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コウノトリ大作戦!

人気ゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の映画化の製作総指揮を
ティム・ミラー監督が手掛けることが決まったみたいです。
私は今でこそプレステ3を持ってますが、初代プレステよりセガサターン、
プレステ2よりドリームキャストを愛用したセガ党なので、
セガの代表キャラ、ソニックがハリウッド映画化されるのは嬉しいです。
前から噂はあったんだけど、製作総指揮が決まって現実味が帯びました。
監督もジェフ・フォーラーという人に決まったみたいです。

ただ少し懸念を感じるのは、CGIアニメと実写の融合で描かれるらしく、
『スマーフ』的な感じになるのは予想できますが、
主要キャラであるドクター・エッグマンの扱いがどっちになるのか…。
ガーガメル同様人間キャラなので俳優が演じることになるだろうけど、
あの独特な風貌を再現するのは不可能で別物になるに決まってるし、
そうかと言って人間なのにエッグマンだけアニメなのも浮く気がします。
ソニー・ピクチャーズと共にセガのアニメ会社も製作するので、
原作ゲームを貶めるような出来にはならないとは思うけど、
できればフルCGIアニメだったらもっと嬉しかったな。
2018年公開予定、楽しみですね。

ということで、今日はフルCGIアニメ映画の感想です。

コウノトリ大作戦!
Storks.jpg

2016年11月3日日本公開。

本作はワーナーのアニメーション映画ですが、
ワーナーはピクサー含むディズニーやイルミネーション擁するユニバーサル、
ブルースカイやDWA擁する20世紀フォックス、SPA擁するソニーなど、
他のハリウッド・メジャーに比べてアニメ映画では出遅れている印象です。
ちゃんとアニメ映画も製作してはいるのですが、ハリウッドの主流は
アニメ的な映像の作品が多い中で、ワーナーは『ハッピーフィート』をはじめ、
『ベオウルフ』『ポーラー・エクスプレス』『ガフールの伝説』など、
なぜか写実的な映像の作品ばかりでした。
しかしヒットできたのは『ハッピーフィート』くらいのもので(続編は失敗)、
やはり客は写実的なアニメを望んではいなかったみたいです。
独自路線を突き進んでいたワーナーもそのことにやっと気付いたのか、
他のメジャーに対抗すべく、アニメ映画製作のためのシンクタンク、
ワーナー・アニメーション・グループ(WAG)を立ち上げ、その第一談となる
『LEGOムービー』がワーナーのアニメ映画史上最大のヒットを記録。
キャラがミニフィグのアニメだから(実写パートはあるけど)写実的ではなく、
写実アニメを嫌う客も取り込むことが出来たのでしょう。

そしてWAG第二弾となるのが本作ですが、やはり写実映像を排し、
主流のアニメらしい映像のコミカルな作品となっています。
私も写実的なアニメよりアニメらしいアニメの方が好きなので歓迎です。
ただ本作はそんなにヒット出来なかったみたいです。
評価自体は決して悪くないので、原因は後塵を拝したことでしょうね。
他のメジャーが擁するアニメーション・スタジオに比べると、
実績が無さ過ぎて信頼感がありませんからね。
たぶんもうWAGはLEGO系ばかり作るようになるんじゃないかな?
なかなか面白い作品だっただけにヒットしなくて残念です。

もうひとつヒットしなかった原因があるとすれば、
ターゲットであるファミリー層に忌避されてしまったからかも。
有名な「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」という伝承が題材ですが、
それはそもそも純真な子供に「赤ちゃんはどこからくるの?」と訊かれた場合に
真実を告げられない親の苦し紛れの言い訳ですからね。
それが題材の映画を子供と一緒に観に行ってしまうと、藪蛇になりかねません。
実際私が観た劇場も、アニメ映画のわりに子連れ客はかなり少なく、
大人(特にカップル)が多い印象を受けました。
そもそも今時「赤ちゃんはコウノトリが」なんて言い訳する親はいないだろうし、
子供がその伝承(元ネタ)を知っているかどうかも微妙だと思うんですよね。
ちなみに私が幼い時に親に訊いた時は「橋の下で拾う」と言われました…。
それも酷い話ですが、コウノトリよりかは信憑性がありますね。
なお、その伝承は欧米を中心に語られているそうですが、
コウノトリは東アジアにしか生息しておらず、欧米ではシュバシコウだそうです。
でも本作の鳥はクチバシが赤くないのでシュバシコウっぽくないかも?

