ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

クランプス 魔物の儀式

『GODZILLA/ゴジラ』の続編『GODZILLA 2』の脚本家が決まったみたいです。
私的に『シン・ゴジラ』は微妙だったし、次の『ゴジラ』はアニメ映画らしいし、
もう日本版には何も期待できないので、ハリウッド版に期待しているのですが、
今年5月にギャレス・エドワーズが(円満)降板し、公開日も延期され、
どうなるのかと不安でしたが、脚本家が決まり、やっと再始動できそうです。
でもまだ監督が決まってないんですよね…。
もうその脚本家が兼任してしまえばいいと思います。
『GODZILLA/ゴジラ』シリーズは、来年公開される『キングコング』のリブート
『コング/スカル・アイランド』とシェアード・ユニバースとなっていて、
2020年にはクロスオーバー『GODZILLA VS KONG』が公開予定だけど、
『GODZILLA 2』はすでに2018年から2019年に公開延期されてますが、
まだ監督も決まってない段階だと2019年にも間に合うかどうか…。
もう見切り発車でも製作スタートさせた方がいいです。

ということで、今日は『GODZILLA 2』の新脚本家の監督作の感想です。

クランプス 魔物の儀式
Krampus.jpg

2016年10月5日リリース。

本作は全米ボックスオフィス初登場2位だったホラー映画です。
日本ではシーズン的な問題かビデオスルーとなりましたが、
「魔物の儀式」なんて、なんだかゴリゴリのホラーな邦題が付けられており、
日本版パッケージのイラストもかなりダークな感じですが、
実際はホラーコメディというか、子供向けチョイ怖ファンタジーです。
邦題やパッケージからホラー映画だと思って衝動買い(借り)した大人は、
たぶんファンタジー色が強すぎて肩透かしを食らうと思いますが、
きっと子供ならかなり楽しめる内容なので、ホラー映画だと勘違いされて、
子供たちが本作を見る機会が失われるのが勿体ないです。
まぁタイトルにもなっている「クランプス」が何のことなのか知っていれば、
そんな勘違いも起こらないでしょうが、日本での知名度は低そうだし…。

私もクランプスを知ったのはほんの数年前で、
梅田スカイビルで毎年11月下旬から行われるイベント
「ドイツ・クリスマスマーケット大阪」に行くことになった時に、
なんとなくドイツのクリスマスについて調べてみて、たまたま知りました。
クランプスとは主にドイツ辺りで信じられている怖い精霊で、
良い子にプレゼントを配る聖ニコラウス(サンタクロース)に同行し、
悪い子にお仕置きをする秋田のナマハゲ的な存在です。
ドイツには他にも「クリスト・キント」や「クネヒト・ループレヒト」など、
独特のクリスマス・キャラクターが多数いて面白いです。
(カップルの日となっている日本のクリスマスもある意味独特ですが。)
本作はハリウッド映画ですがアメリカでもクランプスは有名なのかな?
クランプスを題材にした本作は当然クリスマス映画でもあります。
全米では昨年の12月4日に公開されたみたいです。
日本では今月5日にDVDリリースになりましたが、クリスマスにはちょっと早く、
むしろホラー映画としてハロウィン狙いでリリースされた感じですね。
以下、ネタバレ注意です。

サンタを信じている少年マックスはクリスマスが大好き。
しかしクリスマス休暇で親戚が家に集まることになりますが、
従姉弟たちにサンタを信じていることを馬鹿にされ、
彼が書いたサンタ宛ての手紙も取り上げられて晒されたりして、
楽しいはずのクリスマスが台無しになり、彼はクリスマスが嫌いに。
サンタを信じることもやめ、手紙も破って窓から捨ててしまいます。
従姉弟だけじゃなく、無礼で下品で図々しい親戚ばかりですが、
私も親戚付き合いは嫌いなので、マックスの気持ちがわかります。
それにしても、親戚の人数が多すぎる気がします。
序盤でドッと押し掛けてくるのですが、家族含め登場人物が多すぎて、
名前や関係性を把握するのが困難です。
まず主人公マックス、姉ベス、父トム、母サラ、祖母(トムの母)オミが同居し、
そこに叔母(サラの妹)リンダ、叔父(リンダの夫)ハワード、
その子供ら従姉スティービーとジョーダン、従弟ハウィー、従妹クリッシー、
そして大叔母(サラとリンダの叔母)ドロシーが訪れます。
舞台となる一軒の家に12人(と犬ロージー)も詰め込まれたらゴチャゴチャ。
とりあえず従姉弟は4人もいらなかったし、ドロシー大叔母さんも不要かも。
登場人物は大人5人、子供4人くらいがベストな気がしました。

