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インフェルノ

ハロウィンですね。
本来は秋の収穫祭的な行事らしいのですが、
単にコスプレする日になり、盛り上がっているみたいです。
私は昨年USJに行った折に、頑なに仮装することを拒み、
場をしらけさせてしまったのがちょっとトラウマになりましたが、
他人の精巧な仮装を見るのは面白いです。
渋谷なんかも年々凄いことになっているそうで、一部迷惑行為も横行し、
問題になっているみたいですが、アメリカは迷惑行為がもっと凄いそうな。
そもそも仮装して「お菓子をくれないと悪戯するよ」と近所を回る行事だが、
日本人は仮装しても別に悪戯はしないけど、アメリカ人はガチでやるようで、
若者たちがピエロの仮装で人々に悪戯を仕掛けることが大流行し、
犯罪まがいの悪戯も見られ「恐怖のピエロ騒動」と称されているとか。
それに対しNY市警が「バットマンに協力要請した」と発表したようで、
バットマンに報告するから迷惑行為見かけたら通報しろ、という意図らしいが、
こんなのジョーカー気取りを増やすだけで、逆効果じゃないのかな?
流行はヨーロッパにも飛び火したらしいけど、日本では止めようね。

今日も映画の感想です。

インフェルノ
Inferno.jpg

2016年10月28日日本公開。

『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く「ラングドン」シリーズ第三弾の本作。
「ラングドン」シリーズはダン・ブラウン著の小説が原作ですが、
映画三作目は小説三作目の『ロスト・シンボル』が原作になるはずだったのに、
製作が難航したしたみたいで、小説四作目の『インフェルノ』を先に映画化。
一体何があったのか気になるところですが、『ダ・ヴィンチ・コード』の時に
宗教的なネタでカトリックからかなり叩かれたりした経緯もあるので、
『ロスト・シンボル』もネタにしたフリーメイソンから妨害されたのかもね。
まぁ『ダ・ヴィンチ・コード』と『天使と悪魔』も映画では順番が逆だし、
飛ばされた『ロスト・シンボル』もいずれは映画化されるかもしれませんね。

ただ日本と先週末公開のアメリカでは、全米ボックスオフィス初登場2位ですが、
オープニング成績は前作の3分の1に止まる期待ハズレな結果で、
シリーズ続行には黄色信号といった感じです。
2014年公開予定だった『ロスト・シンボル』が飛ばされたことで、
2009年公開の『天使と悪魔』から7年半も間隔が空いてしまったのが
集客に影響したのではないかと思います。
私も前作の内容なんてほぼ忘れていて、復習せずに観ても大丈夫なのかと、
本作の鑑賞をちょっと躊躇してしまいましたからね。
結論から言えば、前作のことなんて忘れていても大丈夫、
…というか前作未鑑賞でも楽しめる内容だったと思います。
主人公ラングドン以外続投してないし、前作からのネタといえば、
ミッキーマウスの腕時計くらいのものでしたからね。
以下、ネタバレ注意です。

ハーバード大の宗教学教授ラングドンはフィレンツェの病院で目を覚まします。
担当女医シエナの話では、どうやら何者かに撃たれた弾丸が頭部を掠り、
軽度の逆行性健忘になったみたいで、ここ数日の記憶がはっきりせず、
彼は自分がなぜフィレンツェにいるのかも思い出せません。
緊急外来で自ら来院したらしいですが、その記憶もなく…。
ただ来院時に「ベリーソーリー」と繰り返していたらしいです。
その上、なぜか地獄のような幻覚や悪夢に悩まされるのです。
この幻覚ですが、首が90度捻られた人や顔が爛れた人、腕がない人など、
まるで奇形だらけの世界でかなりグロくて一見の価値ありです。
そんなラングドンの病室に軍警察を名乗る女バエンサが面会に。
しかし女がいきなり発砲してきて、彼は女医シエナと一緒に逃げます。
なかなか謎だらけのオープニングで、引き込まれますね。