内容はドタバタコメディでどちらかと言えばチビッコ向けですが、
キャラ同士の掛け合いが、やたらウィットに富んでいて大人も楽しめます。
…いや、私が観た劇場では日本語吹替版しか上映されてなかったため、
オリジナル音声での台詞はわかりませんが、吹替え台詞はかなりいい出来で、
台詞の内容もさることながら会話の間がまるで芸人のネタのように絶妙でした。
と思ったら、主人公の日本語キャストがアンジャッシュ渡部だったんですね。
相方のアンジャッシュ大島(児島だよ!)も敵キャラの声で出演しており、
(児島が演じたトーディもよく名前を間違えられます。笑)
そちらは児島だと気付いたけど、渡部にはエンドロールまで気付かず…。
声に特徴ないのもあるけど、それ以上に本職と遜色ない自然な演技でした。
この前観た『GANTZ:O』のレーザーラモンにも感心したけど、
最近のお笑い芸人はアニメのアテレコが上手いです。
以下、ネタバレ注意です。

太古から人間に赤ちゃんを届けていたコウノトリたちでしたが、
18年前のある事件をキッカケに、赤ちゃんお届け事業から撤退し、
コウノトリ山の集配センターから荷物だけを配達する宅配便に変わります。
その事件というのが、18年前に赤ちゃんを両親に届けようとしたジャスパーが、
届ける赤ちゃんのあまりの可愛らしさに心を奪われ配達を拒否し、
届け先(両親)の住所が記録された「親ナビ」を破壊してしまい、
その赤ちゃんを届けられなくなってしまったという出来事です。
赤ちゃんは18歳になるまでコウノトリ山で育てなければいけません。
本作は赤ちゃんを異常なほど可愛いらしく描いており、
手放したくなくなるジャスパーの気持ちもわかる気がします。
でも本作の赤ちゃんは新生児には見えませんね。
髪もふさふさ、お目々もパッチリで、生後6か月くらいに見えます。

チューリップと名付けられたこの赤ちゃんはトラブルメイカーで、
成長すると仕事を手伝おうと何かを発明しては事故を起こして
逆に仕事を邪魔するので、コウノトリ宅配会社のハンター社長は
チューリップが18歳になったのを機に解雇しようと考え、
次期社長候補のジュニアに肩叩き役を押し付けます。
ジュニアといっても社長の息子ではなく、トップ成績の配達員です。
社長候補なのに社長に会うのもこの時が初めてだったみたいで、
平の配達員から社長候補なんて大抜擢すぎて、不自然な気がしますね。

さっそくジュニアはチューリップに解雇を告げに行きますが、
今日が18歳の誕生日の彼女に、そんな酷なことが出来るはずもなく、
社長に内緒で彼女を手紙仕分部に異動させます。
営業中の会社なら手紙くらい届きそうなものだけど、
なぜか一通も届かず何も仕事がない窓際部署です。
それでも手紙を待ち続けるチューリップに、念願の一通が届くのです。
それはガードナー夫妻からの赤ちゃんが欲しいという手紙で、
彼女は18年前に閉鎖された赤ちゃん係に行き、
その手紙を赤ちゃん製造機に投入してしまうのです。
赤ちゃんは手紙を材料に赤ちゃん製造機で作られるのですね。
伝承のようにキャベツ畑で生まれてコウノトリが運ぶわけじゃないのか。
出来立ての赤ちゃんはカプセルに入った状態で製造機から出てきます。

