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ジャック・リーチャー/NEVER GO BACK

今月は更新ペースが鈍いですが、
昇進試験の準備で映画を観に行く時間がなくて…。
なんとか映画を観に行けても、感想を執筆する時間がなくて…。
先週は『デスノート Light up the NEW world』を観たのですが、
ちょっと感想を執筆するのは難しそうです。
『君の名は。』の感想も今年中に書けるだろうか…。

ジャック・リーチャー/NEVER GO BACK
Jack Reacher Never Go Back

2016年11月11日日本公開。

本作は2013年公開の『アウトロー』の続編です。
前作の反響があまりよくなかったので、シリーズ化は難しいと思ったのですが、
意外にもシリーズ化を目論んで続編が製作されてしまいました。
前作日本公開時には配給会社もシリーズ化はないと考えていたのか、
『アウトロー』なんてズレた適当な邦題が付けられてしまいましたが、
シリーズ化になったので、邦題も原題に順じたものに変更されましたね。
(前作の原題は『Jack Reacher』でした。)
ただせっかくシリーズ化に踏み切ったが、本作の評判は前作を更に下回り、
シリーズ第三弾の製作は今度こそ本当に難しい状態です。
それもそのはず、私の目にも相当微妙な作品に見えましたから。

前作も「平凡な犯罪スリラー」と称された本作ですが、
本作はまた平凡な上に二度目なので、全く新鮮味がありません。
主人公ジャック・リーチャーもハードボイルドな主人公の典型で、
他のハードボイルド作品と比べても、何も特徴がなく退屈です。
前作の方がもっとキャラが立っていたように思えますが、
謎なところが魅力だったので二作目だと謎も魅力も薄れるのは仕方ないです。
でも前作だと元陸軍憲兵隊の捜査官だったが、退役後の経歴は一切不明で、
身分がわかるものも持ち歩かず、法的に存在が確認できない設定でしたが、
本作は序盤で保安官に逮捕されかけた時に普通に身分証を持ってたし…。
そうなると単に元軍人でしかなく、「法的にはゴースト」という
他のハードボイルド映画の主人公との最大の差異がなくなってしまい、
前作よりも平凡なハードボイルド映画に成り下がるのも当たり前なのに…。
以下、ネタバレ注意です。

今は流れ者の元陸軍少佐ジャック・リーチャーは、
ワシントンD.C.の陸軍本部に勤務する女性少佐カーターに会いに行くが、
モーガン大佐から「カーターはスパイ容疑で逮捕された」と聞きます。
なんでもカーターの命令でアフガンに派遣された二人の軍曹が殺害され、
それに彼女が関与していると疑われ、ダイヤー基地に拘留されています。
リーチャーは自分を尾行する軍事請負会社パラソース社が怪しいと睨みます。
そんな折、カーターの弁護官が撲殺される事件が発生し、
なぜかリーチャーが容疑者としてダイヤー基地に拘留されますが、
カーターと一緒に脱走し、彼らは独自に事件を捜査するのです。
しかし真犯人である謎の殺し屋に追われて…。
この殺し屋が、リーチャーとカーターが二人で立ち向かっても、
相手にならないほど強いのですが、このせいでリーチャーが弱く思えて、
戦闘の達人という設定まで薄まってしまっている気がします。

惜しくもリーチャーとカーターに逃げられてしまった殺し屋は、
リーチャーの娘サマンサを人質に取ろうとします。
リーチャーらは先にサマンサを保護し、一緒に行動することになるが、
この娘はかなり足手まといになるんですよね。
安全な女学校に預けようとしたら、勝手にケータイ持ち込んで探知されたり、
隠れているモーテルで勝手に盗んだカード使ってルームサービスを頼んで、
カード利用情報から敵に居所が漏れてしまったり、
とにかく殺し屋に命を狙われているという意識が弱すぎます。
それでも可愛い娘なら守ってやるのも仕方がないと思いますが、
サマンサの母親が一方的に申し出ているだけで、
彼女が本当にリーチャーの娘なのかはわからないんですよね。
母親は娼婦なので、リーチャー自身も関係を持ったことがあるか曖昧で…。
ただ本作がシリーズ化されることを考えれば、一匹狼キャラのリーチャーに
娘がいる設定は不都合なので、実は娘ではないというオチになるのは明白。
そうなるとただ身勝手なだけの余所のガキで、そんなのを守る必要もないし、
邪魔だからさっさと殺されたらいいのにとまで思えてしまいます。
で、最後に予想通り、本当の娘ではないことが明らかになるんですよね。
本作のリーチャーの目的の半分は娘を守ることですが、
娘が娘じゃないとバレバレなので、全く感情移入が出来ません。

リーチャーの目的のもう半分は、もちろん事件の真相を暴き、
カーターの無罪を明らかにすることですが、このカーターについても
リーチャーとの関係性が明確に描かれていないので、
なぜ彼女のためにそこまで頑張るのかもわからず、やはり感情移入できず…。
リーチャーは彼女をデートに誘うために陸軍本部に行ったので、
それなりに親しい間柄のはずですが、前作でのリーチャーの設定では
恋人とか友人とか親しい人は作らない性格なはずなんだけど…。
もう前作の主人公とは全く別人じゃないかと思ってしまいますが、
前作の原作が小説シリーズ9作目で、本作が小説シリーズ18作目らしいので、
シリーズを重ねて設定が変化しているのかもしれませんね。
小説を順に読んでいたら徐々に変化するので違和感ないかもしれないけど、
映画では二作目で小説9作分も一気に変化するので違和感は否めません。

アフガンでの事件の真相は、武器に隠してアヘンを密輸していた陸軍将軍が、
武器の調査する軍曹たちが邪魔になり、殺し屋を雇って殺させたようです。
リーチャーらは密輸現場を押さえて将軍を逮捕し、事件は一件落着しますが、
殺し屋は事件解決を知らず、リーチャーの娘(と思われた)サマンサを襲撃。
リーチャーらは彼女を助けるために殺し屋と戦います。
…が、そもそも殺し屋の真の標的はカーターなはずで、
カーターを匿うリーチャーの弱みとしてサマンサを捕まえようとしていたはず。
なのにサマンサを助けに来たカーターそっちのけでサマンサを追うのは、
なんか違和感があるんですよね…。
更にサマンサを人質にリーチャーを殺そうとする意味がわかりません。

殺し屋の人質になったサマンサでしたが、
カーターから伝授された護身術で華麗に逃げ出し、
リーチャーと殺し屋のタイマンでの殴り合いになります。
前に戦った時はカーターと二人がかりでも敵わなかったのに、
今回は善戦し、最後は殺し屋の首をへし折って勝利します。
うーん、前回はカーターが足手まといだったのか?
アフガンの事件の実行犯の殺し屋を殺し、黒幕の将軍も逮捕し、
カーターも無罪放免で陸軍に復帰でき、サマンサも娘じゃないとわかり、
リーチャーも流れ者に戻って、めでたしめでたしです。

本当に平凡で退屈なハードボイルド映画でした。
まず無理だとは思うけど、これ以上のシリーズ化は望まないかな。

関連作の感想
アウトロー

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