドン引きし、カーターをふるのです。
たしかに完璧な男だと思っていただけにギャップは大きかっただろうけど、
その程度のことで嫌いになるものなんですかね。
自分の彼女がナンパされていたら普通キレると思うけど…。
まぁ実際はナンパではなく勘違いだったわけですが、愛されてる証拠でしょ。

しかしリアの直感は正しかったようで、実際カーターは危ない男でした。
ふった後も行く先々に現れ、ストーキングされているみたいです。
リアは警察にストーカー被害届けを出すが、警察は「起訴は難しい」と…。
やっぱりアメリカの警察もお役所仕事だな、…と思ったら、
意外にもあっさりカーターに対し接近禁止命令を出してくれます。
しかしカーターはリアの留守中に合鍵で家に侵入し、
彼女の歯ブラシを舐めるなどイジリー岡田ばりの嫌がらせや、
彼女の愛猫ラスティを持ち帰るなど、ストーカー行為を繰り返します。
ラスティを殺さなかったのは意外でしたが、猫なんて誘拐して持ち帰り、
自宅で飼えば足が付きやすくなるのに…。
特に怖いのが彼女のパソコンに遠隔操作ウイルスを仕込だことですが、
彼はネットのセキュリティ保護の仕事をしているので、慣れたものです。
恋人がITに詳しくて嫉妬深いと、ちょっと怖いかもしれませんね。

そんな折、リアは元カレのデイヴと再会し、ヨリを戻します。
あっさり復縁しすぎですが、デイヴの方がカーターよりはマシと思ったのかも。
しかしデートでレストランに行くと、そこにカーターが先回りしていて…。
デイヴは「男同士で話してくる」とカーターに文句を言いに行きますが、
案の定、あわや大喧嘩の危険な状況に…。
そこは話し合いよりも接近禁止命令違反で警察に通報すればいいのに。
後日カーターは警察に呼び出され、命令違反で警告を受けますが、
そんな警告に従うような殊勝な男ではなく、ストーキングは更にエスカレート。
そういえば警察も、接近禁止命令を出せば犯人を刺激するだけだ、
みたいなことを言ってましたが、接近禁止命令は諸刃の剣なのかな。

カーターのエスカレートっぷりは予想以上で、
またリアの家に侵入して盗撮カメラなどを仕掛けますが、
それをお隣さんに目撃され、お隣さんを階段から突き落として殺すのです。
急に殺人まで始めるなんて、ちょっと急すぎる展開な気がしました。
更にデイヴの車のタイヤが脱輪するように細工し、崖の下に転落させます。
ご丁寧にカーターも崖の下まで行って、重症のデイヴにトドメを刺しますが、
結局自ら手を下すなら車に細工する意味があまりないような…。
しかも窒息死させるので、事故を装う意味もないです。
当然警察もカーターを疑い、取り調べを行いますが、決定的な証拠はなく…。
取り調べを行うハンセン刑事は痺れを切らしてカーターをぶん殴りますが、
取り調べ中の暴力は違法だけど痛快でしたね。

このハンセン刑事はなかなかのアウトローな刑事で、
リアをカフェに呼び出し、刑事ではなく"友達"として助言するのですが、
なんと「散弾銃を買って自宅に置いておけ」と…。
更に散弾銃の最初の2発をビーンバック弾(非致死性弾)にしておけば、
3発目で撃ち殺したとしても正当防衛が認められる可能性が高い、とか…。
法で裁けないなら殺しちゃえ的な、ものすごい助言です。
でもこれは、ハンセン刑事はカーターが次にリアを殺しかねないと考え、
もしカーターが家に侵入してきた時の対処法として助言したと思うのですが、
リアは積極的に家に侵入さそうと考え、カーターを挑発するのです。
カーターに会って口頭で挑発するだけならいいだろうけど、
わざわざ彼の家に侵入して、パソコンを破壊した挙句、
壁に「かかってこい」と落書きして帰るんですよね。
これでもしカーターが家に来ても、呼ばれて来ているようなものだし、
挑発しておいて殺したら正当防衛なんて認められないんじゃないかな?
落書きは挑発の証拠には十分だし…。
で、いざカーターが家に来て、予定通り散弾銃で撃ち殺し、
警察に不法侵入で被害届を提出します。
自分もカーター宅に不法侵入してるくせに…。
本作はカーターの遺体が搬送されるシーンで唐突に幕を下ろしますが、
たぶんリアは正当防衛でお咎めなしなんでしょうね。
ハンセン刑事も自分が助言した手前、彼女の肩を持つだろうし…。

なんだか、昨日感想を書いた『ガール・オン・ザ・トレイン』に似てる印象でしたが、
どちらも全米初登場1位のヒット作なのに微妙なところも似てます。
まぁ本作の方が幾分マシな気がしましたが。

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