チューリップが勝手に赤ちゃんを作ったのを目撃したジュニアは、
これが表沙汰になったら社長昇進の話もなくなってしまうと考え、
社長に気付かれる前にこっそり両親に届けてしまおうと考えます。
しかし製造機を無理に止めようとした時に翼を痛めてしまい、
自力で飛んで届けることが出来ず、チューリップと一緒に
彼女の作った発明品の飛行機で配達することになります。
18歳で飛行機を作成するなんて凄い才能なのに解雇なんて勿体ないね。
ジュニアがチューリップと赤ちゃんを配達するため出発したことに、
伝書バトのトーディが勘付き、後を追ってきます。
この会社にはコウノトリの他にもいろんな鳥が働いているみたいです。
ニワトリとかエミュとかウズラとかペンギンとか、なぜか飛べない鳥が多いです。
宅配便なら飛べる鳥を雇った方がいいと思うのですが…。

手紙の主は実はガードナー夫妻ではなく、彼らのひとり息子のネイトが、
どうしても弟が欲しかったため、両親を騙って手紙を書いたのでした。
コウノトリは18年間、赤ちゃんを届けてないはずだけど、
そうなると幼いネイトはどこから湧いて出たんでしょうね?
通常の手段でも赤ちゃんは作れるということなのかな?
ネイトが書いた手紙から赤ちゃんが作られたのであれば、
ネイトが赤ちゃんの親になるような気がしますが、何をもって親子なのか…。
そういや届ける赤ちゃんは髪がピンクでガードナー夫妻とは全く似てないな。
オーダーメイドで手紙の内容が赤ちゃんに反映されるのかと思ったけど、
どうやら赤ちゃんは女の子なので、ネイトが望んだ弟ではないですね。
でも忍者大好きなネイトの希望通り、忍法らしきものは使えたりも…。

チューリップの飛行機は雪山で墜落し、彼らはオオカミの群れに浚われます。
オオカミは赤ちゃんを食べようとしますが、あまりの可愛さにペロペロするだけ。
食べないけど手放す気もなく、自分たちで育てようと決意しますが、
ジュニアとチューリップが赤ちゃんを救出して脱出します。
ジュニアが「赤ちゃんの可愛さを見くびるな」と言ってましたが、
この子は本当に可愛くて、オオカミたちがメロメロになるのもわかります。
早く届けたいジュニア自身も配達の旅で面倒を見るうちに情が移ってきて、
長く一緒にいるため、わざと配達を遅れさせようとするくらいですからね。
追って来たトーディは赤ちゃんを連れているジュニアを発見し、
すぐに社長に報告し、ジュニアの社長昇進の話は立ち消えになり、
代わりにトーディが次期社長候補に決まるのです。
コウノトリの宅配便の社長がハトじゃダメだろって感じですが、
ハンター社長は自分が会長になれたら社長は誰でも構わないのかもね。

飛行機を失い配達先まで陸路を進むジュニアたちですが、
港湾から船に密航しようとした時に、追って来たオオカミたちに襲われます。
ジュニアたちはガラス工場に逃げ込みますが、鳥はガラスが見えないため、
逆に足止めになってしまい、オオカミたちに囲まれてしまいます。
鳥ってよく窓にぶつかって死ぬけど、本当にガラスが見えないらしいですね。
そんな彼らを助けたのが、なんと18年前に追放されたジャスパー。
彼はチューリップを親元に届けなかったことを悔い、ずっと彼女を見守り、
彼女の両親の住所が記録された親ナビを修理していたのです。
当初はジャスパーを追放されて狂った悪人で、赤ちゃんの誘拐を企てて
追って来たのだと思ったけど、実はチューリップを見守っていたんですね。
ジャスパーはオオカミから彼らを助け、修理した親ナビをチューリップに渡します。
彼女も本当の両親に会いたいと願っていたので喜びますが、
旅の中でチューリップを家族のように思い始めていたジュニアは不貞腐れ、
「俺は君を解雇するはずだった、赤ちゃんは俺が届ける」と吐き捨てます。
2人はここで別れることになり、チューリップはジャスパーと両親の家に、
ジュニアは赤ちゃんとガードナー家に、それぞれ向かいます。