シエナのアパートに匿われたラングドンが、メールを確認すると、
ダンテ研究の権威ブゾーニから「盗んだブツは天国の25に隠した」と…。
更に彼の上着から記憶にない指紋認証付きバイオチューブが出てきます。
病原菌とか携帯するのに使うチューブらしく、彼の指紋で開封され、
中から黒死病の現す三つ首の悪魔が描かれた円筒印章の形をした
ファラディー・ポインタ(小型プロジェクター)が出てきます。
それで壁を照らしてみると、詩人ダンテの「地獄篇」をモチーフとした
画家ボッティチェリの「地獄絵図」が映し出されます。
しかしところどころアルファベットが加筆してあり、
そのアナグラムを解くと「Cerca trova」、イタリア語で「捜して見つけよ」と…。
更に「真実は死者の目を通して見よ。ゾブリスト」と書かれており…。
ゾブリストは人口増加による人類滅亡を唱えるバイオエンジニアの大富豪で、
人口を半減させる疫病を開発した疑いを掛けられて消息を絶っていましたが、
WHOのブシャール捜査官に追い詰められ3日前に投身自殺していました。
どうもポインタはゾブリストが死亡時に持っていたもので、
新病原菌「インフェルノ・ウィルス」の在処のヒントらしいです。
ダンテとかに全く詳しくない私には全くわからないヒントでしたが、
美術品に隠されたヒントなんて、なんだかワクワクしますね。
それにしてもバエンサとかブゾーニとかゾブリストとかブシャールとか、
登場人物が聞き馴染みのない名前ばかりで少しややこしいです。

ポインタのせいで例の軍警察を騙る女暗殺者バエンサの組織のみならず、
WHOからも追われるようになったラングドンは、女医シエナと一緒に、
ヴェッキオ宮殿の五百人広間にあるヴァザーリのフレスコ画
「マルチャーノ・デッラ・キアーナの戦い」を見に行くことにします。
来院時に繰り返していたのは「ベリーソーリー」ではなくて「ヴァザーリ」で、
その絵の中に例の「Cerca trova」という隠し文字があるかららしいです。
この文字は16世紀にヴァザーリが書いたものなので、疫病とは関係ないはず。
私は本当の意味が気になったので、ちょっとググってみたら、
この絵はダ・ヴィンチのフレスコ画に上書きされたものらしく、
ヴァザーリはそのヒントとしてこの文字を書き込んだらしいです。
せっかく『ダ・ヴィンチ・コード』の続編だから、その逸話にも触れたらいいのに。

その絵にそれ以上のヒントはなく、ラングドンはいきなり行き詰まりましたが、
「真実は死者の目を通して見よ。」というヒントを思い出して、
ヴェッキオ宮殿にダンテのデスマスクが展示されていることを思い出します。
しかしダンテのデスマスクは昨夜、盗まれていたことが判明し、
学芸員マルタに頼んで防犯カメラを見せてもらうのですが、
そこに映っていた盗人はなんと自分自身とブゾーニで…。
ラングドンはそのことも忘れていたようです。
そこにWHOブシャール捜査官率いる警官隊が突入してきて、
ラングドンとシエナは五百人広間の屋根裏に隠れます。
しかし警官隊に紛れていた暗殺者バエンサに見つかってしまい、
ラングドンは射殺されそうになりますが、シエナがバエンサを突き落とし…。
シエナは正当防衛とはいえ命を救う医者なのに命を奪ったことを後悔しますが、
それよりも五百人広間の天井画を突き破ったことを後悔してほしいです。

ヴェッキオ宮殿を脱出したラングドンは
「盗んだブツは天国の25に隠した」というブゾーニのメールを思い出し、
ダンテの「天国篇」第25曲の内容から、ダンテが洗礼を受けた
サン・ジョヴァンニ教会の洗礼盤にデスマスクが隠されていると推理。
案の定洗礼盤の中から発見されたデスマスクには、
「馬の首を切ったヴェネチア総督の墓を探せ」的なことが書かれていました。
宝さがしゲームみたいに次々とヒントが出題されて楽しいですね。
もちろん私には全く解けないものばかりですが…。
そんな折、サン・ジョヴァンニ教会にWHOブシャール捜査官がやって来ます。
てっきりラングドンを捕まえに来たのかと思ったのですが、
「あなたにポインタの解析を依頼したのは私だ」と言い、
「WHOのエリザベスは裏切り者で疫病で私腹を肥やすつもりだ」と…。
エリザベスはラングドンの元恋人らしく、彼は驚きます。
覚えてないけどエリザベスは前作や前々作のヒロインだったかなと思ったけど、
普通に新キャラだったみたいですね。