クリスマス・イヴ、大雪により村一帯が停電になります。
マックスの姉ベスは近所に住むボーイフレンドのデレクのことが気になり、
大雪の中ひとりで様子を見に行くのですが、デレクの家の屋根の上に、
鎖を身に纏った山羊のような二足歩行の怪物の姿が…。
典型的なクランプスの姿ですね。
驚いて道端のトラックの下に隠れると、そこにオルゴールのモンスターが…。
どうやらクランプスの手下のバケモノみたいです。
黒サンタとも称されるクランプスはサンタ同様オモチャ袋を持っていますが、
そのオモチャは全てオモチャ型モンスターみたいです。

いつまでも帰って来ない娘を心配した父トムは、
叔父ハワードと一緒に車でベスを捜しにデレクの家に行きます。
しかし家はモヌケの空で荒らされており、床には巨大な蹄の跡が…。
外の道端には襲われた痕跡がある無人の除雪車が停まっていましたが、
どうやらクランプスはマックスの家族親戚以外、村人を全滅させたようです。
デレクの家を捜索中の2人でしたが、ベスの悲鳴が聴こえて外へ。
すると雪の中に潜む何かにハワードが噛まれて、引きずり込まれそうに。
しかしトムが拳銃で応戦してなんとか撃退し、命からがら帰宅します。
登場人物が多いから次々と犠牲になっていくのかと思ったので、
ここでハワードが助かったのは意外でした。
どうも最初の犠牲者ベスも浚われただけで生きてるっぽいですが、
ハリウッドのホラーでは子供が殺される展開は避けられがちです。
だから子供キャラが多いと緊張感が薄まるんですよね。

家に戻った2人は、みんなに事情を説明し、窓に板を打ち付けて籠城。
大人が交代で見張りをすることになります。
ハワードが見張りの時に、他のみんなはリビングで寝ますが、
煙突からクランプスの手下のクッキーマン型モンスターが降りて来て、
食いしん坊の従弟ハウィーを暖炉から連れ去るのです。
窓を封鎖しても煙突からの侵入は想定してなかったのですね。
ただ祖母オミはみんなに「灯を絶やしてはいけない」と警告しており、
煙突から侵入される可能性を想定していたみたいなのですが、
どうやらドイツ生まれの彼女はクランプスをよく知っている、
というか、子供の頃にクランプスに襲われた経験があるみたいです。
なんでも人々がクリスマスの精神を忘れると、邪悪な精霊クランプスが現れ、
クリスマス精神を失った者を罰するのだとか。
それなら村人全員が襲われたのは辻褄が合わない気がしますが、
どうもクリスマス精神を失った者を直接襲うわけではなく、
周りの者を地獄に連れ去って孤独にするのが罰みたいです。
なので今回はクリスマスを嫌いになったマックスに対する罰ですね。
でも悪い子に罰を与えるナマハゲ的存在のクランプスですが、
クリスマス精神がないことを悪とするのはキリスト教的な傲慢さを感じます。
祖母オミも少女時代にクリスマスに幻滅し、クランプスが現れて、
両親らを連れ去られたという経験をしていて、それをみんなに話しますが、
その回想シーンをわざわざCGIアニメで制作する手間に感心しました。