ジュニアは親ナビの宛先を頼りにガードナー家に到着しますが、
実は宛先の住所はトーディが遠隔操作で書き換えており、
社長が待つ偽の家に訪れ、拘束されてしまいます。
赤ちゃんも取り上げられて子育て名人のペンギンたちに預けられます。
ジュニアはチューリップは夜泣きする赤ちゃんに手古摺ってたけど、
このペンギンたちは寝かし付けるのも上手で、本当に子育て上手ですが、
なんでチューリップは預けられなかったのか不思議ですね。
縛ったジュニアをその場に放置し、社長たちはコウノトリ山に戻ります。
そんなジュニアを助けたのは遅れて駆け付けたチューリップでした。
彼女は家族に会うことよりも赤ちゃんを届けることを優先し、
ジュニアを追って来たみたいです。
彼らは返品する荷物に紛れて本社に忍び込み、ペンギンと戦い、
赤ちゃんを奪還するのですが、寝ている赤ちゃんを起こさないように、
お互いに痛くても叫ばず我慢する静かなる戦いがかなり面白いです。

しかし奪還した後に赤ちゃんがギャン泣きしてしまい、
社長たちに従業員に気付かれ、彼らは追い詰められてしまいます。
そこで彼らは、赤ちゃん係閉鎖以来、溜まり続けていた赤ちゃん注文の手紙を、
全て赤ちゃん製造機に投入し、どんどん赤ちゃんを量産するのです。
次々出てくる愛らしい赤ちゃんを見た従業員たちは戦意喪失します。
数百、数千の新しい赤ちゃんがポンポン出てくる様子は、たしかに可愛いけど、
なんか赤ちゃんを大量生産される工業製品のように描かれるのは、
ちょっと引っかかるものがありますね…。
手紙一枚投入して数分で完成するインスタント赤ちゃんでは命に重みがなく、
やっぱり母親がお腹を痛めて10カ月以上かけて生まれるからこそ、
その子に命の尊さを感じるのかもしれません。
でも赤ちゃんがウジャウジャ溢れかえるのもやっぱり可愛いです。

ところが社長には赤ちゃんの可愛さは通用せず、
巨大重機ロボに乗り込んで襲い掛かって来ます。
しかし普段から社長に玩具にされていた小鳥たちが反旗を翻し、
大群でロボをコウノトリ山の崖に突き落とします。
まさか単なる小道具だと思っていた小鳥たちがこんな活躍するとは意外。
崖に転落する社長ですが悪あがきでジュニアとチューリップも道連れに…。
ところが羽を痛めて飛べないはずのジュニアがなんと再び飛べるようになり、
チューリップをキャッチして転落を免れます。
羽は骨折したと思ったら脱臼していただけで、すでに治っていたようです。
それなら怪我もしてない社長だってコウノトリなんだから、
重機ロボから飛び降りて飛べば助かるはずだけど、彼はそのまま転落し…。
生死は不明ですが、死んだと考えて間違いないでしょう。
続編があれば実は生きていたという展開になるだろうけど、
この物足りない成績ではちょっと続編製作に踏み切るのは厳しいし…。

ジュニアはコウノトリたちのリーダーになり、再び赤ちゃん配達事業を再開し、
手始めに大量生産された数千、数万の赤ちゃんを全世界の親元に届けます。
もちろんガードナー家の赤ちゃんもちゃんと届けます。
チューリップは本当の両親の家を訪ねますが、
意外にもちゃんと娘として温かく迎えてもらえるのです。
コウノトリに届けられなかったということは生まれてないも同じだから、
産んだ覚えもない18歳の女の子が急に訪ねて来て、
あなたの娘だと言われても、普通は受け入れないよね…。
ただチューリップの本当の家族は、かなり大所帯の大家族なので、
家族がひとりふたり増えたくらい気にしないのかもね。
家族に初対面した彼女ですがジュニアと赤ちゃん宅配便の仕事は続け、
めでたしめでたしです。

期待以上に面白い作品で大満足でした。
WGAの次作は『LEGOバットマン』、次々作は『LEGOニンジャゴー』ですが、
他にも『スクービー・ドゥー』『アドベンチャー・タイム』『宇宙家族ジェットソン』など
版権もののアニメ映画化もするつもりらしいです。
ワーナーを代表するアニメ・シリーズ「ルーニー・テューンズ」からも
『スピーディー・ゴンザレス』が映画化されるみたいですが、
本作のようなオリジナル作品も製作してほしいですね。

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