エリザベスのいるWHOに病原菌を渡してはいけないと言われ、
ラングドンたちはブシャール捜査官と一緒にヴェネチアに行くことになるが、
ヴェネチア行きの電車内で都合よくラングドンに記憶が一部回復し、
ポインタの解析を依頼したのはエリザベスだったことを思い出し、
WHOの裏切り者はブシャールの方だと気付き、隙を見て逃げ出します。
一方、ラングドンを追うエリザベスは、例の暗殺者の組織コンソーシアム社の
CEOシムズと手を組むことになります。
コンソーシアム社は裏社会の便利屋で、ゾブリストの依頼を受けて、
暗殺者バエンサにラングドンを襲撃させ、薬で記憶を奪ったりしてましたが、
疫病による人類半減計画に気付き、計画を阻止することにしたようです。
そんな悪そうな会社なら、病原菌を横取りしようと考えそうなものですが、
疫病阻止のためWHOと手を組むとは、それなりに倫理観はあるみたいですね。

馬の像があるヴェネチアのサン・マルコ寺院に行ったラングドンたちは、
寺院のガイドに馬の首を切ったヴェネチアの総督について尋ねると、
エンリコ・ダントロという総督で、墓はイスタンブールにあることがわかります。
それを知ったシエナは、自分がゾブリストの恋人であり、
死んだ恋人の意志を引き継ぎ疫病を起こすと告げて去ります。
置き去りにされたラングドンはブシャールに拉致され、拷問されそうになるが、
コンソーシアム社シムズがブシャールを殺害して彼を救出するのです。
もう味方に思われたシエナやブシャールが敵だったり、
敵の親玉だったはずのシムズが味方になったり、
味方のはずのエリザベスが敵だと思ったらやっぱり味方だったり、
登場人物の立場がコロコロ変わって先が読めず面白いですね。

シムズに救われたラングドンはエリザベスとも再会し、3人でイスタンブールに。
アヤソフィア博物館のダントロ総督の墓を調べ、地下の貯水池に気付きます。
「沈んだ宮殿」と呼ばれる貯水池の水中に新型病原菌が沈められているらしく、
あと数時間で噴霧されてしまうみたいです。
エリザベス率いるWHOは必死で病原菌の詰まった袋を探しますが、
先にイスタンブール入りし、ゾブリスト支持者と行動していたシエナが、
水中で自爆し、その衝撃で病原菌袋を破ろうとします。
しかし間一髪、エリザベスが袋を回収しており一件落着です。
その後ラングドンはデスマスクをヴェッキオ宮殿し、めでたしめでたし。

…うーん、本当にこれで一件落着なのか疑問かも。
ゾブリストの言うように地球の人口は倍々で増え続けて、
40年後には320億人になるというのは飛躍しすぎな気もするが、
人口が増えすぎ、環境問題などが深刻化しているのは事実だろうから、
将来のことを考えるとここで人類半減させておくのは正しい選択かも…。
日本は人口減少社会になったので、世界人口もどこかで落ち着く気もするけど、
日本だって100年前に比べたら人口は2倍になってるらしいですからね。
世界人口に至っては100年で3倍になっており、やはり異常です。
国連の予測では西暦2050年には世界人口100億越え目前らしいし、
自分はともかく家族や恋人が対象になるのは耐えられないけど、
人類全体のことを考えれば間引く必要があるのかもしれません。
もしゾブリストが実存すれば支持者になってしまいそうです。

ただ、詳細がよくわからない新型病原菌を蔓延させるのは反対かな。
WHOの話では放たれたら4日で世界人口の95%に感染するらしいけど、
感染者が全員死ねば半減ではなく5%まで減るわけだし…。
たぶん感染しても発症する人と耐性がある人がいるのでしょうが、
それだと人種とかで生存者が偏りそうな気がするんですよね。
ちょうどアジア人が世界人口の半分くらいだった気も…。
なんかそんな危険な病原菌をWHOに管理させるのも怖いかも。
内部にはブシャールみたいな裏切り者もいる組織だしね。

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