とりあえず暖炉にも火を入れて、再び完全封鎖出来たかに見えましたが、
実はクランプスの手下のオモチャ型モンスターたちは、
すでにプレゼントの箱に入って家の中に潜伏していて、
二階のトイレに行こうとした従姉スティービーとジョーダンを襲います。
2人の叫び声を聞いたトム、サラ、リンダは慌てて二階に向かいますが、
そこでブリキのピエロ、クマのヌイグルミ、天使の人形、
ラジコンロボット型のモンスターが彼らに襲い掛かるのです。
中でもピエロ型モンスターが子供向け映画だと侮れない不気味さでした。
やはり母強しか、リンダの火事場のクソ力でモンスターを撃退、
ジョーダンは手遅れでしたがスティービーの奪還に成功します。
その頃、一階ではハワードがクッキーマンからネイルガンで襲われますが、
愛犬ロージーがクッキーマンを食べて彼を助けます。
まさかの展開、モンスターだけどジンジャーブレッド製なんですね。

その後、エルフの集団が壁を破って家に乱入。
エルフもクランプスの手下ですが、普通エルフはサンタの助手なのに…。
それにクリスマスのエルフはアメリカやイギリスの文化なので、
ドイツの文化であるクランプスとは文化圏が違う気が…。
邪悪なエルフたちは従妹クリッシー、大叔母ドロシー、叔父ハワードを拉致。
登場人物12人から徐々に減っていくのかと思いきや、減る時は一気ですね。
残るはマックス、父トム、母サラ、叔母リンダ、従姉スティービー、祖母オミの6人。
トムは道端の除雪車にみんなで乗って、村から脱出することを提案。
オミは囮として家に残ることになり、他の5人は雪道を除雪車までダッシュ。
しかしオミの足止め虚しくすぐに追いかけられ、子供たちを逃がすために、
トム、リンダ、サラが順番に囮になって、雪の中に引きずり込まれます。

なんとか除雪車に乗り込んだマックスとスティービーでしたが、
子供だからか壊れていたのか運転することができず、
エルフ軍団に除雪車を襲撃され、スティービーが再び浚われます。
従姉を助けに車外に飛び出したマックスでしたが、目の前にクランプスが…。
ここで初めて顔が見れたけど、白い髭を蓄えたサンタっぽい顔です。
クランプスというよりもルプレヒトに近いかもしれません。
まぁクランプスもルプレヒトもドイツのナマハゲ的存在には変わりないので、
本作のクランプスはその2つを合わせたキャラになってるのでしょう。
マックスもクランプスに襲われる、…と思いきや、彼はひとり取り残されます。
クリスマス精神を忘れた者を罰するために、見せしめに周りも者を浚うのが
クランプスのやり方なので、端からマックスを襲う気はないみたいです。
クランプスはマックスに錆びた鐘をプレゼントして去ります。

マックスは家族親戚を取り返そうとクランプを追い掛け、
「クリスマスが大好きだった、僕が身代わりになるから家族を返して」と懇願。
胸を打たれたクランプスが家族を返してくれるのか、と思いましたが、
クランプスはマックスを持ち上げて、家族らと同じく地獄の穴に放り込むのです。
あら、結局マックスも残さず連れ去るのか、と思いましたが、
穴に落ちたマックスが気が付くと、そこは自分のベッドの上で…。
クリスマスの朝で、リビングには家族親戚一同全員いて、
みんなで仲良くクリスマスプレゼントを開けていました。
おいおい…まさか夢オチなんて安易な幕引きじゃないだろうな、と思いましたが、
悪い夢だったと安心したマックスが家族らとクリスマスプレゼントを開けると、
中からクランプスから貰った錆びた鐘が…。
そこはクランプスが監視するスノードームの中の家だった、というオチです。
夢オチじゃなくてよかったですが、あまりスッキリしないオチですね。
スノードームの中は幸せそうだし、そこにマックスたちを閉じ込めて、
クランプスに何の得があるのかイマイチ理解できないし…。
クリスマス精神の大切さを人々に見せしめるなら、
やはりマックスだけは浚うべきじゃなかったと思うので。
やはりマックスの言葉に心を打たれて、家族を返すのは無理でも、
家族と同じところに送ってやろうと思ったのかな?

ホラー映画として観ると相当肩透かしですが、
異国の文化に触れられる、なかなか楽しいクリスマス映画でした。
今年もハリウッドではクリスマス映画が何本か公開するみたいです。
『Almost Christmas』『Bad Santa 2』『Office Christmas Party』が主な作品。
うん、どれも日本では劇場公開されなさそうだ。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1738-cf8ecd7e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad